第151回 【甲斐の国=甲府市、昭和町 篇 他県のNo.1企業が参戦する激戦区】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第151回

【甲斐の国=甲府市、昭和町 篇 他県のNo.1企業が参戦する激戦区】

※まず最初にお詫び致さねばならぬ。
ワシとしたことが、先週14日(水)に発表した漫遊記を、第(152号)としてしまったが、実は151号は佐世保について書き始めて途中で、公務の為未完の原稿と成った事をすっかり忘れてもうたのである。
謝してお詫び申し上げたい。
佐世保市についてはいずれ号を改めて発表することにして、一旦“欠番”となった(151号)を、甲府市、昭和町のレポートとして改めて上梓させて頂きたい。

 

 

❶ 甲府市、石和(笛吹市)、韮崎市については、二年前の6/3~6/9にかけて、漫遊記(82) (83)として発表致したから、あれから1年9カ月ぶりという事になる。
あん時は2009年にグランドしたものの、苦戦が伝わる「KEIZラザウォーク」(648台※甲斐市)と、日遊協の役員である大久保社長のとこの「ダイマル石和」(802台※笛吹市)の2店が特に気に成って重点的に巡察したものである。
ところがこのKEIZ殿は、無念な事に2月20日を以って9年間の営業で閉店と相成ってしもわれた。
更に花道である国道20号線沿いの「セゾン」と、元セゾン石和の「エコパチ」の2軒も去る1月29日を以って同時に閉店されてもうたわぃ。
またこの間、長野県本社の松本ニチエイも破産と相成って、「ニチエイ貢川(くがわ)」と「ニチエイ甲府昭和」(600台)も閉店しておる。

つまりこの1年9カ月の間に計5店舗の、知名度の高いお店が閉店したというのは、ちょっと驚きである。
今日は閉店したこの5店舗のうち、最後の「ニチエイ甲府昭和」を買われて、100台増設して、800台として昨年末グランドされた「ニューアサヒ甲府昭和」を観ておきたくて急ぎ甲府まで参った次第である。
何ゆえに気に成って観ておきたかったか?
それは5店舗も閉店して寂しさ漂う〈甲府周辺市場〉が、「ニューアサヒ」の県内2店舗目と成る新店により、活性化することを、なかば期待しておるからじゃ!更に申さば、破産というショッキングな事態で信用を失墜した店が、“役者”が変わる事になって“沸く”という事になれば、《この業界はまだまだ大丈夫》という事が証明されるから、と考えるからである。
しかもその役者というのが、長野県NO1企業である〈ニューアサヒ=㈱三公商事〉であり、かつ甲府周辺では《2店舗目》となり、知名度はある程度充分ある!はずである。

 

❷ 新店の場所は、丁度〈甲府市と昭和町が入り込む〉パチンコのスウィートSPOTのような場所で、
・「PIA1000国際」(1000台)
・(国際グループの)「TRUMP TRUMP」(550台)
・「ABC甲府アルプス通り」(560台)
・「ノルンSLOTプラザ甲府」(268台)
・「ニューダイヤ竜王」(280台)
・「ニチエイ国母バイパス」(300台)
の6店舗が新店を取り囲むように存在し、計7店舗がほぼ半径2km圏内に存在するという、山梨県下最大の激戦区の一つである。
※「ニチエイ」は山梨県に関しては、上記の「国母バイパス店」だけが残った。

早速「ニューアサヒ甲府昭和」を覗いてみるか。
う~ん、今日は平日の昼とはいえ、ちょっとパチンコの方が寂しい感じがするのぅ。
SLOTコーナーの方は島もチトR島に為されてだいぶ雰囲気が以前とは変わっておるが、海物語を始めとして、もうちとパチンコの方を稼働率を上げるように努力せにゃいかんのぅ。
でも長野の雄であるニューアサヒ殿じゃけん、今後きっと新台攻勢をかけ、出玉も増やすように行動されてくる事じゃろうから、心配には及ばんと思うがの。

