第157回 【相模の国=横浜市泉区、藤沢市北部 篇 新店OPEN間近の現地調査】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第157回

【相模の国=横浜市泉区、藤沢市北部 篇 新店OPEN間近の現地調査】

 

 

横浜市ちゅうのは18の区があって、今日参る泉区は人口15.3万人で、18ある区のうち下から5番目となる。
横浜市全体人口が374万人もあって、大阪市の271万よりも100万人以上多くて、日本ではぶっちぎりの第2位の大都市じゃ。

しかしその割には《栄区、瀬谷区、泉区》という各々12~15万人の3区は、神奈川県以外の人間にとっては、いったいどこに位置するのかもチンプンカンプンなのではなかろうかぅ(笑)。
江戸では城から離れておる《練馬区、葛飾区、江戸川区》といえど全国的には名が通っておるのにのぅ。
それくらい横浜はベッドタウンとしてのイメージしか湧かんのであろう。
それにしてもこんな“無名”に近い泉区でも15万人はおるよってに、人口減に悩む地方の都市から見れば羨ましい限りかもしれんがのぅ。

という訳で今日は《境川》を挟んで向き合う、【泉区と藤沢市(北部)】のエリアの探索じゃ。
と申すのも、この漫遊記の世に出る翌日くらいに、この泉区に「一番舘」が真っ更でのグランドオープンと相成るからじゃ。
普段の世であればこれしきの新店1店舗くらいで大騒ぎすることもなかろうに、いまやM&Aによる“居抜き新店”が殆どで、一から建物を立ち上げる新規店舗は随分珍しくなった故、注目せざるを得ない訳である。
※この原稿を書いておる今時点では、設置台数すら分かっておらねわ(笑)。
しかるに地理と歴史の知識がある者にとっては、新店がオープンする前であろうとも、おおかたの市場変容予測は立つというものじゃ。

 

❶ 人口15万人の泉区には遊技場は5店舗しか存在しておらん。

1店舗あたり3万人の「支持人口」じゃけん、全国の諸君からみれば“羨ましい”限りであろう。
➀「please」(414台)
②「please遊」(378台)
③「カンダ」(308台)
④「エランドール」(531台)
⑤「PREST弥生台」(390台)
➀②③は幹線道路の《環状4号》沿いに“仲良く”一直線に並んでおる。

そしてこの②と③の間に“割り込むように”出店して来るのが「一番舘」という訳である。
この「一番舘」を経営する㈱山和ホールディングスという会社は、さいたま市に本社を置く会社で500~800台の中~大型店を17店舗ほど展開する、押しも押されぬ埼玉県の大手企業であろう。
埼玉以外にも千葉、東京、神奈川に各1店舗ずつ展開しておるようじゃから、今度の泉区で神奈川2店舗目と云う事じゃな。

上記の5店舗のうち、➀②は同一会社、③④も同一会社である故、3社で5店舗ということになる
(※④の「エランドール」とは“飛翔”という意味のフランス語じゃそうじゃ。社長は東大大学院を修了されたエリート様じゃぞ!)。

泉区内の6店舗だけのコンペであれば特段騒ぎ立てるほどの事もあるまいが、境川を挟んで西隣の藤沢市、大和市の計3店が影響を受けるのでないか?と気に成るのじゃ。

 

❷ その3店とは・・・
a)「グランドホール長後」(522台)   ※藤沢市
b)「ドキわくランド長後駅前」(400台) ※藤沢市
c)「大魔人高座渋谷」(345台)     ※大和市
の3店である。

問題は「境川」の存在じゃ。
この境川というのは見事なもんで、大和市⇔横浜瀬谷区の市境を流れ、藤沢市⇔横浜泉区をもまた区分しておる、文字通りの「境」川であるぞよ。
この川を跨いで、果たしてa)b)c)に現在いるお客の一部が、新店の「一番舘」に来てくれるのか?ここのところが今回の巡察の主眼点となろう。

うーん、距離的には車で全然問題なく来れる距離感じゃのぅ。
但し、来店するためには途中〈いちょう団地〉とか〈上飯田団地〉の中を抜けてくるか、もしくは抜けて来ないにしても「一番舘」の前で〈環状4号線〉を右折して進入せねばならぬかもしれぬ。
これがチト面倒だという御仁は来店を避けるかも知れん。
「一番舘」の立地そのものは決して悪くは無いのじゃが、この「境川」と途中の団地というハードルをどう見るか?と云う事に尽きよう。

 

━境界はどこになるのか?━

 

そこで上記のa)b)c)のお店を順次覗いて参ろう。
a)は昨年神奈川を“大騒がせ”させた「メガGAIA座間」に元々有った「大魔人座間」の系列店で、なんと!神奈川県遊協の伊坂理事長様のお店であるぞょ。
座間の方はGAIA殿に売却されて、この大和の高座渋谷店1軒だけを残されたという訳じゃな。
小田急江ノ島線の高座渋谷駅前に有りながらも駐車場をしっかり備えておる良店である。
直線距離では「一番舘」とは2kmじゃが、実走行では約3kmじゃから、ちょっと影響は受けにくい気もしてくる。

b)の「グランドホール」は神奈川の千歳観光殿の優良店じゃ。
よく考えたら大和市の「ともえ」「デルパラ」からこの「グランドホール長後」まで、(海水浴のシーズンには渋滞する)国道467号に面した遊技場は全く見当たらぬ!

