荻窪はラーメン以外にパチンコも激戦地!

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 スピンオフ~助さん一人旅~

荻窪はラーメン以外にパチンコも激戦地!

御老公が湯治のため下野(しもつけ)の国・佐野まで、矢七、格さんの二人をお供に向かわれた。寒くなってくると、ご老体は足腰に来るらしい。ここはしっかりと養生なされて、国家のために、業界のために、もうひと踏ん張りして頂きたい。

と、思い浮かべていたら、御老公から文が届いた。要約すると、御老公は佐野ラーメンを食べ歩き、青竹修行にいそしんでいるらしい。残間里恵子のベストセラー「それでいいのか蕎麦打ち男」ではないが、それでいいのか、御老公?

まあ、そんな事はさておき、御老公の文を読んでいたら、無性にラーメンを食べたくなってきた。すわ、ラーメンの聖地・荻窪へ…。

新宿から中央線で4駅11分。丸ノ内線も東西線も通っている便利な街で、一昔前は「西の鎌倉、東の荻窪」と呼ばれる別荘地でもあった。そのため、舌の肥えた人たちが多い。全国的に有名な荻窪ラーメンは50軒以上。ここ10年ほどでフレンチレストランも増加。また、茶道をたしなむ人が多いためか、和菓子屋もそこそこある。高級住宅街だが、駅周辺はいたって庶民的な雰囲気で、遊技場も多い。

見事な戦を続ける「フィオーレ」にパチンコ営業の真髄を見た!

荻窪における人気の老舗「春木屋」で“中華そば”を食し、いざ、ホールウォッチへ。駅周辺のホール数はなんと9軒。30年前には存在した「かもめ」「ライオンズ」「BIG PLAY」「マツヤ」「荻窪会館(通称・会館)」のうち、残っているのは「会館」のみ。1997年オープンの「フィオーレ」以外の7軒はすべて2000年代に入ってのオープン。熾烈なサバイバル競争が繰り広げられている。

「マツヤ」が2000年に撤退した跡地には「ハッピーマーク」が…。その後2006年に撤退。その跡地には「ガイア」が…。こちらもわずか2年の2008年撤退。その跡地には「サイバー」が…。こちらも2011年に撤退。その跡地に「ゴープラ」が2012年にオープン。現在は1.11P、5.55Sの低貸し専門店(279台)で踏ん張っている。

そんな激戦地でトップクラスの稼働を長らく維持しているのが名店「フィオーレ」だ。立地が悪く、どこにあるか分からない。店の横にはピンク系店舗、新台もない。建物も非常に古い。総台数253台と一番小さい。そして駅からも一番遠い。

こんな極めて恵まれない状況で、地元からの熱い支持を受けているのは、同店の心温まる接客サービスと、徹底した情報アウトプット戦略からきている。ハード的にはどのホールよりも劣っているのを、このソフト面で見事にまくっているのだ。この当りは業界著名コンサルの方も触れているが、一例を挙げてみよう。

・自動ドアにも、傘立てにもある呼び出しボタン
・全台に写真付きの音量調節説明
・こだわりの出玉公開
・一時間ごとの温度調整

など、など…。とにかく、お金をかけずに手間をかけていて、それが稼働に直結している。

ちなみに「フィオーレ」グループは主に杉並区を地盤とした小大名だが、守備が頑強なため「マルハン」「ダイナム」といった大大名をもってしても、攻め落とすのは不可能。是非とも、御老公にも、その見事な備えを見ていただきたい……。そう感じた一人旅であった。

カテゴリー: 注目ホール,注目市場

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