第188回 【陸奥の国=仙台市宮城野区 篇 風雲急を告げるみちのくの今】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第188回

【陸奥の国=仙台市宮城野区 篇 風雲急を告げるみちのくの今】

 

 

先週はおなじ陸奥の盛岡で「メガGAIA盛岡みたけ」のgrand openがあって、1249台が満台で無事に船出できたとの情報を、秋田に住んでおる間者からopen当日の12月27日に受け取った。
そうこうする裡に、26日には今度は仙台市宮城野区で「パラディソ小鶴新田」(800台)、28日には「D’STATION仙台コロナワールド」が立て続けにグランドオープンしたというニュースが耳に飛び込んで参った。

なにやら今年は“みちのく”方面が賑やかじゃな。
そういう訳で、今回は久々に仙台を取りあげる事に致そう。
※「パラディソ小鶴新田」については、宮城野区にあることは相違ないが、どうも下記の〈仙台東部道路〉沿いの“コンペ”とはチョット商圏が異なるように感ずる故、別の機会に分析をかけると致そう。

 

 

❶今回歩いてみるのは、仙台駅よりもずっと東側の、海側を走っておる〈仙台東部道路〉に沿って順に並んでおる店舗の連なりじゃ。

記すと、(南から北に向けて)

➀「タイガー六丁の目」(532台)    ※1990年代~の老舗店
 ②「パラディソ仙台東インター」(800台)※2013年7月以来5年間の玉・コイン積み無し営業
 ③「D’STATION仙台コロナワールド」(835台)
 ④「メルヘンワールド新港」(474台)  ※2006年12月~
 ⑤「マルハン仙台新港」(804台)    ※2011年12月~
 ⑥「ダイナム仙台新港」(480台)    ※2006年2月~

の6店舗となる。
ワシの直感では、こたびの“宮城区の変”の本質は以下の4点に集約されると感ずる。

ⅰ)③の「Dステ」殿にとっては、昨年の2店舗出店に続き、なんと1年間で宮城県下3店目の出店ということになる!去年の「利府店」「仙台泉店」は共に成功裡に推移しておるようなので、この“破竹の進撃”のごとき3店舗目も、果たして順当に船出できるのか?

 

ⅱ)【マルハンvsDステ】と云わば、群馬の大間々でもモロ“激突”したように、謂わば“宿命のライバル”関係にあると申しても過言ではあるまい。ここ宮城野区においても③ Dステvs ⑤マルハンの関係は、外部の者が観察する以上に、両社の主観的には一歩も引けない関係であることを深く肝に銘じておくべきであろう。

 

ⅲ)この1~2年の間に【タイガー全店舗を『ダイエー』が買収】【強豪RISINGの宮城県下からの撤退】【関東からD’STATIONの一挙3店舗進出】と、実に大きなニュースに洗われた宮城県であったが、その激動の最先端が、こたびの“仙台東部道路戦争”であるという事の持つ意味合いの重要性。

 

ⅳ)②「パラディソ」殿は(別の機会でも述べる)「小鶴新田店」(800台)の新規出店とも併せ、ここ宮城野区でも③Dステ⑤マルハンに負けずとも劣らず、“負けられない闘い”となるであろうこと。

 

 

❷どうじゃ、店の規模からみても②パラディソ、③Dステ、⑤マルハンとも皆800台クラスの“戦い”であり、決して1000台を超えるようなMEGAのコンペでは無い!ここんとこの“寸止め感”。何とも言えぬ“大人の勝負”感覚にシビレルのぅ。

つまりこういう事じゃ。
天下のマルハン殿も昔と違って台数規模での包み込みを必ずしも狙ってこられぬ成り行きじゃ。
いずれ取り上げる事になる「マルハン相模原」の大リニューアルにあっても、960台➡896台へと減台して大成功しちょる。
どうやら『支持率』の概念を取り入れて、“最適利益”を産み出す戦略を採用されておるとみた!よって今回の「Dステ」殿の進出に当たっても、敢えて店舗拡張には動かずに、キメ細かな“中身”の検証と最適化に注力する事で、Dステとの“対決”に勝とうとしておると感ずる。

いっぽう「Dステ」=NEXUS㈱としても、宮城での1店舗目の「利府店」が850台、2号店の「仙台泉」が840台、そしてこたびの「仙台コロナワールド」が835台と、極めて整然と850台のラインを越しておらぬ。上記の3店舗とも所謂〈居抜き賃借店舗〉とは申せ、利府店などは大幅増台しての850台という結論じゃけん、きっとD殿の幹部は、宮城県のマーケット分析を稠密に為されての結論なんじゃと感ずる。
両社とも実に“大人じゃのぅ”(笑)。

