第164回 【蝦夷の国=函館市・北斗市 (後編)地元強豪と道外企業ひしめくエリア分析その2】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第164回

【蝦夷の国=函館市・北斗市 (後編)地元強豪と道外企業ひしめくエリア分析その2】

 

江戸は気温30℃を超えとるちゅうに函館は20℃と、また巡回し易き気候じゃのう。やれやれ。

ところで前号(163)では広大な《函館・北斗エリア》をただ単に順番に見ていくだけでは漠として捉えどころのない故に、以下の様な3つの切り口の視座を提示させてもろうた筈じゃ。

 

[Ⅰ]1995年からの時系列で、まず商圏を切ってみる。
「ダイナム上磯」➡「太陽上磯」➡「イーグルAQUA’S」➡「日乃出ひまわり」➡「マルハン函館港」➡「イーグルBAY+」➡「ライジング函館五稜郭」➡「ベガスベガス函館吉川」➡「メガGAIA函館港」➡「ロイヤル函館」➡「ハッピー本通」➡「ベガスべガス函館昭和」➡ ※ベガスベガスによる「ゴリラ」の買収。
と連続する“怒涛の如き”道内外の大手企業の進出によって、全体のマーケットはどうなったのか?
新しく出店した順番に、ほぼ、稼働支持率が良いのかどうか?!

[Ⅱ]相次ぐ大手の進出により、【函館・北斗エリア】の🈩~🈪のエリア特性はどう変わったのか?
🈩《函館中心部から西の北斗市・松前方面へと向かう、国道227、228号線エリア》
🈔《国道5号線と、産業道路と、路面電車道路に囲まれた、市内中心部エリア》
🈪《路面電車から南の、市内南部エリア》

[Ⅲ]〈函館地元企業群〉と〈外来の大手〉との力の引き合いの今後は、如何様になるのか?

 

❶ 前回の(163)号では、進出した大手企業の店は、今のところ1店舗も撤退してはいないこと、大手は大手なりに様々な工夫をして支持率維持の為に、色々“苦労”してきたことを述べて参った。

特徴的な点を幾つか挙げてみると、

・「イーグルAQUA’S」(472台)は、「マルハン」「ベガス」の相次ぐ進出により、(台数の制約も有ってか)4P、20Sを捨てて《1P、6.25S》の低貸し専門店へと変容させることで見事に支持率UPに成功した。

・「ベガスベガス函館吉川」は12年前は1152台での出店であったが、稼働が上がり切らないとみるや、180台ほど分のパチンコ島を倒して➡《漫画・休憩コーナー》をPとS島のど真ん中に開設し、今の「974台」へと減台して、支持率向上に成功した。

・「メガGAIA函館港」(844台)はいきなり《1円Pと8円S》という全国でも稀な貸し玉の“大型専門大店”として切り替えて、「ベガスベガス函館吉川」や「マルハン函館港」(920)の、一番“嫌がる”形態をとってきた。「マルハン」も「ベガス」もこれには相当“イジメられた”ようじゃな。

・「HAPPY本通」(640台)は、ハッピー殿らしく《函館・北斗エリア》随一といって過言でない豪華・重厚感のある店舗であるし、周辺2km圏内に全く競合が無いという、或る意味“好条件”の立地である。しかし逆に“競合が無さすぎる”という悩みによって、かえって集客に多少苦労されたとも聞いておる。贅沢な悩みといえば贅沢な悩みじゃわぃ。
従って、今度「ゴリラ神山」➡「ベガスベガス」に替わるならば、初めて競合らしい競合出現ということになって、かえって「HAPPY」殿にとってはウエルカムなのじゃあるまいかのぅ。

・「ベガスベガス函館昭和」(1300台)は、「吉川店」の持ち直しを受けて、2015年末に一気に函館・北斗商圏の覇者となるべく勝負を賭けて参った。当然「ロイヤル函館」(720台)を強烈に意識した出店である事は間違いなかろう。建物施設内には、マジでペンギンが泳ぐ水槽を作っとるし、半端じゃない気合いの入れようじゃのぅ。ただ、稼働率的には(全体で1300台という遊技台数が多い事もあって)さきの「ロイヤル」殿には及んでおらぬようじゃ。しかし、お客が700~800人入る時の壮観さは、さすが1300台の規模!と実感できると、地元の間者(隠密)の情報である(笑)。

つまり総じて申さば、新店が出来た新しい順番どおりには、お客の人気度は伴っておらんというのが結論じゃ。
それにしても2002年以降のこの16年間に、ホンマによう店が出来たもんじゃのぅ!

 

 

❷ 次に、相次ぐ大手の進出により、《函館・北斗エリア》のパチンコ商圏の特性がどう変わったのか??について見て参ろう。

まず、総括して観察するところによれば、函館駅から真っすぐ北へ!つまり室蘭・札幌に向けて走る国道5号線周辺が、《ロイヤルVS.ベガスベガス》という事で、目下のところ最も“熱い”パチンコ導線に成ってきおった!と云っても良いのではあるまいかのぅ。

次に各論で参る。

🈩「国道228、227号」沿線はひととおり、「ダイナム上磯」「太陽上磯」「イーグルAQUA’S」「マルハン函館港」「メガGAIA函館港」「ベガスベガス函館吉川」と、大手の役者が出揃ったところで、やれやれ“ひと休止”かな?との感もあった。
じゃが、「イーグル」と「マルハン」の間の「ゴリラ函館港」(768台)を「ベガスベガス」殿が買われるとなると、話しは全く違って参る。
この🈩の長い斜めに広がったエリアに、もう“ひと悶着”が起きる事は必定じゃろぅ。
ちょうど「ベガスベガス函館吉川」とこの「ゴリラ」で以って、「マルハン函館港」を“挟む”カタチになるので、こりゃ超“見もの”じゃわぃ。

