第174回【尾張の国=名古屋市中区、熱田区 篇 尾張名古屋はPでもつ!?】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第174回

【尾張の国=名古屋市中区、熱田区 篇 尾張名古屋はPでもつ!?】

 

 

尾張に参るのも春以来じゃな。

なんせ今年の夏は岐阜の多治見で41℃以上を記録しおったニュースを聞くに付け、名古屋で新幹線を降りるのを躊躇うばかりじゃったからの。
じゃがさすがにそうも言うとれん事に相成った。

名古屋市中区の金山駅前に「キング観光サウザンド」の新店が目下建設中で、この年末にはグランドして来そうじゃ。
そうなると、名古屋のど真ん中の中区と千種区で、1000台超の「サウザンド」が計6店舗が集中する事に成る。
この6店舗はどれも土地の価値が落ちそうにない一等地ばかりじゃ・・・

「サウザンド金山駅前」ができるとなると、最も影響を蒙るのが「プレイランドCastle」の記念橋南店と熱田店じゃろう。
なんせ、「サウザンド金山駅前」は、このCastle殿の2店舗の“ど真ん中”に位置するわけじゃからのぅ。
しかもJR、名鉄、地下鉄の乗換ターミナル駅である金山駅前ときておる。
こりゃキャッスルの真城殿でなくとも、“危機感”を持たぬ方がオカシイというものじゃろう。

という訳でこの8月6日に「Castle記念橋南店」がグランドリニューアルに打って出られた!
4年前の4月に、名古屋市北区に当時日本一の台数と成る「ZENT名古屋北店」(2100台)が出来た時は、正直申して“名古屋じゅうのぱちんこ屋”に影響を及ぼし、4年経った今日新たな集客構造ができて不思議と安定しておる。
年末の「キング観光サウザンド金山駅前」(仮称)は、上記の「ZENT名古屋北」ほどのケタハズレのサイズでは無いと思われるが、名古屋の中央部といってよい中区、熱田区、更には東隣の昭和区あたりにも少なからぬ影響力を及ぼすものと考えられる。
さて、早速久方ぶりの“名古屋行脚”と参るか。昼の気温も30℃じゃけん、ま、良しとしよう。

 

 

❶「プレイランドCastle記念橋南」(1010台)としてグランドリニューアルしたのを先ずは覗きに参ろう。

この1010台は北側の元「ベガスCastle」(292台)と、南側に元から在った「Castle記念橋」(640台)との壁を取っ払い、その際に更に増台して、1店舗に仕上げたものじゃ。
そもそも小さいほうの「ベガスCastle」が、15年前は“裏モノばりばり”の『APE』(猿の意)という店で、愛知県ではチト“有名な”店であったという“ややこしい”事情が絡んでおる。
さすがにそんな店が名古屋のど真ん中で永らく許される筈も無く、2005年頃『APE』は閉店してしもうたという事情がある。

それを当然の如く苦々しく思っておられた隣のCastle=㈱真城殿が買われて、店名を「ベガスCastle」に替えて(当然問題の機械も全部撤去なされて)営業されておったという訳じゃ。
そして「キング観光サウザンド」がまた金山駅前に出来るというので、《今ぞ!》とばかりに“先手必勝”の理の如く、2店舗をくっつけて大リニューアルオープンを為されたというのが事の次第じゃろう。

しかし、驚くのう。どこが2店舗の切れ目だったのかも全く分からぬわぃ。
良くも上手に壁を取っ払われて、2店舗を“接着”為されたもんじゃ!あっぱれ、アッパレ。

さて、課題は稼働のUPじゃろう。
と申すのも、昔はCastle殿の横に“常軌を逸した如き”やんちゃな店が在った事で、〈記念橋〉と云う名前は、特に愛知のスロッターには良く知られておったと思われるが、いざ1店舗に成った以上、記念橋に単独で集客策をいろいろ講じねばならなくなった。

