ズバリ『釘』問題について

業界のご意見番・小森勇の一喝 第14回

ズバリ『釘』問題について

ブロガー、コンサルタントなどの間で“大騒ぎ”となった「釘」問題

◎先週は警察庁の生活安全局保安課から指摘のあった「釘」問題で、ブロガー、コンサルタント等が“大騒ぎ”になった一週間でした。敢えて自分からも問題点はいったい何なのか? を論じてみようと思います。こういう大事な問題点になると、よく論点がズレて侃侃諤諤されるものですから。

・「諸元表」どおりのゲージサイズで営業されているか? 一般社団法人遊技産業健全化推進機構による抜き打ち調査が6月1日以降に入る。
・「命釘」だけではなく「一般入賞口」(いわゆるポケット)のサイズも調査対象になる。
・スタート回数の調査が入る、という事は「命」が一見広く開いていても異常にスタートが回らない台が発見されると、風車から道釘(誘導釘)が大いに変更されていることが推認されてしまうこと。
・6月からの半年間は猶予期間(あまりにも悪質なケースは個別に警察担当部署へ相談されることもある)とされるが、12月からは見逃すことのできない釘の違反改造事例は、機構から警察に通知される。
・これはある意味「カタチを変えた」景品問題へのメスである。

根源は業界等価の賞品問題にある

■ホール側に、もはや自浄能力が無い! と当局から宣告されたに等しい気がします。もはや単に<スタートが回らない>という次元への対処ではありません! <じゃあもっと回せばいいのか?>という議論でもありません。当局はそんな表面的な問題を指摘しているのではありません。

■そもそも業界の大手企業の看板台でも1,000円で11回位しか回らない今の状況にどうしてなったのか? ポケットを“殺し”、特賞出玉を“削って”いても、ここまでしか回せないのか?!

これはもはや「釘」だけの問題では無いはず。仮にこんな「ゲージマネジメント」をしていて36,000発も動くんだったら一日の台粗は8,000~9,000円にもなるはず。しかし現実には15,000発位しか動かないから、「こんな釘」でも台粗4,000円頂くのがやっとやっと。これじゃこの業界に未来が見えてくるはず有りませんよね。

■ホールの現場責任者だって本音では「これじゃマズい」と皆、内心では分かっているはず。じゃあ、どうして分かっていても「釘」が治らないの?????? 歌の文句じゃないけれど「こんな釘に誰がしたの?」。

■根源の原因は250玉1,000円の賞品を、そのまま250玉1,000円で買い取ってくれる「業界等価」の買取所の存在が全ての発端でしょう。そして「業界等価」ではない交換所が店の隣にあるホールさんも影響をモロ受けるので、ウチは等価じゃないので、と安心できません。

まさかこんな買取所にホールが指示しているとは口が裂けても申せません! 風適法改正の際の国会答弁で警察庁の担当官が「そのような事実は全く存じ上げておりません」と答弁せざるを得なかった事実を私たちは重く重く受け止めなくてはなりません。あの答弁を評して「なんて白々しいアナクロニズムの答弁を警察はやっているんだ!」と感じた方が多いと思いますが、その感じ方こそ100%間違っているのです。建前は建前として答弁せざるを得ない「3店方式」の現実を、私たちは一分一秒でも忘れてはならないのです。

悲しいかな、この重い深いパチンコ業界の現実を全く分からないホールの現場責任者が多いので、「先生、ポケットの釘はどこまでメンテナンスしておけばいいんですか?」という質問がでてきます。こうした多くの現場責任者を「罪びと」に仕立て上げてはいけません。彼らはまさか釘=ゲージの問題が『賞品問題』に直結していようことなど考えてもいない人が多いからです。

■というわけで、6月からの機構による釘、スタート回数等の抜き打ち検査は、形を変えた『業界等価』への明らかな牽制球なのです。昨年4~8月にかけて、静岡、福島、北海道、山口、広島、岡山、徳島、奈良、兵庫、京都、滋賀、福井、富山、新潟、長野、青森、宮城、岩手などの県・道が『業界等価』ヤ~メタ! を“組合主導”で実施したはずです。にもかかわらず、これらの県の中でも守られずになし崩しで『業界等価』に戻した有力チェーンもあると聞き及びます。

また、関東全域、中京圏全域のように『業界等価』をやめようぜ、という県遊協申し合わせすら始まらない都県も全国の半数近くに及びます。

■いっそのこと、警察庁の大号令で全国のホールで仕入れている『賞品』の価値と納入価格チェックを始めてもらえれば良いのかもしれませんが、先ほどの国会答弁にもあるように、警察庁としては「賞品買取所」の問題に深入りしてくることは最後の最後まで避けるべきなのでしょう。そんなことはホールと賞品問屋、買取所との三者間で自浄作用として行うべきであろう! と。

【結 論】

6月から始まるゲージの抜き打ち検査は、実は業界等価の賞品問題に対する、当局からの「形を替えた」牽制球であることをしっかり理解しましょう、皆さん。

※一般入賞口のゲージを12.7mmの諸元表どおりで、『業界等価』の営業できますか????

■最近つくづく感じることが有ります。「今のお客様は本当に少しでも交換レートの高い店をまず第一に選択するのだろうか?」と。もう原則4円を打つことを諦め1円でイイや! と割り切るお客様が凄く多くなりましたね。同様に4円代でも本当に4.31円の貸し玉のお店の方が勝てるのか? 業界等価のお店の方が有利だといった“思い込み神話”はどんどん崩壊してきていると感じます。

カテゴリー: その他,ニュース

メッセージを残す

メールアドレスが公開されることはございません。