第144回 【武蔵の国=大田区・JR蒲田周辺 篇 激変続く稀有なエリア】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第144回

【武蔵の国=大田区・JR蒲田周辺 篇 激変続く稀有なエリア】

 

前回の「大阪なんば」も全くの盲点で、漫遊記では初登場と成ってしもうたが、実は江戸の蒲田も今回が“初登場”と云う訳なのじゃ(笑)。
「マルハン蒲田」の出店以来、余りにも話題と成り過ぎたからか、儂としてはとっくの昔に取り上げておると勘違いしておったわぃ。
じゃけど“怪我の功名”とでも云うか、3年前に取り上げておったとしたら、現在とは全然違う報告書に成っておったろうのぅ。

時系列で整理すれば、
ⅰ)2000年以前
・金時ミヤコホール、パチンコ弘城西口本店、みどり会館・・と云った地元企業の時代

ⅱ)2000~2007年頃は、
・パーラー赤坂(※モンタナ系列)、日拓スロットクラブ、タイガー(※四谷)、スロットベルシティ(※横浜)、グリーンピース、GAIAスロットクラブ・・と云った東京(+)近郊勢出店
・パチンコ弘毅東口の新規出店
・楽園蒲田本館、GAIA蒲田東口(※当初458台)、BIG APPLE(当初868台)・・と云った大手の進出

ⅲ)2012年~、
・マルハン蒲田駅東、キコーナ蒲田、スロットBUNBUN、楽園蒲田新館・・と云った話題店の出店

ⅳ)2017年~
・GAIA蒲田が424台→1014台へと2.4倍の建直しG.O.
・楽園蒲田が、本館・新館共にスロ専に変更し、804台の日本最大級で大リニューアルオープン

といったところじゃ。
どうじゃ、こうも目まぐるしく変化しよると、誰が“勝ち組”で誰が“負け組”などと論じておる暇もない事が分かるじゃろう。
しかしいずれにしてもこの間、「みどり→MD→BUNBUN」「赤坂」「日拓」「タイガー」「ベルシティ」「Mr.D→MAX BET」と云った店々は消えてしまったことは確かじゃ。

 

❶ ところでこれだけ錚々たる有名企業が出店したくなる〈JR蒲田駅周辺〉とは、いったいさほど魅力が有るものじゃろうか?
調べてみると、JR蒲田駅の一日乗車人数は144,072人という事で、関東圏のJRでは第20番目の多さではあるのぅ。
※〈私鉄〉と違って〈乗降客数〉ではないから、私鉄並みにこの数字を直すと、約20万人位には成ってしまうかも知れぬ。
但し、中野、田町、浜松町、大崎、立川の後塵を拝しているという点では、(JR単体では)必ずしも関東有数の駅とは言えぬ。

ところが、これに《東急池上線・東急多摩川線》のJRとの乗換客人数を加えてみると、やはり立川以上の駅前の賑わいが有るのやもしれぬなぁ。
何と云っても大田区全体の人口は728,000人程も居って、世田谷区(921,000人)、練馬区(731,000人)に次いで都内第三位の人口の多さじゃ。
このうちのかなりの人が東急沿線にも在住で、この蒲田駅を利用することから判断すれば、やはり〈JR蒲田駅〉は首都圏有数のパチンコ有望マーケットと言わざるを得なくなるのじゃろうなぁ。
つまりは《ターミナル駅》ちゅう訳じゃな。
日拓殿が嘗て小さいけれど店を出しておられたことからも、このターミナル性は証明できるというものじゃ。
じゃが、立地選定のプロ中のプロである日拓殿でも駅前にまとまった土地を確保できなんだ!という事も皮肉な事じゃが、時機さえずらせば、今の楽園殿の場所が日拓殿に成っておったのかも知れぬのぅ。

 

 

━楽園の起死回生に向けた挑戦━

❷ さてと、今話題の「楽園蒲田」を覗きに参ろうか。
去年PS併設店であった頃に覗いたときは(失礼ながら)ガラガラの様子に見えたが…このままいくと不採算で撤退もあり得ると思わせたもんじゃが。
それが(さすが楽園殿!)804台のスロット専門店に大変身させるという【起死回生】の荒技をしかけてこられた。
これは相当な機械・設備投資であることよ。
ここまでして蒲田にこだわられるという事は、やはり大きな市場での一発逆転が大いにあり得る!という事なんじゃろうよ。
今月12月7日のグランドオープンから10日目の今日は土曜日じゃ。
日中で550人以上がプレーしておるから、ほぼ7割稼働という事で上出来ではなかろうかのぅ。

