第132回 【陸奥の国=大崎市(古川) 篇 みちのくエリアで見た地方都市の今】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第132回

【陸奥の国=大崎市(古川) 篇 みちのくエリアで見た地方都市の今】

 

 

ここは道奥(みちのく)つまり「むつのくに」じゃ。
仙台の北に位置するが、襷の様に長く伸びた町。
西北はこけしで有名な旧:鳴子町で、なんと山形の新庄と接し、東南は、なんと太平洋側の松島町に接しておる。
とてもじゃないがこんな広域を歩くワケにはいかん故、大崎市の中心である「古川地区」を視察しに参ろう。

なぁに殊更なにか異変があった訳でもない。
江戸は暑い故、ちょいと避暑のつもりで参っただけじゃ、ガハハ。
たまには良いではないか。
いつもいつも新店ができそうな所ばかりを探索しておると気が滅入る時もあろう。

今日はいつもより軽い気持ちで巡察と参ろう。
とは言え大目付からは、伊達の動きには常に目を離すでないとのお達示じゃ。
大崎市という馴染の薄い市名じゃが、戦国時代に伊達政宗と争って滅ぼされた「大崎氏」という国衆がこの地域一帯を支配しておったことから付けられた名前だそうじゃのぅ。
ま、良くも悪しくも大崎地方といにしえより呼ばれておったそうじゃから市の名前に落ち着いたということらしい。
しかしワシは新幹線の駅名にもなっておる「古川」の方が今でもしっくりくる。
さあ古川巡りの開始である。

 

❶ 古川での遊技場がカタマッテおる所といえば、国道4号線沿いで古川駅から北に3kmほどのイオンタウンの周辺じゃな。
「パラディソ」(384台)
「パラディソドルフィン館」(550台)
「セントラル」(380台)
「カオス」(676台)
「スロットファラオ」(250台)
の5店舗が固まっておる。

ちょっと前まではもう1軒「秀和」という店もあったから、けっこうな集積エリアということが云えよう。
この5軒のうちでは今のところ建物設備に“気合の入って”おる「パラディソドルフィン館」が一番集客力があるようにみえる。
ところがこの一帯から南に1km弱の所には「ダイナム古川」(480台)というのが21年前から早々と出て来ておってとっくの昔に投資回収が終わっておる(笑)。
今は4円と20円の無い低貸し館として存続しておる。
平成8年頃と云うとCR黄門ちゃま等の超人気台が立て続けに出て来てどの店も売り上げが“異常な”くらい上がった時期じゃ。
そんなに早い時期にこの古川に目を付けられたダイナムの佐藤さんという方の先見の明はただただ舌を巻くばかりじゃ。

❷ さてこの集積エリアから離れて別の郊外型店舗を探すと、アルアル。
国道4号を南にさがるにつれ、
「スーパーLUCKY」(400台)
「Pスパーク」(340台)
「マルハン」(480台)
さらにこのマルハンから5kmも南に「あーばん三本木」(509台)という具合じゃ。
4号線から東北道の古川I.C.に向かう途中には「ジパング」(384台)という低貸し専門店もある。

しかし❶における集積とは違い各々単独の店であるが故に、人口密度の薄い中にあって、ブランド力のあるマルハン殿以外は集客にわりと苦戦されるのじゃあるまいかのぅ。
このうち「Pスパーク」殿は元々仙台の一番町のアーケード商店街のど真ん中で、極めて客入りの多い有名店(561台)を経営されておる。
ワシも仙台に用事で行った折にはたまに寄ってみる店じゃが、ずーと昔から一切“低貸し”営業をなさらずに大いなる客入りに成功されている会社じゃ。
じゃが、ここ古川では4号線バイパスのスピードの出る沿道での商売だけに、仙台一番町とはチョット勝手が違うようじゃ。

また「あーばん」殿は、地元の大崎市の会社のようじゃが、なんと!横浜港北区の菊名駅前で真っ赤な「あーばん」という店もやっておられるではないか。
JR横浜線のプラットホームから丸見えの店である。この辺りの事情は不思議過ぎてよう分からんのぅ。

