【下総の国=四街道市 篇 ~大型・県外企業店舗ひしめく市場の探訪記】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 118回

【下総の国=四街道市 篇 ~大型・県外企業店舗ひしめく市場の探訪記】

今日の巡察先は、我が水戸藩からも比較的近い千葉の四街道じゃ。
なんで四街道なんちゅう名前が付いたのか?
わしゃ、てっきり成田街道、佐倉街道、御成街道、千葉街道が市内にあるから付いた名じゃとばかり思うておったが、どうもそうじゃないようじゃ。
正しくは、成田山道、東金馬渡道、千葉町道、船橋道の4つが交差すると云う道標があることから付いた名前らしいわい。
どうにも閉まりの悪い話しでピンとこんが、ま、そんなことは深く詮索しても詮方なき故、このへんにしておこう。
ずっと佐倉藩の領地であったゆえ、佐倉市に併合されるかと思えば、左に非ず。
また千葉市との合併協議も持ち上がった事があったようじゃが、住民投票の結果、合併は否決されたという歴史がある。
案外この四街道市の住民はプライドが強いのかもしれんぞ。

━四街道の歴史と関西企業勢の隆盛━

(1)さて遊技業との絡みで四街道をみるに、10年前に京成志津駅前に「パラッツオ志津」(1166台)
というバカでかい店が出店して、南に位置する四街道はモロに影響を蒙ってからは、大きな変動は51号線沿いに前から有った大型店が「クレスト」(720台)に代わった事ぐらいじゃろうかのぅ。
いやはやこの場所は、キクヤ→BOSS→Vogue→クレストと、4回も名前を変えて来たぐらいじゃから、そろそろ落ち着かんとのぅ。
ま、クレストの岩本殿はまともな方じゃけんに、もうこれ以上経営が交替することはあるまいて(笑)。
ところが、昨年11月11日に東千葉に「AMUSE千葉」(1111台)がグランドオープンしてからというもの、この四街道も含め、千葉市周辺全体に巨大な激震が走っていると聞き及ぶ。
なにせ、パチンコのよく回ること!ワシも既に「AMUSE」には3回ばかしこっそり通っておるが、あそこのパチンコを打つと、他店のパチンコは何か余程玉が出ない工夫でもしちょるんではないか?と思えてしまうほど気持ち良く回る。
ワシと同じ様にその後もAMUSEに通い続けちょる人も、大概あそこの店では“勝っちょる”そうじゃ。
と云う事は店は赤字か、そうでなくても極めて薄利での営業という事に成ろうから、周りに大きな波紋を与えておる事も容易に想像が付こうかと云うものじゃ。
このように大阪から関東に初進出されたAMUSE殿は、ちょうど5年前に東京大田区池上に出店して大成功された「アロー池上」に並ぶほどの繁盛ぶりじゃから、これからも千葉県下の有力店として名を遺す事は必定であろうのぅ。

(2)かように「AMUSE千葉」が出来たせいで、この四街道も「パラッツオ志津」以来の影響下にあるということなんじゃな。
或る意味“股裂き”の刑を受けたようなものかもしれん。
ところが、この四街道に敢然と出店を決めた企業がある!と云うから驚きではないか。
それも誰あろう!2年前に「金馬車」20店舗を取得された『キコーナ』=アンダーツリー㈱の木下社長殿と来るではないか。
こりゃこりゃ、AMUSEの岩谷殿もキコーナの木下殿も、共に大阪市内の会社であるぞよ。
上方の企業がこの千葉に於いてブイブイゆわすというのも、けったいな話しと云えばそうじゃが、痛快といえば痛快な出来事なのかもしれん。
そのキコーナ殿の出店予定地なんじゃが、市内のど真ん中にあるイトーヨーカ堂から北に200m行った所にある「M2プラザ」という商業施設の2階の一角らしいのぅ。
ここにあった家具屋が撤退した後の居抜き入店という訳じゃ。
実は調べてみると、いまこの「M2プラザ」には元々イトーヨーカ堂が入っとったと云う事らしいんじゃが、ここから南に広大な敷地が確保されたもんで、そこに引っ越したという事らしい。
とは言え「M2プラザ」の立地環境は依然として市内中心商業地の交差点として、非常に良いロケーションである事には変わり無かろうて。
ただ商業施設ビルの中の入店ということで、単独での“沿道スタンドアローン”の場合と違い、ぱちんこ店としての視認性にちょいネックはあろうが、そこは地元では有名なM2プラザゆえ、問題は無かろう。

