第202回【陸奥の国=仙台市青葉区 篇 県外企業が市場に与える第三の衝撃】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第202回

【陸奥の国=仙台市青葉区 篇 県外企業が市場に与える第三の衝撃】

 

 

 

ちょうど一年前に仙台の宮城野区を中心に、青葉区の一部を加えて巡察して廻ったのが懐かしい。
※『漫遊記(147)(154)』ご参照あれ。

あん時は2017年の8月と12月に連続して2店舗のgrand openという離れ業をなされた、群馬高崎本社の『D’station』の攻勢に対して、仙台市内の多くのホールはいかに対処なされ、そしてどう影響を受けておるのか?が主眼であった。

あれから約1年が経過した。
ところがこたび2018年末ギリギリに、再び2つの大きな“事件”が勃発した。

一つは「D’station仙台コロナ」のgrand openであり、いま一つは「パラディソ小鶴新田」のgrand openである。
前者にあっては《遂にDステ殿が宮城県で3店舗か!》という驚きであり、後者にあっては《遂に「RISING」が宮城から消え去ったのか!》という感慨である。

そして今また“第3の衝撃”ともいうべき“事件”が起こりつつある。
2年前から土地を取得された愛知県本社の㈱ダイハチ殿が、いよいよ「ベガスワンダープラザ」という店名で青葉区荒巻に超大型店を開店される日が近づいて参った!という事である。
青葉区には既に「ベガスベガス」と名の付く店舗が2店、「ベガスランド」という名の店舗も存在し、それぞれが皆【別々の会社】じゃ!
こりゃいったいどうなるんじゃろう?!かくして今度の巡察は極めてミステリアスなものと成るかもしれんぞ(笑)。

 

 

❶ 今回観て廻る店舗は、以下の如くである。

〚青葉区〛
➀「ニューセブン南吉成」(514台)※今や老舗中の老舗となった北都観光㈱の基幹店
②「アムズ南吉成」(504台)   ※宮城県内の7店舗中、最も気合の入った基幹店
③「タイガー吉成」(447台)   ※県内10店舗中4パチや20スロの無い3店舗のうちの1店
④「ARISE DAIAN荒巻」(595台) ※かつて県内3大手と謂われた「大将軍」からの流れを引く店
⑤「ジパング荒巻」(322台)   ※北海道千歳市のケ―エヌ三光㈱の店舗
⑥「ベガスベガス北仙台」(480台)※東北の雄である㈱ベガスベガスの“本家”の店舗。宮城県下では5店舗を有し、仙台市内ではそのうち3店舗を展開
⑦「ベガスワンダープラザ」(台数?)※まもなくオープンする話題の店

〚宮城野区〛
⑧「D’station仙台コロナワールド」(835台)※昨年12/28にコロナワールド建物内にgrand open
⑨「パラディソ小鶴新田」(800台)※昨年12/26に「パラディソ」に店名を変え大規模改装しての「再」grand openを断行

の9店舗じゃ。

 

 

❷ まず会員募集を始めた⑦「ベガスワンダープラザ」からじゃ。

この場所には8年前の大地震で柱や床にヒビが入って使用不能になった大規模マンションが建っておった。
ワシは当時この被災した土地を買われた広島の不動産屋から頼まれて、実は誰よりも早くこの物件を観に来たことがあるのじゃ。
少し傾斜しておる土地ではあるが、ワシはここに大型パチンコができたら、きっと流行ると確信したもんじゃ。
早速東北の大手企業数社に“出店せんか?”と声を掛けてみたものの、みな一様に、“土地を買ってまで30億近い投資は危険だ!”と断られたもんじゃ(笑)。

東北人にとっては、この青葉区の住宅のど真ん中の土地は、あまり魅力的には見えなんだようじゃな。
道理でここを買ったのが、そんな風には一向に思わない愛知県のホール企業という事になるわけじゃな。
果たしてこの“勘の勝負”、ワシの勘が勝つか?それとも東北人の“常識”が勝つのか?ひとつ賭けてみる気はござらぬか(笑)。
いずれにしてもこのGW前後にgrandする「ベガスワンダープラザ」殿の出鼻の勢いを見てからの楽しみという事に致そう。

この⑦の大型店により確実に影響が出ると思われるのが、同じ荒巻地区で営業する⑤ジパング荒巻と⑥ベガスベガス北仙台の2店舗と云う事になろう。
⑦の「ベガス」殿は、大阪枚方市や岐阜市、長野県安曇野市、長野市でも、並み居る荒ぶる“敵”と闘ってきた“実戦派”の会社だけに、ここはひとつ東北勢にも慎重に駒を進めてもらわにゃならぬぞぇ。
特に⑤⑥の両社とも大手と違って“ツワモノ戦士”のストックが無いと思われるだけに余計心配となって来る。

 

 

❸ さてこれからは同じ青葉区でも更に山側の蔵王方面へ車で走る住宅地に位置する3店舗を見に参ろう。

この辺りは〈吉成〉という地名で、ここには➀ニューセブン南吉成、②アムズ南吉成、③タイガー吉成が《仙台北環状道路》の西側に沿って並んでおる。
このエリアは非常に不思議な場所で、かつて仙台市近辺の激戦地、例えば〈西多賀〉〈泉〉〈苦竹〉〈仙台新港〉〈名取〉等でドンパチやりだした時も、基本的には殆ど影響を蒙らずに営業を継続してくる事ができたエリアではなかろうか?とワシは睨んでおる。
それほどにこの仙台市一と申しても良い“優良な商業&住宅地”は“守られて”きたと云っても過言ではあるまい。

