第212回【相模の国=茅ヶ崎市 篇 左富士の地で巻き起こる新スクラッチ】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第212回

【相模の国=茅ヶ崎市 篇 左富士の地で巻き起こる新スクラッチ】

 

 

 

今日はまたしても湘南詣でじゃな。

4月に海老名5月に藤沢湘南台の巡察に参っておるから、ほぼ月イチのペースで湘南に来ちょるわなぁ(笑)。
おなじ神奈川県と云うても、川崎・横浜のような〈武蔵の国〉と、ここ〈相模〉の湘南では相当“空気”が異なる気がする。
やはり相模湾に近いここ茅ヶ崎などは、不思議と心が落ち着くというものじゃ。

さて、今回の巡察は茅ヶ崎市内に、ちょっとした“異変”の気配がするという報告が入ったので、體の保養を兼ねての緊急視察の任務である。
そうじゃ、「ヒメカン茅ヶ崎東」(480台)がこの3月に閉店し、大阪の『キコーナ』(=アンダーツリー㈱)がそのヒメカンを購入為されたという!
「キコーナ」殿は、神奈川県下の各市町に次々と店舗網を拡げておられるのぅ。
どこまでこの流れが続くものやら…さっそく仕事、仕事じゃ。

 

 

❶ ちょうど茅ヶ崎駅より歩くこと約30分、通称“左富士”と呼ばれる鳥井戸橋のたもとまで参った。

何とこんな景勝の地に「ヒメカン」が有ったとは知らなんだわ。
調べたら、なんと(!)昭和の終わり頃には神奈川県内だけでも10店舗(※厚木市2、大和市2、茅ヶ崎市3、平塚市1、小田原市2)を展開する、神奈川県有数の大手チェーンじゃったのじゃ。
ワシも実は平成5年頃に『ヒメカンgroup』の谷口捨三オーナーと一度だけ挨拶したことがあるが、まさか(群馬県も含め)関東にこれほど進出されておったとは、つゆ知らなんだわぃ。
つい最近まで小田原の「ナイス」(旧:ヒメカン小田原東店)と、この「ヒメカン茅ヶ崎東店」の2店舗が残っておったが、遂にこれで、ヒメカンgroupの関東の店はゼロに成ってしもうた。

ま、これも時代の流れかと云ってしまえばそれまでじゃが…因みに「ナイス」と云う屋号で直ぐ閃くのは、つい先だって同じ『キコーナ』殿が大阪富田林市の「ナイス」をも取得された事じゃ。
ハハ~ン、どうやらこの茅ヶ崎と大阪の富田林とは“セット”であった可能性が濃厚になって来るのぅ(笑)。
いやはや『キコーナ』殿のブルドーザーの如き前進力には脱帽するほかあるまい。
ここは晴れて「キコーナ茅ヶ崎」(仮称)に変身する日を、指折り数えようではないか。
元の「ヒメカン茅ヶ崎東」は総台数が480台で、別途立体駐車場が400台ほどあった中型店だっただけに、いかように変身するのか?楽しみじゃわぃ。

 

 

❷ さて、茅ヶ崎と申さばJR北口において、強力な営業力で昔から定評のある「MONOS本店」(503台)が真っ先に思い浮かぶはずじゃ。

有名な店ながら、なんせ江戸から遠いもんで、ワシも今日で3回目のご対面じゃ。
噂に違わず、相変わらず良くお客を入れておられる。
なんせ茅ヶ崎駅の正面口に在る《イトーヨーカドー》の真正面、かつ交差点の角で、恐らく茅ヶ崎市民であれば殆どの人がこの店の存在を知っておられることじゃろう。羨ましいことじゃ。

北口では「GAUDI」(W店舗で計450台)の存在を忘れるわけにはいかぬじゃろう。
云わずと知れた“広義での三益球殿group”の店舗じゃ。
茅ヶ崎駅を降りるとまず目に飛び込んでくるのがこの店じゃ。
6年前までは330台位だったものを、2年程前に546台に増台され、今また450台に落ち着かれておる。

駅前一番店である「МONOS」殿を越そうと努力されておるが、残念ながら「MONOS」の牙城を崩すには至っておらぬ。
このガウディは、PもSも各台計数器にされてお客の利便性を追求されておる点は大いに評価すべきじゃろう。

駅北口には、3軒目の店として「GA王」(152台)のスロット専門店も有る。
ここはワシの知るかぎり6回ほど経営者が替わっておって、なかなか落ち着かぬようじゃ。

ところで茅ヶ崎駅の南口はどうなっちょるのじゃろう。
かつては「DIVAS」(340台)の店も在ったが、5年前に閉店して、現在では「ワルキューレ」(336台)1軒のみとなっておるのぅ。
元々、北口と南口とでは通行客数が8対2くらいの開きがあるゆえ、相当なハンデがあると思われる。

