第168回 【備前の国=岡山市(南部) 酷暑を更に熱くする県外企業を迎える市場 篇】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第168回

【備前の国=岡山市(南部) 酷暑を更に熱くする県外企業を迎える市場 篇】

 

 

昨年10月半ばに岡山市のど真ん中を流れる旭川(あさひがわ)の東に当たる中区を巡察してよりはや9カ月が経った。

前回の報告書[※漫遊記(137)]で予言した通り、倒産したGETGETの6店舗を取得された関西最大手の延田グループが、遂に「123」ブランドの旗を3本この備前=岡山市に打ち立てられたわぃ。
まず昨年12/21に東区に「123+N岡山本店」(1030台)が、そして今年4/21には南区の「123浜野」(735台)と「123藤田」(962台)を同日オープン致した。

どうも延田殿は「1」やら「2」の付く日がお好きなようじゃな。
ま、店名が店名じゃけん、無理もござらんというとこじゃろぅ(笑)。

本来であればとっくに巡察に参っておるところじゃが、この間公務多忙を極め、岡山再訪がこの8月に成ってもうた。
隠密忍者の6月の報告では両店とも非常に良い稼働状況じゃとの事じゃったが、さてこの8月、如何ように成っておろうかのぅ。

 

 

❶ 前回の東岡山では“岡山最大の激戦区”と記載致したが、今回廻る南区と北区の境界線周辺には、実は岡山市内でも最も多くの遊技場が点在しておる。

➀「スーパーハリウッド青江」(720台) ガラス張り照明で有名な店で、日赤病院のほぼ南側
②「スーパーハリウッド下中野」(526台)
③「グレートハリウッド」(820台)   ②と③は実質的W店舗とみることもできよう。
④「バージン岡山南本店」(801台)   三井開発の「NCX(ニュークラウンX)」を買収
⑤「バージン当新田」(370台)
⑥「フェニックス十日市」(279台)
⑦「フェニックス浦安」(260台)
⑧「nikko平井」(590台)     岡山の老舗「タイガー」を買収
⑨「ME BRICKS」(スロ専209台)    岡山の老舗「メトロ」系列店
⑩「メトロ福島」(216台)            〈同上〉
⑪「メトロ藤崎」(555台)            〈同上〉
⑫「メトロ藤田」(288台)            〈同上〉
⑬「MG並木町」(233台)       岡山の老舗=三井開発グループの店舗
⑭「セントラルDIVO大福」(640台)   高知最強企業の岡山県内2号店で、強豪店舗
⑮「GETGET青江」(スロ専220台)    延田グループが取得するも店名は従来のまま
⑯「123浜野」(735台)       元「GETGET TWIN」
⑰「123藤田」(962台)       元「GETGET 1000」

かようにも、計17店舗が“ひしめく”商圏と成っておる事がわかる。

 

 

❷ この商圏を如何に分析すべきか? ワシの見解を先に述べれば次のとおりと成る。

[Ⅰ]岡山初進出の延田グループが、いかように出店したのか?

[Ⅱ]岡山最大手で県遊協、余暇進のリーダーでもあられるハリウッド=成通グループが、関西最大手の123=延田グループの進出に対して如何に対応しておるのか?

[Ⅲ]商圏内で400台未満の“小型店”が8店舗あり、今まで生き残ってこれておるが、今後も店を維持できるのか?

[Ⅳ]最後にこの大商圏の今後は、どう変化して参るのか?

以上の4点の視座で分析すれば、一般の読者にも少しは分かり頂けるのではあるまいか。

 

[Ⅰ]今回実際に新店を覗いてみて驚きだったことがある。
「123」の新店と云わばほぼ100%、ダイコク電機フル装備で、データ表示器も最新のpremium BIGMOと、相場は決まっとる。
しかるに⑯のSLOT館のデータ表示器〈以外は〉全て【既存の設備】をそのまま利用してのgrandオープンと成っておる!
兵庫県から西への初進出!とあらば当然相当な“気合い”を込めて新店を開けられるのやら、との期待が少々空回りするほど案外“自然体”での進出と成っておるのじゃ。

所謂高射幸性SLOT機の品揃えの問題もあろうし、「ぱちんこ機」の方も圧倒的主力機が乏しいという現実もあって、ここは極力投資を“抑えての”grand openと理解すべきじゃろう。
う~んさすが延田殿には知恵者が居られるとみた!しかし、他の大手「ハリウッド」や「nikko」殿が既にダイコク電機フル装備である事を考えると、これもまたひとつの差別化作戦ではあろう。
まして4月のgrand open以来この形態にて高稼働を続けておることをみると、結果オーライと申すべきであろうな。

