第155回 【摂津の国=大阪港区 大阪七不思議を探る散策 篇】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第155回

【摂津の国=大阪港区 大阪七不思議を探る散策篇】

 

またしても灯台もと暗しじゃ。
大坂の適々斎塾にワシも入門して摂津国暮らしが長かったにも拘らず、江戸暮らしに慣れてからは、大坂のことは“よう”取り上げんように成っちょったわぃ。
そこで今回は“551の豚まん”を逆さまから読んで「155」回と成る故、大坂→今の表記じゃと「大阪」を久々に取り上げると致そう。
緒方(適々斎)洪庵先生、お許しくだされ。

 

❶ 大阪市港区と云わば、ジンベエザメの泳ぐ“天保山の水族館”がまず頭に浮かぶのも詮無き事じゃろう。
じゃが、昭和20年の我が国の敗戦後の時代に遡ると、弁天町を中心に町の鉄工場やら造船所などが、かたまっておって、昭和の40年代までは“鉄の労働者の街”。
よって赤旗を掲げる労働運動の拠点の様な街であったことを知る人も、今は殆どおるまい。
かかる鉄関連の下請けの仕事で働いておったのが、中四国・九州・沖縄方面からここ港区、大正区に流れて移住してきた人々であった事も忘れてはなるまい。

当然こうした工場地帯で働く労働者の為の娯楽場も必要不可欠であった訳じゃ。
それが今回取り上げる弁天町駅を中心としたパチンコ屋群ということになる。

今回廻ってみるのは・・・

ⅰ)キコーナ市岡(520台)      2018年出店(元のエイトは1996年出店)
ⅱ)123弁天町(613台)      2007年出店
ⅲ)いちえん本舗(323台)      2010年出店(元の大光パレスは昭和の時代から)
ⅳ)べラジオ本店(302台)           (元の弁天センターは昭和の時代から)
ⅴ)TAIYO市岡(258台)     1997年出店
ⅵ)K-POWERS大阪本店(670台) 2014年4月出店
の6店舗じゃ。
※ほんまは「天保山テキサス」(518台)にも寄ってみたかったんじゃが、腰が疲れてもうたしお腹も絶空腹じゃけん、寄れずに残念至極じゃ。
平山会長、許してたもれ(笑)。

 

━過去の歴史を振返り、今を視察━

 

真っ先に脚を延ばすのは「キコーナ市岡」(520台)じゃ。
平成5年(1993年)頃というからもう25年前の話しに成るが、ここは元々:長谷工コーポレーションの資材置き場であった。
この場所に目を付けられた「テキサス」の平山会長と一緒に、長谷工の副社長にまで直に面談して、ここを貸してくれないか?と商談したのが懐かしい思い出じゃ。
結果は、長谷工さんと以前から材木取引で実績のあった『奈良興発』の運営しておる「パチンコエイト」殿に軍配が下りてしもうて、ワシも一敗地に塗れた思い出じゃ。
なにか“青春の失恋”のような思い出話じゃが(笑)。

結果1996年に「エイト市岡」が立ち上がり、2011年初めまで15年間営業されたが止められた。
もしかして15年間の定期借地権契約だったのかも知れぬ。

でも建物は解体せずにそのままじゃったから、その建物をそのまま利用して地元大阪の「デ・ルーサ」の光本殿がご入場された。
しかしその光本殿も7年間頑張られたけど、今年2月に撤退と相成ってもうた。
そして内外装を刷新してこの4月~営業開始されたのが、「キコーナ」の木下殿ときておる。

それにしても大阪の遊技場の進化も早いものじゃ。
ほんの20年前は駐車場228台を備えた「エイト」が出来た当時は、大阪市内でも“最強の”立地条件で、当分これだけの駐車台数の店はなかなか現れないかと思われたのに、2007年の「123弁天町」(駐車274台)、2014年の「K-POWERS」(駐車320台)が登場し、あっさり「エイト」の独断場は破られてしまった訳であるから。
※中京地区のホール殿からみれば、大阪のホールは“レベルが低い”と思われるかも知れぬ。
なにせ、名古屋市を中心とする中京地区では市内中心部でも駐車台数400台を超える大型パチンコ店が特段珍しくも無いからじゃ。
じゃが、大阪市内にはそういう大型店が出来る立地が滅多に出て来なかったのじゃから。

 

❷ 次は「123弁天町」じゃ。永らく港区には大手企業のホールが出店しないという不思議な状態が続いておったが、遂に!と云うべきか、大阪最大手の延田殿の“御出馬”と相成った。
場所は、賑やかな《みなと通り》の北側を並走する《中央大通り》沿いのドン・キホーテの隣じゃ。
狭い敷地ながらも2フロアで上手に営業されておるわぃ。元:「デ・ルーサ」までは車だと2分の近さじゃ。
この「123」を見てから「デ・ルーサ」は出店為された訳じゃから、その時点では充分対抗して採算が合うと光本殿は判断された訳じゃろう。
じゃが、2014年の「K-POWERS」の出店までは正直予想できなんだとみえる。
ま、いずれにせよ、この「123」も十分採算ベースで良好な営業が出来ておられるようで何よりじゃ。

