第135回 【下野(しもつけ)の国=小山(おやま)市 篇 関東出店における穴場!?注目エリアを深堀り】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第135回

【下野(しもつけ)の国=小山(おやま)市 篇 関東出店における穴場!?注目エリアを深堀り】

 

最近、下野のあたりがちょっと小セワシイのぅ。
下野と云うと我が爺様を祀る日光東照宮もあり、北斗の北極星の如く江戸の安寧を守護しておる。
よってこの下野の国には波乱ごとは起こらんでもらいたいものじゃ。

ただ、大きな波乱ではないが、この下野にもやはり“時代の波”というヤツは押し寄せておる。
この5年間の遊技場の変化の主なものだけ取り上げてみても、

ⅰ)2012年7月    ライブガーデン小山喜沢(1096台)       新築
ⅱ)2014年5月    球殿プラザ栃木(394)&parlorクイーン(394) 火災➡2016年12月 ベガスベガス栃木(1000台)新築
ⅲ)2015年1月    球殿プラザ佐野(391台)           閉店
ⅳ)2015年1月    (下野市)クイーンエリザベス国分寺(410台) 閉店
ⅴ)2015年12月   ダイナム栃木佐野高萩(472台)        新築
ⅵ)2016年5月    エリザベス小山(521台)   (閉店)➡2016年9月  ライブガーデン小山粟宮スタンダード(630台)居抜き・改築
ⅶ)2017年4月    ダイナム栃木小山喜沢(512台)        新築

とまあ、以上の様じゃ。
こうしてみると『さくらんぼグループ=東海産業(有)系』の店舗が閉店・売却・火災消失と、立て続けに5店舗も無くなり、その代わりに「ライブガーデン」「ベガスベガス」に「ダイナム」の進出という構図が目に入る。

思い起こせば今を去る事30年前は、『さくらんぼグループ』は足利銀行を巻き込んで北関東中心に50店舗を超える店舗網を有していたと記憶しておる。
沖縄中心に関東・中京地区で同じく50店舗以上展開していた『オータグループ』、新潟県内だけで40店舗超を展開してた『ダイエーグループ』と共に、日本を代表するチェーン店であった事は間違いない。
ところが足利銀行はバブル崩壊の影響を最も蒙った銀行としてマスコミに取り上げられ、2003年に一旦実質債務超過として破綻(その後の国を巻込んだ不良債権処理により、2008年再生)。

その足利銀行の破綻原因の一つが、パチンコへの過剰融資であった事もまた事実である。
さくらんぼグループもその破綻の一翼を担っていた事と思われる。
今日も着々と店舗売却が進められている最中である。
※『さくらんぼグループ』の店舗跡に出店した有名企業として、上記ⅱ)の「ベガスベガス栃木」(1000台)、埼玉春日部の「ゴープラ春日部」(525台)、茨城県守谷市の「МGМ守谷ふれあい通り」(P館S館併せて711台)が挙げられ、ほぼ皆“成功”している。

 

 

━話題にならない注目エリア━

❶ 下野(栃木県)の遊技場の一端に関する“前座”はこれ位にして、いま何かと気になる〈小山市〉を動き回る事と致す。
神奈川や千葉、埼玉の出店に関しては、なにかと話題になることが多かろうが、何故かひとり下野(栃木県)に関しては巷間話題に成る事が少ないのは不思議な事じゃ、と常々感じておる。
もしかすると、北の福島や宮城の方が話題に触れる事が多くて、栃木は“素通り”してしまうからではなかろうかのぅ。
しかしワシは〈栃木こそが関東への出店の穴場〉ではないか?と思うておる。
そういう点で、「ベガスベガス」殿の関東初出店が栃木インター近くであった事や、「ダイナム」殿が“密かに”栃木でも店舗数を着々と増やしておられる事は、まさに正鵠を得たり!と見ておる。

