『業界等価』とは何か?

業界のご意見番・小森勇の一喝 第15回

『業界等価』とは何か?

先程、親しいS君からの情報で、宮城県遊協で「28玉、5.6枚交換」⇒自由レート※但し「業界等価」だけは避けるように、との申し合わせが為された旨の情報提供がありました。自分自身は直接確認したわけではありませんが、仮にこの情報の様だとすればホントに我がホール業界人は物事の本質が分かってないな! とつくづく感じさせられます。整理します。

・「等価」の言葉の用法が分かっていない!
・「等価」がイイのか、「等価」でない方がイイのか? といった損得論では断じてない!
・遊技組合という場では「交換レート」の決定が、口が裂けてもできないことを見越して「レートの上限決定を組合としてできない」と主張するのはいかがなものか?!
・「買取手数料」を実質ホールが負担することこそ、200%違法行為である。

監督官庁の言う「等価」とは何かを正確に理解するべき

■いまでも<ケーサツは等価でやれと言っている>という発言を耳にします。しかもこともあろうに組合の理事の方がこんな発言を、さも当然のように発言される場合もあり唖然とさせられます。この業界が世に出てから65年以上も経っているのに、いまだに業界の幹部の方も分かってない! ということは、前のサッチョーの玉川課長でなくても激怒したくなりますね。法の番人である監督官庁が仰っている「等価」とは、店内の賞品カウンターで250玉のレシートと1,000円相当の賞品とは等価でなければならない、と言われていることなのですよ。ところがどこかの頭の悪い組合員さんが、これを「換金する際も等価!」と勘違いされて<4円の玉は4円で換金、20円のメダルも20円で換金するのが本来だ!>と主張されます。

とんでもない議論の混同です。まさしく味噌もクソもです。混同していることを知らないでおっしゃっているなら罰は免除されるかもしれません。しかし中には意図的に議論を混同させて無理やり「業界等価」に持っていこうとされる御仁がおられることが大問題です。

※賞品買取所で1,000円相当の市場価値の“特殊”賞品を1,000円で買い取るか、あるいは892円(いわゆる11.2割の場合)で買い取るかはあくまで買取所での出来事であって、ホールはそんな買取所の行為に対して「ウチは等価だ」「いや28玉交換だ」と遊技組合員どおしで議論すること自体がナンセンスと言うべきなのです。

「等価の方が顧客に有利」との発言は何が根拠?

■次に<等価の方がお客に有利だ、いや等価でない方が回せるからお客に有利だ>という議論もしょっちゅう語られます。この議論の出し方も全くナンセンスそのものです!! いまだにこんな議論を組合ですること自体が、<ウチは等価で換金やらせている>と自白しているようなものです(笑)。仮に百歩譲ってこの議論にのるとしても、いったい<等価の方がお客に有利だ>とは、何を根拠にそんなことを仰っているのでしょう?! じゃあ、“等価”で1,000円16~17回、回せますか? 現実は10~12回しか回せないのが現実なのに、よく<等価の方がお客に有利だ>とおっしゃれるものですね!?

「業界等価」、一歩突っ込んだ議論を行う勇気が必要

■三番目に遊技組合はほんの目先のことを侃侃諤諤、論ずるだけではなく、戦略的、長期的に各ホールの利益となるかどうかも議論する場であると考えます。組合会議の場で公に“交換レート”のことを議論できないことを見越して<自由競争でいこう>という議論は、ひいては組合として射幸心をどのようにできる限り抑えていくのか? またどう「のめり込み」を抑制していくのか? という議論を薄めていくことになりがちです。

前任の玉川課長が、それまでの慣例を敢えて破ってまで「業界等価」という、ホールの外の行為にまで言及されたことの意味を、やっぱり業界人はなんにも理解していないのだな~と嘆息させられます。敢えてここは<交換レートの上限は○○に留めておこう>といった議論を一歩突っ込んで行う勇気がいま必要かと考えます。

カジノ法案の国会上程で換金問題に蓋をしてやり過ごすのは不可能に近い

■最後に、いまだにホールオーナーの意識の中では「100円につき0.7円だ、いやウチは1円だ、いやウチなんかは3円も交換所に取られている」「だから少しでも買取手数料の安い業者にやらせたい」といった論法が頭にこびり付いているのだなあ?! とため息が出ます。昔、遊技人口が1,600万人居たと言われホールも強気だった頃には、ホールが交換所をやらせてやっている! という感覚が染みついていたと思います。のどかな時代でした(笑)。しかしカジノ法案を上程されてパチンコの換金問題が公然と国会の場で議論され出すと、3店方式の問題や、刑法の賭博罪に当たるのではないか? といったコンプライアンス上の問題が一挙に湧き起ってくると思います。国会には共産党や公明党の議員さんの中にも弁護士資格を持った方が多くおられますから、この換金問題に蓋をして頬かぶりしてやり過ごすことなど不可能に近いと思います。

ですからこの際、「買取手数料」うんぬん等と言う“恐ろしい”言い方は永遠に頭の中から消し去りましょう。こんな初歩の初歩も分からないまま、「コンプライアンスセミナー」を受講することはシラケ鳥が飛んでいることに成りかねませんよ。

カテゴリー: その他,パチンコ

2s Comments

  1. 遊技ビジネス最前線編集部の杉山です。松永様、今後とも、何卒、よろしくお願いいたします。

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