第146回【相模の国=横浜駅西口 篇 エリアでの集客復活の可能性を秘めた新規出店】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第146回

【相模の国=横浜駅西口 篇 エリアでの集客復活の可能性を秘めた新規出店】

 

新年明けて目出度し、めでたし。
今年は遊技業界にも力強い新芽が、枝より吹き出でる年と成ろうかのぅ。
昨年は〈酉年〉と云う事で、昔から云われるように“荒れに荒れた”一年間であったわぃ。
大荒れの昨年にあって“閉店”為されたり、或いは会社ごと他のライバル企業に売却された例も多く報告をうけた年でもあったのぅ。
今年は〈戌年〉という事じゃが、主人に付き従ごう忠犬のごとく、安心してみることができる年となれば良いのぅ。

ところで今年初回の本号も、意外や意外まだ巡察報告を出したことが無かった《横浜駅西口》であるぞぇ。
143号の〈大阪なんば〉と云い、144号の〈大田区蒲田〉と云い、今回の〈横浜駅西口〉と云い初めての寄稿となるのは、まことに不思議な事である。
人口373万人の我が国第2の大都市の駅前と云う事で、そうは歳々新規出店は無い!
ということもあってか、何故か敢えて話題のスポットとなることも無かったと云うべきかは。

他方、東京の新宿、池袋、渋谷、上野や埼玉大宮の如く、日拓・楽園・マルハン・ベガスベガスと云った大店(おおだな)が巨艦店を構えると云う事が無かったのも、横浜駅周辺の大いなる特徴と云うべきかもしれぬ。
しかし遂にこの横浜駅西口にも、大阪の最大手=123延田グループの黒船進出という事で、激震が走っておる。
ささ、早う横浜へ直行じゃ。

 

❶ 何を隠そう、ワシも小石川の藩邸とは別に、この横浜日ノ出町に5年間ほど寓居を構えて居った事がある(笑)。
内緒じゃ。その頃から横浜西口は大きくは変わっとらん。
ちょうど寓居を構えた2005年に、何と!西口かぶりつきの岡田屋モアーズ地下に川崎の「PIA」殿が進出されて激震が走って以来、基本的には大きくは変わっておらぬ。
横浜が詳しくない方の為に西口の店舗概要を記すと・・・

[宮本ビル系]
・横浜西口KING(B1F、1F)    計253台  1959年以来57年になる老舗中の老舗
・スロットKING横浜西口(2F、3F)計256台
・KING EX          計332台   2007年~
・スーパーSLOT CLUB Z       計205台   2002年~

[マタハリ系]
・PIA横浜モアーズ        計764台   2005年~
・PIA横浜西口(1円P専門)   計213台   2015年~

[東真商事系]
・ポパイ              計628台
・SLOT ポパイ            計222台   2013年~

[サンセイブ・エンターテインメント系]
・007              計242台   “ガラパゴス台の殿堂”
・SLOT PLACE VASARA      計197台  2003年~

[ヤナガワ系]
・ORIENTAL PASAGE横浜    計464台   2004年頃~(?)

※そして・・・遂に、
[延田エンタープライズ系]
・123+N横浜西口        計657台   2017年12月21日~

 

 

━エリア集客要因となる新規出店か━

❷ どうじゃ。
横浜と云えば〈関内・伊勢佐木エリア〉ばかりが注目されるが、横浜駅西口もなかなかシブかろうが。
何より、伊勢佐木町と比べると少々“小ぶり”な店が多いこと。
それと「KING」「ポパイ」等の地元勢がしっかり頑張っておって、《横浜高島屋の西側&相鉄横浜駅近く》の“横浜南幸(みなみさいわい)ぱちんこ村”には“よそ者”を入れない堅固な“城”を作り上げて居った訳じゃ。
東京から「オリパサ」殿が進出された際も、場所は〈南幸〉では無くて、太い道路を1本隔てた〈北幸(きたさいわい)〉という“差別待遇”であったのじゃ。

ところがどうじゃ。
今度話題の「123」の延田殿の出された場所は〈南幸“ムラ”〉の最北端の元:三井住友信託銀行跡の居抜きという。
遂に他県勢による〈南幸“ムラ”〉の城壁が破られたという重要な意味を持つワケじゃ。

これからの問題は、大きく言って3つにまとめられる。
ⅰ)“上野ぱちんこ村”にも匹敵する“南幸ぱちんこ村”内の勢力図が大幅に書き換えられるのか?
ⅱ)「123」を含めた南幸ぱちんこ村が、〈関内・伊勢佐木町エリア〉にいっとき奪われた“横浜の覇権”を奪い返すことができるのか?
ⅲ)都筑区、瀬谷区を始めとする横浜市郊外のベッドタウンにできた郊外型超大型店の影響で、地盤沈下を否めなんだ横浜駅前立地の“復活”は有り得るのか?

