第145回【越後の国=上越 (第三篇)遂に始まった壮大なる挑戦】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第145

【越後の国=上越 (第三篇)遂に始まった壮大なる挑戦】

 

ついに始まってもうたわぃ。
今年3月末の本稿(116)号で予言しておった“上越のいくさ”がついに始まった。
富山・氷見に続き、いくら新潟県初進出とは云え、1568台の巨艦店の出現により、「過疎のバカ広い市」のパチンコマーケットは如何様に激変するのか?!ここは駆け付けてみぬ訳にはいかぬじゃろう。

という訳で、初めて北陸新幹線の上越妙高駅に降り立った。
人口194,000人弱とはいえ、約30km四方の広大な“ムラ”で、人口密度は僅か199人/㎢という超過疎のマチであるぞぇ。覚悟して参らむ。
上越妙高駅から頚城(くびき)バスに乗って揺られること30分、ちょうど「メガGAIA上越」の手前で下車。
そうじゃ、この上越一帯は“くびきの里”なんじゃ。

 

❶ この“くびきの里”には遊技場が20軒有る。前回(116)号でも取り上げたが、再度運営会社の総台数を書き出してみる。

・N-1グループ ・・・・3店 1,638台
・DAMZグループ・・・2店  930台
・AMDYグループ・・・6店 1,824台
・三井企画グループ・・・3店  498台
・M.I.D.    ・・・1店 1,008台
・GAIA    ・・・1店 1,568台 ※12月13日(水)グランドオープン
・マルハン    ・・・1店  504台
・ダイナム    ・・・1店  480台
・D-ZONE   ・・・1店  626台
・東亜会館    ・・・1店  180台
という具合で、総台数が9,256台ちゅう事に成る故、遊技台1台当たり人口は20.96人という事で全国平均よりもチトきつ目というとこかのぅ。

じゃが上越の人にとっては、321台→1568台へと5倍の大きさに成って出現した「メガGAIA」というものに俄然注目が行くのは或る意味当然の事である筈じゃろう。
元々ここの旧:「Mrパチンコ藤巻店」は広大な敷地を持っておったとは云え、所有者が変わって“5倍”の規模になるちゅうのは前代未聞、日本初の事であろう。
さて、どうなったことじゃろうか。

 

 

━ユーザー思考の変化がマーケットに現れる━

❷ 普通、これだけ日本海側有数の巨艦店が出現したとなると、そのエリアの遊技客数は1.3~1.5倍位には膨らむものである。
じゃが、聴いたところによると今回のメガGAIA出店に当たっては“殆ど膨張は無かった!”ということらしいのじゃ。
つまり、上越市と云う市の拡がりが余りにも広いために、遥か柏崎市や糸魚川市からの“遊技客流入”は殆ど起こらなんだという事なんじゃろう。
これはまた“平成の椿事”とでも云うべき出来事ではあるまいか。

上越市という広域過ぎるエリアの特性を加味したとしても、たしかにこれは新しい時代の流れなのかも知れぬ。
最近よく云われるのは
〈4円ぱちんこの流入は殆ど見られなくなった!〉
〈スロットの流入はまだ続いてはいるが・・〉
という現象の一環ではなかろうかのぅ。

※ただし年末九州で起こる〈Dステ12店舗の同時オープン〉現象では、間違いなくこの“古典的な”1.5倍のマーケット膨張は起こる事は必定であろう。
年末と云う事も重なり、さぞや福岡、長崎は熱いことじゃろうのぅ。
残念ながらこんな帰省ラッシュの真っ最中故、九州の熱い戦いの場に居られぬことが口惜しいわぃ。

しかし、辣腕である中嶋塾の中嶋コンサルタントに云わせると、
〈かつての4円客が、1円客として5km~7kmも移動する〉
という新現象が起こっているというのじゃ。
つまりは、チョイ1~2年前のように、グランドオープン時、4円Pと20円Sには並ぶが1円、5スロは並ばない、という常識から、
〈4円客の目線を持った1円客が広域に移動する〉
という時代に入った、という一つの仮説の時代が、この“上越の闘い”をキッカケに確認できるということになろうかのぅ。

 

 

━今までの常識では測れない新店━

❸ さて関係者のお話しによると、「メガGAIA上越」の出店により、上越エリア内でのお客の移動が起こり、3店舗を展開している「N-1」グループ店が一番その影響を受けているという話しじゃ。
約15パーセントのダウンらしいとのこと。他のお店は10%位のダウンとのことじゃが・・・。

