第159回 【陸奥の国=青森市 篇 本州最北の熱い遺伝子のエリア】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第159回

【陸奥の国=青森市 篇 本州最北の熱い遺伝子のエリア】

 

 

 

ほんまに久方ぶりの青森市じゃ。

一番初めは、30年前にJRが《青函海峡線》を開通させて、津軽海峡の下=地下230mの海底トンネルを通って函館まで行った事だったのぅ。
今はそのトンネルの中を北海道新幹線の『はやて、はやぶさ』というカッコいいのが走っておるわぃ。
ここで石川さゆりの《津軽海峡…冬景色…》というメロディが直ぐに浮かんでこない若い衆は、可哀想というもんじゃ(笑)。
ついこの4月初めまでは、吹雪で青森空港に着陸できぬ!と云う事もあったようじゃから、新幹線の力というモノは偉大じゃのぅ。

昨年年末に「GAIA」(720台)殿が、「メガGAIA青森中央」(1315台)へと約倍増の一大興業をされたのじゃが、冬の間は吹雪いてとても行けなんだわ。
吹雪に負けず血の気の多い青森県民の熱気を観に来れなんだのは口惜しいが、新緑の眩しい青森の巡察もまた一興と云うもんじゃろうて。

青森ちゅうても実に広うて、西は日本海の五所河原・弘前から、東は太平洋の八戸まで、更には北東の下北半島の「むつ」まで、とても簡単には移動不可能じゃ。
そこで今回は「メガGAIA」の“隕石”が直撃した県都=青森市に絞って遊技場の「いま」を観て廻ることと致そう。

 

❶ 青森市は人口28万人の、典型的な地方県都の街じゃ。

蝦夷の昆布、鰊といった「俵モノ」を上方=大坂まで北前船にて廻漕するおり、波の静かな青森港は天然の良港として、物資の集散地としておおいに栄えた“村”だったことじゃろう。
いまも青森港と直結しておる「青森駅」は、鉄道連絡船の羊蹄丸から降りた蒸気機関車が、東北各地へと進んでいく本州の出発駅で有った訳じゃ。

じゃが昭和50年代から平成にかけて、東京へのヒト・モノ・カネの一極集中が進む中で、青森県の高卒者の就職率は本州最低レベルで、多くの若者が東京・大宮へ集団就職してきたという話しを聞いたことがある。
県内には特段大きな企業の工業団地というのも少なく、どうしても“貧しい県”というイメージが付いて回るのじゃ。
ところが一方で、《青森競輪》は東北では2会場しかない(もう一箇所は「福島いわき競輪」)競輪場の筆頭で、お客の熱く成りかたは「いわき」よりも上であると聞く。
やはり本州で一番《縄文人》の遺伝子の濃いといわれる“県民性”は、偽りでは無いのかのぅ。
そんな“熱い”県のぱちんこ遊技場も、きっとさぞかし“熱い”のじゃろうという期待で今日は参ったのじゃが(笑)。

さっそくその「メガGAIA青森中央」(※その後さらに増台して1329台)のある市の南部から見て廻ろうか。
この「メガGAIA」は元々2階がゲームセンターであった訳じゃが、ゲームは止めて2階を621台のオールSLOTにして元のGAIAの約2倍と云う芸当である。
認定を取った人気の機種も多数取り揃え、R島を存分に活かしてSLOTフロアらしい雰囲気を出しちょるわ。
ただ、今日は平日の火曜日と云う事もあってか、1Fのパチンコフロアの方はけっこうヒマじゃな。
こりゃ他の店も観て廻らんと何とも言いようがない。助さん、早う車を出して参れ。

 

❷ 元々青森県には、神戸の㈱カネマツ殿が「ビッグ」「ダズジャン」「デルジャン」「ファントム」「ライジング」等の店名で1990年代から20店舗以上展開され、地元の「北大」殿をしのいで、県下最大店舗数チェーンとして、陣を張っておられた。
なんでも聞くところによると、東通村、六ケ所村、五カ所村などの【原発関連施設】による原発景気を先読みして一挙に店舗転換し、それがズバリ当たって大成功。
余勢を駈って北海道にも15店舗展開されたというから、今にして思えば驚異的な出来事だったというべきじゃろう。

ところがよく調べてみると、ここ青森市に関して言えば、神戸の㈱カネマツ殿よりも更に古く、京都の第一物産系列の店が「オメガ」(=㈱ユニコム)の屋号で7店舗もやっておったというではないか!
この㈱ユニコムという会社、北はこの青森から南は沖縄まで最盛期なんと39店舗も全国展開しておったのじゃのぅ。
ワシも20年程前はユニコムの幹部に《弘前ねぶた》を観に来るなら宿の予約をとると云われたことを思い出す。
なんでも一年前からでもなかなか予約はとれんそうじゃ(笑)。

いまではこのユニコム殿の事を記憶しておる人間も本当に残り少なくなったのではあるまいか。
かかる、“京都”“神戸”の企業の青森進出に触発されたのじゃろう。
2003年には福井の㈱大西商事=「USA青森」(669台)、

2004年には「ダイナム青森西」(480台)、

2006年には「マルハン浜田」(936台)、「マルハン三好」(600台)

等が陸続と、この青森市に“攻め寄せて”参ったという訳じゃな。
因みに京都のオメガ殿の撤退跡の2店舗は、同じ京都の「スーパードーム」(=㈱晃商)が経営を肩代わりしておるというから、なにか京都繋がりの縁ちゅうもんが有るのじゃろう。

 