 

[Ⅱ]ハリウッド=成通グループの方は、“横綱相撲”の如く、観たところ“泰然自若”の構えといったところである。
先々週の【福山市 篇(166)】で観たような「スーパーHOLLYWOOD」の3カ月にわたる大改装のような対応は、ここ本拠の岡山市では見られないのである。
深読みすれば、県遊協の“トップ”であられる千原殿のことゆえ、事前に[Ⅰ]に記したような延田殿の動きを先読みされていたという事ではあるまいか。
ハリウッドの店の中にも“対抗心むき出し”の如きイーゼル・ポスターは皆無じゃな。

 

[Ⅲ]聞き及ぶところによると、岡山県内のぱちんこ屋のオーナーどおしは皆知り合いということじゃ。
それ故、店の大小はあれど、小さい店じゃからといって“潰してしまえ”の如き風潮は無いようで、良く云えば“共存共栄”を保っておると云えるかもしれぬ。
ただ、高知の「セントラルDIVO」愛媛の「nikko」に続き、大阪の「123」と云う風に県外勢が岡山市内に出てきた今となっては、予断を許さぬ状況に突入したのかもしれぬ。
ワシとしても毎回のように力説しとるところじゃが、小型店でしか出せぬ“お客との接点の近さ”をアピールできる絶好の機会かもしれんので、なんとか大型店に負けずに頑張ってもらいたいものじゃ。

 

 

❸ [Ⅳ]この岡山市南部商圏は、旭川とJR瀬戸内線とに挟まれ、瀬戸内海に向かって“扇状に”末広がりに拡がっている。
ひとつ重要なポイントは、上流の〈桜橋〉~下流の〈旭川大橋〉までの約2kmには途中に旭川を渡る橋が存在しておらず、このため旭川を挟み東側に広がる住宅エリアの【中区】と、中心市街地の【北区】【南区】とは、商圏がほぼ分断されていると云っても過言では無い。

その唯一の例外店は〈旭川大橋〉を渡った中区に在る⑧「nikko平井店」である。
南区の激戦区への入口を抑える事が可能な、戦略的重要店舗じゃとワシはみる。
げんに平日の今日も非常に好調な稼働状況じゃ。

また旭川を挟んで南区側に位置するのが⑯「123浜野店」というわけじゃ。
少々失礼な言い方になるかも知れぬが、この⑧が「タイガー」、⑯が「GETGET」であった昔は、お互い“鳴かず飛ばず”の状態じゃったと記憶しておる。
それが「nikko」「123」に替わった今日、岡山南部商圏の“キー店舗”に変身するとは、ワシも意外じゃった。

この両店に加え、海側の玉野市からの入口とも云うべき⑰「123藤田店」が、今後さらに稼働を延ばしてくるのか?はたまた稼働を落としてくるのか?によって、商圏の様相も大きく変わって来よう。
しかしこればかりはワシにも皆目見当がつかん。

最後にちょいと気になるのは、➀「スーパーハリウッド青江店」の動向じゃ。
少し詮索し過ぎかもしれんが、➀の北隣にあった〈イオン〉が解体されて更地になっておるのじゃ。
まさかとは思うがこの土地をハリウッド殿が取得されるような事態ともなれば、この商圏はまた一気に様相を激変させることになる。
単なる思い過ごしであることを祈るべきかは・・・

 

 

❹ やれやれ、この35℃の炎天下での巡察の任務もこれで一段落というもんじゃ。
まったく係る“殺人的な”ミッションをワシに命じる大目付の神経は理解不能であるが、これしきの重圧でめげるワシではないわ。
かくなるうえは、ヤケクソで江戸の側室にマスカットの大房でも土産に買っていってやろうか。
白桃の季節はすぎてしまったのが悔やまれるが致し方あるまい。
また涼しく成る10月頃にも再度このエリアを歩いて見る事に致そう。

 

▼国道30号の玉野市寄りの好立地である「123藤田」

▼ツイン店舗のカタチを取っている。「123浜野」

▼国道前面の立体駐車場の方が、夜間ライトアップしてお店を象徴するという、斬新な「スーパーハリウッド青江」

▼旭川から東に位置し、激戦区のゲートとなりうる「nikko平井」

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