DATA革命が始まった!

業界のご意見番・小森勇の一喝 第39回

DATA革命が始まった!

いよいよ2日にぱちんこ機のいわゆる「第2次回収リスト(17型式)」が日工組組合員メーカーに通知されました。このリストによると、回収対象機88,104台のうち、実に「沖海3HME」が86%強の75,954台を占めています。2013年7月~やがて2年8カ月間、いまだにお店の主力機である所も多いかと思います。現在の行政の対応は、メーカー団体から「遊技くぎの変更により性能が異なる可能性がある」というリストが発表されたその当日から、中古台としての流通から、メーカーによる部品供給までが一切ストップされるという徹底したものとなっています。でもなかには、今年の6月末まで沖海3を使い尽くそうというホールさんも有るかと思います。ま、その間あと3カ月、釘が折れないことを祈るばかりです(笑)。

「各台データ解析」から「各人データ解析」へ

1.今日は「一喝」(36)(38)に引き続き、ホールDATAの見方が90°変わらねばならない! という理論の続編を書かせて頂きます。結論的に申しますと〈もう、各台DATAにしがみ付く営業は時代遅れである!〉という事です。そもそもこの10年以上の間、データ分析講座にヒトが殺到したのは、「業界等価=換金等価」を前提にして、ということは出玉率が100%を切って90~95%であるという“異常事態”を前提にして、どうすればお客を“飛ばさずに”粗利を稼げるか?? と言う無理難題から出発していたからこそです。

もし自店もお客が、そんなセミナーに出席していたら怒り出すような内容のセミナーばっかりだったんじゃないでしょうか? やれ確変ベーは83まで落とせるか? とか、台粗5,000円を“抜く”為にはBY2で1,000円スタートは13 回まで落とせる! とか、警察庁の担当官が聞いておられたら即刻セミナー中止せよ! と叫ばれてもおかしくない内容のセミナーを平気で行っていたのではないでしょうか?

もう、こう言ったセミナーは二度とあり得なくなりましたね(笑)。

2.じゃあ、これからのホールDATAセミナーはどうなるのでしょうか? 結論的に言えば、「各台データ解析」➡「各人データ解析」に移行せねばならないだけです。方法は2つだけだと思います。

① 一つは再度「会員DATA」収集に回帰することです。

昔、CR機がヒットし出した頃は、各店とも必死になって「会員カード」作成に尽力したものです。ところが、〈台移動自由、出玉共有OK〉なる営業を誰かさんが発明したことにより、実は「各台管理」は事実上崩れてしまい、更にはICカード内臓のCRユニットが出て来るに及んでは、ユニットに会員カード挿入うんぬんは半分以上“崩壊”してしまいました。

今ほど申しましたように、4円パチンコで台売4~7万円売上げる状況になってしまいますと、まして何を今更IC会員カードを挿入ですか? の雰囲気なってもおかしく無かったと思います。しかし、これからは「各台」が利益を産むのではなくて、「各人」が利益を産むという発想に大きくパラダイムシフトしていかねばなりません。再度会員DATAの蓄積に全力投入することをお勧めします。

図式化しますと、

〔売上 = 台売 × 台数〕ではなくて、➡ 〔売上 = 客単価 × 客数〕

への発想の切り替えです。そうしますと、「客単価」の把握が必須項目と成ってきます。或る一人のAさんと言うお客が店で4台の台を移動して遊技されたとすると、4台トータルでいくらのお金を使って、最終的に何発の玉を手元に残して計数器で計数なれたのか? という新しい手法となります。この意味でも、会員カードを挿入してのプレーを上手に誘導して頂きたく存じます。

② もう一つの手法は、遊技客の「顔認証」を徹底するやり方です。

数年前に、ユニバーサルエンターテイメントから出ている、P・SユニットのFALCONという商品が有ります。以前もご紹介しましたが、例えば自店で1日に遊技されるお客様が850人いらっしゃったと仮定します。よほどサングラスにマスク姿というコンビニ強盗スタイルでない限りは、ほぼ800人位の「顔別の」遊技履歴が完全にDATAとして取れてしまいます!

例えばお客Bさんが234番台の海ジャパン → 332番台の牙狼 → 516番台の北斗強敵 → 717番台のバジリスク絆 → 1ぱち海スペシャル、と言うように5台の遊技台を回遊された場合、各5つの台での“勝ち負け”金額まで、ぜーんぶ摑めてしまう優れもののユニットです。しかもこのFALCONは別途ホールコンピュータを必要としませんので、実は経済的です。

このユニバさんのシステムによっても、実客数×客単価という「ビッグDATA」を基に楽々の営業ができるという訳です。すでに数年前からこのFALCONシステムを使いこなしているお店の店長によれば、周辺のライバル店が100台の入れ替えをしてきたとしても、実際のところ恐怖に感じることは何も無いそうです(笑)。

③ 最後に、

上記 ① ② とは発想が異なりますが、Hutecさんの「トラッカーシステム」という商品があります。これはお客様によるカード挿入でもなく、また各台の顔認証でもなく、名前とか顔は分からないけれど、その代わり、例えば1日に1,167人の店舗入場者が有るとして、その1,167人個々の人が、店内のどの通路から順番にどのコースまで移動されたか? 何番台の何と言う機械の前で何分間立ち止まられたか? どの台で何十分何秒遊ばれたか? 何時何分に退店してお帰りになったか? までぜーんぶ分かってしまう優れものです。

「死に島」管理についても、その弱い島の稼働数で見るのでなく、実際の人の動きの線で見えてしまうのですから、圧倒的にリアルです。

この「トラッカー」のもっと凄いのは1,167人の入店者のうち、遊技台に着席せずに20分ほど店内をウロウロしてお帰りになってしまうお客様の人数が、(例えば)297人いらっしゃった! という事まで、ぜーんぶ分かってしまう事です。これは凄いビッグデータなのです。つまり、興味があるから来店頂いたお客様が、なぜ打たずに帰られたのか? 目当てとする“本命台”以外に“未練の在る”セカンド台が空いていたのか、他の人が打っていたからなのか? など…、その方の来店・退店心理が非常に分かり易くなるのです。

これからのデータ管理は…

3.このように、これからのホール営業は各台各台をぶった切って、穴の開くように分析しても、やや空しい時代に突入しました。同じように、機種別に穴の開くように当該機種DATAを分析しても仕事の半分もしたことにはならない! という時代に突入してきたのです。

お客様の目が肥えて、1パチ ➡ 5スロ、あるいは、1パチ ➡ 4パチ ➡ 20スロといった“マルチタスク”なお客様が店内の半分ぐらいには成ってきている現実を認めましょう。各台に分断して穴の開くように解析しても、到底トータルとしてのお客の心理を摑んだことには成らないことをはっきり認識しましょう。

DATA革命が始まった! と言っても良いかと思います。

カテゴリー: スロット営業,パチンコ,パチンコ営業,店舗演出・周辺設備,業界動向,計数管理

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