第199回【下総の国=幕張周辺 篇 先見の明をもって生き抜いた古豪が集うエリア】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第199回

【下総の国=幕張周辺 篇 先見の明をもって生き抜いた古豪が集うエリア】

 

 

幕張と云えば、千葉市の美浜区と花見川区の両区にまたがる〈東京湾沿い〉の細長い長方形のエリアじゃ。
このエリアを貫通する道路は〈国道14号=千葉街道〉と、より海側の〈県道船橋千葉線〉の2本の幹線道路で、高速道路で云うと陸側の〈京葉道〉と、海側の〈東関道〉の2本がこのエリアを横断しておるのぅ。

この地区で何より有名なモノと云うとズバリ《イオンモール幕張》と《幕張メッセ》と《千葉マリンスタジアム》じゃろぅ。
《イオンモール幕張》はといえば、なんせ関東では越谷の《レイクタウン》に次いで、2番目に巨大なショッピングモールじゃ。
しかも埼玉の越谷と比べて遥かに人口の多い〈千葉市、習志野市、船橋市〉を後背地としておるだけに、土日祝日の混みようはハンパじゃないと聞いておる。
この《イオンモール幕張》の前面道路沿いには、〈COSTOCO〉〈ROUND ONE〉〈島忠ホームズ〉〈Gulliver〉〈カインズホーム〉〈東京インテリア〉と名だたる郊外型大型施設が、ズラリと一列に並んでおる。

さすが巨大な埋立て地ならではの巨大な商業集積で、アッパレと云うしかあるまい。
これらは全て《JR京葉線》よりも海側にかたまっておる訳じゃな。
 

❶ 今回巡察する遊技場は、この《JR京葉線》よりも北側の〈国道14号線〉沿いの4店舗と、JR駅前で唯一残る1店舗である。

その5店舗とは、東から西に向けて、
➀「ミリオン幕張」(720台) ※徳島の大手=ノヴィル㈱の2004年関東初進出の店で、日産との複合と云う珍しい複合
②「やすだ幕張」(960台)  ※12年前に500台➡960台に約2倍に増設した“鉄板”の店で、千葉市内ではベスト5には必ず入る店。できたのは④よりも古く、1982年頃か?
③「TOHO幕張」(318台) ※池袋に本社のある永豊企業㈱の重要店舗で、1981年頃できた、現存する幕張エリアでの“最古参店”
④「アスワン幕張」(520台) ※前:千葉県遊協の理事長であられた大城殿の郊外店のハシリで1984年オープン。
⑤「SHOGUN幕張」(272台)※名古屋本社の古豪企業。千葉県では唯一の店

この一覧を見て、ふと気づく事がある。それは②やすだ③TOHO④アスワンの老舗店舗がいずれも昭和55年からの《FEVER機》ブームの頃に、立て続けにgrand openをしておるという衝撃の事実である。

今更そんな36年前の事を言うても、皆の衆はあまりピンとは来ぬかもしれぬ。
じゃがよ~く考えてみっしゃい。
そんな昭和50年代に“雨後の竹の子”の様にできた店が今も元気で並んでおるという事例を、他で見つける事ができるじゃろうか?!おそらく全国的にも殆ど有るまい。

実は調べてみると、京葉線の〈海浜幕張駅〉の開業が1986年(昭和61年)、東京ディズニーランドの開業が1983年(昭和58年)ということじゃから、②やすだ③TOHO④アスワンが相次いで開店した頃は、千葉湾岸のディズニーリゾートや幕張開発が、まだどうなるかもわからぬ、謂わば“海のモノとも山のモノともつかぬ”時期であったということになる。
そんな時期に国道14号=千葉街道沿いに“カーパチ店”をワレ先に造るという事は、当時の“フィーバーブーム”が如何に凄まじいものであったか!という事の証左ではあるまいかのぅ。
※因みに、HOLLYWOODのビバリーヒルズをイメージして造成され、写真週刊誌を賑わかせた《チバリーヒルズ》の分譲開始は1989年(昭和➠平成への変わり目)というから、当時の千葉市のブームは、ハンパなもんじゃなかった事も、改めて窺えるというものじゃ。

 

 