上記の3点は、極めて難解なテーマであるだけに、この新年正月号で軽々に評論するなぞ許される訳でもない。
じゃがハッキリしている事は、
a)「123+N横浜西口」が今後1年も客を並ばせ続けられる様な、とびきり強力営業を続けることに成功し、
b)「Z」「ポパイ」「KING」等の地元店が、大阪の「123」に刺激されて緊張して「123」に負けない程の激戦を魅せられとすれば、
上記ⅰ)ⅱ)ⅲ)の答えは『YES』も有り得るという事じゃ。
ワシとしては是非そうなって欲しい事を切望するものであるが・・・。

 

❸ で、実際のところはどうなんじゃろう。
「123」に「+N」が付くだけのことあって豪華そのものじゃ。
ただ単に豪華と云うだけではのうて、限られた空間の取り方が洗練されておると云えば良いのかのぅ。
おまけに座間店や東雲店で積み重ねて来た“並ばせる”営業力は一流のモノとみた!
しかも低玉貸し無し!の“王道営業”である。
新宿東南口にこの9月にグランドした「ベガスベガス」殿と同じスタイルじゃ。
ま、家賃が相当高いと聞いておるので低貸し等やっておる訳には参らぬのではあろうが。
家賃の高さをこの営業スタイルで乗り切ることができれば、これはこれで最新の“学会発表”ネタとも成り得ようぞ(笑)。

それにしてもこれは或る意味、関内駅前の「AVIVA」殿が4年前に『ぱちんこ北斗の拳5覇者』でもって、伊勢佐木・関内エリアの力関係を激変させるほどの営業力を見せつけられたのにも、或る意味匹敵するやもしれぬ。
折りしもその〈関内・伊勢佐木エリア〉で抜きん出た営業力を見せつけた「AVIVA」殿も、1年前に看板だったパチンコMAX機を外されてからは、勢いに陰りがみられるときておる。
こりゃ、ひょっとすれば横浜西口復活の起爆剤として123殿がその役割を果たす事になるかも知れんぞ。

今のところ「123」に対抗しておるトップバッターは
KING(宮本ビル)では「Z」(205台)、
ポパイでは「スロットポパイ」(222台)の両小型スロ専である。
それぞれ台数では「123」の332台のスロット台数よりも少ないとはいえ、ホンマにこれからが見ものじゃのぅ。

問題は〈ぱちんこ機〉の全般的低迷である。
かつて〈横浜駅西口〉と云えば、神奈川県を代表するパチンコ“銀座”であったことは間違いない訳じゃが、パチンコMAX機がなくなっておるからと云えばそれまでかも知れぬが、それとて郊外店も全く同様のこと。
そうすると今は郊外大型店が器の大きさで集客できて居るやもしれんが、いずれまた商圏が縮まって、電車利用で何かと便利な駅前ターミナルに客が戻って来ることも有り得るかも知れぬ。

そしてこうなってくると、この熱い南幸の一画から道路を隔てた〈北幸〉の「オリパサ」殿は地政学的にはより厳しい戦いを余儀なくされてくると云えよう。
太い道路を隔てた一軒というものはけっこう苦戦することはアチコチで証明済みじゃろう。
新宿歌舞伎町でも、靖国通りから南のエスパースとマルハン東宝ビルとがやり合いをするのは良いが、靖国通りを渡った新宿駅寄りのALTA周辺に在ったゴードン等の遊技場は皆無と成っておる。
千葉松戸の八柱・新八柱エリアでも、道路を渡った「アンデルセン」は、結局撤退を余儀なくされた。
ま、オリパサ殿は今やカプセルホテルの世界では日本一とも言えるベッド数を保有されておる故、いざと成れば店の業種変換も無いとは言えぬかもしれぬが・・・。

