第230回 【武蔵の国=草加市 篇 埼玉初出店を果たした巨大チェーンの今】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第230回

【武蔵の国=草加市 篇 埼玉初出店を果たした巨大チェーンの今】

 

 

草加といえば足立区の直ぐ北で、東京都の延長と云ってもよい。

この漫遊記を始めてよりやがて5年近くになるが、何故か取り上げることは無かった。
不思議と云えば不思議な話しじゃ(笑)。
それはこの20年間というもの、草加じたいでは新たな、派手な新店の動きなど無かったという事のせいなんじゃろう。

実のところは、7年前の2012年に、東武鉄道系列のパチンコチェーン=『ラ・フェスタ』を、まとめてピーアークホールディングス㈱が買われるという“大事件”があった!
その結果この草加市だけでも、東武線沿線に5店舗の「ピ-アーク」店が出現するという一大事が起こったのじゃが、世間ではなぜかあまり注目せなんだのじゃ。
ま、ピーアーク殿じたいが、(昔と違って)積極的にアピールされることなき、“控えめな”企業風土を作っておられるからかもしれない。

ところが今年5月、気になる話しが耳に飛び込んで参った。
草加市の最北、つまり越谷市との境目あたりで繁盛店との誉れ高き〈『宝島草加店』(606台)がキコーナ殿に変わる〉という、聞き捨てならぬニュースじゃ。
『キコーナgroup』としては、初めての埼玉県進出じゃ!しかも『宝島』と云わば、平成の始め頃、埼玉県下で6店舗展開され、“向かうところ敵なし”と云われるほど強力だった県下の名門企業じゃ。
この名門企業が残していた4店舗のうち2店舗の営業権を、アンダーツリー殿に渡されたという事は、チョットした“一大事”ではなかろうか?とワシは感ずる。

そこで今回、改めて草加を廻ってみること事に致した。
ただ話題の「宝島草加」じたいが、越谷、川口との市境に位置しておるため、当然歩くエリアは草加市だけに留まらぬ事を覚悟せねばなるまい。
さて、今日も足腰の鍛錬に参るとするか。

 

 

❶ 改めて思う事じゃが、天下の日光街道=国道4号沿いには、実はP店=遊技場は少ない。

江戸の足立区を抜け、春日部市にまっすぐ北上する4号沿いに店を展開しておるのは、地元の『千成group』と『宝島group』だけと云っても過言では無いほどじゃ。
去年話題と成った「メガGAIA越谷大里」(1468台)にしても旧4号沿いで、今の4号沿いではない。
つまり「メッセ竹の塚」➡「ニューグランド保木間」を過ぎて、草加の「サムライSLOT」➡「宝島草加」と来た後は、越谷の「さくら備後東」(222台スロ専)に至る街道沿いには、千成groupの店舗群のみが存在するという、或る意味“異様な”景色なのじゃ。

よって、足立区と春日部市との“ど真ん中”にある「宝島草加」の営業権をキコーナ殿が買われた!という事は、ロケーション的にも“王手”を掛けたとも云ってよい事じゃと、ワシは感ずるのである。
さすれば、この好立地をキコーナ殿が押えられたという事は、国道4号を外れて展開しておる有名店にも、少なからぬ影響が及ぶとみてよいのではないか?というのが今日のメインテーマとなる。