さて小山と云えば最初に“異変”が起こったのは、2009年に(倒産した会津の)「DAIEI小山」の後釜として「マルハン小山千駄木」(800台)が代わりに居抜きで入ってきた事である。
こんな新幹線沿いで国道4号からの視認性も悪い場所じゃが、マルハンというブランドだからこそ出店できたのじゃろう、というのが今でもワシの感想じゃ。
しかも“宇宙ステーション”みたいな外観の建物を、どのようにマルハン風に改造するのか?大変見ものであったことを覚えておる。
しかし「でるでるLUCKY」殿の居られる宇都宮、栃木、益子・真岡には〈マルハンは出店しない!〉という“不文律”があった中で、M殿としては当時是が非でも広い栃木県への出店場所を確保したいというニーズに合致しとったればこそ、やはり〈マルハン殿が手を挙げた〉という事なのじゃろう。
あれから8年経つが、小山市内では最も集客している店の一つであろう。こう見ればやはり立地の選定に関しては、ダイエーオーナーだった金井殿の〈金井マジックは当り!〉であったと云わざるを得まい。

ところで、マルハン殿への入口に当たる国道交差点には「イクサム」(480台)という(昔の)ダイナムスタイルそっくりの店舗が構えておられる。
何のことはない、ダイナム殿と同じ『PCSA(パチンコチェーンストア協会)』のお仲間の店舗じゃけんに、ダイナムをモデルに店を創られる事は些かも不思議ではないからじゃ。
ロケーション的には「イクサム」殿の方が間違いなく良いのにも関わらず、敷地の広さとブランド力でマルハン殿の後塵を拝しておる。

 

❷ 上記の2軒からほんの1km北に上った所に「ライブガーデン小山粟宮スタンダード」(630台)という店が昨年(2016年)9月にグランドオープンした。
冒頭にも触れたように元は「エリザベス」という『さくらんぼグループ』の店舗であった場所じゃ。
ライブガーデン=五月女綜合プロダクト㈱では小山市2店目の出店じゃ。
少し前までは栃木県遊協の理事長も務められ、栃木県内のみならず茨城の日立にも進出するほど積極出店為されている同社としては、エリザベス跡は“当然の”出店場所であったろうぞ。
稼働の方は“まあまあ”といったところじゃろう。
さっそく更に国道を3㎞ほど北に向かって、「喜沢地区」に参らむとするか。

実は小山のパチンコシーンに“異変”が起こった第二弾は、この喜沢に「ライブガーデン小山喜沢」(1096台)が2012年7月に全く新規でグランドした事であった。
西隣の栃木市に本社のある同社としては、東北新幹線の停まる小山市への念願の第一号出店であった訳である。
ところがこの喜沢エリアというのは『小山(おやま)麗都』の本拠地であるが故に、そこに“攻め込む”という事は一定の覚悟がないと出来ないワザであると云わねばなるまい。
という訳で、五月女殿としては一定の覚悟を以って臨まれた出店であったわけじゃ。
“幸いなるかな”ここ数年というもの、小山麗都殿は殊更な店舗増築棟には励んでおられないので、ライブガーデン小山喜沢の稼働も良好に推移して参ったようじゃ。

 

━進化する大企業ダイナムの今━

❸ ところがじゃ、この小山喜沢に再び敢然とその営業力の挑戦をされた企業が現れた。
他でもない、かの『ダイナム』殿じゃ。
5年前の「ライブガーデン小山喜沢」から僅か1.5km北という事で、イマの言葉で云わば“ガチ”の出店じゃ。
幸いここ数年のD社の出店は専ら〈4円を排除した「ゆったり館」〉というスタイルなので、辛うじて五月女殿との直接対決とは至らぬじゃろう。
ただ一個気に成るのは、仮に〈稼働人数でD社がライブを圧倒してしまう〉というケースが発生する事でもあれば、その時はワカランぞぅ。
最近では5スロの無い「ゆったり館」というものも出来て来ておる故、将来4円パチンコの導入が有り得ないか?というと、ワシとて言下には否定しがたい。フフフ。
げんにここのダイナムも〈2.5円、1円〉というパチンコ貸し玉で、他の殆どのダイナムゆったり館の様に2円ではない!スロットも最新型の192台という台数全部が〈10円スロット〉で5スロは無い!