 

❸ いよいよ“弁天町の主(ヌシ)”というべき「べラジオ」殿の「本店」と「いちえん本舗」の2軒を覗いて参ろう。
「べラジオ本店」は元々『弁天センター』、「いちえん本舗」の方は元々『大光パレス』という店名で昭和の頃から盛業であられたと想像される。
しかし林田社長の下で【べラジオ】という強烈なコンセプトをもつ企業体と成られてよりは、この2軒でしっかりと弁天町に根を下ろしておられる。

「べラジオ本店」の方は10年以上前は“超グラマラス”なコーヒーレディがお客さんの目線にまで腰を下げてコーヒーサービスするもんじゃから、店内を一周するだけで軽くコーヒー50杯は売れた!という伝説が大阪中に鳴り響いたもんじゃ。
今回はそうしたレディには出会えなんだが、やはりワシ好みの〈橋本まなみ〉君がイメージキャラと云う事で、目の保養をさせてくれておるわぃ。

「いちえん本舗」の方はバス停の真ん前と云う好条件も手伝って、低貸し専門店として非常に繁盛しちょる。
「いちえん本舗」という強烈な店名も、如何にも大阪らしいというべきじゃが、外観的に昭和のパチンコ屋を彷彿とさせる外観でこれだけの稼働を付けるとは・・やはり下町=弁天町の面目躍如というべきかは。

 

❹ 5軒目は「TAIYO市岡」である。「TAIYO」殿と云うと(ワシの記憶では)大阪難波の文楽座の隣り、平野区の長吉駅前、更に布施の渋川町に、この弁天町の《みなと通り》南少々の場所と、いずれもなかなかシブい、いぶし銀のような立地を確保されることから、よほど資金力のある会社であると、(大阪在住時代に)感じておったもんじゃ。
なんでもグループ企業で、奈良の方にゴルフ場も持っておられるという噂も聞いた事がある。
但し、あれから20年近く時間が経過して、関西でも大手を中心に800~1000台の店舗を出店するという流れに、TAIYO殿は“乗らなかった”ようじゃ。
お店の中を覗かせて頂いたが、遊技台の台ランプも年代モノで、長い間設備更新されていないように見受けられる。
弁天町に「123」「キコーナ」という二大“巨頭”が出店するという状況の中で、なんとか「TAIYO」殿にも独自のカラーを出して頂きたいものじゃ。

 

❺ 最後は、今や港区で最も強力な吸引力を持っていると云われる「K-POWERS」を観てから江戸に戻ろうぞ。
この会社は元々奈良県橿原市が本社の奈良の強豪企業と聞き及ぶ。
延田、アンダーツリーという関西の二大巨頭に挑戦するかのように、2014年にこの港区に進出なされた。
今年年頭に此処の金山社長と面談する機会があった。
若手ながらなかなかの御仁とお見受け致した。

パチンコ330台、SLOT340台と、当初からスロットに力点を置いた《47枚貸しオンリー》という強力営業で、大阪市内全域に店名が響き渡るくらいであった。
駐車場も320台確保という、大阪市内の店としては“重装備”で、港区内のホールに“重圧”をかけ続けて来てると見受けられる。

いま先月4月に、西日本で最多店舗数を誇る「キコーナ市岡」がデ・ルーサ殿の“後釜”として進出し、GW期間中も絶好調という状況の中で、今後いかように港区で“激戦”を展開されていくのか、片時も目を離せぬぞょ。

 

❻ 大阪市港区としては(「天保山テキサス」を除き)これで一応終了ということになる。
そこで大阪のパチンコ店の“七不思議”の一つとも云ってよい事を、読者の皆々と共有致したい。

それは、大阪市内中心部を南北に走るかの有名な〈御堂筋〉の西半分、即ち《福島区、西区、港区、大正区》といった【大阪湾側の区】には、大きな駐車場を備えた大型店が【なぜか少ない】という事柄である。
同じ海側でも、もっと南の《西成区、住之江区》とか、或いはもっと北の《淀川区》には、大型駐車場を兼ね備えた大型店がけっこう目立つにもかかわらず・・・。

この“空白区”を狙って最初に出店を仕掛けられたのが「テキサス」の平山殿で、その結果、港区天保山に1軒、大正区に2軒の立駐付パチンコ店の出店に成功為された。
そして約10年前の2007年移行、出店を狙ってこられたのが、「123」であり「キコーナ」であり、奈良の「K-POWERS」であるという事に成る訳じゃ。
思えば今回トップで取り挙げた「キコーナ市岡」の最初の“住人”は、奈良の『奈良興発』殿であった訳じゃが、それから18年後に出て来られた「K-POWERS」殿もやはり奈良勢という事に、偶然成る訳じゃ。
偶然とはいえ、如何にも因縁めいたものを感じさせる《市岡》という地名であることよのぅ。

 

▼先月デ・ルーサから経営委譲を受けた[キコーナ市岡]

▼大阪の雄[123弁天町]

▼奈良から攻め入る[K-POWERS大阪本店]

▼地元で地に足をつけた営業のべラジオグループ[いちえん本舗][べラジオ本店]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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