第190回 【上野(こうずけ)の国=太田市再訪 篇 目まぐるしく動くP環境と居住環境】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第190回

【上野(こうずけ)の国=太田市再訪 篇 目まぐるしく動くP環境と居住環境】

 

 

赤城山名物の空っ風が吹く頃になると、なぜか無性に上野の国へ行きたくなる。

前回は2016年6月で暖かい時じゃったが、あん時はちょうど色々な意味で太田市が激動しておる真っ最中の事であったわぃ。
今にして振り返ってみれば・・・

ⅰ.2010年末に、全国チェーンの「MGM」が新規出店する(700台)

ⅱ.2012年、大型複合施設である〈コロナWORLD太田〉の中の「太田コロナ」が撤退し、「スーパーDステ」(1057台)が後釜店舗として入店。たちまち群馬県下最大店舗となる。

ⅲ.2013年末に、茨城から「ZENT太田」(1040台)が新規出店し、たちまち太田市一番店と成る。

ⅳ.2014年盆前、「メッセ太田」(600台)撤退跡に、拡張して「Dステ太田矢島」(828台)が入店。

ⅴ.2015年盆明けに、太田市内3店舗目となる「マルハン太田新道」(877台)が新規出店し、たちまち「ZENT太田」と市内一番店を競い合う。

ⅵ.2017年GW直前、「MGM」の跡に、二転三転後、結局「ZENT太田飯田」(716台)が入店。

ⅶ.2016年8月より群馬県下一斉に、いわゆる“業界等価”を是正することを決議するも、太田組合等の延期要請により、事実上延期状態になり今日に至る。

ⅷ.太田市内に於ける、この4年間の閉店店舗としては、「オータ」「宇宙センター」「さくらんぼ」「チャンピオン」「イーグル「メトロヒルズ」「メッツスクエア」「タイガーエンドレス」「ローランド」の9店舗で、消滅遊技台は3248台にも及ぶ。

 

 

❶この年表を観ても分かると思われるが、前橋、高崎、伊勢崎と比べても、より一層の“激変”を経験したことは明白である。
特にⅵ.にみられるように、太田市は隣の栃木県と接していることから、『賞品買取り問題』については、すぐには“変化”しづらかった事情も理解できぬ訳でもない。

じゃが、栃木県の方は逆に2017年には、“あっさり”“業界等価”を是正してしまった!
かくなる上は、一刻も早く、賞品買取りの【商原則】に立ち返って、《買取り所》も《パチンコ店》も共に利益を確保でき得る仕組みを構築するべきじゃと思うがの…なんかここのところがもどかしくて、対応が遅れておるようにワシには思えてならぬが・・・。

実際、こたび二年半ぶりに太田市を巡察して感ずることは、太田のパチンコ店がどこも“疲弊”しておるように思える事じゃ。
前回も検証した如く《遊技台1台当たりの支持人口》は約2.0人で、決してタイト過ぎるマーケットではなかろう。

されど昔と違って、ヒトの心を焦らせる如き出玉性能の高い優秀機が出てくることも無い訳じゃし、だいいち“業界等価”営業でホールが“オイシイ”のは4円P一日の稼働が20,000発を超えておる必要が絶対条件じゃ。
しかるに現在は13,000発代まで下がってしまっておる。
これでは出玉感も全然出せんし、今の営業スタイルでお客のココロをそぞろザワザワさせるには程遠いというべきじゃ。
いい加減この辺りで“業界等価”にオサラバを告げて、新規則機に見合った営業スタイルに、一日も早く移行させるべきではあるまいか。

太田市が抱えておる問題の根源は、この一言に尽きると云うても過言ではあるまい。

 

 

❷という訳で、現在の太田で《お客が居るなぁ!》と感じさせるのは、
「マルハン太田新道町(シンドウチョウ)」(877台)と「ZENT太田」(1040台)ぐらいのもんじゃろう。

市内に合計3店舗も出しておる『マルハン』殿にしても、あとの2店舗は“普通の”稼働であって、括目すべきものは感じられぬ。
『ZENT』殿にしても、MGMの跡を借りて出された2店舗目も、やはり“普通の店”じゃ。

また3年前はあれほどお客が多かった『ダイナム』殿の店舗も、いまはすっかり稼働が落ちて、元気が全然感じられぬわぃ。
いったいどうした事じゃろう?元々『ダイナム』殿の店のコンセプトと「ZENT」「マルハン」のそれとは異なっとる筈なのに、この稼働低下具合はなんか変じゃのぅ。

ワシが見るに、「ダイナム太田」(480台)の方は、元々《低貸し無し!》の営業、そして「信頼の森太田」(400台)の方は《禁煙・低貸し専門店》と云う様にキレイに分けて居ったのが分かり易かった。
しかるに「ダイナム太田」の方にも1円コーナーを120台以上設置する事になったので、この分かり易い区別が曖昧に成ってしまったのじゃあるまいかのぅ。

唯一、地元太田を代表するチェーンの『アスカ』殿だけが、「アスカ太田」(546台)、「アスカ藪塚」(708台)を始め市内に4店舗を構え、地元の意地を見せて頑張っておられるのが、せめてもの救いじゃ。

 

 

❸聞くところによると、太田市を代表する富士重工=スバルと、隣の大泉町を代表するPanasonicの工場は、幸いに生産縮小や残業カットなども無く、堅調に生産活動を為されておるようである。やれやれじゃ。

相変わらず、東武太田駅前は100店舗を優に超えるフィリピンパブやshowパブなどが日中はヒッソリと店を閉めておるが、夜に成るとさぞかし駅前通りが賑やかになるのじゃろうな。
出入国管理法も改正されて、今後益々、外国人“労働者”の人口が増えるであろう。
太田市と大泉町を合わせると、現在でも15,000人位の外国人が居住登録しておると云うから、これから更にこれが増えるわけじゃな。

その割にはパチンコ店の中を見ても、ポルトガル語やスペイン語、英語の表記がほとんど見られぬのは不思議じゃのぅ。
外国人労働者のストレス解消の為にも、もっと積極的にインバウンド対策を取るべきであろう。

この4年の間に、9店舗で合計3,248台の遊技台が太田市から消えたことは、非常に寂しい事である。
じゃが皮肉な事に、その結果《残った店舗》にとっては或る意味商売し易くなったとも云えよう。

しかるに今回、平日に廻って観た感じでは、市内19店舗のうち、「マルハン太田新道町」「ZENT太田」の2店舗がしっかり儲かっている他、「スーパーDステ太田」「アスカ藪塚」がまあまあ儲かり、あとの残りの店はあまり儲かってはいないのでは?との不安が払拭しきれなんだ。
営業手法を含め、早く太田市内の遊技場が【元気】を取り戻してもらえることを懇い願う事にしよう。

 

 

▼ZENT太田店 複合の優良店

▼D’station太田矢島 メッセの撤退後、前面を増築し、Dステの太田市2号店

▼ZENT太田飯島店 MGM撤退後の居抜き入店

▼ダイナム太田店 信頼の森とのW店舗

▼アスカ太田店 アスカの旗艦店舗で、理事長のお店で地元の意地を見せる。

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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