第189回 【相模の国=相模原市中央区 篇 ドル箱の店を店休、改装する理由】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第189回

【相模の国=相模原市中央区 篇 ドル箱の店を店休、改装する理由】

 

 

新年第二弾の調査は、再び《相模原》じゃ。

実は去年6月半ばに相模原市の〈東半分〉、すなわち中央区の東側と、南区の話題の店を廻り分析してみた。

その時取り上げた店舗を再度ここに掲げてみると・・・

ⅰ.「P-ARKピーくんステージ」(983台)
ⅱ.「コンコルド相模大野」(728台)
ⅲ.「キコーナ相模原」(800台)
ⅳ.「AVIVA淵野辺」(240台)
ⅴ.「チャンピオン田名」(432台)
ⅵ.「ともえ淵野辺」(520台)

の6店舗であった。

と申すのも嘗てより全国的にも名の知られたⅰ.P-ARKⅱ.コンコルド以外の4店はいずれもこの1~2年の間の新店であったからじゃ。
※(ⅴ「チャンピオン田名」は古くからの老舗店であるが、ⅳ.AVIVA、ⅵ.ともえと同じく、経営会社が根本から替わったゆえの新店である。)
この話題の4つの新店を取り上げた以上、当面相模原に巡察に参ることは無いじゃろうと思い、タカをくくっておった。

ところが、新店の動きだけを追いかけて居ったのでは、相模原の真の姿を見たことにはならぬ事を迂闊にも頭から欠落しておった。
何と云っても相模原で“しっかり稼いでいる店”という視点で再度相模原を“序列的に”並べ替えてみる必要が強いことに気付いた故、今回急遽、再度相模原に足を運んでみる事にした。

そのキッカケと成ったのが、「マルハン相模原店」の大改装という“事件”である。

 

 

❶今回改めて巡察してみるのは、以下の店舗である。

➀「マルハン相模原」(896台) ※2003年以来大活躍。昨年末に大改装した、“永遠のドル箱店舗”
②「マルハン橋本台」(800台) ※1996年~テナント入店であったが、2016年に物件全体を取得し、一から単独大型店として新築、再オープンし絶好調
③「チャンピオン田名」(432台)※➀に最も近く、1年前に福日観光がM&Aで取得
④「ダイナム相模原」(700台) ※2001年以来、ダイナムらしからぬ、鉄筋コンクリート自走式駐車場付(元:ディスカウントのアイワールドⅡへの居抜き店舗)
⑤「やすだ相模原」(500台)  ※これ以上拡張は出来ないモノの常に高稼働を維持。➀~⑦の中では最も老舗の優良店舗
⑥「SAP相模原」(608台)  ※ヤスダの真向いで1998年から“激戦中”
⑦「トワーズ相模原」(792台) ※2002年に出来てからの“ドル箱”店舗

の計7店舗である。
※これ以外にも「ジャパンニューα相模原」(371台)、「一番舘相模原」(662台)、スロ専「ドキわくランド」(S308台)、「パンドラ相模原駅前」(696台)の4店舗も参考にすべきではあるが、公務の多忙の故、巡回を割愛させて頂くことをご諒解願いたい。
昨年6月の『漫遊記(160)』でも③の「チャンピオン田名」は取り上げたが、当時はまさか➀の「マルハン」が大改装してくるなどとは想像もつかなんだ。
よって今回改めて取り上げる事に致す。

 

 

❷さて、問題の「マルハン相模原」であるが、80日にも及ぶ休業後の大改装によりどのように変化したのじゃろうか?

ⅰ)建物本体は壊さず、道路側の外壁の壁面を斬新な突起状でカバーし、少し“重厚感”を出した。
ⅱ)店内は、既存の島をすべて倒し、新しい島を造作。特にSLOT島はR島にした。
ⅲ)設備面でも旧いフジコムや東レエンジニアリングの初期のものを全撤去し、新たにダイコク電機のコンピュータと、パチンコはPremium BIGMOを標準装備。
ⅳ)なによりも以前は960台だった設置台数を64台減台して、896台へとユトリを持たせた台間を確保。

といったところであろうか。特にⅳ)に見られるように、いたずらに増台に走るのではなく、周辺店
舗との『支持率』に重点的視点をおいたコンペ戦略をとったと察せられる。
このあたり、相模原の“王者”の余裕と云うべきかは。

なんせ2003年の処女オープンから恐らく5年以内には、初期投
資額を回収したと想定できる超優良店じゃったからに、今更1000台位超にする必要など全く無いというべきであろう。

今日は大Renewal openから4日目であるが、お昼前にはもう80%の稼働率を超えておるわぃ。
立体駐車場を必要としない広大な敷地の平面駐車場には、イオンモールの如く所々に樹木が植栽されておって、実に気持ちの良い店じゃのぅ。

