第204回 【尾張の国=東郷町 篇 古戦場、小牧・長久手の布陣】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第204回

【尾張の国=東郷町 篇 古戦場、小牧・長久手の布陣】

 

 

 

東郷町に参るのは恐らく10年以上ぶりじゃろう。

その頃丁度旧「マルマン東郷」ができたというので、当時、豊田のP店の常務の車で見に来たことが思い出される。
当時「マルマン」殿と云えば小牧店に於いて所謂“20割営業”というのを為されていて、当時の稼働で50,000発を優に超える稼働をさせておられることで有名であった。
豊田市本社のマルマン殿が満を持して出店されたのがこの東郷店であったと思われる。
昭和28年の創業と云うからこの業界では老舗中の老舗企業じゃな。

ところがその老舗企業が、残っていた5店舗を皆売却されてもうた!というから大ごとじゃわな。
そしてこのうち2店舗(東郷&小牧)を買われたのが『真城』=プレイランドCastle殿と云う事じゃ。
愛知でも遂に本格的なM&Aが始まったか!と云う事で、丁度世間での10連休とやらの合間をみてわざわざ東郷まで駆け付けて来たという訳じゃ。

 

 

 

❶ 東郷に着いて改めて思うが、この辺りは戦国の世に於いては〈合戦場〉じゃった雰囲気が今でも色濃く残っておるのぅ。
“小牧・長久手の戦い”と一口に云われるが、実は尾張の国だけではなく、全国に亘って〈羽柴秀吉派 vs 徳川家康・織田信雄派〉との、信長公亡き後の首領争いが繰り広げられたのである。
小牧・長久手はこの半年にわたる全国内乱の発端に成った記念すべき合戦場である。
そういう視点で今日、東郷の丘陵を眺めてみれば、パチンコに於いてこれから始まるお客獲得合戦の意味合いも一段と味わい深く感じられることであろう。

今回4月25日にグランドオープンした「プレイランドCastle東郷」(1066台)を中心として半径5kmの“戦陣”を眺めてみれば以下の店舗が“陣”を構えておる。

〖東郷町内では…〗※北方向
➀「GOLD玉越東郷」(1050台)※名古屋市守山区を本拠とする超個性的企業
②「ZENT和合ケ丘」(480台) ※昨年4年ぶりに豊橋に話題の新店を出店された。「マルマン」の3店を買われておるので、2店を買われた㈱真城どのとは因縁の“対決”か?

〖みよし市では…〗※東方向
③「タイホウ三好」(580台) ※20年以上前に全日遊連の理事長を務められた故:小野金夫殿のご子息が経営される、愛知県内約20店舗の県内大手チェーン
④「ダイアナ三好」(421台)
⑤「キング会館三好」(277台)中京大手の㈱kング観光とは無関係(笑)

〖刈谷市・豊明市では…〗※南方向
⑥「タイホウ井ヶ谷」(417台)
⑦「メガバックス」(234台) ※名古屋市昭和区本社で、愛知県内3店舗展開
⑧「有楽 新田」(723台)  ※知多半島を拠点に県内14店舗を展開される中堅大手
⑨「京楽会館 豊明」(500台)※メーカー京楽産業.の榎本殿とは盟友関係にある山口家の“陣”
⑩「H & L」(264台)

といった具合に、小さな“陣”もあれば、大きな“陣”もある。

小牧・長久手の戦に例うれば、どれが“味方”で、どれが“敵方”か皆目判らぬ。
ハッキリしておることは、「Castle」殿の動きに合わせて上手に立ち回れば、自陣にプラスになり、ヘタに無駄な動きをすればアダに成るという事じゃ。
小牧・長久手の戦も和睦するまでに9カ月もかかった様に、“現代版の小牧長久手”も“戦局”があらかた判明するのに半年以上を要することじゃろう。

 

 

 

❷ 早速、最新の“陣”を張られた「Castle東郷」から陣中見舞いさせて頂こう。

13年前の2006年に此処に「マルマン」殿が華々しく新店を建設された時、ワシも丁度覗かさせてもろうた記憶が有る。
あの頃は名古屋を中心に1000台クラスの超大型店が雨後の筍の如くアチコチに出来おって、どこも皆良い想いをされておったのぅ。
50年前にTVCMで山本直純指揮者が“大きいことはいいことだ”と叫んで大流行語となったが、遊技場にあっても皆一斉に“大きいことはいいことだ”の雰囲気が満ち満ちていた、当時の愛知である。

既にその時②「ZENT和合ケ丘」は早々と営業しておったが、➀「GOLD玉越」はまだ来ておらなんだ。
玉越殿が東郷に進出されたのは2010年以降の事と記憶しておる。
あれだけ元気の良かった『マルマン』の岡田殿がどうして全店売りに出されたのか?経緯は存じ上げぬ。
もしかして後継者の問題とかが有ったのやも知れぬのぅ。

