第154回 【陸奥の国=仙台市 (その後 篇)新店OPEN後の市場の変化を感じる漫遊記】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第154回

【陸奥の国=仙台市 (その後 篇)新店OPEN後の市場の変化を感じる漫遊記】

 

今年正月早々に仙台の泉区に焦点を当てて報告書を書いたばかりじゃが、その後どう成っちょるのかと思い、再び〈こまち〉に乗って仙台に参ったわぃ。
何事も新店が出来た時よりも、『その後』どうなっちょるか?の方が大切な視点であるわぃ。
昨年暮れの「D’station利府」(850台)と、「D’station仙台泉」(840台)の2店舗のグランドオープンを受けて、仙台市の主に中心部、東部、北部の店たちがどのように成っておるのか?を中心に幾つか気になる店舗を巡回して纏めてみようと思う。

とは言えど影響度合い等をまともに調べるとなると、それこそ、東は〈塩釜市〉〈多賀城市〉から〈仙台市宮城野区・泉区〉、更には〈青葉区の西の果て〉まで歩き回らねばならぬ。
しかしそんな芸当は今のワシにはとても無理じゃけん、今日は【宮城野区から仙台駅まで】に限ってサラッと見て廻る事でお許し願いたい。

 

❶ まずは、宮城野区の遊技場を一覧にしてみよう(順不同)。

➀「夢広場ニューセブン利府街道」(583台)
②「パラディソ岩切」(736台)
③「センコー鶴ヶ谷」(342台)
④「J-遊仙台」(635台)        ※仙台で一番大きな低貸し専門店
⑤「ライジング新田」(800台)
⑥「ミロックス苦竹」(336台)     ※低貸し専門店
⑦「タイガー苦竹店2」(560台)
⑧「アムズガーデン幸町」(434台)   ※低貸し専門店(元:タイガー)
⑨「メルヘンワールド幸町」(964台)
⑩「メルヘンワールド萩野町」(281台)
⑪「メルヘンワールド新港」(474台) ■東北大震災後の2012年4月G.O.
⑫「パラディソ仙台東インター」(800台)■東北大震災後の2013年8月G.O.※PS共に全台が各台計数
⑬「マルハン仙台新港」(804台)    ■東北大震災後の2011年12月G.O.
⑭「マルハン仙台駅東」(708台)
⑮「ダイナム仙台新港」(480台)
⑯「仙台コロナ」(720台)
⑰「ガイア宮千代」(543台)
⑱「Hard Rock仙台」(スロ専305台)
⑲「PAZ」(350台)
⑳「トライ仙台駅東口」(208台)

上記の宮城野区のお店のうち、前回1月11日の『漫遊記(147)』において、➀②④の店は取り上げておるので、今回は主に⑦⑧⑨の〈幸町・苦竹〉エリアを中心にチョイ突っ込んで見てみたいと考える。
と云うのも、幸町のイオン前からは北に向けての鶴ヶ谷方面のバスが割と出ているので、「Dステ仙台泉」とは生活圏が割かし近いと思われるし、更に申せば幸町をぶち抜く利府街道は、まさに「Dステ利府」方面に帰宅する幹線道だからじゃ。
※そういう見方をすれば、④⑤の「J遊」「ライジング」にしたって、国道4号仙台バイパスを使えば簡単に「Dステ仙台泉」に行けてしまうわけじゃが。

 

❷ 「タイガー苦竹店2」については色々感慨深いものが有る。
ここは元の「タイガー苦竹」という688台の店の、駐車場であったと記憶しておる。
この駐車場場所を、福岡のzoneグループが「ZETTON」という600台位の新店用地として買い取るというので、タイガーとしては《どうぞどうぞ》とばかりに、完全に“死んだふり”をして驚くほど“チンタラ”した営業をしておった明確な記憶が有る。
ところが2007年夏「ZETTON」がグランドオープンするや否や、旧「タイガー」殿はまるで人が変わったかの如く、強烈な営業でZETTONに“逆襲”してのお迎えを為されたのであった。
店の中には当時SLOT4号機の最高作品と云われた『吉宗』の等身大のフィギュアを2基も島の上に飾って(たしか1基200万円ほどしたはず)、それはそれは“出玉の嵐”の如き活況の有様であったわぃ。
その結果、仙台市内を震撼させるが如く“恐れられた”ZETTONは、わずか半年間であっけなく閉店・撤退となってしまい、旧「タイガー苦竹店」の“圧勝”で終わったのであった。

ところが歴史は分からんもんで、圧勝した筈の旧「タイガー苦竹」の場所を、ボウリング複合の『ROUND1』が手に入れたいという事だったらしく、タイガー殿はあっさり、閉店して空き家に成っていた旧ZETTON跡に、2008年3月に大胆な引っ越しを為され、大繁盛していた旧:苦竹店をあっさりROUD1に貸されてしまわれたのである!
従って現在のタイガー殿は「タイガー苦竹店2」という“不思議な”名前に成っちょるというわけじゃ。

今回この「苦竹店2」を久しぶりに覗いてみて、(いくら元の場所から西隣に移ったとはいえ)嘗ての隆盛が全く無く成ってしまっていたのには、少々驚かされてしもうた。
はては例の「Dステ」2店舗の影響が、この苦竹エリアにまで及んでいるのやも・・・。