※因みに、仙台には「ベガスベガス仙台南」(1600台)という超MEGA店舗が太白区にあるが、13年前の2005年というPS全盛期の出店である事と、約13000坪と云う広大な敷地面積を活かした《べガロポリス》という複合施設であることからしても、もう“二度と”かかる1600台の遊技場は仙台市には現れぬ!と断言して良かろう。

※また③「D’STATION仙台コロナワールド」は、PS共に玉・コイン積みアリ(1パチを除く)の営業スタイルであり、(今回のエリア外ではあるが)ほぼ同時期オープンした「パラディソ小鶴新田」が(一部の4パチを除き)PS共に玉・コイン積み無し!であるのと、極めて好対照をなしておるわぃ。因みに同じパラディソ殿の②「仙台東インター」店は、5年前のgrandより一貫してPS共に玉・コイン積み無しの先端店舗である。さてこの②③⑤の800台クラスの大手企業を中心とした〈仙台東部道路沿い戦争〉の行く末や如何に・・・

 

 

❸こうした800台クラスの大型店の“激闘”の裏面では、①「タイガー六丁の目」、④「メルヘンワールド新港」、⑥「ダイナム仙台新港」の473~532台クラスの3店舗が存在しておる。

➀の「タイガー六丁の目」ができた90年代は、「センコー鶴ヶ谷」と共に仙台の郊外店を代表する店じゃったことが懐かしい。
この頃は山形の「ベガスベガス」も仙台駅前に1軒だけ出店しておっただけで、1600台の「仙台南店」も勿論存在しておらなんだ。
またマルハンもガイアも誰も仙台には来ておらんかったわぃ。

ついでに申さば、宮城より南の福島県勢としては、福島最大手の「二ラク」殿が太白区に唯一の560台店舗を2003年から出しているのみである。
この1店舗のみ!というのが、も不思議と云えば不思議である。

逆に、宮城県よりも北の秋田勢の仙台出店は存外に早かった。
有名どころでは「ミロックス大和町」(518台)が仙台市内で今でも最高と思われる立地に2000年頃に早々と進出を果たしておる。

しかしいずれにしてもあの頃のタイガーといえば、どこも強かった。
ただこれだけ〈仙台東部道路沿い〉に話題の大型店が並んでくると、その存在感が相対的に薄れていくのは、ある意味時代の流れとして致し方ないのかもしれぬ。

 

④の「メルヘンワールド新港」も現在は相対的に存在感が薄い。
2006年頃と云えば、仙台新港周辺の商業開発が盛んで、三井アウトレットやらニトリやら、ありとあらゆる大型商業施設が陸続と出来つつあった記憶が有る。
2006年当時はメルヘン殿がこれから弾けようとする“胎動期”で、注目を浴びつつある頃であった、と記憶している。
というのも2012年からは、石巻店の大幅増床による大成功、更に埼玉県入間市への初出店などと続くことになる訳じゃから。

 

⑥の「ダイナム仙台新港」も④と同時期に早々と新港周辺の“新天地”に出店を果たした。
じゃが2011年の大津波に洗われた震災被害店舗である。
ただし、出店した場所が〈仙台東部道路〉からだいぶ海側に入り込んだ場所で、今と成っては視認性を始めとして、必ずしも良い立地とは云い難い。
まして震災後の2011年末には、より立地条件の良い所に⑤「マルハン」が“ぶつかって”来られたもんじゃから、現在は稼働状況の芳しくない店舗と成っておる。
ただ店と隣接する食堂の〈めん六〉では、みごとに常連客が店のオバちゃんと話し込んで居ったりして、きちんと顧客とのコミュニケーションをとり続ければ、ある一定以上の客減りは食い止められそうじゃ。

 

 

❹というわけで、取り敢えず「D’STATION仙台コロナワールド」がオープンして直後の〈仙台東部道路沿い〉エリアを駆け足で覗いてみた。
このグランドオープンあたり、周辺ライバル店では殊更に目立った“対抗策”とやらは見当たらぬ。

ちょうど同時期に「パラディソ小鶴新田」もグランドしたことじゃし、各社ジッと様子伺いし、殊更な異変が起きれば急遽それに見合った対抗策を考えるという事じゃろう。
それにしても「Dステ」殿ほどの全国大手に成ると、今回の「仙台コロナワールド」のグランドに際し、チェーン店から応援要員を多数“動員”できるという強みを持っておる事を忘れるわけには参るまい。

これも宮城県企業にとっては、実は本当の“脅威”ではあるまいか。
仙台もそれくらい全国規模の商圏流動に巻き込まれて来た!ということなんじゃろぅ。
考えたら時代は大きく変わったものじゃ・・・

 

▼パチンコ「仙台コロナ」の跡にテナント入店した「D’STATION仙台コロナワールド」店

▼お互い、Dステの手のうちを良く知って、敢えて今動かない「マルハン仙台新港」店

▼旧いタイプの店舗である「ダイナム仙台新港」

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