【常陸の国=日立市その後 篇 黄門ちゃま領土の今】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第231回

【常陸の国=日立市その後 篇 黄門ちゃま領土の今】

 

 

 

わが領国の日立を取り上げるのも3年ぶりじゃのぅ。

当時を今振り返ってみると、
(1)『金馬車group』→『アンダーツリー東京』へのM&Aが2015年にあり、
(2)「ニューフェイス茨城総本店」(888台)の“衝撃的”新規出店が2016年8月8日にあった、
という“大事件”の後の日立市内であった。

さてあれから…その後どうなったのか?気にならぬほうがオカシイというもんじゃろぅ。
我が領国ながら、久しぶりに日立入りしてみる事に致そう。

日立市の人口はその後更に7,000人減って、現在は17.6万人。
遊技場店舗数も3店舗減って、現在21店舗である。その結果、遊技台1台当りの支持人口は、逆に27人→29人へと増加しておるわぃ。

 

 

❶ それでは最大の関心事である「ニューフェイス」のその後を観に参るとしよう。

改めて振り返れば、遊技台888台の過半数を占めるSLOT448台は、全て20円貸し。
コインが30φの〈ハナハナ〉だけで150台という驚異的な出店であった。
出店場所が日立市内の工業団地の一角であったゆえ、全国的にはさほど注目を浴びなんだが、これが東京近郊であれば、さぞかし話題の的と成ったであろう。

誠に残念ながら「ニューフェース茨城総本店」は、開店から2年半後の、本年2月頭を以って閉店の憂き目と相成った。
かくして閉店に追い込まれると、ヒトは決まって論評したくなるもんじゃ。
やれ《立地が最悪だ》とか《人口18万の日立に、この時期888台は無謀だ》とかいった類のコメントじゃな。

しかしこの「ニューフェイス」を居抜きで引き受けられた『㈱ジョイパック』(=BIG MARCH)殿が、この7月に改装を施され、「BIGマーチ日立」としてgrand openされたところ、繁盛店へと変身しておる!今日わざわざ日立まで脚を延ばして参った甲斐があったというもんじゃ。
よく見れば、MARCH殿は改装に当り、SLOTを40台だけ減台し、2.5Sと11.1Sも導入されて、まずはSLOTコーナーの徹底的テコ入れから取り組まれておる。
これが成功したのか、パチンココーナーの方にもお客が多く集まる、という善循環に成功されておるようじゃ。

この状況を観て、何と評すべきか。
少なくとも《立地が最悪だ》とか《人口18万人に888台は無謀だ》とかの論評は撤回すべきじゃろう。
いくら人口減少の衰退都市とは申せ、遊技台当り29人というマーケットの良さはやはり厳然として存在しとる。

人の住んどらぬ工業団地の中じゃから立地が悪い!などと言うておったら、全国の工業団地内で成功しておる遊技場をどう説明するのか?
やはりヒトちゅうもんは、注目される良い店が出来れば、たとえ工業団地の中でも気にせず来店して貰えるもんじゃろぅ。

 

 

 

❷ ところで日立市内の、その他の店はどうなっとるのじゃろう?ちょっとビックリなのは、この3年間というもの、【閉店数】は案外と少ないという事実じゃ。

この3年の間に閉店したのは3店のみ、190台~261台の小型店のみである。
逆に申さば、日立市内には、まだこうした小型店が13店舗も残っておる!という“驚くべき”事実じゃ。
勿論、今後こうした小型店が来年以降も続けていかれるのかについては、些かも安心できるわけではない。

じゃがワシは案外、今後も閉店数は少ないのではないか?と予想してみる。
と申すのも、今後日立市内に新規出店する企業はまず有り得ないであろうし、何よりも《日立という市は縦に細長く、しかもアップダウンの起伏に富んだ街ゆえ》各小エリアごとに商圏が細かく分かれておるのでないか?と感じる故である。

因みに(日立の事を詳しく分からぬ人の為に)市内の小型店を北部からひろってみれば、

➀「ドームK-1」(スロ専161台)
②「BIGタイガー」(192台)
③「ドリーム」(288台)
④「キコーナ日立駅前パチンコ館」(231台)
⑤「SLOTアクロスキコーナ」(164台)
⑥「キコーナ日立銀座」(289台)
⑦「Pスクエア」(224台)
⑧「グラッセ」(301台)
⑨「フェスタ」(266台)
⑩「P・MINDS」(222台)
⑪「ダイナム日立」(296台)
⑫「レオン」(174台)
⑬「パチンコ久慈」(221台)
⑭「BIGマーチSLOTクラブ」(198台)