そこで本日巡回してみる店舗をリストアップしてみる。
『キコーナ』殿の経営に替わった「宝島草加」を中心に、同心円状に見渡すと…

➀「宝島草加」(606台)    ※草加市。アンダーツリー㈱の店舗ながら、店名は宝島のまま
②「BIC WISH」(451台)     ※越谷市。千成group
③「SLOT ORANGE」(295台)   ※越谷市。千成groupの20スロ専門店
④「一番舘越谷」(560台)    ※越谷市。一番舘group
⑤「SLOT ZIRK(ジーク)」(210台)※越谷市。オアシス(君津日の丸)group
⑥「T-NET南越谷」(630台)    ※越谷市。焼肉・安楽亭の親戚企業で、超優良店
⑦「楽園南越谷」(1642台)    ※ご存知関東でも超有名になった浜友観光の旗艦店舗
⑧「将軍南越谷」(403台)    ※愛知県本社のお店。⑦と共に南越谷駅カブリツキ
⑨「SAP蒲生」(714台)      ※越谷市。東武蒲生駅前の繁盛店で、全日遊連の阿部理事長の優良店
⑩「新!ガーデン川口安行」(815台)※川口市。今や八潮店と共にガーデンの旗艦店舗
⑪「サムライSLOT」(308台)   ※草加市。嘗て破産したアレックの店舗を取得し、ゲームセンターとの複合で営業

以上の11店舗を観れば、だいたいの現在の状況が見えてくるじゃろう。

※もちろんこの11店舗よりも南西方向には、東武線沿線の「ピ-アーク」の複数店舗を始めとして多数の店舗が存在するが、これらの店舗は敢えて、“別商圏”と思われるので、いずれ稿を改めると致したい。

 

 

❷ こうして見てみると、今回のキコーナ殿による➀「宝島草加」の営業権の買収(※土地建物は依然として「宝島」の所有ゆえ、キコーナ殿が賃借)は、充分「楽園南越谷」や「メガGAIA越谷大里」を意識したものである??!は想像するに難くないと申せよう。

なにせ保有総店舗数において、いまや実質160店舗に近づき堂々の全国第3位、group総売上においてもマルハン、ダイナム、ガイア、ネクサスに続き第5位に成られたアンダーツリーgroupである。
「楽園」や「メガGAIA」の両店を意識しないとオカシイ事は、云うまでもあるまい。

ただ➀は、いくら天下の国道4号沿いにしっかりとした店を構えているとは申せ、設置台数において1600台超の「楽園」や、1400台超の「メガGAIA」と、“本気で”事を構えようとしておるとは到底考えられぬ。
あくまでも“埼玉初進出”という“控えめな”スタンスと思われる。
その証拠に、店名の方は敢えて「キコーナ」とは切り替えずに、「TAKARAJIMA」のままじゃ。
でも「TAKARAJIMA」ブランドで強化を図る意思は充分感じられる。
その証拠に⑩「新!ガーデン川口安行」の目の前に「TAKARAJIMA」の野立て看板が立てられておった!のには、チト驚いたわぃ。

➀はエスカレーター付の2階建て店舗じゃが、覗いてみた今日も、しっかりお客が入っておって、相変わらずの繁盛店である。
従業員にもアンダーツリー本体から人員が入っておると見え、店内の明るい雰囲気もバッチリじゃのぅ。
この➀で遊技されておるお客は、おそらく【キコーナに替わった】という事は知らぬカタが多いのじゃあるまいかのぅ。
こういうソフトランディングのМ&Aも大いにアリじゃのぅ。
さすが約90店舗をM&Aされてきたキコーナ殿は、そのアタリは上手に慣れておられるわのぅ。

 

 

❸ 今回の草加市への『キコーナ』の進出により、最も“影響が出る”と思われる店は、⑩「新!ガーデン川口安行」である。
ちょうど10年前にここにgrandされた時のことを想い出すわぃ。
もともとこの【安行(アンギョウ)】という広大なエリアは“パチンコ処女地”であったためか、多少“苦戦”されたことをよく覚えておる。
じゃが、その後ドンドン周辺に人口が増えて参って、今ではガーデン=遊楽groupの中でも指折りの“ドル箱店”と成っておるようじゃ。
設置台数も、grand当初は720台じゃったのが、今は830台へと増台されておる。

まさか近くの「TAKARAJIMA」がキコーナの経営になるとは、“想定の範囲外”だったというべきじゃろう。
⑩も(勿論➀も)投資コストはすっかり回収が終わっとるじゃろうから、今後はガチで両社の営業力較べという成り行きであろう。
今後1年間がホンマに見モノで楽しみじゃのう、ガハハ。

