~ 盆前商戦の「ぱちんこ機」につき考える《後編》 ~

業界のご意見番・小森勇の一喝(72)

~ 盆前商戦の「ぱちんこ機」につき考える《後編》 ~

 

温故知新という言葉が有ります。
そんなに旧い時代の話しでは無くて、《前編》 《中編》においてつい半年前に遡って、話題の機械が発売される際の当該「評価」と、実際に運用されて「いま」(※4月末)の「実績」との間に、相当な“ギャップ”を感じる点などを指摘した積もりです。
勿論、私の言いたいことの本質は、

★前評判と落差があった事を、批判したり、けなしたりする為では【毛頭アリマセン】。
(ex,○○機は2~3万台も売れたのに、稼働低下が激しくてガッカリだ!等の議論は一見当を得ているように見えても、実はそこからは何の教訓も得られません。)

★よく、予想よりも「意外に多く」売れると、すぐ<供給過多だから稼働垂れするぞ!早期に抜いてしまって中古売却がお勧め> とかの議論もよく耳にします。
自分は別にメーカーの肩を持つワケでは無いですが、たとえこれまではマイナーであったメーカーの機械であったとしても、それが“沢山”売れたことを批判する余地は全く無いと思います。
また逆にメジャーメーカーの機械が予想よりも“沢山”売れると、今度は“あこぎな”売り方をしたから!とかの非難めいた声もよく耳にします。
これも発言者の好き嫌いで云っているか、ヤッカミで発言しているようにしか感じられません。

★ホールという機械を買うマーケットが、或る機械を予想よりもたくさん買った!と云う事は、(予算を苦心惨憺して買ったとしても)一つの元気な徴表ですし、マーケットにWANTSが有った!という事ですから、業界に元気を増してほしい者としては、喜ぶべきであって、「おかしい」「ヤバい」とかの侃々諤々の議論は、なんら生産的ではありませんよね。
そんな議論している時間があったら、【なぜ予想よりもたくさん売れたのか?】の冷静な分析にもっと時間を使うべきだと思います。

 

❶ 以上の様な基本的考えを基に、いよいよ8月までの「ぱちんこ機」商戦の分析の仕上げをしていこうと思います。
《前編》《中編》では、主に『ハイミドル機』『ミドル機』の過去・現在・近未来の話題機を中心に冷静に論評してきたと思います。
クドイようですが、“評判倒れ”に近い結果と成っている機械も存在しますが、そんな機械の事をけなしたりする論評では全くありません。

◎ここで『ライトミドル機』と云われているジャンルの機械の事にも触れなくてはなりません。
というのも最近、三洋販売さんから7月トップ週にでも納品されるという「大海物語4BLACK」の詳細な資料を眼にし、これはライトミドルについて是非とも考察しておかねば成らないと改めて痛感したからです。

『ライトミドル機』について自分が“意識”し出したのは去年の9月位からです。キッカケはやはり「F.シンフォギア」の初導入を観てからです。
丁度〖中嶋塾〗で塾長の中嶋優さんが、導入後の【「超率稼働」のすばらしさ】やら【「稼働支持率」、のすばらしさ】について塾でグラフ的に詳細に発表され、それ以降「シンフォギア」の中古価格がうなぎ上りに成って行きました。

自分も『MAX機』撤去➡『ハイミドル機』への全面的移行➡新規則による総量出玉の約2/3化、日工組新内規による〈通常ベース30以上の厳守〉という一連の流れの中で、【ひょっとしたらハイミドル機では投資額と見返りのバランスが悪くなるかもしれないぞ?!】という予感は、昨年夏からしておりました。
それが、SANKYOさんの「F.シンフォギア」でバランスの良い機械を実際に造られたことを眼にし納得せざるを得なかった訳です。
4年前にも京楽産業.さんが「AKB48バラの儀式」(確率1/199)を大ヒットさせられたりしていましたが、如何せんMAX機の「牙狼」全盛期なため、市場に『ライトミドル機』ジャンルを定着させるまでには至りませんでした。
機が熟し、ベース30以上の時代に入ってきた今日、上皿の玉持ちがよく、約40分位で大当りを引け、短時間に4,000発位を引き得る『ライトミドル機』と、今のお客様の懐具合とが丁度マッチしてきたんですね。ダイコク電機様の最新SISを拝見しても、『ライトミドル』は4円パチンコが18,000発位で、4円の平均14,000発を大きく上回っています。