思えばワシが初めて東京で大連チャンを経験したのは、この蒲田駅西口の「弘城本店」(712台)の花満開で、24連チャンに心臓がドキドキしたもんじゃ。
西口に誰が出店されようと不動で盤石な地盤を築いておられたからのぅ。
「みどり=MD」殿も一所懸命頑張ってはおられたけれども、弘城殿の牙城は強くて、諦められファンドに売られ、ファンドから「BUNBUN」(461台)が借りられてスロットの【Aタイプ専門店】としては日本最大の話題性でオープンされた。
やがて3年前となる2015年2月の事であった。
当時業界等価が当たり前の東京に於いて【13割営業】という思い切った策でアピールされたもんじゃ。
しかしなかなか稼働が上がらず、僅か2年間の営業試行を経て、今年4月のGW前に閉店と相成った。

一方、JRから見れば同じ西口ながら東急蒲田駅側に「キコーナ」(1003台)殿が全く新規で攻めて来られたのが2013年4月のGW直前であった。
今ほどの「弘城」「MD」「BIG APPLE」「楽園」エリアからは 微妙に離れ、東急のガードをくぐった所に位置している。
多くのコンサルタントは“あの場所では上手くいかない!”と合唱していたもんであるが、なかなかどうして、健闘されている方であろう。

このようにやはり「弘城西口本店」強し!で終わるかにみえたところに、敢然と「楽園」殿が“決起”された訳じゃから、蒲田という場所は一筋縄ではいかない奥の深さが垣間見えるというべきじゃろう。

 

 

━メガクラス店舗が駅前市場でぶつかり合う東口━

❸ ところでJR蒲田の東口の方は今どうなっちょるのじゃろう?今を去る事2005年頃には「金時」殿が2店舗を構えて“独占状態”であった。
金時殿の裏手には、それでも小さなスロ専が2~3店舗成り立っておったという古き良き時代である。
GAIA殿もその頃は“鳴かず飛ばず”の様子だった記憶が残っておる。
その後「弘城東口店」(971台)が堂々と東口にも進出してこられ、トドメは2012年盆前の「マルハン蒲田駅東」(1000台)の進出であったろう。弘毅東口が3フロアであるのに対し、このマルハンは2フロアで1000台であるし、昇り降りともエスカレータなので、基本的には「弘城東口」を“抑えて”蒲田エリア一番店稼働をこの5年間というもの続けて来たと聞いておる。
しかし「弘城」殿も地元の意地にかけて改装リニューアルを繰り返され、この2店が1、2番を交互に繰り返しながら、東口を引っ張って行く構図と成っておったようじゃ。
残念ながら「金時」殿はその煽りを喰らった格好で(夕方以降は)帰宅前のお客で潤うものの、日中は相当苦しい稼働状況に追い込まれたとみられる。
「GAIA」殿とて完全に“負け組”の部類に入ってしまわれておった。

ところが、この東口にも大いなる“異変”が起こった。なんと、GAIA殿が別々であった2店舗を潰して、一から建直して新・「メガGAIA」(1015台)として“勝負を賭けて”来られたのが、今年のGW前のこと。
全国で“吹き荒れる”〈メガGAIA旋風〉に乗っかるカタチであっただけに、業界人の注目の的であった訳じゃな。
しかし今日覗いた印象では日中はかなり“ヒマな”様子で、いやはや蒲田市場はホントに一時も気が抜けん闘いじゃわな。
よく見ると、この「メガGAIA」殿、敢えて地下店舗を作っておられん。
勘ぐった言い方をすれば、将来最悪のケースは、マンションかHOTEL業者に売却してしまわれる事をも長期的に視野に入れておられるのやも知れぬ(笑)。

 

❹ 巡察はこんなもんじゃが、ここで再び〈蒲田〉という立地特性について熟考してみるぞ。
JR京浜東北線で蒲田と川崎とは、多摩川を挟んで1駅の間柄じゃな。
現状では川崎市を含む神奈川県は“業界等価営業”ときておる。
かたや東京都は11.2割営業ということで、スロットでは所謂5.6枚営業となるわけじゃから、コアなスロットユーザーにとっては“ちと不利”な環境かもしれぬ。
その事を十分承知で「楽園」殿は804台の超大型スロ専を始めらえた訳じゃから、それなりに“良い設定”が期待できるという事なんじゃろう。

この辺りの事情はいろんな論者が色々言うておることなので、ワシからは縷々申すまいが、交換レートだけでお客が店選びをするという“単純な”時代でも無かろう。
もっと大切な事は“勢い”というものではあるまいか。
GAIA殿と云い、楽園殿と云い、JR蒲田駅周辺に大いなる投資をされたことのリターンは、いずれ来年あたり還ってくるのではないか、という事を信じ、小石川の藩邸に戻って、熱々のおでんに熱燗と致そうではないか。

 

▼巨大スロ専となった[楽園蒲田]

▼安定してた稼働[パチンコ弘城西口店]

▼ガイアとマルハンに挟まれながらも市場TOPクラスの稼働[弘城東口店]

▼隣地買収、大幅増床で話題となった[メガGAIA蒲田]

▼蒲田市場の老舗[金時蒲田店]

▼東口から一番遠いながらも堅調[マルハン蒲田駅東店]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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