第182回 【相模の国=秦野市 続篇 流入流出の少ない完結優良マーケット】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第182回

【相模の国=秦野市 続篇 流入流出の少ない完結優良マーケット】

 

 

久々の秦野(はだの)じゃな。

じつは丁度3年前に軽~くここを漫遊記にて取り上げておる〚※漫遊記(46)〛。
3年前のお盆過ぎに「ダイナム神奈川秦野」(480台)が、同社では神奈川2店舗目として“密かに”grand openしたというので、探して見に行ったのがキッカケであった。
探して…というのは、工業団地の一角で誘導看板も何も無く、探さないと分からないような立地だったからじゃ。
かのダイナム殿ですら神奈川県下でこれが2店舗目ということで、如何に、リーズナブルな価格で借りられるような広い土地が無い!と云う事をマザマザと物語る出来事であった訳じゃ。

あれからあの“目立たない”「ダイナム」はどうなっておるのじゃろう?あれから約3年。
特に秦野マーケットに大きな変化は無かった。

ところがじゃ!湘南地区に7店舗を構えておった「ZILLION」=㈱藤光が、昨年、大阪本社の「キコーナ」=アンダーツリー㈱によって会社ごとМ&Aされるという事態が発生したのじゃ。
そしてこの「ZILLION」は小田急沿線にもっぱら固まっておって、秦野にも2軒ある。
そのうちの1軒は去年の盆前に既に「キコーナ東海大学南」(400台)としてgrandopenを済ましておる。

そこでもう一軒の方がどうなっちょるのか見に行くついでに、3年ぶりに秦野を巡回してみようと思い立ったわけじゃ。
ただ今日も次の予定が目白押しな故、秦野市東部の《鶴巻温泉駅》と《東海大学前駅》周辺の計4軒の遊技場に付いては、またの機会に見させてもらう事でご勘弁願いたい。

 

 

❶ 秦野市の《秦野駅》~《渋沢駅》の間には、計8軒の遊技場が存在しておる。

➀「マルハン平沢」(720台)   ※マルハンとして1991年、神奈川進出第1号店!
 ②「マルハン秦野元町」(360台) ※マルハンとして1995年、秦野市の2軒目
 ③「ダイナム神奈川秦野」(480台)※ダイナムとして2015年、神奈川県第2号店
 ④「ZILLION秦野」(321台)※②と200mの近さに位置する
 ⑤「JNαテームズ」(※876台) ※今年9月より全面改装に入って休業中。1994年のgrand open
 ⑥「イーグルR-1秦野」(612台)※2011年、藤沢湘南台店に続き2011年、神奈川2店舗目
 ⑦「後楽園 秦野」(504台)   ※地元神奈川・平塚の老舗企業
 ⑧「メルシー」(283台)     ※地元神奈川・相模原の企業
と、いう具合じゃな。ざっと各店を観て廻った感想を述べると・・・

⑤の「テームズ」が9月から長期改装休業に入っておる事もあって、➀「マルハン平沢」が、上記8店舗のうちでは圧倒的な一番店じゃな。
今は無きSLOT4号機のミリオンGODでガンガン営業しておった初期のイメージが、いまだにワシの網膜に刻み込まれておるぞ。
立地環境も国道246号からチョット入って最高の場所じゃな。
されど1円パチンコを5BOXにするなど柔軟に対応しちょるわぃ。
この空気を読む感覚にシビレルのぅ。

 

②の街中のマルハンは、秦野という人口165,000人の市に2店舗目というのは如何か?という疑問が有るかもしれんが、➀の自社店舗とは3㎞はなれておるし、なんせ②の近くにはイオン秦野が有る故、360台の規模は充分両立するであろう。
更に申さば、この②の初代店長は、我々の仲間の山本殿(※現:品川区の「グラン」本部長)と、きとるから尚更感慨深いのぅ。
山本殿の置き土産なのか、今でも細かい所に気が行き届いて、落ち着く高稼働店じゃわぃ。

 

で、②と近い、キコーナ殿が買われた「ZILLION秦野」は如何しとるじゃろう。
ヌヌ…立体駐車場の奥に店舗が在って、うっかりすると見過ごすところじゃった(笑)。
よくもまぁこんな街なかに、ギリギリ遊技場をこさえたもんじゃな!