こうしたフォローウインドの流れの中で、「大海4BLACK」は、1/200マーケットの裾野の拡大に大いに寄与してくれるものと期待したいと思います。

※最新のダイコク電機様のSISでも、『ライトミドル機』は・・・
・「偽物語ETE」   42,700発(4/16出たばかりだけれど長期稼働しそう)
・「F,シンフォギア」 21,430発
・「J-RUSH3RSJ」16,610発
・「沖海4 SCA」   15,860発
となかなか稼働の多い機械が揃ってきました。

 

❷ いっぽうこうした『ライトミドル機』の成長を横目で睨みながら、やはりパチンコ出玉の最高峰を目指してお客様が期待される【ハイミドル機】のラインナップもしっかり再構成する良い時期に差し掛かっておりますね。
私は、
➀「ミリオンゴッドDESCENT」   (5月6日~)
②「カイジ4」         (6月3日~)
③「ウルトラセブン2」     (7月半ば過ぎ)
④「真・花の慶次2漆黒の衝撃」 (8月7日~※8/7はハナの慶次の日とか)
⑤「北斗無双2」        (9月2日~?)
の5機種が主力と成って、マーケットを牽引していくと予想します。

※もちろんこれ以外に「キャプテン翼」「リング」「綱取物語」等も目配りする必要は有るとは思いますが、“一軍級”の“フォワード”に上がってくる事は無いだろうと感じます。
再度繰り返しますが、自分は【機械の良し悪しを判断】するコンサルタントではありません!そんな高飛車な事は“神様のみわざ”の世界であって、設置前から人間が決められるわけが有りませんから。

➀は、あまりにも有名になったネット上での“炎上”の機械ですから、自分から敢えてこの炎上に便乗する気は更々アリマセン(笑)。
冷めた見方かもしれませんが、炎上の両社とは無縁な所で7月辺りにはこの➀の評価が出てくると思います。
間もなく稼働開始ですからもうこれ以上云うのは止しましょう。
7月位に“振り返り”と“生産的な総括”を行いたいと思います。

②は《中編》でも書きましたが、高尾さんが30,000台強の販売に成功されたことを、率直に喜びましょう。
各店の責任者の中にも潜在的に「カイジ」や「沼」の熱烈な“信者”の方が居られるとは思いますが、それがこれまでは高尾様の販売台数に比例することは無かったわけです。
ところが今回はきっと何か“ヌヌッ!”と瞠目させるものを感じられたからこそ、このような“素晴らしい”販売実績と成ったのだと思います。

それともう一つ、「カイジ4」の各店へのご案内の時点では実は・・「ウルトラセブン2」「北斗無双2」の保通協適合のニュースは入っていなかったわけですから、旧規則で造られた“ギリギリリミットの機械”はこれ以降出て来ない!
と各店マネージャー氏が考えて導入に弾みがついたという面も見逃せないと思います。
「カイジ」ブランドの確立に成るのか?!・・・頑張って使って戴けたらと思います。8月盆明けを観て“総括”を書きます。

③いよいよ「ウルトラセブン2」です。《中編》にも書きましたが、13年ぶりの市場投入と云う事で否応なくお客様が注目されるでしょう。
昨年あれほど期待されながら保通協試験で落とされた機械が、スペックに一切変更を加えることなく、この3月にラッキーに試験が通った訳ですから、余計早く打ちたくなるのも無理の無い所です。
自分も既に打たせてもらいましたが、最初の当りは約600発、続けて打っていると噂の2,400発が来て、合計約3,000発の当りと成りました。
この“ひと塊”を再度引ければ6,000発までは全然重くない感じがしました。