❷ さて、地政学的おさらいはそこそこにしておいて、早速《幕張エリア》のパチンコ店を久々に廻ってみるとするか。

先ずは➀「ミリオン」からじゃ。
国道14号と海浜幕張駅に幹線県道との交差点に店は在り、謂わば最高の立地じゃ。
よく見ると千葉日産との複合店舗となっておる。
こんな凄い事ができるとは、徳島のノヴィル殿、ただモノでは御座らぬな!こりゃこの「ミリオン」ができて2年後に、「やすだ」殿が500➡960台に大増築工事を敢行なされたのも、充分に納得できるというもんじゃ。
ミリオン殿は、習志野店も抜群の稼働をされておるし、この幕張店とでまさにドミナントじゃな。

 

次は100m斜向かいに見えてくる②「やすだ幕張」じゃ。
相変わらずようけお客が入っとるわぃ。
板橋の大山に本社のある安田屋が、こんな千葉の稲毛駅前や幕張にまで“攻め込んで”来るのも不思議な話しじゃが、よく考えたら池袋のTOHO(旧店名はRIO)殿の方がいち早くここ幕張に進出されておるから、FEVER全盛期というのは、今よりも全然凄く他県を跨ぐ出店に積極的じゃったわけじゃな!
いずれにしてもパチンコ営業の王道をいかれる安田屋殿のことじゃ。
抜かりの無い玉の出し方では、やはり今でも他社を圧倒する技量をお持ちなのであろうな。
いつ来ても良い店で感服仕るわぃ。

 

三番目は③「TOHO」殿じゃ。
今と成っては②「やすだ」と④「アスワン(=後楽園)」という“お金持ち”企業に挟まれる格好になって少々シンドイ面が有るやもしれぬ。
しかし投資分は既にとっくの昔に回収されておるであろうから、案外余裕の営業かも知れぬぞ。
ここはドン・キホーテとの複合施設じゃが、TOHO殿がドンキに、テナントとして貸しておられるようじゃ。
「やすだ」大増築後は稼働的には少々厳しいものがあったかもしれぬが、そんな事にへこたれる様子も無く、接客は抜群で良いお店じゃな!
幕張での最古参としての自信が為させるワザであろうのぅ。

 

四番目は「TOHO」斜向かいの④「アスワン幕張」じゃ。
「TOHO」「やすだ」と相次いで東京から“攻め込まれ”たのをみて、地元千葉の雄としてもそのまま放っても置けずに、負けずに出店されたのであろうと推測致す。
なんせ大和商事の大城殿と云わば、津田沼駅真横の「後楽園」という昔からの超名店で有名であるし、馬の世界では“ダイワ”〇〇という、当時GⅠレースにも出場する名馬を多数お持ちの事でも有名なおカタじゃからのぅ。
さすがに資金力は豊富とみえて、34年経過した今でも全然古びておらん。
天井も高く充分今でもP業界の“GⅠレース”に出場できる状況じゃな(笑)。

 

そして最後は⑤「SHOGUN」である。
副将軍たるワシが喜びそうな名前を付けてくれたもんじゃ(笑)。
この店は幕張地区では唯一と成ってしまった〈駅前店〉である。
昔は幕張駅前にも数軒のパチンコ屋が在ったもんじゃが、➀~④の国道14号線の4店舗でコンペを繰り広げとる間にどんどん消えていってもうて、今は駅前ではこの「SHOGUN」一軒だけに成ってもうたわぃ。
因みに一日当り乗車人数が67,500人(※乗降人数に換算すると、倍の13万人超)の巨大駅=海浜幕張駅前にもパチンコ屋は存在しない。

 

 

❸ こうして見ていると、平成になる前に天下の国道14号沿いに、バタバタと出現したロードサイドの3店の出店判断が、今と成っては如何に“大正解”であったかをつくづく実感できる今度の視察であった。

そして平成16年に“遅れて”やってきた➀「ミリオン幕張」を含め、計5店舗で天下の千葉街道を“押えて”おるという訳じゃな。
よく見てみると、船橋から千葉駅周辺までの国道14号沿いには、上記➀~④の4軒以外には、船橋市に「Creer船橋競馬場店」(600台)を含め、計5店舗しか無いことにハッと気づく。これは実に意外や意外である。

時代を先取りする先見の明なるものは、誰もホントは持ち合わせておらぬとワシは思う。
されど、理屈では上手く説明できぬ“直観力”のようなものが働くことは往々にしてみられるものじゃ。
今回そのことをマザマザと思い知った巡察であったわぃ。

 

 

▼千葉日産との複合施設という珍しい形態の「ミリオン幕張」

▼ミリオンの斜向かいにドーンと構える「やすだ幕張」

▼千葉県の郊外店舗のハシリであった「TOHO幕張」

▼千葉県の雄として頑張る「アスワン幕張」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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