第156回 【上野の国=高崎市 篇 1,000台クラスの店舗がひしめく群馬有数の都市】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第156回

【上野の国=高崎市 篇 1,000台クラスの店舗がひしめく群馬有数の都市】

 

またしても灯台下暗しの例えの如く、上野(こうずけ)の国を何回か巡察しておるにも拘らず、県内最大都市ともいえる高崎市については、二年ぶり《※漫遊記(62)》の報告と相成る。

2年前のとき高崎では、
「メッセ倉賀野」
「高崎コロナ」
の閉店、
「BIGマーチおおやぎ」
の開店といった変容ぶりを。

また前橋市にあっては、
「マルハン前橋インター」(1111台)、
「マルハン前橋天川大島」(当初1111台→現838台)、
「スーパーD’ステーション前橋大利根」(当初1470台→現1236台)
という3つの巨艦店の出現という“大激変”のさ中にあって、軽く高崎をなぞっただけのレポートであったわぃ。

さて、その後2年経って北関東最大の激戦地はいかように成っておろうかのぅ。

 

❶ 今回は総花的に高崎を取り上げるのではなく、高崎駅から北のエリアに絞って取り上げてみる事に致す。

と云うのも幹線道路の国道17号沿いに在った「WING」が遂に「メガGAIA高崎」(935台)に替わってこのGWを迎えたからじゃ。

改めて過去3年の間の変化をみてみると、
・「DAIICHI」(312台)
・「サンエイ高崎」(291台)
・「サンコー」(391台)
・「アサヒ高崎」(358台)
の4店舗が閉店。

高崎との市境の前橋でも
・「丸の内デルコム」(528台)
・「ソレイユ」(256台)
の2店舗が閉店。・・・と、計6店舗がこの辺りの5km圏内で閉店しておる。

思うに、これらの中・小型店の閉店に影響を及ぼしたと思われるのは、

➀「D’station金古fine squre」(672台)→「スーパーD’station金古」(1004台)への大改装
②「マルハン前橋インター」(1111台)のグランドオープン         ※2012年12月G.O.
③「スーパーD’station前橋大利根」(1470台でグランド後→1236台に減台) ※2015年12月G.O.

の1000台超え3店舗の開店であるのは否めないのではあるまいかのぅ。

何も、これらの大型店が“悪者”であるとか申しておる訳では無い。
巨大な3万坪のイオンモールが出来て、小型のスーパーが潰れたと非難しても詮無き事と同様じゃ。
逆にイオンモールの2~3km先で売上を伸ばしておるスーパーも有るからじゃ。

考えられる仮説としては・・・
🈩 人口に対して、設置されている遊技台の台数が過剰なのか?
🈔 あるいは、このエリアで為されている営業方法が、遊技客の絶対数を増やすことができない“厳しさ”が強いのか?
🈪 あるいは、もっと冷めた見方で、店舗数の減少は“全国的傾向で”、特段高崎市だけ“つらい”
とは言い切れないのか?

━大型店が市場に及ぼす影響を検討する━

 

❷ 検討して参ろう。
🈩 人口37万人の高崎市と、33万人の前橋市とを合わせ約70万人の群馬中心部に(現在)56店舗。

総台数は約28,000台。1台当りの人口は「25人」と云う事になり、特段全国的に見て台数過剰であるとは言い難い。

🈔 であれば、やはり群馬の遊技場の営業手法はお客が増えていかない“厳しさ”が強いのであろうか?

これに関してはなかなか難しい問題で、軽々に“厳しい”営業手法である、と断ずるわけには参らぬ。
但し、気になる事が幾つかある。

ⅰ)一年以上前に群馬で《いわゆる10割分岐営業、ないしは“業界等価”の賞品買取りを止めてはどうか!?》という大きな動きが有り、一度は県内の大手企業も含め合意に達したことが有った!と聞き及ぶ。
じゃが、実施直前に成って一部の企業、地域の延期要請により実施が見送られたそうである。
思うに、こうした動きが実際に相当な動きと成ったという事は、群馬県内の多くの地域で、現在の営業手法では、パチンコでは「スタートが回せない」、スロットにあっては「➀以外の設定が使いづらい」という意識が相当数拡がって来ているのではあるまいか?

ⅱ)25年位前の群馬県と云えば【全国唯一の“店舗の連休制度”】が厳然として存在して、例えばA店が月火と休めば、近くのB店は水木とお休みを取ったという訳じゃ。
かようにして“共存共栄”を図るという“世にも平和な世界”が群馬には存在しておった訳じゃな。
これを今更ながら懐かしがっても仕方がない事は当然じゃろうが、かつての群馬はかかる“連休制度”という仕組みで以って、200台クラスの店でも生きていける制度を採っておった事だけは記憶に残しておかねばなるまい。

しかるにこの“連休制度”に眼を付けて、これとは真逆の“年中無休営業”と、台数規模も480台以上の(当時の)大型店を引っさげて、この群馬市場にこぞってやって来たのが全国大手チェーンであった訳じゃな。
この動きにより群馬は全国有数レベルにて「既存秩序」が真っ先に崩壊し、県内では大手・中堅だった会社も次々と営業を休止、ないし店舗数を大幅に減らす動きと成っていった訳である。
『ぐんまの城』『遊元』『A・PEK』『丸の内』等がその代表的なチェーンであろう。

