第138回【駿河の国=沼津市 篇 嘗て公が治めたエリアの情勢を探訪】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第138回

【駿河の国=沼津市 篇 嘗て公が治めたエリアを探訪】

 

石田三成らが我が爺様を排除しようとして起こした戦は、最後は関が原で決着がつき、これにより爺様は敵対勢力を滅ぼし晴れて天下人と成られた。
サルめに江戸を領国とするよう云われたのが、1590年のこと。
それまで治めておられたのが、今日久々に参る駿河の国であった。
ただ駿河の国と云うても、今日参るのは静岡では無く「沼津」じゃ。
マルハン大宮店を閉店に追い込む直接の原因は、やはり何と云おうが「楽園大宮新館」(2103台)の出現であっただろう。
セゾン系のLoftの撤退跡への堂々の入店は2014年9月の事じゃ。

ところがその5カ月前に、実はここ沼津の西武百貨店の撤退跡に、「楽園沼津」(1002台)が先に入店しておったのじゃ。
というよりかは〈買われた〉と云う方が正しいのかな?このことに思い至るに及び、急に居ても立ってもいられず沼津行きを決めたという訳である。
※楽園殿はもっと前には、南越谷に在って撤退したダイエー系の〈OPA〉も全館買われて「楽園南越谷」(1177台)を手掛けておられる。
こんな遊技業企業もちと珍しかろう。

 

 

━沼津周辺状況と大手同士の戦い━

❶ さて、三島で新幹線を降り、在来の東海道線で沼津に着く。
じゃが、なんか駅前に活気が少ない。
なんでもこれまで、長崎屋、丸井、沼津西武といった大型商業施設が相次いで撤退し、イトーヨーカ堂を中に誘致した駅前再開発の商業施設「イーラde」もパッとしないようじゃな。
元々この沼津という街は〈珠流河(スルガ)の国〉の発祥と成った街であり、静岡県東部の100万人商圏の中心と成るべき筈の立地に在るにも関わらずじゃ。
こりゃ何か有るわな・・・調べてみたらすぐその答えは見つかった。

一つは1960年代に全国的に石油コンビナートを誘致しようという動きが在った中で、自然環境の保全を優先して、沼津市が反対して頓挫してしまった事。
二つ目は東海道新幹線が敷かれる際に、沼津駅に停車駅を持ってくることに熱心ではなく、その結果、三島に新幹線が停車することになって、人・情報の流れから遅れてしまった事。
この2点が、発展を妨げた最も大きな理由であるとワシは考える。

パチンコにおいても、90年代後半は「パンドラ」「マルホシ」とかがバリバリ稼働しておった記憶があるが、今沼津では跡形もない。
だいたい沼津、三島、裾野、御殿場といった県東部では、他に「プレイランドタムラ」「八億」「フジコー」等が覇を競って(「マルハン」は出遅れておったもんじゃが)、今も元気があるのはフジコー殿くらいであろうか。

ただワシの中で未だに記憶に強く残っているのは、2005年末に新店としてオープンした「マルハン沼津」が、2006年度だったか、マルハンの最優秀店舗に与えられる〈マルハングランプリ〉を見事受賞したことじゃ。
あの時以来、一度は見ておきたいと思いつつも、公務が忙しゅうて遂に見に行けず終いじゃった。
さてさて今回の巡察は嬉しい事に成るか、寂しい結果で終わるかな。

 

❷ さて沼津にやっとこさ着いたので、早速駅の目の前に見える「楽園沼津」(1002台)から見て参ろう。
8階建ての旧:沼津西武のビルのうち、地下1階~2階までの3フロアを使ってパチンコ営業をされておる。
楽園大宮、楽園溝の口、楽園柏、楽園南越谷、楽園なんば等、もともとの商業ビルの中で遊技場をやられている経験が多いせいか、楽園殿は空間の雰囲気づくりが(いつ見ても)上手いのぅ。
ビル自体は上の階のまだ半分くらいはテナントが埋まらずに空いている状況の中で、よくやっておられると思うぞょ。
じゃが、さすがに駅前通行量が圧倒的に少ない沼津じゃけん、大宮や柏、難波のようなわけには参らぬのは致し方ないと言うべきじゃろう。
沼津市駅前の活性化の為に、今後の更なるご健闘を期待しよう。

続いて(嘗てマルハングランプリに輝いたこともある)「マルハン沼津」(800台)に出撃じゃ。
周辺が優良企業の工業団地という立地じゃな。
オオッ、これは立駐を含めて納得のいくお店じゃ。迫力があるのぅ。たぶん今でも沼津市内では一番店じゃろうなぁ。次へ参るぞ。