げんに、②の「アムズ(AMS)」などは、AМSグループの店舗の中でも最も“気合の入った”造りの頑丈な店構えで、エレベータhallの造りといい、併設する食堂の造りといい、たいそうな拘りの造りであろう。
一言で申さば【昭和の香り】の味付けが天下一品と申してよかろう。
沖縄におられる清水オーナーは《昭和のコレクター》と名付けても良いくらい、昭和の逸品を収集されておるらしい。
さすがそうでもないと、かかる“本物の昭和の雰囲気”は、並の企画会社やデザイン会社には真似できぬと思われる。
考えたら「AMS」で平日打っている約200人超のお客は、間違いなく100%が昭和世代であるから、昭和を強く訴求することは些かも奇を衒ったものではあるまい。

おかげで低貸し客を中心にガッチリ不動の顧客層を摑んでおると見受けられる。
想像するに地下鉄もJRも走っとらん優良住宅地でのヒトの脚は、90%が自家用車で、あとはバスであろう。
拠ってこのエリアのパチンコ客は市内中心部の〈一番街〉とか〈名掛丁〉とか〈仙台駅前〉とかで遊技する必要性が殆ど無いと云えるじゃろう。
かと言って車で一本道とはいえ、遠い〈泉中央〉などの泉区までワザワザ出かけてまで打たなんでも、この〈吉成〉エリアの3店で十分まかなえてしまう。

➀「ニューセブン」と②の「AMS」とは隣通しで、お互いに行き来できるのも、お客にとっては好都合じゃろう。
なんせ車を一度駐車したら動かさなくともタイプの異なる2店で遊び分けられるという訳じゃ。

おそらく、もうすぐ⑦「ベガスワンダープラザ」のデカいのが出来たとしても、(一時的には少しお客を持って行かれるかもしれぬが)じきにまたこの〈吉成地区〉に戻って来るのではあるまいかのぅ。

 

 

❹ 最後に、昨年末にgrand openした大型2店舗の“その後”が気になる故、急ぎそちらに向かうと致そう。

まずはJR仙石線の〈小鶴新田駅〉前徒歩1分のとこの⑨「パラディソ小鶴新田」から。
元の「RISING」殿が眼を付けられた立地として、非常に面白い好立地じゃ。
残念ながらRISINGの大滝殿は、ここ5~6年程はパチンコ営業に情熱を注ぎこむことから気持ちが遠ざかられたようにお見受けする。
仙台市内に在った3店舗をみな閉めてしもわれた。
そのうちの一つであるこの小鶴新田店は充分に再生(リバイバル)する!と確信された扇屋の石田殿はさすがと云うべきじゃろう。

店の真向いが〈ヨークベニマル〉の繁盛スーパーでもあり、旧RISING店に相当手を加えられて素晴らしいお店に仕上げられた。
「パラディソ仙台東インター店」と同じく、PもSも玉・メダル積み無しの完全パーソナル店であるが、玉積みの店と比べても客入りに何の遜色も感じられぬ。
さすが宮城での《パラディソbrand》は健在じゃのぅ。

 

 

さていよいよ⑧「Dステ仙台コロナワールド店」に向かい、終わりと致そう。
この店をみるポイントは《複合娯楽施設の中のパチンコ店はどうなのか?》という素朴な問題提起ではあるまいか。

昭和60年代(1980年頃)~2001年頃にかけては、まさしくゲームセンター、温浴施設へ出かけるヒトも多く、パチンコ遊技場との相乗による“賑わい感”は相当みられたように思われる。
ただ、その後社会が携帯・スマホの急速な普及により、外へ実際に出掛けずとも色々情報が取れたり、スマホゲームのような疑似体験が手頃にできるようになってからは、チト状況が変わってきた様にも感じられる。

こうした社会の変化にダメ押しをしたのが、Amazonに代表されるネットショッピング社会の到来じゃろう。
なにせAmazonの出現により、ヒトはホンマに外に出歩く回数が減ってしもうたからじゃ。
さすれば、かつて《仙台にコロナ有り》と絶頂を極めた時代はピークを過ぎたのかもしれぬ。

さてさて、コロナワールドの中のパチンコ遊技場が、《コロナ》➡《Dステ》殿に主役が交代した事で、コロナワールドへの来場客数が増えるのかどうかが見モノじゃ。
今のところ成功裡には推移しとるようじゃが、稼働面では⑨の「パラディソ小鶴新田」の方が活況感があると感じられる。
なにはともあれ、これで《利府町》《仙台市泉区》とここ《宮城野区》とで、計3店の800台店舗を展開されたNEXUS㈱の次の店が楽しみとなって来るわい。

 

 

▼昨年末建設途上で、まもなくgrand open予定「ベガスワンダープラザ」

▼青葉区の山側の吉成地区で地元に根付いた「ニューセブン南吉成」

▼昭和レトロ感とのマッチングは見事「アムズ南吉成」

▼RISINGからのイメージチェンジが見事に成功「パラディソ小鶴新田」

▼コロナワールドの仙台での2店舗を引き受け好調に推移「D’station」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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