第176回 【淡海の国=長浜市 篇 楽市楽座の歴史を刻む地に再び訪れる戦乱の世】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第176回

【淡海の国=長浜市 篇 楽市楽座の歴史を刻む地に再び訪れる戦乱の世】

 

 

以前、淡海の国を取り上げてより、はや2年9カ月が経つ(〚黄門ちゃま(51)〛ご参照)。

あの時は2015年の暮れに一挙に1000台超えの超大型店が3店舗もこの淡海=滋賀に出現した。
「キング観光サウザンド彦根」(1000台)
「オメガ湖南」(1111台)
「ベニス栗東」(1148台)
がそれじゃ。
波穏やかな琵琶湖の南側の中山道、東海道に、かかる大型店が出来た事によって、すわ“戦国の世”に逆戻りか!と思われたものである。
なにせここ近江は、信長公の安土、さる秀吉めの長浜、明智光秀の坂本、そして石田三成の彦根佐和山・・・と、常に戦乱と共にあった国じゃからのぅ。

あれからやがて満3年を迎えようとしておる。
聞けばこの大型の3店とも経過は順調との噂じゃ。
じゃが、その裏で客を持って行かれて閉店の止む無しに至った店も有ったとは聞いておる。

しかしここのところ、また琵琶湖の湖面の様に静かに成っておるのかと思っておったところ、また急な知らせが参った。
どうやら美濃との国境の長浜にて戦乱が勃発したとの事じゃ。
やはり、京の都からみて鬼門の方角ゆえ、何かが起こるのぅ。
いざ急ぎ、関ケ原の方角へ出立じゃ。

 

 

❶敬老の日に絡む三連休の初日の9月15日に、北陸自動車道〈長浜I.C.〉東側に「キング観光サウザンド長浜インター」(1011台)がグランドオープンした。

キング殿と云えば、名古屋の栄・今池の「サウザンド」5店舗をみても分かる通り、高層階の立駐付の大型ビルと決まっておる感があるが、この長浜店は(敷地の関係からか)店舗の横に簡易立駐をこさえられて、結果、建築費が経済的に済んでおるというべきじゃな。
なんせ、2年9カ月前に彦根に初進出されて大成功されちょるようなので、この滋賀2店舗目は当然の如く予想されておったわけじゃ。
それが店の東側にかの秀峰〈伊吹山〉がもろ見える、このインターチェンジ近くとはのぅ。

ところで、〈長浜〉と云えば、「パンプキン」殿の本社所在地であるほか、隣の彦根に本社を構える「イチバン」殿にとっても地盤である。
また京都本社の「ACTドラゴン」(=平和商事㈱)の金田殿や、高山物産から飛び出した「Jack & Betty」(=ジャパンレジャーサービス㈱)の山下殿にとっても重要な店舗のある場所である。

なにせ戦国の世に在ってこの長浜は、信長公の天下布武の障害と成った浅井長政の小谷城や、越前の朝倉義景の一乗谷城と対峙すべき戦略上の重要な拠点でもあった訳じゃからのぅ。
それゆえ信長公は、さる秀吉めに、ここ長浜に城を造らせたほどじゃ。

 

━福山と同等の新店対策が展開される━

 

❷さて「キング観光」を連休中に覗いてみると、午前中でほぼ満台じゃ。さすがじゃのぅ。
彦根の繁盛ぶりが、ここ長浜にも充分伝わっておるのじゃろぅ。
ま改めて落ち着いた頃に再び訪れてみる事と致そう。

さて周辺の競合店舗も見てみにゃならぬ。
まずはキングの北西に位置する「Jack & Betty」(元:600台)から・・ヌヌ!
改装工事に入っておって店が閉まっておるではないか!
しかも店の上の看板が「SUN LUCKY」と、もう変わっておるではないか。
山下殿は、大阪堺しかり、京都向日市しかり、屋号を次々と「サン・ラッキー」に替えて来ておられるが、ここ長浜でも然りか。

