第149回【遠州 浜松(東区・中区) 篇 稀有な建直しで戦う地元強豪】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第149回

【遠州 浜松(東区・中区) 篇 稀有な建直しで戦う地元強豪】

 

遠州浜松の遊技場を廻るのは、考えれば八年ぶりと成るわい。
信長公が今川家を滅ぼされ、また家康爺様も武田家を滅ぼされてからは、この戦略的に重要な浜松の地を治めておられた故、余計感慨深い土地ではある。
されど如何せん、江戸東京に主要な政治の機構が集まり、東京⇔名古屋が「のぞみ」で1時間42分で結んでしまう今日となっては、どうしてもこの浜松を素通りしてしまう事が多くなってしもうたわぃ。

しかし『浜松』という所は、名古屋とも、豊橋とも、また静岡市とも異なる地政学的拠点であることには依然変わりない。
特に信州長野の諏訪湖、岡谷とは国道152号線で一本じゃから、この遠州浜松は尾張名古屋と遜色ない、物流の拠点であるぞよ。

歴史に“もし”と云う事は禁物であるが、仮に甲州の武田信玄が80歳まで生きて居ったら、また信州上田の真田昌幸が信州全域を抑える力が有ったとすれば、間違いなくこの浜松という一大城下町を狙うことは必定であったろう。
また『おんな城主 直虎』でも有名と成ったが、幕末まで徳川家を支える重臣で最も力を持った井伊家の出身は(彦根などではなく)ここ浜松市浜北区あたりと云われておる。ううん・・

 

❶ 浜松市は人口796,000人の大都市。県都の静岡市が約70万人じゃから、浜松の方が大きいわけじゃな。
市の面積も40km四方(約1600㎢)と広大で、中区、東区、北区、浜北区、西区、南区と6つの区に分かれておる。
それ故とてもじゃないが一回の漫遊記で述べ伝えられるものでもない!

そこで今回は、静岡県内最大台数と成る「スーパーコンコルド浜松市野」(1506台)に全面建て替えで、全面“勝負”に出られた東区を中心にして、それと中区の主要な遊技場を廻る報告と致そう。
何といっても今回の久方の巡察の主眼はこの「スーパーCONCORDE浜松市野」(1506台)じゃろう。
それまで同じ場所で1120台でやっておったのを壊して、新たに新築なされたというから半端ではない気合いじゃ。
できてまだ10年しか経っちょらん物を潰して400台も大きいものを造り直すというのも、そうあるモノではないぞぇ。

更に驚くべきなのは、この「スーパーCONCORDE浜松市野」がグランドオープンして後、隣市の磐田の「CONCORDE磐田」(811台)と、更に東隣市の「CONCORDE袋井インター」(520台)とを連続して1月に閉店しておられることじゃ!
これは将に“スーパー市野”に会社の全資源を集中するという企業姿勢ではないかと思われる。
※更に驚くべきことに先月1月には、神奈川県相模原市の淵野辺駅北にあった「CONCORDE淵野辺」(520台)も、千葉県の「ともえ」殿に売却されているから、磐田、袋井と併せ一挙に3店を閉店して“スーパー市野”に集中されたという事に成ろう。

今思い起こせば、2013年末に東京町田店(現:ともえ)を閉店されたあたりから、今日の「スーパーCONCORDE浜松市野」の構想は有ったのやも知れぬのぅ。
今や関東では「相模大野」駅前店の1店のみと成った。

そこで調べてみると、CONCORDE=㈲新日邦さんは、市野店を含め計5店舗を展開されておる。
・「スーパーCONCORDE浜松市野」(1506台:P812、S694)※2017年12月新築
・「CONCORDE浜松木戸」(1040台)          ※どういう訳か(?)p-world非登載
・「CONCORDE浜松雄踏」(880台)
・「CONCORDE浜松笠井」(640台)
・「CONCORDE浜松於呂」(560台)
の計5店じゃ。
因みに㈲新日邦どのの本社は、藤沢市となっておる。

━歴々の静岡レジェンド企業━

 

❷ この新日邦どのの気合が、どのように周辺の店舗に影響を及ぼしているのか?が、今回の探索の主目的という事じゃ。
何と云っても一倍近いのは800mほど南西に位置する「楽園上新屋」(1010台)である。
当然の如く何日か休んで年末リニューアルオープンを仕掛けて来られた。
この「上新屋店」も有名なお店で10年前のグランドの際には、各業界誌がこぞって取り上げたものじゃ。

できた当初はスロット5号機の出始めという事で、P790、S220の構成であったが、今はP638、S372と当然の如くスロットが増えておる。
それでも「スーパーCONCORDE浜松市野」のスロット694台の約54%というのが精一杯の増台である。
この「楽園上新屋」の特徴は、何と云ってもセンター通路を挟んでP島とS島が分かれていることで、何とも云われぬ快適な空間をつくっておることじゃ。

「スーパーCONCORDE浜松市野」の最大の特徴が、日本初(と云う事は世界初)の【完全円型島】で、賞品カウンターがお店の中央に(※あたかも円型カウンターbarの如く)位置しておるという事である。
こんな円型の島で果たしてお客が着くものなのか・・・人類初の試みに対して、開店からまだ1カ月ちょっとの段階では論評するのは早計というものであろう。
たしかに、完全円形ということで見通しが効きづらい反面、案外隣の遊技客との関係が煩わしくなく感じられ、自分だけの世界に集中しやすい事は云えるのぅ。
じゃが、ワシの様にトイレが近い人間にとってみれば、厠(トイレ)で用を済ませて自分の席に戻るときに、はて、自分の台がどこじゃったか?一瞬分からなくなるわぃ(笑)。これも歳のせいかのぅ。

平日の今日店内を散策した限りでは、お客の着いている島と着いてない島とがけっこうハッキリしておる気がするが・・・。
だけどこの1506台の円型島に7割の1000人ものお客が着席すれば、さぞや壮観であろうの!