 

━戦略が見事な企業も目立つ━

 

❸ そこで急ぎ〈幸町エリア〉に脚を向けてみる事にした。
ここには前頁の⑧⑨の2店が斜向かいに営業しておる。
まず驚いたのは「メルヘンワールド幸町」が964台もの大型店に成っている事である。
たしか15年前に『ぱちんこ新海物語』で日本中が沸いておった頃のこのメルヘンは、393台の中小型店であったが、5年前の記録では710台に、そして2012年の春から現在の964台に成ったようじゃ。
店のカタチは南北の盾に異様に長くて、利府街道側の入口から数えてなんと22コースも有るではないか。
かように奥に奥に拡がって行く店というものは、独特の好奇心を掻き立てられるもんじゃのぅ。

それにしても393台が➡964台へと2.5倍に拡張されるというのは、確実に店の発展を表しておる。
ちょうど出世魚が大きくなるにつれ魚格が上がって行く如くじゃな。
いま見た感じでは、三月末のせわしい時期として一年でも有数の閑散期ゆえ、さほど高稼働とは思えぬが、それでも300人は集客しておるから立派と云うべきではあるまいか。
このメルヘンのオーナーの琴どのは〈走る〉方でも結構な有名人なようで、万事結構な事じゃわぃ。

さて次は斜向かいにある「アムズガーデン幸町」を覗いてみるか。
ここの経営者の清水常務とは一度国分町界隈で食事をさせてもろうたが、随分と頭の切れる御仁とお見受けした。
「アムズ」の上手いのはひと言で云って《ダサうま》とでも申そうか、ヒトの店を借りて居抜きでやられる際み、根本的にスカッと変えてしまうのではなく、ワザと“ダサい”テイストを残した改装をなさる事である。

旧:「タイガー」の店を居抜きされたのが2008年暮れになるから、やがて10年になるが、2.2円、1.1円パチンコと11.6円、2.3円スロットの運用は手慣れたものである。
2~3年前に見に来たときはパチンコは4万発ほど動いておる感じじゃったが、今は3万弱といったとことろか。今どきは1円でも2万カツカツしか動かん時代じゃから、これでも十分繁盛店である。
「Dステ」と違って“勝負する”客が主体ではないから、新店の影響は殆ど無いと言って良いのではあるまいか。

 

❹ 次はだんだん仙台駅の方に近づいて、(青葉区にはなるが)東北一歩行者数の多いことで有名な《一番町》アーケード商店街において、その存在が“燦然と輝く”「Pスパーク」(561台)を覗かずに江戸に帰るわけには参るまい。
常に宮城県下では三本の指に入る程の高稼働店であるぞょ。
1階パチンコ、2階SLOTと、極めてオーソドックスなスタイルで2004年頃からやっておられる。
一番町アーケード街では、(「ダイナム」が2014年と最も新しいが)二番目に新しいほうである。
それにしても4円と20円だけのスタイルを14年間位ひたむきに続けておられるというのは、驚嘆の至りではあるまいか。
今どき日本中探しても、商店街立地のこの大きさの店で超繁盛店というのは、ほとんど存在しないと思われるぞょ。
この「Pスパーク」が健在で高稼働であるうちは、仙台のパチンコシーンは大丈夫と理解して良いのではあるまいか。

 

❺ 最後に仙台駅前をチラッと覗いてから帰路に就こうとするか。
仙台駅前も本当に遊技場の数は減ってもうたのぅ。
名掛丁のアーケード方面は「ベガスベガス」と「アムズ」殿が隣通りで頑張っておられる故良し!として、仙台駅を降りて真正面に在ったパチンコ店は殆どが消えて無くなってもうた!
つい3月末で「J-遊」殿も閉店してしまわれたので、メインの仙台駅西口正面で今残っておるのは、LOFTビル下(1F&地下1F)の「P-STATION」(800台)と、「コンサートホール」(644台)の2軒のみとなってしもうた・・・。
やはり全国にほぼ共通するならいとして、県庁所在地の駅前というのは、遊技場には向かない傾向と成ってしまったのであろうか。

ただ、今回撤退した「J-遊仙台駅前店」の隣の駐車場に、将来「D’station」の新店が出来るとか、できないとか・・・。
仮に出来たとしても、駅前ではかなり苦戦するのではないかと心配である。
ビジネスホテルであれば大成功間違いなし!の場所であるがのぅ・・・とくと見守らせ戴くとしよう。

ささ、奥に〈ずんだ餅〉が良いのか〈萩の月〉が良いのか、はたまた奥は〈牛タン〉を食べたことがあったか?いつも分からぬのは奥方殿の好みと云うヤツじゃ(笑)。

 

▼紆余曲折があった[タイガー苦竹2]

▼増台を繰り返し、倍以上の台数となった[メルヘンワールド幸町]

▼営業の上手さが光る[アムズガーデン幸町]

▼惜しまれつつ先日閉店した[J-遊仙台駅前]

▼商業ビルと駅に隣接する[マルハン仙台駅東]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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