さて「ワルキューレ」じゃが、実に不思議な店名である。
なんでもTVアニメの『マクロスΔ』に登場する女性ユニットの名前らしいのぅ。
じゃがワシの世代だと、ドイツのワーグナーの歌劇『ニーベルングの指輪』に登場するワルキューレの方を想い出してしまうわぃ。
はたしてこの店のオーナーであられる日野殿は、どちらをイメージしてこの店名を付けられたのか?一度聴いてみたいものじゃ。

いずれにせよ、店名をHINOMARUではなく、「ワルキューレ」にされたのか謎は深まるばかりである。
もちろん日本中探しても、この店名はひとつしか存在しないことは確かじゃろう。

 

 

❸ 茅ヶ崎駅周辺はこれくらいにして、いよいよ駅から西の平塚方面に向かう国道1号線沿いの郊外店に脚を向けよう。

平塚側に最も近い「マルハン茅ヶ崎」(680台)と、このお盆前にでも『キコーナ』に変わるかも知れぬ旧「ヒメカン」(閉店時480台)の2店舗が巡察の対象じゃ。
「マルハン茅ヶ崎」の出店は2009年春と云うから、ちょうど出来て10年に成るのぅ。
国道1号の新湘南バイパスの脇ではあるが、本来の国道1号からは300mほど海側に入り込んだ場所にこの店はできておるので、当初は場所的に〈?!〉と驚いたりもしたもんじゃ。
でもよく考えたら、新湘南バイパス沿いの茅ヶ崎市の北半分には、遊技場が一軒も存在しないわけじゃから、もしかして最高の立地と云えるかもしれぬのぅ。

そんなことから、マルハンが茅ヶ崎のここに出店して直ぐに、かってマルハンへの入口に在った「ヒメカン茅ヶ崎西」(当時356台)の方が閉店に追い込まれてしもうた。
元々『ヒメカン』が2軒あった“ど真ん中”に「マルハン」殿が“突入”されたわけじゃから、残った方の「ヒメカン茅ヶ崎東」一軒でマルハンと競争せねばならぬことになった訳である。
ま、いずれにせよ遊技台数の70%をカバーする立体駐車場を備えたこのマルハンは、10年経ったいまも健在である。

 

 

❹ さてさて一軒残った「ヒメカン」殿の現在の企業力では、「マルハン」殿とスクラッチして“勝つ”見込みは非常に少なかったと思っておったところに、思いがけぬ衝撃のニュースが飛び込んで参った。

冒頭にも記した如く、大阪の『キコーナ』(=アンダーツリー㈱)が「ヒメカン茅ヶ崎東」を吸収分割により取得されたという知らせじゃ。
いまや実質160店舗を超え、売上3000億円になろうとするアンダーツリー㈱殿と、最大手マルハンとの新:スクラッチゲームの始まりハジマリというわけじゃ。

マルハン殿は今は東京丸の内に本社を構えておられるが、元はと云えば元祖関西の有馬記念馬。
かたやキコーナ殿はこのマルハンに“追いつき追い越せ”とばかりに鼻息の荒い3歳馬。こりゃ茅ヶ崎でとんでもない“日本ダービー”が観覧できるやもしれぬぞぅ(笑)。
この2社、或る意味“宿命のライバル”といえるのかもしれぬが、まさか2社の“直接対決”が、気候温暖な湘南のこの茅ヶ崎で観られるとは、想像もできなんだわぃ。

「キコーナ茅ヶ崎」に替わるこのヒメカンの場所。
通称名の【左富士】と云った方が茅ヶ崎市民には分かり易いのかもしれん。
なに格さん【左富士】を知らぬ!とぬかすか。愚か者め。
東海道五十三次で京の都まで行く行程のうち、富士山は道の右手にしか眺められぬのが通常じゃろう。
ただ東海道に二カ所だけ“左側に富士山を観ることができる!”場所が存在しとるのじゃ。
そしてキコーナに替わるこの場所こそが、まさしく【左富士】と呼ばれておる名所であるぞぇ。

そんなことも加味して今回の“新・茅ヶ崎戦争”をみてみると、何が起こるか分からぬかもしれぬぞぅ(笑)。冗談じゃ、ハハハ。
それにしても『キコーナ』殿の神奈川での動きは、実に興味深いものがあるのぅ。
いまや押しも押されぬ“神奈川NO.1チェーン”である。世が世なら、遊技業界も大変革の地響きが聞こえてきそうじゃ。

 

▼茅ヶ崎駅前の一等地で店を構える「MONOS茅ヶ崎」

▼茅ヶ崎駅から”丸見え”の「GAUDI茅ヶ崎」のW店舗

▼茅ヶ崎駅南口の「ワルキューレ」

▼新湘南バイパス脇の「マルハン茅ヶ崎」

▼お盆前にでも「キコーナ」に替わる旧「ヒメカン茅ヶ崎東」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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