更に別の言い方をすれば、《関東でも最も遅れたのどかな営業をしておった群馬県が、関東一“最先端の”営業県と成ってしまった!》とも云えようか。
なにせ遊技場に向く広い土地は、埼玉、神奈川などと比較しても随分多く存在する訳じゃから。

このような“急激な変化”が、果たして今と成って遊技人口の増加に本当に繋がっていったのかどうか?ひとつ気に成らざるを得ないのである。

 

 

❸ さて、かかる地元勢の減少の動きに拍車をかけるように、この4月5日に「メガGAIA高崎」(935台)がグランドオープンを迎えたわけじゃ。

実は昨年春に元の持ち主の埼玉の『WING』からGAIA殿が経営権を取得為されていたにもかかわらず、『WING』のままで約1年間“マーケットリサーチ”をされてきた訳である。
それが、昨年8月の「メガGAIA伊勢崎オート前」(1278台)の成功に引き続き、遂にこの高崎でも「メガGAIA」の名乗りを上げたという訳である。
しかも単なる店名変更に伴う小改装で“お茶を濁す”のではなく、612台であった『WING』店を1.5倍の台数にして935台への大増台という、GAIA殿“お得意の技”でのグランドであった!
さすがに既存建物の制約上1000台超えには改造できなんだようじゃが(笑)。

これで高崎・前橋両市内における《1000台超え》の店舗は・・・
・「スーパーD’station金古」
・「スーパーD’station倉賀野」
・「スーパーD’stationガーデン前橋」
・「スーパーD’station前橋大利根」
・「マルハン前橋インター」
・「BIGつばめ高崎」
の計6店舗。
それに《900台クラス》の店舗が、
・「やすだ前橋」
・「メガGAIA高崎」
の2店舗、締めて《900~1000台超》の店が8店舗と成った次第である。

さて「メガGAIA高崎」としては、当面上記の残り7店舗のうち、どの店を“ターゲット”として営業戦略を組むのであろうか?
ワシの記憶では、昔は《高崎と前橋》とは市どおしとしても余り“仲がよろしくなく”、そのアオリか、高崎と前橋は別商圏と捉えてみても殆ど問題なかった!

ところが、かような大型店が出来て、県外勢の大手がどんどん勢力を伸ばしてきてからは、商圏構造も相当変わってしまったのではなかろうか?!特に《SLOT》客を中心に店舗間の相当な動きが予想されるところじゃ。

 

━今後、消耗戦へと向かうか否か━

 

❹ まず驚くのはこの「3年」程の間に、SLOTの貸メダルレートが、大手を中心に殆ど「47枚」貸しに足並みを揃えてきている事じゃ。
そもそも「47枚貸」は消費税が8%になったおり、上がった消費税分を内税として転嫁する意味であったはずじゃ。
さすれば賞品メダルを交換する際には「50枚」也と交換するのが筋というものではなかろうか?

しかるに調べてみると、群馬では47枚のまま1,000円相当の賞品と交換しておるようじゃ。
店外の賞品買取所でも特段、買取り手数料を徴収してはおらぬようじゃ。
これでは素朴に考えて、消費税対策と云う事の意味をなさぬ。
ただ徒に「メダル1枚交換=約21.27円」である事をアピールしておるようにしか思えん。
いわゆる“業界等価”というヤツじゃな。

スロットがこうなもんじゃから、パチンコの方もSLOTに合わせるカタチで“業界等価”での(店外)買取りということになってくる。
なかにはパチンコの貸し玉にも消費税分を“乗っけて”、「232玉=1,000円」すなわち1玉約「4.31円」で貸し玉レートを設定しておるお店も散見される。
こりゃかなりキツイ営業手法となるのではあるまいかのぅ。

「メガGAIA」としても高崎と前橋の1000台超のお店が皆「47枚貸し」レートな為、これに合わせる形態をとらざるを得なくなるわけじゃな。
やれやれお店の利益コントロールが大変じゃのぅ。
SLOTの方は47枚貸しが“幅を利かせる”反面、2スロもけっこう普及して来ておるし、パチンコに至っては「0.2円、0.5円貸し」という“極低レート”も、大手ホールにも結構普及しておる。
いやはや何とも複雑な心境になってくるわぃ。
願わくば、大手企業どおしの“消耗戦”に陥ることが無い事を・・・

 

❺ やれやれ高崎に参ると、帰り際、激しい鍔迫り合いの“戦さ”の跡を歩いて、フッとため息が思わずこぼれ出る。
北関東最大の“激戦地”であった(否、いまも!)ということは、本来「お客さん」も充分居った!ということであろう。
隣の下野の国=栃木が“10割営業”➡“11割営業”に移行済みであることを鑑みても、はやくこの群馬もせめて11割ぐらいの“ちょっと遊べる”営業に移行して、群馬リバイバルを果たしてくれることを祈念するばかりじゃ。

また県内の【中小ホール】も、大手同士の“消耗戦”の間隙を縫って、いち早く自店の個的スタイルを確立して行かれんことを懇い願うものである。

 

▼元WINGが増台してOPEN[メガGAIA高崎]

▼福岡のユーコーの運営する[第一新効]

▼メガGAIA高崎に最も近い[Dステーション高崎]

▼メガGAIAの商圏と被る[BIGマーチおおやぎ]

▼高崎駅北で優位を誇る[BIGつばめ]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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