じゃが、記念橋の東はもろ〈新堀川〉が流れておる。
南北に伸びる大津通り➡新堀川にかけては、土地が下っておって、ヒトが好んで集まってくるところでは無い。
この点が、栄や金山とはチト事情が異なる訳じゃ。

 

 

❷記念橋から真っすぐ北へ2kmばかし“上った”所に「キング観光サウザンド栄若宮大通店」(1515台)が存在しておる。

元は松坂屋かなんかの倉庫のあった場所と聞く。
約3年前の2015年暮れに栄エリアに3店舗目の「サウザンド」としてグランドしてから、“ぶっちぎりの”集客で有名な店じゃ。
しかもキング観光の中でも最大店舗ときておる。
これが出来てからは「Castle記念橋南」も相当な影響を蒙って来た筈じゃろう。
今回の2店舗接合の一大変身にも、真城殿の並々ならぬ決意のようなものがワシには感じられる。

そして真城殿の『Castle』に於かれては、記念橋店の『アーバン・クア』だけではなく、東区の大曽根店にも『湯の城』という素晴らしい温浴施設を併設されて、市民の憩いの場として貢献されておる。
ま、今後の事は全く予想がつかん。
願わくば真城殿のこの“決意”がお客に伝わり、名古屋の中心部の遊技場のカンフル剤となって、市場が全体で活性化することを懇い願うだけじゃ。

 

 

❸ところで「Castle記念橋南」店と「キング観光サウザンド栄若宮大通」店との中間には、大須観音で有名な〈大須〉という繁華街が存在する。

それこそ飲み屋、居酒屋など歓楽施設の集まっておる〈錦・栄〉とはまた大いに異なる商店街じゃ。
ここには「ベイシティ名宝」(760台)と、「メガロ大須」(540台)の2店舗が営業為されておる。
どちらもビルの上の立駐は別として、店舗そのものは地下の営業フロアとなる。
ま、それくらい、1階には遊技場以外の各種店舗が入居するニーズが有るちゅうことやろぅ。
20年程前まではさぞかしこの大須も人通りが多く繁盛したことじゃろうのぅ。

しかしAmazonに代表されるインターネットの時代じゃ。
ヒトは買い物に外を歩くことがめっきり減ってしまい、それと高齢化の問題も重なる。
寺社街のイメージが強い大須界隈に在っては、逆に若者たちを引き寄せる“なにか”を創造せんことには街は活気を失っていくじゃろう。
是非とも大須のパチンコ屋2軒には、街の活性化の起爆剤と成る“なにか”を期待したいものじゃ。

 

 

❹最後に、せっかく矢場まで来たんじゃから、あと10分ほど頑張って歩いて〈栄〉の遊技場も覗いて帰る事と致そう。
何と云っても中区の中心はこの〈栄〉じゃからのぅ。

栄の交差点には「サンシャインKYORAKU」(641台)、「コスモジャパン栄」(712台)の2店舗が向かい合う。
サンシャインの方は名古屋名物とも成った観覧車付の自社ビルの1F、B1Fの2フロア。
コスモジャパンはドン・キホーテビルのB1F~B3Fという多層階での営業である。

また栄交差点から2分ほど西南に行った所には「栄FUJI」(1018台)と、「キング観光サウザンド栄住吉」(1315台)の2店舗で、計2300台以上の規模があり、恐らく名古屋の遊技客でこの2店舗を知らぬ者は存在しないだろうと思われる。
この「栄フジ」こそは、平成の初めの頃にはまさしく名古屋を「代表」する店舗であったのじゃ。
今でこそ改装されてしまったので昔の面影は無くなってしまったが、なんと景品コーナーは今の〈コンビニ+ミニスーパー〉をミックスしたようなスペースで、平置き冷蔵庫にはメロンや果物が有るわ、扉を開くリーチイン冷蔵庫には各種冷たいドリンクが有るわ!で、それはそれは従来のパチンコ屋の常識を180度覆す店舗であったことを思い出す。
全国の遊技関係者が“フジ詣で”をしたもんじゃ。