その点、スロットだけに限ると「楽園上新屋」の様な分離されたスロット島の方が、今のワシには向いておるような気もするが・・・
浜松と云えば、かの有名な「楽園」=浜友観光㈱殿と、「パパ、グランパ」=㈱中部総業殿の両社の本社が在る。これはいよいよ面白くなってくるぞょ。

 

❸ 「楽園上新屋」以外に影響を受けそうな店という事で、4km西北に位置する「ABC浜松小池店」(637台)の方へも脚を伸ばしてみようぞ。
この店は遠州鉄道系の自動車学校の真横にある店で、遠鉄の「自動車学校前」駅から1分という所に在るし、なにせ遥か西の航空自衛隊浜松基地周辺のベッドタウンから、(先ほど観た“スーパー市野”の傍の)イオンモールまでの通り道沿いに位置しておる。

店内を覗いたところ、ABC殿らしい余裕の営業で、特に「スーパーCONCORDE浜松市野」を意識しているという気配は殆ど感じられんわぃ。さすがABC殿じゃ。
中部地区のトップ企業として、静岡県内あNO.2のコンコルド殿にはエールを送りつつ、余裕の闘いぶりとみた!

 

❹ ここから一気に8kmばかし南に下って、「CONCORDE浜松木戸店」(1040台)も見てみにゃなるまい。
なにせコンコルド殿からすれば“スーパー市野”と“自店競合”を起こす惧れも無きにしも非ずという場所じゃからのぅ。
この店は2007年に当時1120台でグランドした自社の「CONCORDE市野」が出来るまでは、浜松で一番大きな遊技場であった訳じゃ。
来てみると、店舗棟と立駐棟とが向かい合わせに成っておって、まるで埼玉川口の「パラッツオ鳩ケ谷」のようじゃ。

店内を観れば天下のDAITO様の設備で、スロット4号機全盛時代の香りがそこはかとなく漂ってきてエエ感じやのぅ。
ははぁん、新日邦どのはこの「木戸」と「市野」とを併存で“攻めて”いかれる為に、両店を違うコンセプトでappealすることを考えておられるな。
P-WORLDからこの「木戸店」を外されたのもその辺りの配慮であろう。なかなかよく考えられておられるわぃ。

 

━ぜひ見ておきたい注目の店舗━

 

❺ せっかく八年ぶりの浜松遊技場巡回じゃから、中区の気に成る店もついでに一気に回ってしまおうぞ。

浜松駅より西南に在る「ABC浜松森田町」(1086台)、「JUMBO+888」(886台)、「パパ浜松」(560台)の3店舗じゃ。
このうち「ABC浜松森田町」は昔420台位だったのを、3年ちょっと前に1000台超の店に拡張され、ABCグループの中では最大の店舗と成っておる。
直ぐ西側には「メガドン・キホーテ」も有って、最高の立地と言えまいか?ここも「スーパーCONCORDE浜松市野」を気にしないかの如くマイペースでの優良営業を為されておるな。

次は成子交差点近くの「JUMBO+888」。
㈱丸金どのの経営される6店舗の中では最大規模のお店じゃな。店を観ただけで、店造りに“こだわり”を持って丁寧に造られておるのがよく分かる。
稼働の方は、今ほどの「ABC浜松森田町」の影響か?イマ一つ自店のカラーが出し切れておらぬようにも感じられる。
こういう地場のチェーンには是非とも底チカラを出して頑張って頂きたいものよのぅ。

最後は「パパ浜松」。
パパ殿と云えば東京大久保の店が随分奮闘されておるのぅ。出来た当初はかなり苦戦された様じゃが、何時の間にか持ち直されて、「日拓エスパース」殿に負けない営業をされておる。
もともと浜松市北部の遠州鉄道近辺を地盤とされておる企業のようじゃが、浜松駅南側にもこの「パパ浜松店」一軒を出されておる。
P1円&S20円という“おもしろい”貸し玉営業をなされておる。
基本的に償却終了されておるお店じゃけん、これで十分というものであろう。
この「パパ浜松」から更に東に3kmほど行った所には、老舗の「OHSHO」(㈲王将)も元気にやっておられようが、帰りの時間の都合で寄ることができぬのは残念である。

 

❻ いやぁ、浜松は広いわい。
途中で鰻丼を食ったからなんとか持ちこたえたが、お腹がガス欠じゃな。

トボトボ市内を巡回中、航空自衛隊のP3C早期警戒機も上空を悠然と飛んでおったわ。
平昌オリンピック期間でも怠りなく、我が国の上空をレーダーでしかと監視しておるわけじゃな。
こうしてみると、浜松と云う市は、ヤマハの街というイメージが強いものの、空を防衛する航空自衛隊の街という側面も見逃すことは出来ぬのぅ。
格さん、助さん、うなぎパイは風呂敷イッパイ買ったじゃろうのぅ。江戸屋敷のまかないの者達が楽しみにしとるでのぅ(笑)。

 

▼建物もR曲線を描き斬新そのもの[スーパーCONCORDE浜松市野]

▼またしてもコンコルドとの長い闘いが続く[楽園上新屋]

▼ABCの基幹店でもある[ABC浜松森田町]

▼新大久保でエスパスとも渡り合う実力[パパ浜松]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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