■いわゆる【2,400発搭載機】としては、➀④も2,400発を搭載していると聞き及びます。
自分も2,400発登載だから“出玉が多いんだ”とは安直に考えません。
たとえ1回の大当り出玉が1920発であっても、ゲームフローによっては出玉のラッシュだと感じ取らせる事もできるからです。

 

大切な事は➀~⑤の著名ブランド機を、

○自店は〈1番FIRST〉にしていくのか〈2番SECOND〉にするのか〈4番THIRD〉に持って行くのか?
というお店の個性・独自性です。コンセプトと云い替えても良いかもしれません。

○導入から1週間でいきなり10万円“抜いてしまう”ような営業、あるいは玉粗利30銭“抜きまくる”ような営業手法だと、どんな名機・優良機だろうと、その店その地域では“ダメ台”として見られてしまいます。

※面白い事に、今も高稼働の「大海4MTB」や「真北斗無双FWN」では、玉利が11~12銭という“優等生営業”が出来ているのに、どうして上記の➀~⑤の話題の新台もそういう営業にしてみて、自店での“目指せ40,000稼働維持!”という営業が出来ないでしょうかね。
これだけの新台が出揃うのは滅多にもう無いチャンスなわけですから、このチャンスを稼働回復の切り札として活用しないのは、本当に勿体ない事だと思います。

④の「真・花の慶次2漆黒」は昨年末の“救世主”の役割を既に終えられ、今度はあれから7カ月経った時点でのECOパチという事で、お値段も30万円強(そして▲下取り値引き)という事で、ホールのマネージャー氏としては魅力を感じられるのかも知れませんね。
ただ問題は「ウルトラセブン2」導入の4週間後のお盆直前というタイミングです。
このタイミングを“吉”として月間計画、年間計画を組まれる店長と、逆に両者がお互いにバッティングし合って、“小凶”のお御籤を引いてしまう店長との、差が大いに出るタイミングだという事だけは、事前に指摘しておきたいと思います。

⑤の「真北斗無双2」については、詳細な資料が手元にないので、スペック的な論評は避けたいと思います。
思えば2016年3月に“本当に最後の3個賞球機”として市場にデヴューした時は、“えっまさかこの時期に3個賞球でよく適合したものだな!”と驚かせられたものです。
爾来2016年、2017年の新店においては、“中古はメチャ高いけれど”“無くてはならない機械”として、ずっと“王座”の地位を占めて来たと思います。

しかもその後、3個賞球にも関わらず【認定取得】ができて“さああと3年使える”と思っていた矢先、やはり【新台の真北斗無双2】が出てくるわけです。
勿論今度は【4個賞球でベース30超】の機械である筈です。
現在の「真北斗無双」をけっこう持っていらっしゃるホールマネージャー氏としては、悩ましい出来事かも知れません。
あるいは部品もだいぶ古くなっているので、“この際、北斗無双を総取替えだ”と考えられるマネージャー氏も居られるかもしれません。
或いは“北斗7転生”を外して、新旧「真北斗無双」の両立を狙われる店長様もおられるでしょう。
まさに方法は選りどり見取り!ホール側の“自由度”はたっぷり有るのが、この夏場の商戦です。

 

❸ 大切な事は、【明確な機械戦略】です。MAX機撤去から始まった“混乱期”は過ぎ、認定機もたんまり抱えて居られて、もう“戦略が立たない”とは言わせません!
幸いか不幸か、SLOTの方は期待する6号機までのあいだ、1機種大量買いするマシンはほとんど出て来ない中にあって、機械代予算は「ぱちんこ機」の方にけっこう回せられる筈です。
決してメーカーの味方をするものではありませんが、居抜き出店にしろ、新店出店にしろ、新台購入にしろ、【積極的な姿勢がみえているホール】に確実にお客さんは集中していきます。
台数の多寡にかかわらず、この夏、是非とも攻めの営業を回復・確立して頂きたいと思います。

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