もう一度「台売り」「台粗」のお客様からみた意味を考えてみよう

業界のご意見番・小森勇の一喝 第6回

もう一度「台売り」「台粗」のお客様からみた意味を考えてみよう

 

先の見えない今だからこそ“温故知新”

1.今回の11月からのパチンコ“MAX機”のTS規制(日工組の自主規制)により、大当たり確率が1/399 ⇒ 1/320にバーが下げられ、更に加えて特賞時の最低出玉数が600個以上とされた事により、殆どのコンサルタントの脳裏に浮かんだのは、『売上が下がる』 ⇒ 『台粗も下がる』ということです。つまり、MAX ⇒ ミドルにTSが“甘く”なることで、玉単価が1.8円 ⇒ 1.5円に下がるだろう、更に予想稼働もMAXだと24,000発が期待できるのが、ミドルだと下手すると12,000発位しか望めないかもしれない。するとどうなるか?
現状は、
・24,000発×1.8円=43,200円(台売)
※仮に導入時に“成功”して1週間48,000発稼働したとすると、
・48,000発×1.9円=91,200円(台売)
が充分望める。
これは、殆どのお店が経験したことのある『麻薬』のような旨みのある売上であろう。
24,000発で1日の台粗は15%として、 6,480円
48,000発で1日の台粗は17%として、15,504円
※この計算式などはまだ常識的なほうで、新台導入で
30,000発×玉単価1.9円×30%=17,100円(1日台粗)
くらいの数字はごく“当たり前”に叩き出されているのが現実であろう。
多くのコンサルタントもこうした数字を知っているため、顧問先に“遠慮して”こうした台売りが到底望めなくなると、台粗も当然下がるに決まっている! と“恐れる”わけであるm(__)m。

2.“旨み”は一度味わってしまうと往々にして忘れられないものである。2003年頃に大ブレイクしたCR新海物語の頃、16,000店舗が台売40,000円、台粗3,000円で店の根幹的数字を作っていたことなど、全く知らないか、忘れたコンサルタントばかりになった。
パチンコ台の20%が「新海」。売り上げの30%は「新海」が占めていた。だから各店とも「新海」で如何に玉を出すかで、海の粗利は6~9%が当たり前だったのが当時の常識でした。
果たしてコンサルタントはこれでイイのでしょうか?上記のような“辛気臭い”昔の話を持ち出されるより、現に台売=8~9万円売っている今のMAX機を前提にして議論をスタートすべきだと言う。しかし、温故知新という言葉は今のような先が全く見えない時のためにあるのであろう。
当時は20万台売れた「新海」は、4個賞球でベース22~24、玉単価1.2円位、台売り43,200円、台粗3,500円くらいでお客もお店もWIN&WINの関係が築かれていたと記憶しています。

パチンコホール業界は「しなやか」に対応する技を持っている

3.ボクは何も懐古趣味を主張している訳では全くありません。TSが1/320に抑えられることで、これからのパチンコ機は望み薄である! という、今の経験則でしか語れないコンサルタントを情けなく思うだけです。この記事が掲載される今月末頃には“MAX機”のTYについても、もしかしたら何らかの規制内容が発表されるかもしれません。現時点では1/320になっても確変中のTYは8400発までは理論的には可能なんですが、さてどうなることやら…。
結果、パチンコを止めるのでしょうか? 一時的にはそういった現象は起こるかもしれませんね。しかし、娯楽の歴史は不思議なもので、多くのお客様はそれがとても打てないキツイ規制でなければ、案外パチンコに戻ってくるものです。やはり、パチンコの全くない生活には急に変化できないことを物語っています。まして、今回の“規制”はのめりこみ防止を目的としたTSを甘くして、今まで特賞までに70分位かっていたものが、58~60分で大当たりが引けるというものです。これを、「どっちらけで」「打つ気が起こらない」と主張されるコンサルタントはどういったバランス感覚を持っているのでしょう?

4.話しはちょっと変わりますが、昨年9月から北海道が「業界等価」を一斉に止めて5.6枚交換に切り替えた時、ある種の論者は「もうこれで北海道のパチスロはお終いだ」と考えたコンサルタントも居たと思います。しかし結果はどうだったでしょう?
皮肉なことに昨年9~12月の営業結果を見る限り、5.6枚交換にした方がかえって稼働=IN枚数が上がる結果となったのです。静岡県のように県下一斉に27.5玉交換に変更した県の結果は稼働UPにつなげたホールが多くみられました。
案外、わがホール業界は「しなやか」に対応する技を持っていると思います。1/320へのTS抑制で、各ホールが再度「台売り」とは何か?「台粗」とはお客様にとってどういう意味を持つのか? を原点に返って考え、行動に移すチャンスかもしれません。

カテゴリー: その他,マーケティング,計数管理

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