第184回【下総の国=船橋市 その(3)篇 千葉県を代表する市場で未来を憂う】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第184回

【下総の国=船橋市 その(3)篇 千葉県を代表する市場で未来を憂う】

 

 

ふと思い立っての船橋巡察であったが、いよいよ今回の3回目で一区切りじゃのぅ。

人口63万人余の千葉県内第二の大都市であり、遊技場も43軒も在りながら、「漫遊記」として取り上げてこなんだ事は実に不覚であったわぃ。
今回はいよいよ市の中心部である〈船橋駅周辺〉の名だたる遊技場を廻ってみる事に致すぞ。

「船橋駅」と一言で云っても〈JR船橋駅〉と〈京成船橋駅〉の2つの駅が、僅か70m程の近さで繋がっておる。
一日の乗車人数でみても、JRのほうが約14万人、京成のほうが約4.7万人もある(※「乗降」ではなく「乗車」のみ)。
この乗車人数だけみても、船橋駅周辺は押しも押されぬ大ターミナル駅であることが分かろうというものじゃ。
それでは早速周辺を散策して参るぞ。

 

❶JRと京成の両船橋駅周辺には、以下の様な遊技場が展開しておる。

 ➀「MEGAガディス」(20スロ専門456台)※➀~③は地元の快美インターナショナルの店舗
 ②「MEGAディーバス」(P専門272台)
 ③「MEGAエンジェル」(10スロ専門72台)
 ④「百万弗」(266台)
 ⑤「百万弗ANNEX」(スロ専180台)
 ⑥「オリンパス」(205台)       ※JRと京成を結ぶ〈フェイスビルの1Fの権利者〉
 ⑦「パラッツオPACHINKO館」(664台)
 ⑧「パラッツオSLOT館」(442台)
 ⑨「イリス船橋」(552台)       ※GAIAの系列
 ⑩「ルーキー」(スロ専98台)      ※「後楽園」の大和商事の系列

の10軒が残っておる。
残っておるというのは、昔はこれ以外に「金馬車」➡「パラッツオ船橋3」とか「パンドラ7」とか「アイオン」とかも在ったのじゃが、店舗過剰のせいでヤメテしもうとるからじゃ。

この10店舗の中でも一番の老舗はと云わば、④「百万弗」殿であることは云うを俟たない。
10年前から始まった「パラッツオ」殿の3店舗合計1631台の“大攻勢”にも耐え忍び、船橋一の古き名を残しておられる。

また➀~③のガディス・ディーバス・エンジェルの快美インター殿もJR船橋駅前の超一等地にしっかり根を下ろされ、「アイオン」の撤退した跡をも借りて、➀の「MEGAガディス」を456台へと拡張されたという“強運”の持ち主であられる。
⑥「オリンパス」殿については詳しくは知らんが、10年前に⑦「パラッツオ」が進出した際にもほとんど影響を受けず、小型店ながらも超繁盛しておったのが網膜に未だに残っておる。
⑨GAIAの「イリス」にあっては、もういっぽうの「アイオン」撤退後も“シブトく”残っておられるということは、船橋はやはり“食える”(笑)ということではあるまいか。

⑩「ルーキー」は、千葉県の中でも有数のお金持ちであられる大和商事㈱の大城オーナー殿の店とは知らん人が多いのではあるまいか。
船橋駅北口の東武百貨店側に在った「後楽園」を数年前に閉店されたものの、どっこい郊外には「アスワンQP」(543台)、「アスワンFUNABASHI」(475台)の船橋2店舗で頑張っておられる。
かと思いきや、南口駅前にもこの「ルーキー」という店を残しておられたとは知らなんだわぃ。
考えたら有名な馬主でもあられる大城殿らしい店名ではござらんか(笑)。

 

 

❷さて、実際の営業的には如何致しておるのであろう。

最近、新小岩、荻窪、赤羽、中野、八王子などの都内主要駅前の遊技場を観て廻るにつけ、ずいぶん昔と比べてお客の数が減ったのぅと感ずることが多い。
さてこの船橋に在っては如何なモノであろうか?
思うに上記の主要駅にあっては、かつて“元気を醸し出す有名店”がポールポジション的に駅周辺を引っ張っておったもんじゃが、そんな有名店が閉店してもうたり、元気が無くなって来ると、どういうわけか市場全体に沈滞ムードが漂うから、不思議なもんじゃ。