※ここで5年前から始まっている、(定番の)480台を超える台数のダイナム「新」ゆったり館のリストを整理をしてみるとす。
・(鹿児島県薩摩川内市)ダイナム鹿児島上川内(512台)うちS192台
・(宮崎市)ダイナム宮崎昭栄(560台)       うちS200台
・(熊本市)ダイナム戸島(515台)         うちS155台
・(福岡県川崎町)ダイナム福岡田川(512台)     うちS192台
・(大分県日田市)ダイナム大分日田(512台)     うちS192台
・(大分県宇佐市)ダイナム大分宇佐(512台)     うちS192台
・(山口県宇部市)ダイナム山口宇部(560台)    うちS200台
・(神戸市)ダイナム兵庫神戸赤松(560台)     うちS200台 ※4円アリ!
・(大阪府貝塚市)ダイナム大阪貝塚(560台)    うちS200台
・(千葉県茂原市)ダイナム千葉茂原(512台)     うちS192台
・(茨城県古河市)ダイナム茨城古河東(560台)   うちS200台
・(栃木県小山市)ダイナム小山喜沢(512台)     うちS192台
・(山形県寒河江市)ダイナム寒河江(560台)    うちS200台
・(岩手県北上市)ダイナム岩手北上(512台)     うちS192台
どうじゃ、知らん間にこんなに「新型」ダイナムの挑戦は始まっちょるのじゃ。
いやはや改めて背筋が寒くなって来るのではなかろうかのぅ。

 

❹ ちとD社のことで長く成ってしまったが、下野=栃木県でもダイナムの総店舗数は13店舗と成っておる。
ライブガーデン系の15店舗と肩を並べる県下最大手に成って来ておるぞ。
以下は、マックスの11店舗、ZENTの10店舗、有楽会館系の9店舗、BOSSの6店舗と続くようじゃ。
栃木の遊技場マーケットも中小・小型チェーンが次第に減って行って、幾つかの大手企業の寡るほかあるまいが、気に成るのはD店の方が192台のスロットをオール10円にしておる事じゃ。
かたやライブの方は、456台ものスロットを設置しており、このうち5スロは80台じゃ。
実は小山市の南は〈茨城県の古河市〉が控えておって、かつてこの漫遊記でも取り上げたが、「ダイナム茨城古河東店」(560台)の200台のスロットのうちの120台は「10スロ」である。
今後ダイナムが10円スロットの客付けに成功して来る流れになると、それは即ちライブガーデンを含めた“小山マーケット”の変容に繋がる可能性もあるという視点を、ワシは持っておるのじゃが。

 

❺ それにしても、小山の元々の“ヌシ(主)”ともいうべき「麗都」殿が、こうした8年間の一連の小山市の動きと、まるで無縁であるように泰然自若とされておるのは、ちと不気味な気もするわのぅ。
今後10年以内にまた“ひと波乱”が起こるのやも知れん。
ま、それまでワシが生きとるかどうかは知れたものではないがのぅ(笑)。

小山名物の旨いものとて、浮かんでくるものは無いのぅ。
いっそこのまま宇都宮まで北上して、人気の餃子店でとも!と考えたりもしたが、止めとこう。
今はAmazonとかで明日には冷凍餃子が江戸藩邸に届く時代じゃ。
一旦小石川の藩邸に戻って秋刀魚の塩焼きを肴に、一献傾けると致すか。

 

▼半年前に出来た512台の[ダイナム栃木小山喜沢店]

▼台数的には約半分のダイナムにブツケられた[ライブガーデン小山喜沢店]

▼小山市内の2号店と成る[ライブガーデン小山粟宮店]

▼”昔ダイナム風”の[イクサム小山]

▼買った旧ダイエーの店の改造に成功した[マルハン小山店]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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