第142回 【下総の国=千葉市 第三篇 傑物の開店から一年、市場はどう変わったのか】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第142回

【下総の国=千葉市 第三篇 傑物の開店から一年、市場はどう変わったのか】

 

昨年11月末に超高稼働の「AMUSE千葉」(1111台)につき論述して、はや1年が経過したわぃ(『漫遊記(106)を参照あれ』)。
という事は、今年の〈11月11日に何が起こるやら?!〉に当然関心が集まろうのぅ。
いやはやあとで聞いた話じゃが、大阪から勇躍出店されたAMUSE殿、昨年末までに“数千万円の営業赤字玉”を放出されたそうじゃな。
まさに昔の“パチンコ営業の王道”をいくようなその姿じゃわぃ。

当然その甲斐あってか、「AMUSE千葉店」は全国稼働ランキングでも常に100位以内に入るという大成功ぶりである。
ワシが去年の『漫遊記(106)』で予言した通りの展開に成ったと申せよう。
当然今年の〈11月11日〉というXデーには何が起こるのか?民たちの関心がいや増しに増すことは必定である。
かかる訳で、またしても千葉市にワシも駆けつけた訳である。

 

❶ いやはや土曜日という事もあってか、今年の〈11月11日〉は大変な事に成ったようじゃのぅ。
放たれた斥候隊の者の報告によると、開店前におおよそ3,700人、更にその後続々と集まって来て店側の見方では6,000人近い来店が在ったようじゃ。
入場抽選はそれこそ大変だったようで、結局抽選して1111台分の座席分が確定したのが、昼の14時すぎに成ったと聞いておる。
20年前じゃたら間違いなくFOCUSやFRIDAYになった出来事じゃろう。

お客である庶民のキモチは単純明快であろう。
『撒いた種は、豊かに実り、そして刈り取られる』。
この一言に尽きるというものである。
聖書にも何十カ所にも書かれてあるし、日本でも著名な先生が皆声を揃えて経営指南書に書いておられる通りじゃ。

じゃが、この事を忠実に実行に移したヒトは案外と少ない。
パチンコ営業は玉を放出する仕事じゃから、上記の“人類普遍の格言”がピッタリ当てはまる業種じゃな。
AMUSE千葉は、まさに“数千万円もの赤字玉が、数千人の並びと成って還ってきた”とでも申して間違いないのであろう。
鮭の産んだ卵がまさに、数年後には数千匹の群れと成って産まれた河を遡上してくるが如く。

 

 

━三社三様、巨艦店同士の戦略━

❷ そうこうするうちに、海側のメガCYBER(元930台)が、「メガGAIA美浜」(1042台)へと“変身”して来よったではないか!
この盆前の8月3日のことじゃ。
嘗て千葉県内では「GAIA」ブランドはイメージが悪く成ってもうて、〈AION、IRIS、CYBER、REX、エリーゼ〉やら、色々店名を変えて改装を繰り返してきたのじゃが、元祖の「GAIA」ブランドに戻すという例は聞いたことが無い。

前代未聞である。つまりそれ位、現在の“生まれ変わった”ガイア殿は、「GAIA」ブランドに自信を持っておられるという事なんじゃろうのぅ。
「メガGAIA美浜」と、「マルハン千葉みなと」(928台)、「スーパーD’STATION千葉みなと」(1115台)の3軒は、前面道路を共有しており、1kmと離れてはおらぬ。
千葉みなとの「M」と「D」ばかりが世間の注目を集めて来たが、どっこいGAIAもこの2社に微塵もひけをとるものではない!という公然たる宣言である。
特に注目すべきはスロット台数と機種構成じゃろう。

・スーパーD’STATION千葉みなと(S543台)
・メガGAIA美浜       (S448台)
・マルハン千葉みなと      (S365台)
という具合に、D→G→Mの順番じゃが、各店の主力機を見てみると、

[スーパーD’STATION]
GOD凱旋+ハーデス=25台、沖ドキ30φ=34台、ジャグラー系=計48台、番長3=18台
絆=10台、ハナハナ30φ系=計10台
[メガGAIA]
GOD凱旋=38台、ジャグラー系=計100台、番長3=50台、ハナハナ30φ系=計24台
絆=なし、沖ドキ30φ=なし
[マルハン千葉みなと]
GOD凱旋+ハーデス=36台、絆=29台、沖ドキ30φ=23台、ジャグラー系=計83台、
番町3=32台、ハナハナ30φ系=なし