ところで、一番心配なのは、実は②「BIC WISH」③「SLOT ORANGE」④「一番舘越谷」の3店である。
「キコーナ」経営に替わった➀の今後の頑張り具合では、より小型のカーパチ店として、影響を直撃する惧れがあるからじゃ。
②③にすれば、もともと同じ越谷勢であった片方の「TAKARAJIMA」の方が、全国第3位の店舗数に登りつめた『アンダーツリー㈱』の経営に替わった事を、お客がよく認知した場合、当然の如く、『千成group』はどうなのか?と比較対照される事じゃろう。
そこで、地元の意地をみせて“さすが千成”と思わせられれば万々歳なのじゃが、特段の動きをお客に感じさせることができなければ、稼働の低下をきたす惧れが十分考えられる。

また、④「一番舘越谷」は560台と、800台クラスが多い一番舘groupとしては“小型”の部類に入ろう。
立地的には国道4号七佐交差点の角の非常に良い場所を押えておるだけに、今後御頑張り様に注目といきたいところじゃ。

 

 

 

❹次にこの商圏の最大の集客をしていると思われる〈南越谷エリア〉に眼を転じてみるとするか。
ここには⑤「SLOT ZIRK(ジーク)」「T-NET南越谷」「楽園南越谷」「将軍南越谷」の4軒営業しておるのぅ。

ご存知の如く⑦が圧倒的な集客力を維持しておる。昨年10月、⑦の北5kmの所に「メガGAIA越谷大里」(1468台)が出来た時も、この⑦はその1年前の2017年に1177台➡1642台の大幅増台を仕掛け、モノの見事に成功されておる。爾来多い日には1200人を超える集客が有ると聞き及ぶ。この⑦に引っ張られるカタチで、⑥「T-NET」も負けじと入替や設備変更をなされて、南越谷エリア活性化の牽引車と成っておる。
⑤のスロ専「ZIRK」も、⑧「将軍」も、この⑥⑦の“張り合い”のおかげで十分得営業が成り立っておるものと、ワシは観ておる。

ま、➀「宝島草加」の経営がアンダーツリー㈱に成ったところで、急に〈南越谷エリア〉のお客が➀に引っ張られることは無い!とは思っておったが、やはりそのようでヤレヤレという気持ちじゃ。
※じゃが、将来「TAKARAJIMA」➡「キコーナ」へと店名変更するような事でもあれば、その時はちょっとした動きはあるかもしれぬが…

 

 

❺ 今回の巡察の最後に、残った⑨「SAP蒲生」「サムライSLOT」を覗いてから江戸に戻ろう。
その昔、JR武蔵野線が開通するまでは、(東武)蒲生駅周辺は南越谷以上に栄えておったと聞く。
この蒲生駅の西口カブリツキに⑨「SAP蒲生」は営業しており、いつも大変良い稼働をしておる。
さすがは、全日遊連の阿部理事長の店であるぞょ。

今回は敢えて、粒線沿線に多数存在する中・小型店は取り上げなんだ。
例の「メガGAIA越谷大里」が出来た事による“壊滅的”影響は、あまり見られなんだことから、今回の「TAKARAJIMA」の件でも、さほどの影響は無いとみたからじゃ。
ただこの⑨だけは距離的にも➀の影響圏内にはいるので、念のため来てみた訳じゃ。ヤレヤレほっとしたわぃ。

⑪の「サムライSLOT」は如何じゃろう。う~ん、➀の影響かどうかは解らんが、チトきつめの営業であるのう。
「サムライSLOT」に変わる前の店が、どうやら破産しておるようなので、後釜の店舗としては、是非とも奮起を期待したいところじゃのぅ。

 

 

▼業界人の注目を集める「TAKARAJIMA草加」

▼「宝島草加」と最も近い距離に在ると思われる「新!ガーデン川口安行」

▼これまた「宝島草加」に最も近い、千成groupの「BIC WISH」

▼「宝島草加」の今後の影響を受ける「一番舘越谷」

▼南越谷駅前で駐車場付きの存在感をみせる「T-NET南越谷」

▼駅前ながら半郊外タイプのスロ専「ZIRK」

▼国道4号沿いで「宝島草加」と近い「サムライSLOT」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目ホール,注目市場

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