ところが目の前に「キング観光サウザンド栄住吉」がB1F~9Fの立駐付ビルとして2010年年末にグランドオープンしてからは、あたかも“新旧交代”の如く、往時のお客で溢れかえったイメージはなくなってしもうた。
じゃが依然頑張っておられるわな。
折りしもこの2店舗の近くのランドマークでもあった《丸栄デパート》がついこの前の6月30日を以って75年の歴史に幕をおろした。
名古屋を代表する昭和のシンボルがまた一つ消えてしもうたのぅ。
そげな寂しいニュースにもめげず、この両店には栄の《プリンセス通り》の賑わいを残すべく奮闘して頂きたいものじゃのぅ。

 

 

❺徳川御三家の中でも、尾張徳川家は筆頭格であり、名古屋の徳川の当主には朝廷から〈大納言〉の格位が与えられる。

にも拘らず幕府260年の長き歴史に於いて、尾張徳川家からの将軍職への登用は遂に無かった。
中でも有名な話は、紀州徳川出の八代将軍吉宗は、世に質素倹約を号令しておったのじゃが、尾張徳川家七代目の徳川宗春は、幕府の方針を無視して、名古屋城下に芝居小屋をつくるは、遊郭もつくるは、自身も華美な服装で傾奇モノ風に着飾るは、で幕府から見れば目の上のたん瘤じゃった。
結果、宗春は将軍吉宗により隠居・謹慎を命じられ、尾張藩主を退くことになったことは有名な話しじゃ。

これ以来尾張徳川家と将軍である徳川家とは確執が続き、遂に幕末戊辰戦争の際には、なんと薩摩長州の討幕軍の側に“寝返って”しもうたという歴史が有る。
今の世で謂わば“万年野党”というヤツじゃな。

それだけに、状況を見るにいち早く長けた面もあるのが名古屋人の特長と云えよう。
名古屋人はよく“ケチ”と云われるが、ワシはちょっと違うと思うぞ。
例えばJR東海は他のどのJR各社よりも早く、新幹線のチケットをクレジットカードで買えるシステムを設計導入したし、駅の改札を切符を買わずにICカードで精算できる改札機をどこよりも多く設置したということは、案外忘れられておる。
ケチの類いではないが、タクシー内の全面禁煙化を全国に先駆けて実施したのも愛知県であったという記憶がある。
つまり分かり易く申さば【合理主義者】が多いという事じゃな。
トヨタの看板方式にしたって、超の付くほどの合理主義の結晶じゃろう。

何を申したいかと云わば、昨年2017年は、風営法が大改正され機械の射幸心が、トータルで約2/3に抑えられたり、旧基準機の認定がどこまで認められるのか?が全く不透明であったりした年であったのぅ。
そして驚くべきことにそんな昨年2017年と云う年に、愛知・三重では全くと言って良い程【新店が無かった!】という事なのである。
これも名古屋人独特の合理主義の嗅覚の為せる業であると思っておる。
ところがどうじゃ、機械のスペックの概要が分かり、新基準機も次々と発売され出した2018年の今年は、パチンコ大手が一斉に動き出したのが分かるではないか。
これが今回の【第174号】で再び名古屋を取り上げた訳であるのじゃ。ガハハ

 

 

▼年末オープンに向け建設中の「キング観光サウザンド金山駅前」(仮称)

▼2店舗を1つにした「プレイランドキャッスル記念橋南」

▼名古屋市中区で最も集客力のある「キング観光サウザンド栄若宮大通」

▼金山駅前に大型店が出来ると影響を蒙るであろう「プレイランドキャッスル熱田」の巨体

▼金山駅横の「京楽会館金山店」

▼大須を代表する「ベイシティ名宝」

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