「ジパング」殿はもともと北海道千歳市の会社が“出みせ”としてやっておられるようじゃ。
高速のインターチェンジ近くの抜群の立地じゃと思うが、立地の良さを今は生かし切れておらんな。勿体ないわぃ。

 

━集積地から駅周辺も比較的活気のあるエリア━

 

❸ 最後に古川駅周辺を見て参ろう。
市内中心部に駐車場をたっぷり持った「オータ古川」(434台)が在り、大変盛業じゃのぅ。
オータ殿と云えば何やら親族でのゴタゴタがあったとかで、関東でも横浜の井土ヶ谷、北山田駅前や、大和市の大和駅前とか、東京多摩の聖蹟桜ヶ丘とかが、「オータ」から(➡)「ドキわくランド」に変わってしもうたのは皆のよく知るところであろう。
じゃがこんな陸奥の古川にまで店が在ったとはのぅ!しかも“まちなか”店としては珍しい繁盛ぶりじゃ。ちょっと驚かされたわい。
案外、大崎市の古川という中心部分は(地方都市に有りがちな)衰退がさほど進んでおらぬのかも知れぬのぅ。
いやぁ、今回の巡察での最大の発見かも知れんぞ(笑)。

調べてみたら大崎市には「アルプス電気」の大きな工場が二つ。更にYKKの巨大工場もあるではないか。
考えたら東北新幹線で、仙台から僅か15分の隣駅じゃからのぅ。人口もやや自然減の様じゃが、他の地方都市ほどの急激な減少ではない。チトほっとするわい。

もう1軒まちなかには「ニュー宮城」(488台)という店が新幹線駅の東側の交差点の角に在る。
名前を聞くだけで“生真面目・一本槍”という店名ではないか!こういう響き、心地よいとは思わぬか?
ニュー福島とか、ニュー栃木とか、こんな店名は昔は有ったのかも知れぬが、いまはトンと聞かれなくなったわのぅ。
それで店内を覗かせて頂くと、これまた“生真面目営業”の香りがプンプン漂っておる。
こんなお店にはまだまだ奮起してもらいたいのがワシの本心じゃ。この店はニュー宮城殿の本社にも成っておるようじゃ。
ただ惜しむらくは新幹線の出口は西口が表口で、東口は殆ど人の歩きが無いことじゃ。
この点に於いて先ほどの「オータ」殿の場所の方が立地に於いては恵まれていると云えるのではあるまいか。
15年程前に成るが、仙台の六丁の目に在った「ニュー宮城」殿も非常に優良店であっただけに、無くなってしもうたのが寂しく感じるわぃ。

 

❸ 以上、夏休みの避暑のつもりで軽く古川地区を廻らせてもらった訳であった。
この大崎市には、遥か西の山形の雪深き新庄に向かっていく途中に、「岩出山」という陸羽東線の駅が在り、その辺りに昔「岩出山城」という城が在った。
1590年の小田原での北条征伐の大戦争に、伊達政宗が来なかったという事で、仙台から福島にかけての広大な領地を秀吉に取り上げられてしまい、この大崎の岩出山城に押し込められてしまった!という秘話があるのじゃ。

ところがどっこい政宗もそんな事で落ち込む男では無く、1600年の関ケ原の合戦では徳川方に付いて手柄を上げ、無事仙台に戻れたという事後談もあるくらいじゃ。
その結果今のような巨大な仙台城(城はもう無くなっておるが)をこしらえて東北の大大名として存続できたという事なのじゃ。
そうしてみると、一見今は何も無い様な大崎市に思えるが、けっこうな歴史を刻んだ町だということが分かって来るのぅ。
さあて、腹が減ったから、夕餉は仙台に戻って旨い牛タンに、ここ大崎の銘酒=一の蔵で喉を潤したいものじゃのぅ。

▼大崎市街地で非常に頑張る「オータ古川」

▼稼働率では大崎市トップとも云われる「セントラル」

▼W店舗出店のうち評判の良い「パラディソドルフィン館」

▼東北道古川I.C.に最も近い「ジパング」

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