しかし、こうした機会を捉え素早く動かれた真城殿もさすがじゃ。
真城殿と申さば名古屋では東区の「大曽根店」や中区の「記念橋店」で、『湯の城』などという大型温泉施設も展開されておるが、遊技場の方は拙速に出店を急がれておる訳では無いとみておった。
じゃがここへ来て「マルマン小牧」も含めると計11店舗となり、遂に二桁に店舗を載せて来られたことを注目すべきじゃろう。
二代目真城社長の目には、《これからが勝機来たれり!》と感じておられる事じゃろう。

※店のホームページをみてすぐ気付くことは、「Castle東郷」へは案外、名古屋市緑区から15分圏内の運転で来ることができる!という事じゃ。
特に桜通線の終点の「徳重」周辺の団地からは10分の近さという点が気になる。
このあたりに、この「マルマン東郷店」を買われた隠れた狙いが有ったのやも知れぬ(笑)。

 

 

 

❸ 次は「Castle」の次に新しい➀「GOLD玉越東郷」じゃ。
「Castle」から歩くこと約2.5km。ワシもようやるわ(笑)。おかげで健康充満じゃがの。

「玉越」殿の店はホンマに個性的でエエのぅ。PとSを左右両翼に分けて、真ん中に広々と天井の高い景品カウンターとトイレという造り。
おまけに椅子ときたらラメ入りの赤・青・黄・シルバー等が交互に嵌め込まれておって、“おとぎの国”の雰囲気創りは天下一品の技であるぞよ。
1500台や2000台の店が珍しくなくなってきておる中にあって、この玉越殿の店づくりを超える会社は依然として出て来ておらぬ!“独自固有の長所”とはこういう店の事を指すのであって、業界人たるもの大いに勉強してもらわにゃ困るわぃ。

新店の「Castle」殿とは全然違うコンセプトとやら故、新店ができて歓迎!とでもいった余裕の表情じゃな。
もうこうなると1066台だの1050台だのといった台数差は殆ど意味を為さぬと言って良い。

興味深いのは、「Castle」も「GOLD玉越」も玉箱が見当たらん事じゃ。
最近のキング観光の「金山店」や「若宮大通店」でもそうじゃが、中京地区の経営者ちゅうのは、ホンマに超合理主義者のカタが多いのぅ。
全国大手の「マルハン」「GAIA」「D’station」等が4円パチンコの玉積みに拘る中にあって、中京地区の経営者のコスト削減と、従業員の負担軽減への割り切りは、ホンマに脱帽するわぃ。
いずれ、関東・近畿・九州もこうなるのではあるまいかのぅ。

※「GOLD玉越東郷」へは、名古屋市天白区の平針方面からも10分少々の運転で来ることができる「Castle」どのと連携して東郷町が頑張る事により、今まで以上に天白区からのお客の誘因が図られるのかも知れぬ。
こりゃ「サンシャインKYORAKU平針」(880台)もウカウカしとれんぞ。

 

 

 

❹ 泣いても笑っても東郷町は3店舗だけ、ということで最後に残るは②「ZENT和合ケ丘」(480台)のみ。

東郷町のみでみた場合は、おそらくこの場所が最高の立地といえよう。
なにせ店の北側は愛知県でも有数の高級住宅として知られる和合ケ丘じゃ。
日本有数の高級ゴルフクラブとして名を知られる「名古屋ゴルフ倶楽部和合コース」もすぐ近くじゃ。

問題はかような“高級”な人々がパチンコを親しむのか?という素朴な疑問じゃが、ワシには判断がつきかねる。
②「ZENT和合ケ丘」は敷地的にもそこそこの広さがあるし、善都どのがその気にさえなれば、900台位の立駐付の店舗は出来そうなもんじゃが、現状は嘗ての大型店基準であった480台の店で甘んじておられる。
どうも人間の目の“錯覚”というもんは恐ろしいもので、1000台超の2店舗を見た後で、この480台のZENT和合ケ丘店を観ると、“小さく”思えてしまうからイカヌのぅ。
この店の前面道路は国道153号の幹線道路なんで、将来もしかしたら建替えられるのかもしれぬがのぅ。

 

 

 

❺ やれやれ、今日もナンダカンダで7kmばかし歩かさせてもろうた。
ワシにかかる健脚を恵んでくれた家康爺様、神様、仏さま、感謝感激じゃ。

この東郷町には《愛知池》という巨大な人工の調整池があって、そこから名古屋の中京競馬場横を通り、知多半島に向けて《愛知用水》というものが流れておる。
この用水が出来たおかげで知多半島の灌漑事情はどれほど改善されたかは計り知れない。

そういえば東郷町の上にも《愛知郡》が付く。
愛知県という名前も、元を糺せばこの辺りの《愛知郡》が県名の発祥ではなかろうか。
いやはや箱根から東の坂東と違って、中京地区は分からんことだらけじゃ。
帰りの新幹線に乗る前に、ササッと、お決まりの《プラットホームのきしめん》じゃ(笑)。

 

 

▼10店舗目となって、記念のグランドオープン。マルマン改め「プレイランドCastle東郷」

▼一瞬でこれだ!と判別できる玉越の超固定的店舗「GOLD玉越東郷」

▼ご存知”赤ZENT”の看板はすっかりお馴染み「ZENT和合ケ丘」

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