ところがここ船橋にあっては、何と云っても➀も「MEGAガディス」殿がポールポジションで相変わらず元気いっぱいじゃから、その心配は杞憂のようじゃな。
「パラッツオ」殿にしても、一時期は2店舗のフロア構成で二転三転悩まれた様じゃが、今は⑦「パチンコ館」、⑧「スロット館」というように落ち着いて、非常にスッキリしたわぃ。

外部の人間がああだこうだと批評するのはたやすいが、営業しておる当事者は色々トライ&エラーをしながら、現実的に答えを見つけ出してくるもんじゃ。
その意味で、現在のパラッツオ殿が「MEGAガディス」殿と並んで、船橋駅前マーケットを牽引されておることに、ひと安心というところじゃ。

 

 

➀「百万弗」殿は特段真新しい設備投資とかは一切為されておらぬようじゃが、旧き良き2000年当時の雰囲気を未だにプンプンさせておられて、ワシゃ好きじゃのぅ、こういうのって。
今の船橋駅前にこういうレトロ感漂うお店が是非とも必要じゃと思うぞ。
なんせ船橋43店舗の最古参の店舗が頑張っておられることで、“説得力”が溢れるではないか!

⑥「オリンパス」殿もいま一段の奮闘を期待したいところじゃ。
たしかにJRと形京成を結ぶ人の流れは、この〈フェイスビル〉の2階通路に成っておるかもしれぬが、地元民にとっては「百万弗」と並んで昔からの老舗店が、フェイスビルという再開発ビルの1階に移転して頑張っておる事に安心感を覚えるであろうぞ。

 

 

❸やれやれ、船橋駅周辺には平日でもまだ充分遊技客の活気が感じられて、ホッとひと安心というところじゃ。

思い起こせば今から30年前、ワシがまだパチンコにハマる事が無かったころ、船橋駅を降りて左の駅のカブリツキに「総武センター」という300台にも満たぬ名店が在った事が思い出される。
まさしくJR総武線の駅前にふさわしい堂々たる名前のネオン看板に感動した事を想い出す。
その店がGAIAが「アイオン」➡「MEGAガディス」の左側半分に成るとは!時代の流れというモノはなかなか読めぬもんじゃのぅ。

今は無き「金馬車」の時も懐かしい。
結果的に、再開発計画に懸かるというので“泣く泣く”閉められたわけじゃが、どういう訳か再開発が大幅に遅れて、「金馬車」の跡地を「パラッツオ」殿が押えられ、4階建てだかのビルを建ててしもわれた。
その結果、船橋駅前には「パラッツオ」の「1、2、3」の3店舗がドミナント出店することに相成ってしもうた。

じゃが歴史は急速に変わり、面としてのドミナントの効力は急速に減退する時代となってしもうたわぃ。
いまは旧「パラッツオ3」はカラオケ屋かなんかがテナントで入っておる。

かつて「金馬車」時代には、東京の府中駅前に「金馬車」が華々しくオープンする1年前の事じゃ。
接客抜群の店として、全国にその名を知られた名店であったのじゃが・・・

 

 

歴史は逆方向に戻ることは無い。
昔を懐かしがっておっても詮無きことじゃ。
結果的に今の10店舗共存に落ち着くべくして落ち着いたのじゃと思うぞよ。

これから新基準機の時代に移行する過渡期として、あと2~3年は遊技場の数も更に減るであろう。
しかし願わくば、この船橋駅前は、千葉県を代表する駅前として、いま在る10店舗が減る事無く、庶民に元気を与え続けてくれることを懇い願うばかりじゃ。

 

▼関東一円に知名度抜群の「MEGAガディス」

▼再開発のフェイスビル1階に移転して頑張る「オリンパス」

▼圧倒的台数で船橋に進出している「パラッツオ」

▼新馬の名前かとも思われる、大和商事㈱の「ルーキー」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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