第170回 【常陸の国=神栖・鹿島 (後編)黄門ちゃまの領地、新店OPEN後の市場を探る】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第170回

【常陸の国=神栖・鹿島 (後編)黄門ちゃまの領地、新店OPEN後の市場を探る】

 

 

(前編)※8月1日号では、主に神栖市の“闘い前夜”の様子を覗いてみた訳じゃが、8月8日のゾロ目日に噂の「D’STATION神栖」(P498 S402)計900台がグランドオープンしおった。
ならば早速(後編)も書かねばならぬと思い、お盆休みに入った今日11日に鹿島に急行してみた。

(前編)にも記した如く〈神栖・鹿島地区〉はえらい景気がイイ。
それを一番象徴するのが〈神栖⇔鹿島〉間の国道124号沿いに建ち並ぶロードサイド店舗の隆盛ぶりじゃ。
我が水戸藩の水戸南ですら、これほどまでのロードサイド銀座は見られぬ。如何にこの神栖・鹿島が経済力が在るかをまざまざと見せつけるかの如きじゃ。

されど、この景気の良い鹿島でも、市街地のほうは歩く人も少なく閑古鳥が鳴いておるわぃ。
この不思議なギャップは何と理解すればよいのじゃろうか?ま、ただ単に殆どの住民は車で移動し、歩きや市内バス利用は殆ど無い!という事なんじゃろう(笑)。

さてそれでは遊技場を観て廻るとするか。

 

 

❶ 今日廻るのは、
➀「D’STATION神栖」      (併設店900台)
 ②「REITO鹿島」      (スロ専481台)
 ③「D’STATION WAKO鹿島」 (併設店852台)
 ④「パールショップともえ7GET」 (スロ専421台)
 ⑤「パールショップともえ7GET2」(スロ専363台)
 ⑥「ダイナム鹿島」       (併設店480台)
の6店舗である。

早速➀「D’STATION神栖」から。
ここはロードサイド銀座の国道124号からも外れておるし、鹿島臨海鉄道貨物線の踏切を渡った住金関連の工場地帯への入口の「居切(いぎり)」という場所じゃ。

辺鄙といってはなんじゃが、周りに何も無い所にポツンとスーパーホテルが建っておるわぃ。
ヒトの歩くところではないが、こんな所でホテルが成り立つちゅうのも、これまた景気の良い事の証左であろうのぅ。
更に聞くところではサンルートホテルも出来るというではないか。またこんな周辺にヒトの住んでいない所にも関わらず、LAWSONとFamily Martが「Dステ」の近くに1軒ずつ出来ておるではないか!
ひょっとして将来はこの周辺にも商業施設が幾つか建つかもしれんぞ…

「Dステ神栖」の稼働は(お盆初日の今日の午前中の様子では)SLOTと1パチが相当高稼働で、4パチの方は客の出足がチト遅いように感じる。
エリア全体で、パチンコ台数よりもSLOT台数の方が多いということは、やはり工場勤労者のスロットニーズが高いちゅうことを物語っておるなぁ。

そこで当然次には、1カ月前に全館スロ専に変更したばかりの「REITO鹿島」へと急行じゃ。
481台に対して300人以上もこの時間おれば、これはいよいよSLOTニーズは“本物”だっちゅうことじゃな。

オイ、やっぱり300人超居るぞ!それにしても、元の併設店のイメージが完全に抜けて、茨城では最先端のお洒落な空間に変身しておるではないか!
19年前のgrand open時は〈赤いコンクリ塀に、白のアール建物〉➡その後だいぶ経ってからは〈オレンジと黒の外壁色〉➡今回の大改装では〈ミラーガラスと、黒の縦縞〉へと変身完了じゃ。
19年経っても新築の如く見えるということは、前の乃村工藝の建築デザイナーは相当優秀だったという事でござるな…
新店の「Dステ」のスロットがあれほど頑張っておったにもかかわらず、このREITOのスロ専にも300人居るという事は、これはいよいよ盆明けも楽しみじゃのぅ。

 

 

❷ それでは、走行距離にして6.5㎞離れておる「D’STATION WAKO鹿島」と自社競合してお客の引っ張り合いをしておらぬか?気になるのが当然と云うもんじゃろう。
早速鹿島のDステに向けて出発じゃ。
Dステ殿は、旧来からの鹿島店が852台であるのに対し、新店の神栖店は900台という様に設置台数を多くして来られた。
これは並々ならぬ自信の現れとみた!そうでなくとも既存店のお客は、一度は必ず同じチェーン店の新店には足を運ぶものじゃから…それでも尚且つ新店を900台にしても、「WAKO鹿島店」の方への影響は最少に抑えられ得る!という予測を持っておられるのじゃろう。