でもそこは、もともと地元厚木の『藤光』殿、キコーナ殿に買収されたとは申せ、秦野の地元をよ~くご存知じゃ。
こんな“変則的な”店でも充分お客の支持を得られる事が分かっておられたのじゃろう。
東海大学前と異なり、いまだ「ZILLION」の屋号のままで、「キコーナ」には変えておられぬ!たしかにこの造りだと、パチンコで遊んどることが外からは殆ど見えぬから、良いのかも知れぬ。
ま、「キコーナ」殿にしてもM&Aの本命店舗では無いかもしれんが、黒字店舗じゃし、敢えて直ぐに「キコーナ」に屋号変更せねばならぬ緊急性も薄いのじゃろう。

 

 

⑥の「イーグル」じゃが、《渋沢駅》近辺では一番店でホッとするわぃ。
2011年末からやがて7年経過となるが、➀「マルハン平沢」⑤「JNαテームズ」という同規模2店を相手に、大健闘しちょると云うべきじゃろう。

《小田急渋沢駅》から1分で歩ける距離とは申せ、駐車場を遊技台数の57%保有しておるというのが強みじゃろうな。
逆に⑦⑧の両地元店は➀~⑥の“外部”勢力のはざまで、よくぞ頑張っておるというべきかは!

 

 

❷ 3年前の『漫遊記(46)』では触れなんだが、改めて秦野市という人口165,000人の街を考えてみようぞ。

南に小田原(人口約19.8万人)、東に厚木(約22.4万人)という市が位置しておるが、バスの便をみれば一目瞭然のように、平塚市(26万人)や伊勢原市(10万人)との通勤・通学の繋がりが強いようじゃ。
秦野市の北は丹沢山系で、周辺市からこの街への流入は少なかろう。
即ち《閉鎖商圏》というヤツじゃな。
小田急の通勤快速電車で新宿まで出るにしても、70分ほどかかってしまう。
従って《パチンコ店》というマーケットを考えても、よほど平塚や伊勢原に強烈な店が無いかぎり、この秦野市内で十分に完結してしまうと申して良いのではあるまいか。
或る意味『恵まれたマーケット』と云えよう。

故に、マルハン殿にしてもこの秦野で2店舗が成立しておる訳じゃろう。
札幌本社の「イーグル」=㈱正栄プロジェクト殿にしても、沖縄豊見城に出された店の負担が相当重くて、関東から撤退するのかも?という勝手な噂が流れたことも有ったが、どうしてどうしてこの「イーグルR-1」は健在で、撤退など有り得ないことは明白じゃ。

問題は「ZILLION」(旧:㈱藤光)である。
これも全7店舗の経営が苦しくて売却された訳ではあるまい。
むしろ今後の業界情勢を先読みされて、調子の悪くない“今のうちに”売っておいた方が会社の為にも、キコーナに移行する従業員の為にもベストな選択である!と決断されたものとワシは判断する。
「キコーナ」殿も良い“買い物”をされ、お互いに《WIN WIN》の関係になったと思われる。
そのことが実感できただけでも、ワザワザ新宿から70分かけて参った甲斐があったというものじゃ。

 

 

❸ こうなると、あと残るは大改装工事中の⑤「JNαテームズ」の仕上がり具合が実に楽しみじゃな。

前回の『漫遊記(46)』でもふれたが、平成6年というからバブル崩壊直後にgrand openしたこの「テームズ」は、マルハンをはじめ、当時の大手企業がどれ一つ真似のできぬような素晴らしい一種の“芸術作品”であったように思う。
小巻オーナーも当時“どや”顔を為された事じゃろう。
パチンコ店としては有り得ぬくらい巨大な吹抜けエントランスで、そのエントランス空間に2階から張り出した踊り場には〈自動演奏ピアノ〉が置かれてあって、リチャード・クレイダーマンの曲がホールに流れておったのを今でも忘れることができぬ。

横浜くんだりならイザ知らず、こんな秦野の閑静な郊外に880台も・・・全てにケタハズレじゃったのぅ。
それ故に、この“伝説”の「テームズ」が、今回の改装によって如何に変わるのか?ワクワクしてオープンが待ち遠しいぞぇ。

また正月明けにでも秦野に参ろうぞ。ついでに綿入れを着込んで〈大山〉にでも登ってみようか(笑)。

 

▼27年前にマルハンの神奈川第一号として出店した「マルハン平沢店」

▼絵になる写真は撮れないが、密かに稼ぐ「ジリオン秦野」

▼関野ビルによる建て貸しの「イーグルR-1秦野」

▼どう変身するのか楽しみな「テームズ」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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