この➀マルハン相模原の設立15年後の一大リニューアルの“あおり”を受けるカタチで、③の「チャンピオン田名」の方は今のところ相当マルハンに引っ張られておる気がする。
ここはひとつマルハン改装後のリニューアルで追いかけるチャンス到来と受け止められることを祈念する。

 

 

❸マルハンと云えば、もう一軒見逃すことのできない店が在る。国道129号線沿いの「マルハン橋本台」じゃ。

1996年に秦野市の2店舗に続き、マルハンの神奈川県下3店舗目として、遂に相模原に出て来たか!と話題と成ったお店じゃ。
1階にテナント入店した建物は2階屋上に【♨ゆ】の大きな看板が、129号を走っていると良く見えたもんじゃ。
ところがこの温浴施設が上手くゆかず赤字続きで、途中で撤退してずっと2階は空きテナント状態じゃった。

そうこうする裡に、ここの土地建物の所有者がこの物件そのものを売却しようと決断されてしもうた。まことに運命とは不思議なモノじゃのぅ。
渡りに船とばかり、結局テナントであったマルハン殿が土地ごと全部取得された訳じゃから。
マルハン殿は早速ここの既存建物を解体し、新たにマルハン単独のスカッとした新店舗を建ててしまわれ、3年前の2016年2月に、【新】「マルハン橋本台」としてgrandオープンされておったという訳じゃ。

それでどんなお店に成ったかと云うと、旧店で572台だった台数が➡800台の大型店に見事“変身!”したという次第じゃ。
店内を覗いてみても、“新店”のような「マルハン相模原店」には及ばないモノの、その次ぐらいの“しっかり稼げる”店に出来上がっておるわぃ。
眼を惹くのは、SLOT島には、マルハンオリジナルの高価なデータ表示器=『Mタッチ』が設置されておることじゃ。
この店に賭けるマルハン殿の執念とやらが感じられる。

 

 

❹なにぶん正月期間なゆえ、競合する④「ダイナム」、⑤「やすだ」、⑥「SAP」等に対し、➀「マルハン相模原」がどれほどの影響を及ぼすのか?については、今のところ全く解らぬ。
いずれまた半年後位に訪れて検証してみる必要があろう。

そこで➀の影響を“受けにくい”と思われる、⑦「トワーズ相模原」を久々にひとつ覗いてから江戸に戻ることに致そう。
この「トワーズ相模原」というお店は、京王線とJR横浜線の間の〈宮下(みやじも)〉という地区に存在しておる。

別の言い方をすれば〈橋本駅と在日米軍相模原補給廠とを結ぶ生活道路〉に面している、と云えば良いのじゃろうか。
なにせこのトワーズから京王〈南大沢駅〉までの約4km圏内には全くパチンコ店が存在しない!という稀有な場所に位置しておる。

げんに出来てもう16年なるが、この間半径8km圏内には全く新店は出来ておらぬ。
このため「トワーズ」全店舗の中でも、座間市の「麻溝台店」と並んで常にトップ2に入る“ドル箱店舗”であると云っても過言ではあるまい。
いやあ、こんな恵まれたお店をみると、つくづく遊技場というモノは10年先を見越した立地選定というものが如何に大切かを教えてくれるのぅ。

 

 

❺まとめ。
2014年の「キコーナ相模原」、2015年の「AVIVA淵野辺」、そして去年2018年の「ともえ淵野辺」と、相模原市の南部でこの4年間で動きがあったことは、【漫遊記(160)】で観た通りである。
こたび市の中北部では、マルハン、ダイナム、やすだ、トワーズといった大手がマーケットをしっかりとグリップ為されている事を再確認できた巡察であった。

前にも記したが、相模原市という街は良くも悪しくも、横須賀(海軍基地)➡綾瀬(厚木基地)➡座間(座間キャンプ)➡相模原(補給廠)➡福生(横田空軍基地)と結ぶ、在日米軍の兵站、武器補修ラインの一環に位置しているということを忘れてはならぬ。
在日米軍と神奈川県とは切っても切れぬ間柄にあるということじゃな。
こうした基地経済に支えられて、遊技場文化というものも存立し得たという一面を確認する事も大切じゃろう。
歴史に〈たら・れば〉は存在せぬが、徳川の世が十五代慶喜で終わらずに更に続いておったとしたら、今の我が国は如何に成っておった事じゃろうか・・・

 

 

▼約80日の改装休業を経て、再び王者の風格を増した「マルハン相模原」

▼マルハン相模原に一番近い「チャンピオン田名」

▼元々テナントだったマルハンが今や自前物件と成った「マルハン橋本台」

▼マルハン2店舗とは商圏を異にして稼ぐ「トワーズ相模原」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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