第140回 【下総の国=白井市、鎌ケ谷市 篇 名店揃いの街道を行脚する】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第140回

【下総の国=白井市、鎌ケ谷市 篇 名店揃いの街道を行脚する】

 

 

今日は「木下(きおろし)街道」で店舗巡察かたがた、香取神宮(香取市)、息栖神社(神栖市)、鹿島神宮(鹿嶋市)の三社巡りにでも参ろうぞ。
来年の無病息災を祈念せねばならぬでのぅ。
この木下街道、現代では注目する者などトンと居らぬようじゃが、徳川の世では、東北地方から船で降りてくる物資が、銚子港を経由して→利根川を遡り→「木下(きおろし)」に陸揚げされ→市川鬼高→行徳→江戸日本橋へ、というルートで江戸に入って来る極めて重要な街道であったのじゃ。

逆に行徳からは、特産品の「塩」がこの木下街道を通って木下河岸まで運ばれ、そこから利根川を遡って群馬、栃木まで船で運ばれたりしたものじゃ。
今のヒトはこんな「塩」の事は全然知らんじゃろうが、ディズニーランドに京葉線で向かう時に〈市川塩浜〉という駅を通るのを知っちょるな。
あれこそ行徳の「塩」の名残りであるぞよ。
市川の本八幡から始まる木下街道は、白井市を突き抜け、印西市で終点じゃ。
今日はこの1年間でチョットした変動のあった〈白井市〉と、その手前の〈鎌ヶ谷市〉を少しばかりうろつきながら、最後は「木下」から香取神宮まで向かう事に致そう。

 

❶ 先ずは木下街道の〈鎌ヶ谷大仏〉からの巡察じゃ。
途中〈船橋法典〉という駅の横も通ったが、〈法典〉やら〈大仏〉やら、なにやらアリガタイ地名が多いのぅ。
さてこの鎌ヶ谷大仏を過ぎたあたりから〈白井市〉に入るが、その前に〈鎌ヶ谷市〉の近くの遊技場もチラと寄って参ろうか。
「鎌ヶ谷グランド」(446台)と「メガサイバー新鎌ヶ谷」(918台)じゃ。
この「グランド」殿こそは松戸、柏の老舗企業で、特にこの「鎌ヶ谷グランド」等は30年前は千葉にその名を轟かせておったものじゃ。

しかし時代の流れというもので、系列店の「玉五郎柏店」は➡「キコーナ」殿に、そしてこれから参る「玉五郎白井店」は➡「パチスロZEUS」に成ったりと変化していかざるを得なかったのぅ。
「メガサイバー鎌ヶ谷」は巨大な建物じゃのぅ。
新鎌ヶ谷駅は〈成田スカイアクセス線〉と〈新京成〉と〈東武野田線〉の3つの鉄道が交差する立派なターミナル駅じゃが、「ぱちんこ店」はこのメガサイバー殿の1軒のみじゃ。
立地条件は、駅から直ぐに歩いて行ける程には良くは無いが、ま、この新鎌ヶ谷で店を出せること自体、奇跡のようなものじゃから良しとせねばなるまい。
そのうち今話題の『メガGAIA』等に“変身”することとてあり得るかも知れんぞょ(※千葉市美浜のメガサイバーが先だって➡メガGAIAに“変身”しおった)。

ささ、いよいよ木下街道を歩きだすと致すか。
白井市に入って早速見えて来たのは「HAPS鎌ヶ谷」店(240台)じゃ。
おぉわが友=金光殿の店ではないか! しかし、ヌヌ!この小型店はとんでもないニンニクパワーの店ではないか。
平面駐車場もバッチリで、低貸し無しときとる!先ほど寄った「メガサイバー」の900台など全然意に介せぬという構えじゃな。
店の周辺を歩けば答えはたちまち解明される。びっしりと隙間なく建てられた戸建ての住宅地ではないか!
この住宅地に密着して営業している限りは、決して無くなる事のない店じゃわ。
こういう店のことを“ドル箱店舗”と云うのじゃろうのう。ま、金光殿の益々の健闘を祈念して次に向かおうぞ。

 

 

━新店は一見の価値あり━

 