まずこの分析に当り確認して置かにゃならぬのは、「メガGAIA上越」のスロットの機種構成じゃ。
GAIA殿は新潟初出店ゆえ、
〈県内の他のチェーンから認定済みの機械を移動して設置する〉
ということができない!それ故、巷間人気台と云われる『バジリスク絆』『GOD凱旋』『ハーデス』『沖ドキ-30』とかいうものを設置することができない!
それでいて、この巨艦店のSLOT台数は688台と云うからおったまげるではないか!
と云うか、これまでの業界人の常識を以ってすれば“絶対有り得ない”新規出店のパターンと云う事に成るであろう。
はっきり申さば、“絶対失敗する”と云われるわけなんじゃろう。

かように、
➀規則改正という過渡期に、
②“必勝請負機の認定機”も無しで、
③新潟県内最大のお店を超過疎のこの上越に開業する、
という三拍子揃った条件の中でのグランドオープンじゃ。
これも人類がまだ誰も経験したことの無い実験である。

よって、これまでの業界人の常識をこの店にそのまま当て嵌めても何ら意味を為さぬ!という事からスタートせねばならぬ。
極論で申さば、現行規則での機械が全て無くなる〈2021年1月〉という、約3年後を見据えた県内最大規模の新規出店という事なのかも知れぬのぅ。
そうであるとすれば、これはまさしく壮大な試みの新規出店と評さねばなるまい。
さてこの事を皆どう思われるかな(笑)。

 

❹ さて、地政学的に改めて上越市を見てみるとする。
北陸新幹線ができるまでは、この上越は秋田県と並んで“陸の孤島”と評しても決して間違いでは無かったろう。
富山は飛行機で東京から1時間で行けて東京と直結と申しても過言ではないし、また新潟県内でも長岡市や新潟市は“上越新幹線”で2時間で繋がっておる。
そもそも上越市にも行かぬのに“上越新幹線”という名前の名残りの方がおかしかったのではあるまいか!

ところが〈北陸新幹線〉が金沢まで開通したことによって、この上越市にも〈上越妙高駅〉ができて、2時間で東京駅と繋がる事に成った。
しかも上越妙高駅からは車で高田、春日山、直江津までは30分で到着する。
さすれば、今まで陸の孤島で過疎しかイメージの無かった上越市も、この上越妙高駅を起点にヒトの移動が大いに起こり得ると評すべきであろう。
新潟まで通っている〈上越新幹線〉は未だに30年前の車両で、リクライニングも携帯・パソコン充電コンセントも付いていないのに、〈北陸新幹線〉の方は最新車両で全て完備と来とる。
昔から新幹線効果は歴史的に立証済みであることは、ソチ達も分かっておるじゃろう。
静岡では、新幹線駅を持ってくる事に消極的であった沼津は発展が止まって、逆に誘致した三島周辺の方は人口急増のキッカケと成っておるのが一番分かり易い事例と云えよう。

 

❺ それにしても、昔この漫遊記でも書いているように、《新潟県では他県企業の出店は殆ど成功しない!》と云う“ジンクス”を覚えておられるじゃろうか。

ダイナム殿は平成元年頃から早々と東京脱出作戦が成功され、新潟県内での知名度は確立されておるが、マルハン、二ラク、夢屋、ベガスベガス、福島ダイエー等々、例外なく“苦戦”ないし撤退されえおる。
最近では神奈川横須賀の「AVIVA」殿や豊橋「がちゃぽん」殿の長野県上田市への出店による成功という事例はあるものの、今敢えて“新潟県への新規出店”を考える企業と云うのは、GAIA殿を除けば皆無なのではあるまいかのぅ。

これから上越地方名物の大雪の季節が始まる。
パチンコ以外にこれと云った娯楽の無い上越の冬はこれから如何様に変化するのじゃろうのぅ。
また雪解けの4月頭にも再度訪れることに致そう。
これから新幹線から取り残された直江津駅をチョロッと覗いて、熱いメギス蕎麦でもお腹に入れて江戸に戻ると致すか。

▼セブンイレブンをも導入した[メガGAIA上越(1568台)]河野設計デザインの景品カウンターも九州並みに豪華。

▼上越市に3店展開するN-1維新の[N-1けんしんこう大橋店]

▼メガGAIA上越を迎え撃つ[Midガーデン」(1008台)]

M.I.D三井慶満社長は、メガGAIA上越となった[Mr.パチンコ]の専務であったという因縁の間柄

▼国道8号線沿いから引っ越した[ダイナム上越インター店]

 

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