第194回 【播磨の国=加古川市 前篇 地元強豪、全国チェーン、群雄割拠の激戦区】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第194回

【播磨の国=加古川市 前篇 地元強豪、全国チェーン、群雄割拠の激戦区】

 

 

ワシとしたことがうっかりじゃ。
かつて昭和の時代、関西一の激戦区であった加古川を今まで報告書に纏めておらぬ事に気付いたしだいじゃ。何回も脚を運んでおるのにのぅ。

で、今現在はどうなんじゃ。
相変わらず(!)どころか、以前にも増して激戦区じゃ。店舗数は30年前と比べて当然減っておるが、遊技台数で行くと多分以前よりかなり増えとるじゃろう。
しかも大手がしっかり入り込んで、元からの中小店舗は大変かと察せられる。
さ~て、関西一と思われる激戦区をじっくりと廻るぞ。脚が棒に成るかも知れぬが(笑)。

 

 

❶兵庫県と云えば昔から『モナコgroup=羽柴観光』『ミクちゃんガイアgroup=タツミコーポレーション』の2社が何かと有名である。

『モナコ』は姫路を本拠とし兵庫県内11店舗、『ミクちゃん』は姫路を除く加古川以東で県内27店舗を展開しておる。
『ミクちゃん』が何故姫路に進出しないのか?にはきっと深い訳が有るのだろうが、そうなるとここ加古川市が両groupの激突の“関ケ原”となることは、地政学的にも理の当然じゃろう。

平成の初め頃、最盛期の加古川には計36店舗ほど有ったようじゃ。
このうち24店舗が完全閉店し、現在も1990年から残るのは12店舗だけである。
これに90年以降に出来た11店舗を加え、現状は加古川市内には23店舗が営業中である。
90年以前から残っておる12店にしても“昔の名前で出ています”店舗は5店だけと成ってしまった故、30年ぶりに加古川に戻るカタが居ったなら、加古川のパチンコ屋は“まるで変わってもうた”(神戸便じゃ)と思うじゃろうな。

そこで現在の市内の23店舗を列記すると、

➀「ミクちゃんガイアアリーナ」(1214台)※加古川バイパス加古川西ランプ横に2012年5月出店
②「ミクちゃんガイア加古川JOY PARK」(1039台)※2017年3月元トイザらス跡に居抜き出店
③「ミクちゃんガイア21平岡」(480台)
④「ミクちゃんガイア東加古川」(380台)※元「シンメイ」跡に居抜き出店
⑤「モナコリゾート長田」(500台)※2014年末、島を倒し140台減台して全面改装
⑥「モナコ加古川」(436台)※「キコーナ加古川」の真横
⑦「モナコ別府」(スロ專208台)※山陽電車〈別府(べふ)駅〉前
⑧「キコーナ加古川」(1283台)※2013年末加古川初参入、18年末に274台増台大リニューアル
⑨「マルハン加古川」(720台)※2011年夏商業施設〈ホームランスタジアム〉へのテナント出店
⑩「夢屋加古川」(980台)※神戸製鋼正門近くの大型商業施設〈ラ・ム―〉の一角に木造出店
⑪「BIG APPLE加古川」(1238台)※2013年夏、元「IKOKA」を買収。
⑫「TOP ONE加古川」(1070台)※2001年出店時には圧倒的一番店だった
⑬「る・それいゆ別府」(339台)※兵庫、大阪に9店舗展開する積極派?
⑭「る・それいゆ東加古川」(216台)
⑮「メッセ加古川」(407台)※北九州小倉の大手「OPA」の系列
⑯「メガGAIA土山」(1152台)※東京の〈GAIA〉のお店で、2011年から7年経過
⑰「ニューラスベガス」(374台)
⑱「ラスベガス上荘」(310台)
⑲「虎王」(377台)※かつて〈パチンコ情熱リーグ〉の理事長を務めたこともある三山殿のお店

以下、単店として

⑳「太陽」(495台)
㉑「コロンビア」(322台)
㉒「KOSMOS別府」(320台)
㉓「ルネッサンス別府」(320台)

以上合わせて23店舗が、現時点の加古川での遊技場の一覧であるぞょ。

1000台超の大型店が6店舗も有るにも関わらず、200~400台位の店もけっこう残っているのには、正直驚くしだいである。
※上記の各店を個別に取り上げていたのでは、加古川市場の全体の流れが見えなくなってしまうと思われるので、“柱”となるものを中心に論究を進めていく事をお許しくだされ。

 

 

❷【加古川パチンコ市場の特徴】

ⅰ.『ミクちゃんgroup』が1000台超の2店舗を始めとして4店舗で最大集客をするなかで、2013年の「BIG APPLE」、「キコーナ」の加古川進出は大きな“衝撃”となった事は間違いなかろう。