という具合に、各店の特徴が如実に表れておるのじゃ。
つまり要約すれば、
「スーパーD’STATION」殿は沖ドキ30φで勝負、
「マルハン千葉みなと」殿は5.0号機の認定機とジャグラー系で勝負、
「メガGAIA」殿は番長3とジャグラー系とハナハナ30φ系で勝負。
という訳じゃな。
例の『高射幸性スロット機の30%未満目標達成』がこの12月より各店守られる中で、この三者三様の闘いぶりは充分に見応えがあるというものであろう。

 

❸ ここで再び中央区の「AMUSE千葉」(1111台)の周辺に戻ることに致す。
昨年のこの『漫遊記(106)』でも触れておいたが、AMUSEの近くで最も影響を蒙るであろうと思われるのが、「HAP’S東寺山」(454台)であった。
今どうなっておるのじゃろう…気になるところである。
久々に覗いたが、随分とお客が減った気がする。やはりAMUSEの“出玉力”の影響は甚大であったのじゃろう。
ちょうど覗いたとき立体駐車場の補修工事をやっておる最中であるが、これは昨年9月頃にやっておくべきでは無かったか?と素朴に感じるところである。
何事も“先手必勝”が先陣訓であるからじゃ。

ま、各社それぞれ事情が有って、動くべき時に動きが取りづらいこともあろうが・・・じゃが40年も千葉市内を代表する良店として、味のあるお店じゃけん、必ずや“復活”の雄姿を見せてくれることと信ずる。
それにつけても、近年ココ10年程、あれ程の“赤字営業”をAMUSE殿がされて来るとは、正直関東の誰もが予想だにしなかったのではなかろうか。

関西から関東に“攻め入って”大成功された店と云わば、
・「ARROW池上」(東京都大田区:920台)
・「デルーサ・ザMAX」(神奈川県座間市:777台)
・「123+N東雲」(東京都江東区:1053台)
・「キコーナ松戸」(千葉県松戸市:1070台)
等が代表格と云えよう。
じゃがこれら大阪大手・中堅のお店と云えども、1周年に6,000人近くも並ぶという芸当は出来なかったのではあるまいか。
さすれば、AMUSE殿の“放出玉(コイン)数”は誰も想像だにできぬくらい、他に抜きんでていたと云えよう。
1km先に出店された「HAP’S」殿にすれば、エライ災難であったとも云えようが・・・ま、ここは千葉地元民の金光殿の底チカラを魅せて頂くことを期待しようぞ。

 

❹ それにしても、「AMUSE」という“怪物”の出店からはや1年経過。
先ほど述べた千葉みなと、美浜エリアにも少なからぬ影響を与えたであろう事は想像に難くない。
今回は時間の関係で《稲毛エリア》の
「マルハン千葉北」
「ともえ稲毛長沼」
「ジャンジャンデルノザウルス千葉北IC」
「P-ARK長沼」
等の集まる稲毛北エリアを覗く暇が取れぬ。
いずれ年が明けたならば、今度はじっくり千葉市内を一周してみる事に致そう。
「キクヤ」殿の頑張っておられる千葉寺へも参らねばならぬわぃ。

千葉県もようやく『業界等価』の呪縛から、この12月より適正な賞品提供に切り替わると、組合で申し合わせておったと聞く。
されど、此たびも再度“足並みが揃わず”実施は延期と成ったようじゃな。
やれやれ、こんな具合に、千葉が全国の話題に成ろうとは、1年前誰が予想し得たであろう。

じっくり、更に県下の各企業の分析が必要かも知れん。
おそらく江戸表の大目付からは、いったい千葉は如何様になっとるのか!のキツイ巡察の命令が来る事であろう。
やれやれ、今年の正月ぐらいはゆっくり骨休めさせて貰いたいものじゃ。

 

▼グランド1年後も話題独占の[AMUSE千葉]

▼AMUSE千葉とは別の話題の[メガGAIA美浜]コンビニを併設。

▼いつの間にか1156台➡928台へと188台も減台していた![マルハン千葉みなと]

▼向いのマルハンとは異なり1115台を一切減台せず[スーパーD’ステーション千葉みなと]

▼AMUSE千葉の直撃を受けこれから挽回するか?[ハップス東寺山]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,戦略・戦術,注目ホール,注目市場

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