しかもこの「グランドホール」殿は、店の裏道が生活道路で、渋滞する467号を避けて、裏からも容易に入って来られるので至便性抜群のお店である。
この裏道を使って北へ進むと、「大魔人」まで7分位で行けてしまう(笑)。
稼働の方も「グランドホール」殿の中でもトップクラスではあるまいか。
この高稼働の店から泉区方面に流れていくお客は、有ったとしても比較的少ないのではあるまいかのぅ。
げんにこの【25日】の「一番舘」のグランドに完全に合わせるかのように、24日店休➡25日12:00オープン!と、完全に「一番舘」を意識した徹底対抗策である。
ヤル気満々じゃな。かかる元気印の店をみると、パチンコ好きのワシもウキウキ弾んでくるから不思議なもんじゃ。

c)の「ドキわくランド長後駅前」はまさに(長後駅)前の店である。
駅前ながら駐車場も80台以上は確保しておるようじゃ。
しかし逆に考えると常に車で移動されるお客にとっては、チト不便さを感じるやも知れぬ。
もしかしてこの「ドキわく」が、藤沢市の中では「一番舘」の影響を一番受ける可能性のある店かも知れぬ。

しかしこの「ドキわく」殿も、1年半前に旧:ハッピーという店を買って新規オープンされたばかりじゃけん、今ここで「一番舘」の影響で大きく稼働を落とすわけには絶対に参るまい。
ここは元:オータグループの底チカラちゅうものを見せつけて頂きたいものじゃ。

 

❸ まだ「一番舘」殿がグランド為さる前の“先走った”巡察となったかもしれんが、今これをしておく事で、グランド後のマーケットの推移・変容ぶりが、ようけ理解できるちゅうもんじゃ。

はて、思ったより下見の巡察が早く終わった故、もう一つ南の《湘南台駅》周辺を覗いてから江戸に帰参致すことにしようかのぅ。
湘南台と云えば札幌からもう11年前に新規出店した「イーグルR-1」が有名じゃが、最近はどうじゃろうのぅ。

「イーグル」だけが話題に成っておるが、実は駅東口目の前の「メガアラジン湘南台」(1080台)も忘れてはならんぞ。
GAIAという看板は出しておらんが、正真正銘のGAIA殿じゃ。湘南台駅も地下の駅で《小田急、相鉄、横浜市営ブルーライン》の3線が乗り入れるバリバリのターミナル駅じゃわぃ。
この地下駅広場からも店に入って来れる(勿論1階正面玄関からも)抜群の店舗形態じゃ。

11年前の「イーグルR-1」出店時は入口から店内への導線やレイアウトに“難”があって、「イーグル」の稼働には敵わなんだもんじゃが、はて今はどうじゃろう。
しばらく見に来ぬうちに随分とスッキリ分かり易いレイアウトの店に大改造されたようじゃ!当然GAIA殿“らしく”、かつて730台だったものが1080台のメガへと成長しておる。
しかも昔よりずっとユッタリしておるから不思議なもんじゃのぅ。
この大変身のせいか、稼働率でも「イーグル」を若干上回っておる気もする。

じゃが「イーグル」の方は何と云っても『海物語』の固定客付けに昔から成功しておる店じゃけん、西口の「イーグル」、東口の「メガアラジン」と云う様にキッチリ【棲み分け】ていくことであろう。やれやれ。
しかし、思い起こせば湘南台駅周辺からは随分とパチンコ店が消えてしもうて、寂しゅうなったもんじゃのぅ。
「桃太郎」
「湘南球殿」
「シャイネン」
「東横フェスタ」
「GAIA西口」
など、皆消えていってもうたわぃ。
ま、地下駅と成ってお洒落でゴチャゴチャ感の全くない駅前空間に成った故、これも時代の流れというべきやも知れんがの。
相模の国=湘南地方も少しずつ変わって来ておることが実感できる旅であった。

 

▼執筆時はまだOPEN前の[一番舘横浜泉店]

▼新店との闘いとなる市場で2店舗展開[please(プリーズ)]

▼新店との闘いとなる市場で同じく2店舗展開[カンダ]

▼境界の店舗のひとつ[グランドホール長後]

▼神奈川県遊協理事長の店[大魔神高座渋谷]

 

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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