ⅱ.その証拠に加古川では最大手の『ミクちゃんgroup』は早速動いた!まず旗艦店の「ガイアアリーナ」店を翌2014年末に、1120台➡1214台へと増台リニューアル。
次に2017年3月にはショッピングセンターJOY PARKのトイザらス撤退後の建物に居抜きで「ジョイパーク」店(1039台)を新規出店した。
この店は店内をガラスで仕切ったもので、加古川では初の〈完全分煙型〉大型店である。

ⅲ.『モナコgroup』も動いた。
加古川での旗艦店「モナコ長田」の島を全部倒して円型・R島を主体とする「モナコリゾート」(500台)に造りかえて、2014年末にグランドリニューアルした。

ⅳ.こうした“対抗策”に対し、「キコーナ加古川」もgrand openから5年経ったのを契機に、それまでの1007台➡1283台へと⊕274台増台して、1200台の“大台に”乗せてきた。
これで、26.3万人の加古川市に、1200台超の大型店が【3店舗も】存在する事になった。

ⅴ.「BIG APPLE」も非常に頑張っておる。
今日の巡察日は「マルハン」「TOP ONE」「ミクちゃんガイアアリーナ」の3店が店休であることを考慮したとしても、存外の頑張りようで600人は入っておるではないか!《半休効果》というものが全国的には虚しく成ってきておる現状で、3店舗半休日にこれだけお客が入るとは、加古川のモノ達はやはり“ぱちんこ・パチスロ好き”が多いのじゃのぅ。

ⅵ.「コロンビア」殿の様に、超大型店に挟まれておりながら貸し玉・メダルを《1.6円P、10円S》にすべて変更する事により、見事に生き残っているのもなかなか感心するわのぅ。

ⅶ.韓裕社長には怒られるかもしれぬが、加古川の「マルハン」は出来た当初からあまり強力ではない。国道から随分と奥に入らねばならない故、視認性の悪さというハンデキャップを背負っておる。
自社店舗ではないと思われるので、構造を根本的に変えられないという点もあり、忸怩たる想いが有るのやもしれぬ。
加古川マーケットは、「マルハン」中心には動いておらぬという点が、他の激戦区と根本的に異なる点であろう。

 

 

❸それにしても「キコーナ加古川」はようけ入っとるのぅ。

半休日とは言え、平地はおろか、3層4段の立駐の3階まで一台も駐車スペースが空いておらぬではないか!
仕方ないので屋上に停めるしかあるまいな。
キコーナ“らしからぬ”SLOTのR島が妙に斬新じゃ。データ表示器にダイコク電機のPREMIUM BIGMOを使っとるのも、キコーナ殿としては珍しいのぅ。
まっこと時代はドンドン変わるもんじゃ。
複合テナントして牛丼の松屋を入れておるのも、加古川では斬新じゃのぅ。

ちょっと脚を延ばして「夢屋」(980台)も覗いておく必要があろう。
これも出来てもう20年以上経つと思われるが、加古川市の南西端に位置し、市内を東西に3本走る国道からもうんと外れておるにも関わらず、“隠れた”名店であろう。
加古川市内一大きな産業である神戸製鋼の正門近くに店が在るとは言え、この頑張りようはマッコト立派と云うべきであろう。
加藤社長のナイスGuyのお顔が浮かんで参るわ。
たしか20年以上前に出来た時は加古川一の規模だったと記憶しておる。980台とは云え、ほぼ1000台の大型店と申しても良かろう。
天井の高さは「ミクちゃんガイアアリーナ」に負けぬくらい高く、実に圧巻じゃ。
外からは全然さように見えんのが不思議なもんじゃ。

 

 

❹やれやれ、加古川ではまだ〈別府地区〉〈東加古川地区〉〈土山地区〉の巡察も残っておるが、もうそろそろ日暮れで腹もようけ空いてきおったわ。
ここはひとつ、残りの地区については後日の宿題と云う事にして浪速の街まで戻る事に致そう。

25年前に当時のORIXの“パチンコ課長”と付き合わせてもろとった頃、加古川はとても激戦区で先行き不透明ゆえ、与信はできかねるという話しを聞いておった。
つまり、もう出店の余地は無い程“終わっとる”というイメージを永らく抱いて参った。
今日こうして改めて加古川の街を
巡回してみて、いやいやどうして全然終わっとらん!どころか、相変わらずパチンコ“お盛んな”街であることを痛切に感じたしだいじゃ。
ナマの歴史と言うものは、通り一辺倒では無いものよのぅ。
加古川の美人運転手に、それではバイバイじゃ(笑)。

 

▼決意の274台増台で加古川戦争に大手をかけた「キコーナ加古川」

▼加古川では珍しいピロティ方式で、2階が営業店舗の「BIG APPLE加古川」

▼3年前までは加古川一番店だった「ミクちゃんガイアアリーナ」は、今も健在

▼トイザらス跡に入店した「ミクちゃんガイア JOY PARK店」

▼ローコスト店舗ながら、加古川の”ダークホース”的存在を示す「トップワン加古川」

▼全国の夢屋の中で最大店舗の「夢屋加古川」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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