じゃが上記の心配はどうも(今のところ)杞憂の様じゃ。
鹿島店の方は出来てもう4年を経過し、充分に地域一番店としての貫禄をつけておるわぃ。
その証拠に4円パチンコの客付きは、この鹿島店の方が、新店の神栖店よりはズッと上じゃ。
建物の一角にFamily Martをテナント入店させて、何とも言えぬ良い塩梅の味を醸し出しておる。
この辺りは、昨年暮れに長崎の佐世保市で3店舗同時オープンさせた経験が活かされとるちゅうことかのぅ。
いや、恐れ入り申した(笑)。

 

 

❸ 群馬高崎からやって来たDステ=ネクサス㈱に、〈鹿島・神栖〉という謂わば“猟場”での陣地構築を、すっかり許したかたちになってしまったと云ってよかろう。

麗都殿の方は先ほどみた様に、永らく茨城県有数の店舗であった「REITO鹿島」を最新スロ専に業態変更されて、“地元の意地”なるものを見せてくれおった。

かたやもう一つの大手である「パールショップともえ」殿は以下に対応されておろうか?
鹿嶋市にスロ専を2軒、神栖市内にPS併設店を3軒も展開されておるが、現在のところ表立ったDステ対抗策は打ち出しておられぬようじゃ。

ま、考えてみれば5軒ともすっかり償却を終えてしまった店舗じゃけん、“ともえ流”の“要所要所での球出し営業”を継続していけば、決して大きく落ち込むことは無い!という“大人の対応”とみればそれでよいのじゃろう。

ただ⑤の「7GET 2」の方は、➀と②とにちょうど挟まれた立地となっており、ちょっと苦戦気味じゃな。
スロ専として改めて大きな投資をするなれば話は別であるが、現在の「ともえ」殿は神奈川県に相当注力されておるようじゃから、ここ鹿島にて大きな“勝負”をかける優先順位が低いと申せるんではなかろうか?

 

 

❹ 最後は「ダイナム鹿島」(480台)である。
旧「WAKO鹿島」は鹿嶋市内のど真ん中にあって、最後までそれなりに“強い”店であったが、これが852台の「D’STATION WAKO鹿島」に“化ける”までは、②の「REITO鹿島」をも集客人数で上回るほどの“超優良店”であった。

げんに今日でも『ゆったり館』として低貸し店にする事なく、4円Pと20円Sを中心に頑張っておられる。
この伝統と意地にかけて、最近の「ダイナム」店舗としては珍しく、有名人招致の“イベント”を為されたとタクシー運転手が云っておったわぃ。
ホントかどうか分からぬが、それ位REITO殿に負けんくらい“Dステ対策”を練っておられるという事ではあるまいかのぅ。
なにせ【前編】にも記したが、鹿嶋市内で「ぱちんこ機」を打てるのは、「D’STATION WAKO鹿島」と、この「ダイナム」と「TOKO」の3店舗のみじゃからのぅ。

 

 

❺ なんじゃかんじゃで暑い時期に於ける“熱い”コンペの状況視察はこれにて終了と致そう。

考えてみれば、全国でもこの鹿島ほど、パチンコマーケットが“予想外の展開”となった所は珍しいことに気付かされる。
いやはや、十数年前までは、グローバリゼーションがドンドン進んで、鉄鋼や鋼材ののような“重厚長大”産業は日本では廃れ、中国や韓国にみんな持って行かれてしまう!という惧れを抱いた事もあった。
しかし蓋を開けてみればこうした悲観的な予想は見事に外れ、品質が良くて過剰な設備投資をしていない我が国の先端工場は見事に生き残って、景気も非常に良いと来ておる。

なんと喜ばしいと同時に、我が国技術陣のしぶとさに感激する今日この頃じゃ。
鹿島・神栖という街はそれを肌で感じさせてくれるわい。
これが共に我が水戸藩・支藩の領地の事ゆえ、ワシも鼻高々というものじゃ(笑)。

 

▼いよいよグランドした「D’station神栖」

▼一大改装で大型スロ専に変身した「REITO鹿島」

▼今のところ自社競合は少ないとみられる「D’station WAKO鹿島」

▼DステWAKO鹿島から見える「パールショップともえ7GET」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,業界動向,注目ホール,注目市場

メッセージを残す

メールアドレスが公開されることはございません。