 

🈔そうなると、五稜郭を中心とした“函館中心部”は、ホンマに広大な“パチンコ空白地帯”となるわぃ。
いや、それでもかろうじて、〈産業道路沿い〉には「BONBON」(312台)、「富士会館」(329台)、「ゴリラ神山」(448台)の3軒が“意地をみせて”営業しているが、このうち「ゴリラ神山」のほうも「ベガスベガス」に看板が付け替わってしまう事になるのかのぅ。
「BONBON」殿は90年代の現金機の時代には、(今はメガGAIAと成っておる)旧「キング」と共に函館を代表するパチンコ屋だったのじゃがのぅ。
これも時代の動きとやらで、誰も停めようのない流れと云うべきかは…それでも「BONBON」の光金社長は、函館遊技場の歴史の生き証人として、今日も『函館方面遊技業組合』の理事長として大いに仕事を為されておる。

あとは、何と申しても「富士会館」様じゃ。
そうじゃ、“様づけ”するほど伝説の店であるのを知る人も多かろう。
昭和50年代のレトロな“ぱちんこ屋らしい”外観の建物で、生き残っておられる日本有数の古典的な店であるぞょ。
かりそめにも外観は“おしゃれ”とは対極の店であり、かつ一貫して4円パチンコの“16割営業スタイル”を堅持されておる、業界人の鏡の様なお店じゃ。
従って《1円ぱちんこ》等は検討する余地も無く、4円&20スロの王道を行く店でもある。
思い出深いのはこの「富士会館」のすぐ近くに、大昔「三洋会館」と云うて、三洋販売の直営店が在ったことじゃ!それ位良い場所なのじゃ。

ところが「三洋」殿は海物語が爆発的に売れたことで、おそらく“役割”を終えられ、店を閉めてしもわれた。
結局この産業道路のど真ん中で残ったのは「富士会館」殿のとなった、というドラマじゃ。

 

🈪〈路面電車から南の、市内南部エリア〉に関しては、「ライジング函館五稜郭」(766台)と、「イーグルBAY+」(647台)の2店舗が最も良く集客して、この南部エリアの“火を消さぬ”よう頑張っておられる。
「ライジング」殿は、旧:西武百貨店閉店後、市内中心部の地盤沈下を“食い止める”娯楽場として誘致され入店されたものである。
元々が西武の場所と云う事もあって、立体駐車場を大幅に増設されたことにより、グランドから一貫して繁盛店で、きょうの平日も非常に良く入っておるわぃ。
今後も更に更に頑張って頂きたいものじゃ。

また函館空港近くの「イーグルBAY+」殿は南部の海岸線にある<函館競馬場>〈函館競輪場〉〈湯川温泉街〉を含む、函館市東部のお客を一手に集め得るロケーションに在る故、しっかり営業すれば、まず崩れない店じゃろぅ。
総じてこの🈪のエリアは、この間の16年にも及ぶ函館エリアの激戦から一歩離れて、なんとか生き残れて来たエリアと申すことができるのではあるまいか。

 

━地元企業の生き延び方━

 

❸ 最後に、{函館地元企業群}と[外来の大手企業]とによる力の引き合いの具合を、過去と未来について見て参るとするか。
一見したところ前々回(162号)の釧路エリアと同じく、地元勢が押されっぱなしで、いずれ数店舗しか残らなくなるのでは?と感じられるやもしれん。
例えば20年前地元最強であった「キング」「王様」が皆閉店してしまったし、組合理事長の「BONBON SEA」という店も今年1月に閉店に追い込まれた。

じゃが...仔細に分析すると、函館の場合は地元企業群が極めて“しぶとく”粘っておるのが見えてくる。
例えば...
➀「キング湯川」は➠「パチパチ湯川」へと地元どおしによる“順当な”引継ぎ
②「パチンコ王様」は➠「パチパチ北斗」へと“順当な”引継ぎ
③「パチパチ宮前」は➠「スーパーハイペリオン7」へと“順当な”引継ぎ
④「パチパチ日乃出」は➠「INDY函館」へと“順当な”引継ぎ
というように、〈外来の大手〉に引き渡されぬように、地元ないし知り合いどおしで上手に経営の移行を行って来ておる事が分かる。

更に、一見すると〈外来勢〉にみえる「イーグル」の美山殿も、実は地元「京王」の山本社長とは昵懇の間柄なので、ここ函館ではイーグルの2店舗も〈地元勢〉の方に“分類”させてもろうた方が簡明であろう。
げんに市南部エリアを代表する「イーグルBAY+」等はまさしくKEIO山本社長の所有物件であるのじゃから(笑)。

こうして数えてみると、〈函館・北斗エリア〉計30店舗のうち、ちょうど半数の15店舗は実は【地元勢】が頑張って“抑えて”おるちゅう事が分かろう。
これはチョットした驚きというものであろう。
勿論、遊技台数においては〈外来の大手〉の総台数に適うべくもない事は言うまでも無いが。

今後、仮に外来の大手同士のコンペが益々激しくなって来ると仮定すると、【地元勢】としては、敢えてバーディーを狙わず、パープレイかボギーペースを維持して行けたら、充分“入賞”のチャンスがあるということかも知れんぞょ。
蝦夷のパチンコがより面白くなるためにも、頑張れ!地元勢!と喝をいれて、今回はお終いと致そう。

 

▼稼働率では函館一ともいわれる「ロイヤル函館」

▼函館エリア最大1300台を誇る「ベガスベガス函館昭和」

▼函館市の最北に位置する「パチパチ桔梗」

▼函館市内中心部で頑張る「ライジング函館五稜郭」

▼函館地元勢を代表する京王グループの「京王湯川店」

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