次は沼津駅から富士市に向かって1駅西の「片浜駅」かぶりつきの「コンコルド沼津」(800台)じゃ。
台数では今ほどの「マルハン」殿と同台数ながら、ここは昔の“半休日”利用の名残りからか、P館+S館のツイン店舗方式じゃ。
片浜という人口密度の希薄なエリアのせいか、稼働ではマルハン殿よりも下回てしまうように見受けられる。
ただこの片浜の南の駿河湾の浜は、在日米軍の海兵隊の上陸作戦の訓練場に(沖縄を除く)本土で唯一成っておるようじゃな。
ま、米軍さんはパチンコとは関係なかろうが(笑)。

 

 

━静岡を代表する企業ABC━

❸ 「マルハン」「楽園」「コンコルド」と来た以上、静岡を代表するもう一社「ABC」殿の店を覗かにゃ話になるまい。
ところが沼津市内に在るのは今ほどの「コンコルド」よりもさらに西の「原駅」から北に上がった辺りの「ABC沼津平沼」(288台)という小ぶりな店じゃ。
他に無いのか?と調べたらアルアル!沼津市から三島市に向かう中間にある、駿東郡清水町(しみずちょう)。
ここの「ABC清水町長沢店」(560台)を覗いてみるとするぞ。で、テクテクすること半時間。
おおーぉ、平日の火曜だというに400人近く入っておるではないか!こんなに入っているABCは初めてじゃ。
おそらくABCチェーンの中でも最高に利益の出る店ではなかろうかのぅ。
これでワシの気持ちは俄かに明るくなったぞぇ。いやぁ、良い店を見ると気分が変わるもんじゃのぅ。

ところでこの清水町。
読んで字の如く「清らかな水」の町じゃ。なんと富士山の伏流水が「玉川」地区から脇出でて居るのじゃよ。
おかげで東隣の三島市にも水を売っているとのこと。水が豊富なせいで工業団地の誘致もスンナリで、財政が豊からしく沼津や三島とは合併する気が無いようである。
改めて思うわぃ。水を制する者は勝ち組になるという事じゃ。

 

❹ ところが、清水町の北に「長泉町」という実に長細い町が富士山の麓近くまで南北に伸びておる。
これが調べれば調べる程とんでもない町だという事が分かる。
新幹線の三島駅すぐ北に昔から超優良企業の「東レ」のバカでかい工場を誘致している。
町の中を「新東名」「東名高速」「国道1号伊豆縦貫道路」が通っており、町のすぐそばの沼津I.C.出た所には沼津工業団地の約半分が長泉に属している。
高速バスに乗れば東名経由で、新宿のバスタまで簡単に行けるようじゃ。

人口伸び率といえば“日本有数”の自治体らしく、40年前は3万人だったものが今は約43,000人で、まだ伸びていくらしい。
富士山麓の桃沢川、黄瀬川が街を縦貫していて、水道料金は“日本一安い”という事じゃ。
子育て支援にも熱心だそうで、こりゃ人口が伸びて当たり前じゃな。

この長泉町にも「ABC下戸狩」(324台)があるが、先ほど「清水町長沢店」を見たゆえ割愛させてもらって、気に成る「八億三北店」(312台)、スロ専の「サンエス」(166台)のツイン店舗の方を巡回してみよう。
20年程前になるが、「裾野プラザ」さんの車で店を拝見した時は、それは凄い稼働で舌を巻いた事が懐かしく思い出される
(※今は裾野プラザ殿も店を閉店されてしまったが)。
でも、今日20年ぶりに覗くと稼働は随分と下がっておられる。20年間ほとんど店を触っておられない様に見受けられる。
時の経過は恐ろしいものであるのぅ。それにしても『八億』という超個性的な店名の由来は何なのじゃろうのぅ。
まさか20年前店を造るのに8億円かかったという訳ではあるまいのぅ!いまさら裾野プラザの梅本殿に聞く訳にもいかぬし・・・

 

❺ さて、あとは隣の三島市で旨い鰻が待っておるわぃ。
昔、「フジコー」の宮澤社長に連れて行ってもらった店の味を思い出すと涎が出るわい。
富士山麓のフィトンチッドをたっぷり含んだ水で育つ鰻は旨いんだそうじゃな。静岡もこの鰻にかこつけてたまに巡回に参らんといかぬのぅ。
まさか、人口密度で見ると、沼津1,030人/㎢、長泉町1,610人/㎢、清水町3,660人/㎢という風に“逆転現象”が起きているとは、ツユ知らなんだわぃ。
タクシーの運ちゃん、三島まで急いで給われ(笑)。

 

▼楽園沼津駅前店

▼マルハン沼津店の立派な立体駐車場

▼ABCグループの中でも”ドル箱”店舗であろう[ABC清水町長沢店]

▼シンセイ八億 三北店

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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