━大型店出店によるマーケット集客規模拡大を考える━

(3)そこで改めて地図を拡げて“戦略マップ”を構築してみると、まさしく北に位置する「パラッツオ志津」への流出客を食い止め得る絶好の立地である事はたちどころに判明する。
問題は物件の西に拡がる千葉市稲毛区の「マルハン千葉北」(1151台)と「ともえ稲毛長沼」(1168台)の2店舗の大きなマグネットに対して影響を及ぼし得るのか?の一点に絞られるのではあるまいかのぅ。
ワシは、それは難しかろうと判断する。
但し、現状、千葉北インター方面に流出している四街道のお客の何割かはSTOPをかける事は充分に可能と予想する。
或る意味、激戦区の千葉市マーケットに、四街道も“参入”して、より大きな客の選択肢が増えるという事ではあるまいか。
逆に最も踏ん張らんといかんのは「パラッツオ志津」という構図と成ろう。

(4)最後に四街道市だけをつぶさに検証してみようぞ。
16年前の昔に、市の南部に「ダイナム四街道」(560台)が出来た時は、そりゃあ盛況な客入りで一番店であったのを今でもよう覚えておる。
なにせダイナムでは滅多に見ない560台と云う設置台数であったゆえ、余程の肝いりとみた。
間違いなく15年程前は関東一のダイナムであったろう。
久しぶりに覗いてみたが、往時の面影は影を潜めて現在は世間でいう“並”の稼働状況じゃ。
まあ良いではないか、十分働いた“老戦艦”に批判めいた小言を云うのは失礼というものであろう。
幸いこの老戦艦に、大飯喰らいの三上という強者が赴任しておるから、きっと“古豪”復活の狼煙を挙げてくれるのではないかと期待しておる。
さてダイナムから更にくねる道を南に下って国道51号の幹線道路に降りた所に、「クレスト」(720台)の白亜の立派な建物が在る。
前にも記したごとく、ここは一統最初は岐阜の「キクヤ」殿がブイブイ云わせておった店の跡じゃ(色んな意味でのぅ(笑))。
じゃが、喜久家殿がこの超ドル箱店を捨てられて後は、金沢のBOSSの西原殿が今の瀟洒な建物を造られ、その後“四代目”の主がクレストの岩本殿という経緯の店じゃ。
ロケーションが抜群であるだけに、性根の入った方がやられれば必ず成功する店じゃけん、今は一安心と云うものじゃ。

━過熱市場に更なる新店が参戦━

(5)これで終わりかと云うと、そうではない。
四街道周辺と云えば「フラミンゴ」殿を抜きに語る事は許されまい。
なにせ千葉市若葉区とこの四街道で、5店舗もドミナントに展開されておられる、謂わば“ぬし”みたいなもんじゃからのぅ。
じゃが、如何せんこの5店舗は205~300台の、今と成っては小型店ばかりと云うのが気に成る。
ここはひとつ“小型店”の踏ん張りというものを魅せてもらわんとな。期待いたしておるぞょ。
フラミンゴ殿に限らず、千葉市の若葉区という広大なエリアが今後の“草刈り場”と化す流れである事は間違いない。
かつてバブルの時代には、千葉都市モノレールが千葉駅から稲毛を通って、千城台まで延び、文字通り千葉市のベッドタウンとして脚光を浴びたもんじゃった。
なんせ「チバリーヒルズ」というものを大手不動産会社が造りおって、FOCUSかFRIDAYだったか忘れたが、写真入りで全国に知れ渡ったからのぅ。
バブルがはじけ、やはり東京までの通勤が1時間以上かかるというのが嫌われ、その後千葉の住宅人気は一気に萎んでしまった感がある。
当時「フラミンゴ」殿は時流を的確に捉えられ、しっかり儲けられた事だろうと推測致す。
これも時代の流れというヤツじゃろうのぅ。
さて、夏前にでもオープンしそうな「キコーナ」殿、松戸市で一気に一番を取ったようなパフォーマンスが、この四街道に於いてできるものか?
しかと見極めようぞ。

▼クレスト四街道 元々は郊外店として抜群の立地

▼キコーナ出店予定地 このショッピングセンターの2Fに入る予定

▼やすだ四街道 キコーナの影響を受けやすいと予測

▼フラミンゴ四街道 キコーナとパラッツオ志津の中間点

▼ダイナム千葉四街道 超高稼働を取り戻せるか!?

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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