焦点は「釘」問題から、「三店方式」へ!

業界のご意見番・小森勇の一喝 第20回

焦点は「釘」問題から、「三店方式」へ!

5月なかばから業界を激震させた「釘」問題も、あとはパチンコメーカーと警察庁・保通協との協議によって、いわゆる試験規則=昭和60年国家公安委員会規則第1号第1条を、現状を踏まえて改正して頂けるのか? に焦点が移ってきたように感じます。分かり易く言うと、例の「役物比率」が現状60%以下となっているのを、80%位まで引き上げて頂けるかどうか? という事です。

仮に引き上げて頂けるならば、メーカーが保通協試験を通すために“とんでもないくらい変則的なゲージ”で試験台を提出しているという、タテマエと現実との大きな乖離が、かなり改善されて、「検査くぎ」と「納品くぎ」とのギャップがかなり改善されるはずだからです。

かと言って、釘を叩いて一般入賞口に殆ど全く玉が入らない! という不正改造の問題が遠のいた訳では決してありませんから誤解しないでください。

これにて一件落着! 但しこれからは、「納品くぎ」のままではまだ営業できない、などという不満は許されなくなることを肝に銘じてください。予想されるのはいまだに「業界等価」を信奉して、《お客様は等価でしか魅力を感じない》と、どこかの新興宗教にハマっている勢力からのコンプレインです。そこで、ステージは「景品問題」、あらため『賞品問題』です。

◎「業界等価」は、悪いのではなくて、『罪』である。

① 「納品くぎ」のままではスタートがまだ“回せない”とお感じの店長・幹部はよ~く考えてください。

もう他入賞を極限削って、というセオリーは未来永劫否定されたのです。BY2~3という営業は、不正改造営業であることを宣言されてしまったのです。これからはどう転んでもこれまでより、BYは10以上上がります! そうしますとトータルのベースは(低く見ても)26~36にはなります。これで「業界等価営業」ができるものなら、やってみてください。
にもかかわらず12月まではまだ「業界等価」でイケルと思っておられるとしたら、警察庁はどう動くか予想しましょう。

② まずは「賞品買取所」の調査に入ります。

この業界の方には、警察は買取所にまでは調査に入らない! と考えておられるヒトがいます。トンデモナイ誤解です。警察の指導権限=義務は風俗営業に密接不可分な全ての場所に及びます。買取所の役員構成と、ホールの役員構成との人間関係の繋がりの調査がこれから始まると思います。いや、もしかしたら既に始まっているのかも知れませんネ(笑)。ひとつ面白い話しをご披露しましょう。

ダイナムJ.H.さんが香港で上場される際に、最大のネックとなったのが、果たして日本の3店方式が本当に刑法の賭博罪のすり抜けになっていないのかどうか? でした。そのためダイナムさんは全国300店舗以上の脇の買取所の役員構成と、ダイナムの役員構成との全リストを香港当局に提出されたそうです。これによって、両者間にはなんら経済的・人的繋がりが見られないと判断され、コンプライアンス上問題無かろうと言うことで、やっと上場が認められました。(が、しかし、日本の警察庁の関知しない所でこのやり取りが行われた事には、役人さんとしては内心快からぬものがあったのではないでしょうか?)

もし、これと同じことが、いやそれ以上に厳しい調査が日本の全部のホールと買取所に入ったら、皆さんどうされます? 警察庁が最近、「自家買い」や「2店方式」に言及が多くなってきたことには、こうした背景があります。「釘」の問題を、釘だけの問題としてしか見ない、一部のコンサルタントの限界がそこに有ります。

※ 未確認情報ですが、千葉県のとあるホールさんが“実質自家買い”を指摘されて係争中とのことです。昨年北海道稚内エリアで“自家買い”を指摘されて廃業したホールは超遠隔地で、3店の賞品物流が難しいからか? と、他人事のように考えてましたが、東京近郊で“自家買い”を指摘されたとあれば、話しは全然違ってきます。当局は「本気」です。いま自分が心配しているのは、福岡県を筆頭とする九州のホールです。“実質自家買い”あるいは実質2店方式のホールが多いと聞き及ぶので、要注意です。

③ 次は本命の、「賞品」価値の調査に入ると予想されます。

大阪府下のホール近くの買取所(財団法人ないし社団法人)が、全国に先駆けて賞品の買取玉数を「大」=560玉2,000円、「中」=280玉1,000円としてはや4年だったか経過して記憶があいまいになりました(笑)。あの当時、大阪府警から本当に2,000円の「大」賞品が市場価値として2,000相当あるのか? の調査を財団に対して行われた記憶が有ります。あれ以降、全国47都道府県の約半分以上が「業界等価」から離れましたが、残念ながら関東1都6県、中京3県(愛知、岐阜、三重)、九州7県などは、いまだに「業界等価」が主流です。

「納品くぎ」で「等価営業」できない! というなら、《いったいキミたちはどんな賞品をつかっているのかナ?》という、刑事コロンボのような質問がホールに投げ掛けられるのは、もはや時間の問題だと思います。決して当局は12月まで黙って観察しているとは限りません。

◎ 今日はこれ位にしておきます(笑)。釘、BY、スタート回数の問題を、こうして賞品問題にまで関連させて考えられない方は、よほどこの10年で脳が硬直化している可能性があると思います。生意気ですが、是非、水平思考で発想を柔らかくして、生き残って頂きたいと思います。

カテゴリー: その他,パチンコ

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