❷ 木下街道を更に4km程、印西方向に進むと、新規オープンした「スロットZEUS R16」(222台)が見えてくる。
新規とは云っても元々は「上総屋玉五郎」(295台)の躯体は壊さずに、内外装を全面的にチェンジしての開店じゃ。
譲り受けたのは当然、印西で〈この店アリ!〉と名が県下に知られている『ZEUS』である。
つまり印西と白井の両隣りの街に『ZEUS』2店が登場したという訳である。
調べてみるとこの企業=栄治産業㈱殿は他に松戸市内で3店舗やっておって、計5店舗のチェーンである。
このうち4店舗がスロ専というから、よほどスロットに造詣が深い企業なのであろう。
実際お店をみても、西部劇の中にでも出て来そうなカラフルな“トタン張り”の外装に、中はショートパンツにカウボーイハットを被った粋なヤングガールと来たもんだ。
こりゃスロット好きの気持ちをくすぐること請け合いじゃわ(笑)。
それにしても昔ここの「玉五郎」殿に呼ばれて店を検分した時の面影は何一つ残っておらぬのぅ。
店の外周に板で張り渡した小道も実に感じが良いわい。見事!と云えば見事、じゃが無くなってしもうた玉五郎白井店の事を思うと寂しい気持ちが湧き出でてくるというのも、ワシが歳がいってしもうたという事なのかのぅ・・・。

 

❸ ところが、このZEUSの進撃を阻む勢力が存在することも、また事実じゃ。『V-ZONE』=㈱湖北台産業グループがソレである。
我孫子市の湖北台を起点に、千葉県下に7店舗を展開しておられる強豪じゃ。
ここシロイに於いても「V-ZONE白井」(374台)と今年三月末にグランドした「V-ZONE神々廻(ししば)」(391台)の2店舗で、木下街道と16号を押えておる。

この神々廻店は元:「みのりや」という560台の店だったが、人材不足で店を止めてしもわれたのを、安く賃借にて営業されているものである。
「V-ZONE神々廻」と、「ZEUS R16」は同じ木下街道で約2kmほどしか離れていない故、スロットにおいては、完全な競合と云えよう。
皮肉にも旧「みのりや」の姉妹店であった旧:「パーラーシロイ」は、「V-ZONE白井店」の真隣に在ったのじゃが、これまた人材不足で止めてしもわれたわけじゃから、旧「みのりや」も嘗てのライバルに借りてもらった!という因縁じゃ。
全く世の中、どこでどういうドンデン返しが起こるか予測もつかんとは、かかる事を指して云うのじゃろうな。

「V-ZONE神々廻」の方は、ハッキリ言って決して立地条件が良いとは云い難い場所ではある。
じゃが我孫子、柏、白井エリアを知り抜いておられる湖北台殿であるが故に、出店を決断された訳じゃろう。
実は国道16号の柏市(東柏)➡八千代市にかけては、平均時速50km位で飛ばす車が多い事と、国道沿線が〈市街化調整区域〉だらけで、昔からパチンコ店は殆どできぬ事で有名な地域ガラなのじゃ。
逆に申せば、一度地元民の気持ちをガッチリ抑えさえすれば、安泰は保証されたようなものなのじゃ。
げんに、「アップル白井」(400台)などは昔から低貸し無しの営業を継続できている!これなど小さな驚きである。
そういう意味で、印西では大成功されておる「ZEUS」殿が、ここ白井市で“市民権”を取得することができるのか?この一点に絞って、今後とも長期的視点で検分していかねばならぬわのぅ。

 

❹ 白井自体はさほど広く無い街じゃけん、巡察の方はこれで一服と致す。
これから更に茨城側の印西に向かうが、そのレポートはいずれまたと致そう。
ところで白井市も印西市も、僅かではあるが人口は伸びておる。
〈成田スカイアクセス線〉が〈羽田空港から成田空港まで〉全通したことが、微妙に影響しとるのではあろう。
じゃが、秋葉原からつくば市まで全通しておる〈つくばエクスプレス=TX〉に較べれば、人口の伸びはまだ低い方と云えよう。
やはりTXでアキバから20分で三郷に着くという近さと比べると、上野から(高砂乗換で)白井駅まで45分かかるという違いは大きいのではあるまいか。

そう云う意味で、やはり船橋や八千代が東京とより直結しているというイメージには“叶わない”ものが有るのであろう。
遊技業界に於いても同様に、柏市、船橋市、八千代市、習志野市、そして千葉市と云った東京湾に近いエリアは何かと話題に成るが、白井市や印西市はまだまだ“マイナー”なイメージなのじゃろう。
これが江戸時代の事であれば、八千代、習志野、千葉などは問題にもならずに、圧倒的に「木下街道」が花形街道であったろうに・・・やはり鉄道や高速道路といった輸送手段で、いかに都心に容易くアクセスできるのか? の【地政学】は、時代の流れを決めていく決定的な要因なのだということを、しみじみと感じさせてくれる今度の旅であったわい。

 

▼白井市に在るのに何故か店名は[HAP’S鎌ヶ谷]

▼今年9月2日にグランドしたスロ専[ZEUS R16]

▼今年3月31日にグランドした[V-ZONE神々廻]

▼新鎌ヶ谷駅近くの巨大な[メガサイバー新鎌ヶ谷]

 

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