もう1店、これまで長浜で一番店であった「ACTドラゴン」(元:812台)も観に参ろう。
ヌヌ、ここも改装工事とて休業中ではないか!こりゃ先週も取り上げた広島県福山市の「メガGAIA福山明神町」のグランドオープンの際と、全く同一のパターンではないか!
これでは、「キング観光」の暫し“独占”営業を許すようなものじゃな。

この9月の2度ある三連休をも“犠牲”にして改装するという作戦がどう出るのか?長浜に住んどらぬワシには軽々には判断しかねる。
ワシならば、8月の盆が過ぎて即、店を閉め改装に入り、キング観光殿のグランド後の9月22日からの三連休にぶつけるがのぅ。
いずれにしても、本格的な長浜の“いくさ”は10月に持ち越しという事が分かったので、他の小型店を覗いて急ぎ次の名古屋方面へと移動しようぞ。

市の中心を南北に走る国道8号線沿いには、
「楽元・いぶき」(199台)
「SLOTスタジアム・イチバン」(288台)
「Mr.パンプキン本店」(272台)
の3店が存在しておる。
25年前以前のパチンコ現金機の時代には、これらの小型店も十二分に繁盛したことじゃろうのぅ。
冬場は伊吹おろしの吹きすさぶこの長浜に、まさか800~1000台超の店がいくつも出来てくるなどとは恐らく想像もつかなんだであろう。

各店を覗いてみたが、三連休とは云え、ちょっと寂しいのぅ。
本来オペレーションにおいて、大型店では回り切らん細かな気配りやら、お客との“空気”を創っていき易いのが小型店の強みであるはずなんじゃが・・・
なかなか理屈どおりにはいかぬものなのかのぅ。

 

 

❸ま、いずれにしても長浜に存在する14店舗の勢揃いは10月に入ってからになりそうなんで、今回の巡察はこのあたりで終了と致そう。

今回は時間の都合で、同じ長浜市でもJR長浜駅よりも更に北にある、「ダイナム湖北」(480台)や「イチバン湖北」(560台)まで脚を延ばしてみる事ができなんだ事は、返す返すも口惜しい。
『イチバン』殿は彦根本社の地元企業として、県外勢の進出に対抗して頑張っておられる企業と聞き及ぶ。
滋賀県のパチンコ企業には大手で強力なところが少ないだけに、よけい今回のキング観光の長浜進出に対して、如何様に対応されるのか気に成るところじゃ。
ま、機会を見つけてまた年末にでも長浜で冬の琵琶湖でも眺めてみようか。

〈長浜〉と謂わば《長浜楽市》というショッピングセンターを抜きに語る事は出来ぬ。
昭和63年というから、昭和の最後の年にこの長浜に出来たショッピングセンターである。
今でこそバカでかい3万坪、5万坪というイオンモールができておるが、今から30年前は1万坪程度で、西友の当時の堤清二オーナーが陣頭指揮を執って、かような『まちづくり型S/C』の実験を始めておられたのじゃ。

それがなぜ長浜か?と申すのか。
答えは簡単じゃ。
堤どのの親爺で衆議院議長まで務めた堤康次郎氏は、この滋賀県愛知(えち)郡の出身で、近江鉄道を開設するほど滋賀と係わり深い御仁だからじゃ。

今ではかつて全国でも画期的であったお洒落なショッピングセンターの役割を終え、長浜インター近くにできたずっと広大なイオンモールにトップの座を奪われてしもうた。
じゃが、秀吉統治下でも進められた《楽市楽座》の歴史を今に刻むものとして記憶に留め置くがよかろう。

もしかして伊吹山を見上げるこの長浜から、淡海滋賀のパチンコの歴史に新たなページが付け加わる事に成るやもしれんからのぅ。

 

▼満を持してグランドオープンした「キング観光サウザンド長浜インター店」

▼店名を変えて対抗する元ジャック&ベティの「Sun Lucky」

▼大掛かりな店内改装をして10月に開けてくる「ACTドラゴン長浜」

▼市内最高の立地であるものの小型の「イチバン」

▼地元長浜本社の「パンプキン本店」

 

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