第215回 【常陸の国=取手市 篇 M&A続くキコーナの次の出店地】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第215回

【常陸の国=取手市 篇 M&A続くキコーナの次の出店地】

 

 

坂東太郎(利根川)から北はワシの領地とはいえ、永らく取手を巡回する事を怠っておった。

2015年春に、『キコーナ』殿が『金馬車』全20店を取得する際に、当時取手駅前にあった「金馬車取手店」を視察して以来となる。
今はその金馬車も再開発がらみで撤退したし、取手駅東口にあった知り合いの店=「デルダス」も閉店して、よけい来る機会を見失っておった。

じゃが、そこはさすが『キコーナ』殿、駅前からは撤退した代わりに今度は水戸街道(国道6号)沿いにあった「ドリーム」という店を買われた!というニュースが耳に飛び込んで参ったので、この際初めてこの【漫遊記】で取り上げるべく巡察に出立する事に致す。
ささ、水戸街道を坂東太郎に向けて出発じゃ。

 

 

❶ 取手は、わが水戸藩の中で領地の一番南端の街で、利根川に沿って東西に細長い市である。

人口の多いのは、取手駅から出ておる関東鉄道常総線沿いに、守谷に向けてのエリアで、市の西南部である。
ところがパチンコ店の方は、(取手駅前の「ガーデン」を除けば)龍ヶ崎市に向け市の東北東に伸びる国道6号線沿いの4軒だけときておる。
嘗ては取手駅周辺にあと4軒、常総鉄道線沿いにも4軒あったようじゃが、皆な無くなってもうた。

取手は、人口こそまだ10万人強居るが、若い家族は利根川を越した千葉県の柏や松戸方面か、あるいは同じ茨城でも、つくばエクスプレスの通る守谷の方を好むようで、残念ながら人口はどんどん減少しておる市である。
10年程前には取手駅前にデーンと建っておった東急百貨店も撤退し、かろうじて残されたビルの1階にスーパーの西友が入っておるという淋しさじゃ。
やはり上野から快速電車で50分かかるという時間感覚が、今の時代には合わんのかのぅ?こりゃワシの領地である茨城県も、ホンマによ~く考えんと将来ヤバいかもしれぬぞ。
ここはひとつ取手市の元気の為にも、計5軒の遊技場には頑張ってもらわにゃいかんのぅ。

 

 

❷ ざっと上記5軒の遊技場を一覧してみると…

➀「ガーデン取手」(620台)   ※取手東急跡の「リボン」ビル2階にテナント入居
②「キコーナ取手(仮称)」(?台)※旧「ドリーム」→「キコーナ」に替わりgrandする予定
③「JanJanデルノザウルス取手」(635台) ※黄色い建物が特長
④「BIGマーチ藤代」(723台)   ※赤と白のマーチカラーの建物
⑤「ZAPP取手」(555台)      ※栃木県那須郡の企業として、取手市に進出

②の旧「ドリーム」は閉店時384台の店であったが、キコーナ殿は確実に増台されてくると予想できるので、おそらく450台位の店舗には成るであろうのぅ。
台数的にはこの5店舗の中では一番少ない台数かもしれぬが、さてさて如何なる営業手法でオープンされるモノやら楽しみではあるのぅ。
元々取手駅前で「キコーナ」の名前で今年の3月末まで営業為されておったので、「キコーナ」の名前自体は知名度に於いて、他の4店に劣る事は何らあるまい。

問題は同じ6号線に並ぶ③④⑤に対して、台数規模でコンペを挑むとすれば、不利である事は明確である故、いったい如何なる機種構成とレイアウトなのか?ということであろうのぅ。
いずれにしてもオープンが待ち遠しいわい。

 

 

❸ それでは(改装中の②を除き)ほぼ500m間隔で並ぶ、③④⑤の3店を順次覗いてみようか。

この3店は龍ヶ崎市方面のJR藤代駅のほうに寄った国道沿いに“仲良く”並んでおる。
④の「BIGマーチ」がこの中では一番古く何と1983年(昭和58年)に出来ておるから、所謂“現金FEVER機”全盛の時代じゃな。
水戸街道沿いには、利根川を渡る手前の我孫子市に旧「チャレンジャー」(現「Vゾーン我孫子」)しかなかった訳じゃから、④は、それはそれは大繁盛しとった事じゃろうのぅ。