 

━離れた商圏の動き━

❹ ところでこの〈南幸ぱちんこ村〉から離れ別商圏とも云える「PIA横浜モアーズ」(764台)と、同じPIAの低貸ぱちんこ専門館「PIA横浜西口」(213台)の方は、「123+N」の影響を果たしてどの程度受けるのであろう?
このPIAの2軒も、住所だけは〈南幸1丁目〉と成っているだけにチト悩ましい。
しかし今ほどの〈南幸ぱちんこ村〉と、この〈PIAエリア〉はけっこう離れておって、同じ“横浜駅西口商圏”と一括りに云ってしまう事にはワシも抵抗が有る。

こればかしは、嘗て横浜に住んだ事のあるワシとても、性急には判断いたしかねる。
要はPIA殿のコンセプトづくりと店の中でのその実現力しだいという事に成るのではあるまいか。
ワシの予測では「PIA」の方は、実は神奈川区在住者が主体、〈南幸エリア〉は相鉄線沿線からの顧客が多いという明確な線引きが行われておるのでは有るまいか。
※よく似た事例としては、新宿歌舞伎町に残った「エスパース日拓」(計約3000台)や「マルハン新宿東宝ビル」(1160台)のエリアと、新宿駅西口の「新宿アラジン」(831台)「ガイア新宿西口」(374台)のエリアとが、お互いに引っ張り合うのか?と云えば、平常時はあまり関係ない!というのと似ているような気もする。

それでも今の所は「PIA横浜モアーズ」に関して申さば、「123」をかなり意識して入替開店時間をピタッと合わせる等、対抗策に余念がないといったところか・・・。
ま、正直なところ両店とも相当高い家賃を毎月払っておられるようじゃから、安閑としてはおれんのであろうが(笑)。
ワシの見るところ、「PIA」殿はモアーズ地下で既に12年間も実績を積み上げて来ておられる訳じゃから、そう簡単には影響をモロ受けて稼働の急激な低下につながるとは思っておらぬ。

 

❺ うっかり忘れてもうところじゃったが、この店を取り上げずして報告書を終えるわけにはいかぬお店が一つある。
先ほど❷❸で取上げた〈南幸ぱちんこ村〉の南端、相鉄線の線路脇に「007」と云う“知る人ぞ知る”店が在るのを知っておるか。
新規の話題の店にかまけてかかる旧い渋い店を看過してしまうのは誠に勿体ない事じゃな。
「007」の店前には今や日本で数台しか残っていないという“ガラパゴス台”の一覧のイーゼルが自信を持って掲示してある。
どれどれ、『赤ドン雅』などは日本中探してもこの店に1台が残っておるだけと云うではないか!こういう店の事を銘店と云わずして何と云おう。
新台を何十台入れたかが店の誇りなのか?それとも認定まで採って6年間でも使いこなすというのとではどちらが自慢できるのじゃろうか。
ワシは絶対後者の方だと思うぞ。

特にこれからの時代は《機械台数で勝負!の時代→機械の使い方》の時代に成る事を考えると、この「007」殿は何か大切な事をオペレーターに教えてくれておる気がしてならぬ。
※但しこの店に置いてあるいにしえの台も、来年2月1日以降は、いずれ外さなければならなくなる運命にあることに想いを致すと、チト寂しい気もする。

さあ、せっかく横浜に参ったのじゃから、これから中華街で熱々のフカヒレスープで温まってから、品川宿まで戻ると致そう。
イイおなごが熱燗の酌をしてくれるかもしれぬのぅ。

 

▼三井住友信託銀行撤退後の居抜き出店となった[123+N横浜西口]

 

▼123の真北の道路渡ったっ向かいの[オリエンタルパサージュ]

 

▼123に横付けされた、KINGグループの繁盛スロ専[Z]

 

▼横浜[KING](宮本ビル)の本館は、2FのSLOTがウリである。

 

▼スロ専Zと共に123を迎え撃つ[スロットポパイ]

 

▼三菱信託銀行の看板の地下は全て[PIA横浜モアーズ]

 

▼知る人ぞ知るガラパゴス台の殿堂[007]

 

▼新春特別公開[黄門ちゃま手書き横浜西口エリアMAP]

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