第242回【武蔵の国=行田、鴻巣 篇 強豪同士の激しい鍔迫り合い続く市場】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第242回

【武蔵の国=行田、鴻巣 篇 強豪同士の激しい鍔迫り合い続く市場】

 

 

 

どうも最近、東京通勤圏は桶川からあたりまでで、北本→鴻巣→行田界隈まで熊谷方面に行くと、事実上、大宮近郊迄への通勤が限界ではないか?と感じるようになってきた。
げんに北本から北側は〈圏央道〉の“外側”になることも、その理由である。
JR高崎線の〈行田駅〉から〈大宮駅〉までは32分かかる。
東京駅や新宿駅からだと、電車でおおよそ1時間の距離である。なのに《埼玉県》という県名は、実は行田市に有る《さきたま古墳》に由来するというから、皮肉なものである(※「さきたま古墳」は、それほど有名では無いかも知れぬが、我が国の古代に於いては、関東全域を治める程の、一大豪族の本拠が在ったのではないか(?)とワシはみておる)。
奈良盆地や大阪平野にみられる前方後円墳とは、かなり異なった古墳群である事も興味津々であるぞよ。
埼玉県の県名の発祥と成った事も、十二分に諒解できるというものである。

ところで、歴史由緒ある行田市&鴻巣市の一帯であるが、遊技場の方はいったいどうなっておるのじゃろうな?
実は昨年末にこの一帯で大きな遊技場の変動があった。
新店に匹敵するこの動きに、ワシもジッとしておられず、急ぎ熊谷まで新幹線〈とき〉に飛び乗った次第である。
熊谷駅から秩父鉄道に久しぶりに揺られると致そう。

 

 

❶ 「SUPERライブガーデン行田店」(1032台)に先ずは直行致す。
この店こそが昨年末27日に一大renewalを成し遂げた話題店である。
640台だった旧店の壁をぶち抜いて拡張し、1032台へと1.6倍の大幅拡張店舗である。
では何故(?)この場所に於いて、かかる大増台を仕掛ける必要が有ったのであろう。

話しは約2年前の2017年末に遡る。
行田のすぐ南に位置する鴻巣市の「SUPER D’STATION鴻巣」が、1002台➡1260台へと店内の全面改装に伴う増台によって、埼玉県西北部で最大級の超大型店として、再デヴューしてきた事を覚えておられるであろうか。
その12月28日という日は、Dステ殿が九州の福岡と長崎で、一挙に12店舗の大型店を一斉にgrand openされた日に当たるのじゃ。
まさにその九州の12店舗と同日にgrand renewalした店が上記の「SUPER D‘STATION鴻巣店」という訳なのじゃ。

今2年前を想い起せば、当時のDステ殿は、勢いが全身に満ち溢れる(!)という表現がピッタリするくらいの状態であった。
煙草の臭いも染みついた床カーペットは暗く汚れ、それはそれは店内が乱れておった、2年前までの鴻巣店である。
大renewalに伴い、煙草の臭いは払拭され、店内は見違えるように明るく成った。
おまけに立駐からの入口には、coinランドリーの〈洗乾屋〉まで造られ、何かと集客要素の高い店に大変身したものである。

結論的に申さば、この「SUPER D’STATION鴻巣」の大renewalの余波を受けて、そこから最も近い旧「ライブガーデン行田17号バイパス店」(当時640台)の稼働が一段と下がることになったのである。
栃木市が本社で、埼玉県内でここ行田と、上尾、幸手に計3拠点を有している『ライブガーデン=五月女綜合プロダクト㈱』としては、これは由々しき事態であった。
この状態を放置しておいては、東京、神奈川等への進出も出来なくなってしまう。
こうした“瀬戸際”の中で、決断されたのが、一挙にこの行田店を1000台超えに造作することであった訳じゃな。

しかし、よく考えてみれば、今「ライブガーデン」と成っておる場所には、1999年に「ガレリア」(250台)の店が出来た事を今想い出したわぃ。
なんとその時ワシはガレリアの本橋社長とその店の方針について相談を受けておったのじゃ(笑)。
その「ガレリア」の在った場所に、まさか今日1032台の「SUPERライブガーデン」が建っておるとは、何たる神様のイタズラであろうか(!)。

 

 

❷ ここで改めて、今日廻る店舗を列挙しておこう。

➀「SUPER Liveガーデン行田」(1032台)※②の余波を受け、2019.12/27に1.6倍の大増設で攻勢
②「SUPER D’STATION鴻巣」(1060台) ※2017.12/28に全面改装。
③「二ラク鴻巣中井」(792台)     ※②の余波を受け、2018年3月に72台の増台決行
④「SUPER Eスペース行田」(504台)  ※2013年にいち早く“SUPER”を名乗る。
⑤「りっちらんど鴻巣」(当時263台) ※昨年12/1に閉店。上尾店も閉めるのか?と業界雀が騒いだものである故、特別に店舗跡に寄ってみる。
⑥「Eスペースエルミ鴻巣駅前」(285台)※駅前ショッピングビルの2階にテナント入居

の6店である。
やはり②の「Dステ店」が周りに与えた影響が大きかった事が、それ以外の店舗の動きで察知できよう。
『Dステ』殿は、熊谷店(1034台)と鴻巣店(1060台)の両SUPER店舗で、ガッチリ国道17号の要所を押え込んだかにみえた。
じゃが③の『二ラク』殿もさるもの。
東北地方最大手の意地にかけて、③の鴻巣中井店を改装し対抗してこられた。
そして今回の➀のライブガーデンの一か八かの一大勝負である。それでは、
現在の稼働状況を、順次観て参ろう。

