第223回 【武蔵の国=所沢市(西部) 篇 駅前も郊外も目が離せない強豪揃いの市場】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第223回

 

【武蔵の国=所沢市(西部) 篇 駅前も郊外も目が離せない強豪揃いの市場】

 

2カ月前の盆前に所沢駅前を中心に、所沢市の東部を巡察致した。

西武所沢駅の周辺は『ガーデン』一色に成っておるが、更に4店舗目のガーデン殿が駅西口に建設中じゃ。
現状の『ガーデン』3店舗でも、総台数は1736台じゃけん、いま建設中の4軒目が加わると、恐らく間違いなく総台数は2000台を超えてくる。
人口約34万人、メイン駅である所沢駅の一日乗降客数は、約10万人強であるので、この駅前を“一社独占”というのは、全国的に見ても極めて稀な事例では無かろうかのぅ。

そして、所沢市東部には「マルハン」「ゴープラ」「やすだ」「ダイナム」等の有名どころも郊外店を構えておって、なにかと見栄えのするマーケットである。

対するに、所沢の西部は如何ようになっちょるのであろう?東部ほどの話題店舗は少ないという印象であるが、さてさて実際に廻ってみると致そう。
 
 
❶ 今日廻る店舗は、所沢駅から遠ざかる順に、

➀「一番舘所沢小手指台」(800台)※元の「ブリッジ」を解体して2016年新築grand open
②「トワーズ小手指」(282台)  
③「アバロン」(206台)     ※系列店の足立区の「ラスベガス竹の塚」は、メッセの直撃を受けるも、必死の覚悟で生き残っておる。
④「パラッツオ小手指」(443台) ※旧屋号「藤沢プラザ」の時代から⑤旧「宝島」と共に所沢のP市場を牽引し、生き残った。
⑤「パラッツオ小手指SLOT館」(287台)※元々の「宝島」の時は埼玉を代表するような圧倒的高稼働 店であった。➡「ガーデン」➡「パラッツオSLOT館」
⑥「サンクチュアリ所沢」(296台)※経営者は、②⑦と同じ“小澤”姓ではあるが、⑦とは明らかにバッティングの距離感。
⑦「トワーズ狭山ヶ丘」(286台) ※狭山ヶ丘駅すぐの店。

以上の7店である。
ここで不思議な事柄に2点ほど気付く。

一つは、以前(黄門ちゃま217号で)取り上げた、新所沢駅南の「ニューグランド」と、この③「アバロン」とは競合する位置関係にある。
ところがこの両社、足立区保木間でも、「ニューグランド」vs「ラスベガス」という名で、モロ競合する関係にある!というから、実に不思議な因縁であろう。

二つ目は、⑥と⑦とは、同じ“小澤一族”とはいうものの、誰がどう見ても競合する位置関係にある。
まさか、将来街道沿いで出てくるかも知れぬ“未知のライバル”に対する備えとして、⑦の“別動隊”として⑥を出店させた…という訳でもあるまいの?!

 
 
❷ こうして➀~⑦を廻ってみると、近接する④⑤の実質的W店舗のパラッツオが、所沢市西部では一番集客しているといえる。

元々この辺りは、『パラッツオ』に変わる前の『藤沢プラザ』の名で強い地盤を形成していた事からも、充分うなずけることであろう。
今は閉店してしまったが、〈狭山ヶ丘〉の一つ先の〈武蔵藤沢駅〉前に在った『藤沢プラザ』こそが、今日33店舗にも拡大したパラッツオgroupの創業の地である事を案外知らぬカタが多いことに驚くことがある。
『藤沢プラザ』って神奈川の藤沢市のことかと勘違いされるようじゃのぅ(笑)。

そして〈武蔵藤沢〉まで行くと、そこは所沢ではのうて入間市となる。
入間市と云えば、低貸しチェーンとしては多分日本一とも云って間違いない『ゴープラgroup』の総本山の店舗があることでも有名じゃろう。
また入間市には、「ゴープラ入間」(754台))以外にも「マルハン入間」(830台)、「スーパーD’station入間」(1020台)の並みいる強豪店が口を開けて待っておる。
つまりじゃ、所沢市東部とは違って、この西部エリアにおいては、“奥に控える”入間市の大型店との関係を抜きには語る事が出来ぬ!ということじゃな。

 

❸ もう一つ考えさせられることがある。

❷でふれた「マルハン入間」「ゴープラ入間」「スーパーD’station入間」が出現したのは、まさに2010年末~2011年にかけての、約9年前のことである。
当時は今と違って、パチンコ市場も大いに盛り上がっておる最中であった。
そしてこの【所沢~入間~狭山】マーケット全体を“深堀りして”読み込むと、意外なことに気付く。
つまりじゃ。
この辺りには『トワーズ=㈱オザㇺ』の小型店が何と8店舗も散らばっておって、オザㇺの一大拠点エリアを形成しておったことに、今更ながら気付かされるわけである。

即ち・・・

「トワーズ入間」(720台)
「トワーズ狭山」(720台)
「トワーズ狭山ヶ丘」(286台)
「トワーズ小手指」(282台)
「トワーズ東村山」(352台)
「トワーズ東所沢」(237台)
「トワーズ所沢」(496台)
「トワーズ新所沢」(277台)

の、計8店舗の“ドミナント”じゃ。
このうち最後の「トワーズ新所沢」は2015年にダイナム殿に売却され、いまは「ダイナム埼玉所沢」(480台)となっておるがのぅ。

考えるに、「マルハン所沢」も「マルハン入間」も、「D’station」も「ダイナム」も「一番舘」も、みな一様にかかる【オザㇺ殿の寡占状態のマーケット】に勇躍チャレンジして“飛び込んで”来られた!と理解すればすべて辻褄が合うという訳じゃ。
だとすれば、“飛び込んでこられた”側の『トワーズ=㈱オザㇺ』殿の今の動きや如何に?
観たところ、あれから約9年これといったオザㇺ殿の動きは皆目見当たらぬ。
これまた実に不可思議なことじゃ。

想像するに、オザㇺ殿の基本姿勢というものは、“無益なタタカイ”は避ける!と云う一言に尽きるというべきではなかろうか。
そして、これからまだ1年以上は、おそらく郊外には新たな新店は無く、所沢駅西口に4つめの『ガーデン』殿の新店を迎える事になる。
所沢のパチンコ客の目も、そちらに向き、今回廻った西部エリアはしばらくは静かな事であろう。

ここ数年間というもの、埼玉県の遊技業界は極めて大きな変動に晒されたと云うべきかもしれない。

《大宮駅前での3000台「楽園」店舗の出現》
《岩槻・東大宮へのメガGAIAの出現》
《越谷へのメガGAIAの出現》
《Y’zチェーンのGARDENへの吸収分割》
《春日部イーグルの閉店➡ガーデンへの営業権売却》
《宝島4店舗中2店舗➡㈱アンダーツリー東京への吸収分割》

といった具合である。
その結果、所沢駅周辺は“ガーデン一色”になった事も、こうした大きな変化の一環である。

さてさて、埼玉よ、お前はどこへ行く。

▼3年前にgrand openした「一番舘所沢小手指台」

▼小手指駅前で唯一の店「アバロン」


▼小手指郊外にて、角上魚類の隣りで色彩を放つ「パラッツオ小手指」
▼4年前にガーデンから買って「パラッツオ小手指SLOT館」になった

▼外装工事中なるも営業中の「サンクチュアリ所沢」
▼狭山ヶ丘駅前の「トワーズ狭山ヶ丘」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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