以上、計14店舗である。
同じ市内とは云え、縦長の日立市に於いては、➀と⑬では全く商圏が異なるというべきである。
少し心配なのは888台で復活した「BIGマーチ日立」の影響を受ける可能性のある、⑦~⑫の6店舗である。
尚、⑬⑭は「BIBマーチ」の系列店の為、心配するのは止そう(笑)。
今後は一層智慧を振り絞って、小型店ならでは出せる“味”というものの定着に最善を尽くされる事を祈るばかりじゃ。
茨城の小型店は“元気である”というモデルを、この日立で見せて貰いたいものじゃ。

 

 

 

❸ 次に、「BIGマーチ日立」を除いた、日立市内の中・大型店の状況を観て参ろう。北から順に、

⑮「ダイエー日立」(840台)
⑯「ダイナム日立北」(480台)
⑰「MGM日立」(700台)
⑱「マドンナ日立Ⅱ」(412台)
⑲「二ラク常陸多賀」(666台)
⑳「マイバッハ」(504台)

以上、計8店舗である。
⑮は日立市の最北に在って、日立市と云うよりかはむしろ、【高萩市、北茨城市】からもお客を引っ張っとるようで、土日祝日には日立市内21店舗の中にあって、600人もの集客をする店らしい。
素人的に申さば《立地が悪すぎる》といった場所であるぞよ(笑)。
ここに店を出された㈱ダイエーのownerであられる金井殿の、天才的な立地選定眼には、今更ながら驚く他あるまい。

⑰は国道6号沿いにあって、実に見通しの良い敷地内に“翼を拡げるがごとく”店舗配置されておって、最高のロケーションじゃのう。
いやはや㈱一六商事の黒木オーナーも茨城在住と伺っておるので、よく日立と云うロケーションを理解され尽しておられるようじゃ。

⑱は、かって平成の始め頃、宇都宮の『ステーキ宮』が群馬県太田市と共に栃木県外に出店した店舗である。
その後上場企業である『ステーキ宮』は遊技場経営から撤退し、⑱は現在は栃木市本社の『ライブガーデン』系列の店舗と成っている。
ステーキハウスとしての立地的には最高の場所ではあるが、遊技場の敷地としてはチト狭くて、稼働的には芳しくない。

問題は⑲「二ラク常陸多賀」店である。3年前に近くに「ニューフェイス」が出店してきた際には、ビクともしなかった。
しかしこの夏、これが「BIGマーチ日立」として“変身”を遂げてからは、さすがにお客を引っ張られ稼働低下したのがわかる。
やはりこの時期、ワン・アクションを起こした方が明らかに有利になる事を認識させられるわのぅ。
是非とも年末年始にかけて、「BIGマーチ」に対抗する仕掛けを期待したいところじゃ。
常陸多賀周辺の遊技場の活性化の為に、ひいては日立市全体の地盤沈下を防止する意味においても…

いやはや、我が領国の中とは云え、日立の街は南北に長いのぅ。
この街の銅山のおかげで、水戸藩も随分と潤ったものじゃ。

いま日立製作所の本社は東京に移転してもうて、ちと寂しい。
同様に嘗て『金馬車』の本社も有った訳だが、『アンダーツリー㈱』に吸収されてもうて、これまた本部事務所は東京八重洲口に移転してしもうた。
なんか淋しい日立の街であるが、全車指定席の〈スーパーひたち号〉だけは、相変わらず高稼働で東京⇔いわき間を駆け抜けておるわい。
これからも令和となった我が国の発展を支えていってもらいたいものじゃ。

▼ブルーだった外観から、紅白に化粧直ししてgrandした「BIGマーチ日立」

▼駐車場にも空きが目立つようになってきた「二ラク常陸多賀」

▼最高の立地に、いにしえのスタイルを残す「MGM日立」

▼稼働的には厳しめの「マドンナ日立Ⅱ」

カテゴリー: マーケティング,注目ホール,注目市場

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