太い〈アルプス通り〉と、やや細い〈昭和通り〉という2本の幹線道路が、甲府市~昭和町に関して“襷がけ”の如く街を縦断しておる。
この「ニューアサヒ」の方は〈昭和通り〉からのアクセスがほぼ90%で、〈アルプス通り〉からのアクセスは非常に難しい。
これに対しすぐ200m西の「ABC甲府アルプス通り店」の方は、逆にアルプス通りからのアクセスがほぼ100%で、昭和通りからの進入はほぼゼロではあるまいかのぅ。

という訳で、早速「ABC甲府アルプス通り店」の方も覗いてみるとするか。
おっと、ここはよく入っちょるわぃ。
多分まだ全部見ておらんが、このエリアの7店舗の中では一番店なんじゃあるまいかのぅ。
特に海を中心としたパチンコ機の客付けが見事である。
1年半前の石和のABC殿も強かったが、やはり山梨では「ABC」ブランドが圧倒的に強い!という噂はマコトなんじゃろぅ。
パチンコの方もメインは〈玉積み〉で頑張っちょるわぃ。

でも考えたら、この《甲府・昭和》という県下最激戦エリアに於いて、静岡県NO.1の店と長野県NO.1の店が競り合うという構図も興味津々であるぞぇ。

 

━集積地に見る稼働現象の要因━

 

❸ 残りの店も駆け足で覗いてみよう。
ABCからほんの70mほど北に「TRUMP TRUMP」が在る。
今のアメリカ合衆国の大統領の直営店かと思わせる店の名で、思わず笑ってしまうわい。でもトランプ大統領が当選する前にこの店名を付けておったとすれば、なんと先見の明があったことか!
やっておられるのは、これから後に廻る「PIA1000国際」と同じ〈㈱KOKUSAI・GROUP〉殿である。
この「TRUMP TRUMP」の方は機種構成がオールバラエティに近い様な構成で、“対抗”なされておる。
稼働的にはチト寂しいが、ABCとニューアサヒという大手に対抗するための“出城”のような役割じゃろうのぅ。

そして〈㈱KOKUSAI GROUP〉の旗艦店舗の「1000」に着いたわ。
この店は2001年末に1000台でグランドした際にも早速見に来た記憶が有るが、そりゃぁビックリするくらい強かったもんじゃ。
立地はどうか?と云われれば、今考えればさほど良くはない。
中央高速の〈甲府昭和I.C.〉の真横と云う立地が逆に災いしてか、メイン幹線道の〈アルプス通り〉の方からは直接店に入ってこれない! と云う事は甲府市の北の住宅エリアからの集客は困難であるという事じゃな。
店の真ん前を走る国道20号=甲州街道についても、東の石和方面からは入って来れるが、西の韮崎方面からは、Uターンもできないので、アクセスしづらい。

されど、2001年当時、まだ中京地区で1000台の店が陸続と出来てくる前の事じゃ。
江戸=東京ではつい先月閉店された府中市の「パーラー宮西」を筆頭に、渋谷の「マルハンパチンコタワー」が出来ておったくらいで、まだ話題の「日拓エスパース歌舞伎町店」ができる前の出来事じゃ。
そりゃ、山梨県の遊技客にとっては凄い店ができた!と話題沸騰したことじゃろう。
ぱちんこ機に於いても「CR新海物語」が世に出てくる直前のグランドじゃけん、皆この見たことも無い大型店にワンサカ押しかけたものじゃ。

しかし、今日一年半ぶりに覗いたが、ガクッと客が減っておるのぅ。いったいどうしたことか?
考えてみるに、ABC、マルハン、ダイナム等の大手の次々の出店の影響を蒙った事は言うまでも無かろうが、それだけでは何かイマ一つ説明に納得がいきかねる。

 