➀「SUPER Liveガーデン行田」の立地は、すぐ近くの国道の並びに〈CAINZ & Beisia〉が有るとはいえ、決して最高の立地とは申せまい。
17号バイパス沿いと云う事で、やたら大型トラックの通行量が多く、中央分離帯の存在も店舗にとっては不利である。
対して②のDステは、国道と県道との分岐点に在る故、どちらからでも駐車場に入れる有利さがある。
因って②が勢いを増してきたこの2年間は、➀もかなり影響を蒙ったのであろう。
まさに起死回生の一大勝負であったわけじゃな。

結果は極めて成功裡にいったようで、大いに盛り返しておるようじゃ。そうじゃ、こう来なくては(!)。
北に位置する熊谷市の遊技場を観るに、それはそれは酷いもので、店がドンドン無くなって、まるで“パチンコ廃墟の街”の如くじゃ。
行田市もヘタすれば熊谷の如く成る惧れが十分あった。➀と②とが切磋琢磨してこそ、〈鴻巣~行田~熊谷〉という広域エリアが活性化するというもんじゃ。

 

 

❸ それでは次に、③の「二ラク」殿の店まで脚を延ばそうか。

オッ、暫く来ないうちに、いつの間にか72台程増台して792台と成っておるではないか。
調べたら2年前の2018年3月とのことらしい。
即ち②「SUPER D’STATION鴻巣」の全面改装がやはりキッカケとなった事は間違いあるまい。
市場の動きというモノはこうでなくちゃいかん!この③の「二ラク鴻巣中井店」に関しては、上記の増台renewalが上手くツボにハマって順調に推移しておるように見受けられる。
『二ラク』殿は、この鴻巣の他にも、北本、加須、羽生にも店舗展開されており、どうやら埼玉県北は重要拠点とお見受けする。
ここはDステ殿に対しても、“一歩も引けぬ”と云う事なのじゃろう。

鴻巣まで来たからには(ついでと云っちゃなんだが)、昨年12月に閉店した「りっちらんど鴻巣」のその後も観てゆこう。
業界通の間では、“すわ、上尾店もどこかに売るのではないか?!”という憶測に翻弄されたお店である。
いま観たところ、建物も解体せずに、そのままの姿で残っておる。
国道17号にも面しておるが、東方向からしか入れない事や、敷地が狭い事もあって、ここを借りてやるツワモノはチョット現れないのではないかのぅ。
個性的な建物で20年間ご苦労様!と言いたい。
20年前には、まさか鴻巣や行田に1000台超の店が現れるなどとは、想像も出来なんだであろう…。

 

 

❹ 最後は『Eスペース』殿の店を観て、今日の巡察は終了じゃ。

先ほどふれてこなかったが、➀の「SUPERライブガーデン行田」へ行く最寄り駅の〈秩父鉄道・持田駅〉近くに④「SUPEREスペース行田」は位置しておる。
この店は②のSUPER Dステが大改装を仕掛けるずーと前の2013年に「スーパー」の名を被せたrenewalを行っておる。
➀②③等の大手の動きに眼が行ってしまって、案外見落としの店であろう。
じゃが、90年代後半より「熊谷・妻沼(めぬま)店」「熊谷・肥塚店」を始めとして、埼玉県内に最盛期11店舗も展開される“隠れ大手チェーン”であったのじゃぞよ。

本社は沖縄県の企業ながら、福岡県にも9店舗、熊本県にも3店舗と、随分お互い離れたエリアを上手にコントロールされておったものじゃ。
元を糺せば、1980年代には日本最大の大手チェーンであった『オータgroup』から“枝分かれ・独立”したチェーンであったから、気宇壮大であったのじゃろう。
しかし、1000台を超える超大型化の流れにのりきれず現在に至っておる。
熊谷市の「イースペース妻沼」等は、利根川を挟んで群馬県の館林市からもお客を引っ張り、かつては大変な繁盛店じゃったわぃ。
④も、まさか➀の「ライブガーデン」が1.6倍もの増築を仕掛けてくるとは、ちょっと想像だに出来なかったやもしれぬのぅ。

やれやれ、やっとJR鴻巣駅まで辿り着いたわ。よくもまぁ今日は10㎞も歩いたものじゃ(笑)。
この行田・鴻巣エリアは、車で廻らぬ事にはどうにもならぬ事を痛感したしだいである。
おっと、鴻巣駅前に⑥「Eスペース鴻巣駅前店」の看板が見えるではないか。
地方に行くと、駅前が寂れておるだけに、遊技場の看板を観ると、なぜかホッとするわい。
地方の駅前店は、大概どこも“苦戦”ぎみという今どきのご時世じゃ。是非、
仁井殿の息子様には奮闘を期待したいものじゃ。

 

▼昨年末大改装した「スーパーライブガーデン行田」

▼ライブガーデンに大改装を決意させる契機と成った「スーパーD’station鴻巣」

▼スーパーD’stationによって啓発され、72台増設した「二ラク鴻巣中井」

▼JR鴻巣駅前エルミビルの2階の「Eスペースエルミ鴻巣駅前」

▼激しいコンペのさ中、昨年12月に閉店した「りっちらんど鴻巣」

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,注目市場,計数管理

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