この④を観て思わず、嘗てのひたちなか市の「BIGマーチ勝田店」が脳裏に浮かんだ。
平成の初めころまで茨城県NO1と誰もが認めた超高稼働店じゃ。
「勝田店」の方は建て直してからは往時の面影がすっかり薄く成ってもうたが、この④の「藤代店」は往時の面影をそのまま残しておるわぃ。
この店を観ると、《茨城県民はホンマにパチンコ好きやな!》と感じざるを得なくなるから不思議じゃ(笑)。

④の次に出来たと思われるのが③「JanJanデルノ」じゃろぅ。
こちらは郊外店のわりに何と《2階建て》で、昇り降りのエスカレーターが動いとるではないか!2フロアで635台ゆえ、店内は広々として、冷房もガンガン効いておる。
蒸し暑いさ中の巡察だけに、これは助かるわぃ。
JanJanの金淳次社長とは永らく会うとらぬが、ここもJanJanらしい雰囲気を保っとる良い店じゃのぅ。

 

 

❹ さて⑤の「ZAPP取手」である。

探索方の調べによると、この会社は元々は栃木県那須郡にある「㈱みらい」という企業らしい。
ワシもこの企業殿のことはよく存ぜぬが、なかなかソツの無い良い店を構えておられる。
全国を漫遊して参ったこのワシの記憶でも、栃木県北部の企業が他県にまで店を出すというのは、他に思い当たらん。
そういう意味では2007年暮れになって、強い「BIGマーチ」の近くに出店するということは、よほどの器の持ち主のオーナーと思われる。

③④はいずれも茨城では知名度と実績のある企業である。
この2社に伍して店を構えるという事は、相当な自信が無いとできぬワザであろう。
しかし立地も良いせいか、ちゃんと固定客を摑んでおられるようなんで感心する次第じゃ。

いずれにしても我が領地に進出されるという事は大歓迎じゃ。
ここはひとつ、上記②が「キコーナ」に看板を替えてgrandする際にも、②③④⑤が相並んで、それぞれの陣を張って頂く事を懇願うばかりである。

 

 

❺ 最後に取手駅前に戻って、➀「ガーデン取手」をじっくり視察致すことにしよう。

冒頭にも記した如く、JR取手駅前はリッパな顔をしておる割には、活気が無いのぅ。
東急デパートが撤退してからは、常磐線沿線として水戸駅に対抗し得たシンボルが無くなってもうた訳じゃけん、致し方無い面もあろう。

じゃが今回の巡察で分かった事じゃが、取手駅というのは、北口と南口は殆どと云って良いほど【繋がっておらず】、同じ駅の反対口どおしとはとても感じられぬ。
ここを直さぬことには、取手駅前の発展は無いというものじゃ。
とまれ、東急が居座っておる頃だと、2階全部が〈パチンコ屋〉などということは考えられもせなんだ事なのに、今やテナントを誘致するには、パチンコ屋だろうが何だろうが、選り好みできない!というのが、今の取手駅周辺の精一杯の状況なんじゃろぅ。

ちょうどその頃、つくばエクスプレス沿線も含めて茨城南部に出店場所を模索されていた『ガーデン』殿の眼鏡にかない、出店を決断されたのが、5年前の2014年と云う事になる。
当時、横の「金馬車」が非常に良く入っておった事も、ガーデン出店の決断に背中を押したことじゃろう。

ところがその「金馬車」が直ぐに「キコーナ」に替わったかと思うと、4年後の今年になって再開発がらみで「キコーナ」撤退、と相成った。
駅東口に在った老舗店「デルダス」も2015年に閉店してしまい、結局最後に取手駅前で残ったのは、(最後にやって来た)「ガーデン」のみと成ってしまったわけじゃ。

よくよく考えたら、駐車場付きの郊外店が主流である茨城県に於いて、こういうショッピングビルの中のテナント店舗というのも、他に例の無い“珍しい”出店形態と云う事になるのではあるまいか。
今後、全国第4~5位の巨大規模に膨れ上がった『キコーナ』が取手郊外に“移転”してgrandすることで、この駅前テナント型の「ガーデン」殿がどう影響を受けるのか?ハラハラ見モノではあるのぅ。

 

 

▼お馴染みのジャンジャンカラーでエスカレーター付の「ジャンジャンデルノザウルス取手」

▼栃木県から出店し健闘する「ZAPP取手」

▼「キコーナ」としてのgrandに向け改装工事中の「ドリーム取手」

▼取手駅前で唯一残った「ガーデン取手」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

メッセージを残す

メールアドレスが公開されることはございません。