❹ 最大の原因は《甲府市、昭和町、中央市》という、甲府市よりも【南部】の地政学的な変容ではなかろうか。
その中でも最大の要因は、昭和町の南側に《イオンモール》が7年前の2011年3月に開業したことであろう。36,000坪の広大な敷地にシネマを含め一日でもここで過ごせるかの如き商業レジャー集積じゃ。
その後このイオンモール周辺にも次々と住宅が張り付いて来ておる。
更にもう少し南の〈中央市〉には大きな山梨大学病院も存在しておる。
そりゃこの辺りが山梨県の中核エリアと成って行くのは必然の流れであるじゃろう。

因みにこのエリアを通っておる公共鉄道と云えば〈JR身延線〉のみじゃな。
ワシの旧い感覚では身延線なんちゅうもんは、日蓮宗の総本山へ向かうだけの超田舎路線と思っておったが、どうもこのあたりで認識を改める必要がありそうじゃのぅ。

「PIA1000 KOKUSAI」(1000台)はこの間、【南の】昭和町南部や中央市からも広域に集客していたと充分推測される。
ところがその後「ABC甲府昭和通り店」(640台)や「ニューアサヒ甲府南店」(582台)が出来るにつけ、徐々にシェアを落としてきたのじゃろぅ。
特にABCの出店は次々と続き、今や山梨県内に7店舗を展開し、(静岡の会社ながら)県内一番企業にまで上り詰めておる。
当時は、山梨はさぞや“オイシイ”市場だったのじゃろう。
ワシは甲州の事は正直よう分からんが、〈桃・ぶどう・梨〉の木の方が、人間の数よりも多い様な気がしておる。
果物生産農家がどのように儲かるのかは分からぬが、米を作るよりは遥かに現金収入に結びつくのやも知れぬのぅ。

 

❺ 現実の今の甲州はどうなんじゃ?
見て廻った感じでは【低貸しコーナー】にばかりお客が居って、4円P、20円Sでお客が座っとるのは、地域一番店ほか、ほんの一部の店だけではあるまいかのぅ。
このマーケットの変容ぶりはどう解釈すればよいのやら。
関東の1都6県であれば、SLOTで“今日勝てる店”を目指して、40歳以下のお客が目まぐるしく移動するもんじゃが、ここ甲州においては、東京八王子から大菩薩峠を越えてはるばる遠征せにゃならぬ故、あくまで甲府盆地のお客のみの取り合いになっちょるのかのぅ?

気が付けば、【静岡ABC、マルハン、ダイナム】といった全国売上ランキングTOP10に入る企業が流行り、これに【長野のニューアサヒ】が絡み、辛うじて地元勢として【ダイマル】ぐらいしか中・大型店で成功しているところは見つけにくい!というのが、今の甲州山梨の状況であろう。
ああ、早く設定付きの新規則「ぱちんこ機」の登場により、顧客目線が変化し、また興味を持って遊技場に脚を向けてくれることを期待するしかないのかのぅ。
甲州にて、ふと思う次第である。

それにしても、〈甲府市〉〈甲斐市〉〈甲州市〉〈山梨市〉という紛らわしい名前の市が5つも有るのは、いかがなものじゃろう(笑)。
全国を漫遊しているワシでも、これだけはどう考えても理解できぬ。
もっとわかり易い名前を市名にしたらどうじゃろうか。例えば《桃市》とか《ぶどう市》とか《梨市》とか云うのはどうじゃろう。

 

▼昨年県下唯一の新店となった[ニューアサヒ甲府昭和]

▼地域一番店の[ABC甲府アルプス通り]

▼過去、茨城ジョイパックグループの[ビッグユニ]であった、スロ専[ノルン]

▼10年前までは圧倒的一番店であった[PIA1000 KOKUSAI]

▼今回特集のエリア外ながら、今年暮れに30周年を迎える”古豪店”[Mrパチンコ三井]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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