❸ 話しが回りクドくなったが、「メガGAIA」から10分ほど歩いて「マルハン浜田」に到着じゃ。
2004年の仙台泉店の後の青森市内では初の出店の店となる。

これが何と!「ライジング」殿の青森県内10店舗中、最大台数の「ライジング観光通」(628台)の道路挟んで“真向い”の場所ではないか。
これは誰が見ても“熱く”なる立地じゃぞぇ。
ちょうど「ライジング」の方は店の外に工事用の車が入っておってなにやら忙しそうじゃ。
この「マルハン浜田」も昨年末の「メガGAIA」の大幅増床にタイミングを合わせるかのように、880台➡936台に増台をかけて“対抗”してきたようじゃ。
ここから更に観光通りを南に下ると「USA青森」(669台)があるが、残念ながらまだこれから国道7号線から北の店舗エリアを沢山廻らねばならぬ故、残念ながら店舗視察は次の機会に致そう。

次に気に成るのは海傍の青森漁港の近くに7年前、南隣の岩手県から出店されておる「JAM FRIEND」(821台)殿じゃ。
最近では埼玉の朝霞市にも新店を出されておるし、今後盛岡に「メガGAIA」が建築中の場所に最も近いのが、この「JAM」殿の店という事もあるので、何かと気には成る!
中を覗いてビックリじゃ。
なんと30φの沖スロが50台近くも設置してあって、わりかしお客が着いておるではないか!
沖ドキ、シオサイ、ハナハナ等の主要機をしっかり導入為されて感心するが、逆になんで青森の他の店には30φの文化が根づかなんだか?不思議でしょうがない。
話題の「メガGAIA青森中央店」にも無い!(市内であと30φのあるのは「青森コロナ」の10台のみじゃ)。
30φの盛んな中京地区、新潟県などよりもこの青森のお客の方が30φの虜に成ると思われるのにのぅ・・・

 

❹ さぁてと、昔懐かしい青森駅前も覗いてみよう。
今はこの活気がまだ残る駅前には「ライジング青森駅前」(480台)と小さな「FOREST」(136台)の2軒のみと成ってしもうた。

ライジングの方はこれが出来た2004年以降に、次々と「ダイナム」、「マルハン」2店、「スーパーDOME」、「GAIA」、「JAM FRIEND CLUB」が出来てきた事により、脚光を浴びる期間が少なかったのがチト残念である。
青森駅から歩いて200m位の所に、これだけの駐車場を保有しておるので、これが東京や大宮であれば繁盛間違えなしなんじゃろうに・・・。
ご他聞に漏れず青森市も《郊外中心の街》となってしもうて、駅前は雑多な生活サービスのための場所に変容してしもうたわぃ。

 

❺ さあて巡察の最後は、市内中心部から〈つがる〉〈弘前〉方面へと向かう市の西側じゃ。
「BAY BRIDGE北大」(784台)、「ダイナム青森西」(480台)、「青森KORONA」(720台)、「BIGギャザー」(349台)、「マルハン三好」(600台)を順に廻って終了とする。

◉「BAY BRIDGE北大」は最盛期20店舗近くも店舗が有って、「㈱カネマツ」殿が青森に進出してくる迄は県下のトップ企業であった事は間違いなかろう。
しかし“情報力の差”なんじゃろうのぅ。
他県資本に押されてしもうて、現在は県下に6店舗となられている。応援して差し上げられれば幸いであるが。

◉「ダイナム青森西」の立地も、悪くは無いんじゃが、上越、北上で観たのと似て、遊技場集積の中心からは離れた立地という印象じゃな。

◉「青森KORONA」も、これが出来た当時は“時代の寵児”の如く、シネマ、ボウリング、カラオケ、ゲーム、天然温泉、飲食、そしてパチンコと、雪深い青森にとっては画期的な施設であった。
しかし、これも時代の大変化というのか、人々はスマホで疑似体験ができるし、映画もケータイで観れてしまうという生活習慣に慣れて来てもうた。
そのぶん外出が減ってしもうて自宅と云う“巣”に籠りがちに成ってきた訳じゃな。
更に高齢化が追い打ちをかけて、青森から若者が都会に流れてしまうという今の現実を、15年程前に想像できた人がいったいどれだけ居ったろうか?

◉「BIGギャザー」の立地は抜群じゃな。
もっと敷地が広ければ最高なのにのぅ。経営者のお名前から推測するに、大阪・千葉でブイブイいわせておられる『AMUSE』殿の親戚筋ではあるまいか?

◉「マルハン三好」はまさしく国道7号線の商業集積の真っただ中の店で、或る意味立地は最高じゃな。
“たら・れば”で申し訳ないが、店の間口がもうチト広ければ、青森最高の店に成っていたかもしれんのに。

という訳で、快晴の青森巡りは一旦これで終了じゃ。
まだまだ観れてない店も多いが、また夏にでも十和田湖の温泉湯治を兼ねて参ることに致そう。
その時は恐山にも脚を運んで“先祖の霊”と対面してみたいものよのぅ。
家康爺様の声をイタコの口から聞いてみたいものじゃ。

 

▼概ね倍の台数に生まれ変わった[メガGAIA青森中央]

 

▼昨年末メガガイアに対抗すべく増台した[マルハン浜田]

▼青森市の東部にしっかり拠点を築いている[ジャムフレンドクラブ]

▼ライバル店の進出で防戦が続く[ライジング観光通]

▼かつての県下最大手名門企業[BAY BRIDGE北大]

▼「オメガ」=㈱ユニコムの跡を継いだ、京都本社の強豪[スーパードーム中央]

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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