【上毛(こうづけ)の国=群馬:篇】、Pホール業界史上、目まぐるしい動きをみせる群馬

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第15回

【上毛(こうづけ)の国=群馬:篇】、Pホール業界史上、目まぐるしい動きをみせる群馬

株式上場を果たしたニラクが渋川に新店、いざ上毛の国へ

1.なにやら香港の株式市場にて福島の㈱ニラク殿が3月末に株式上場を果たされた様じゃのう。そのニラク殿が上場後初めて群馬の渋川に新店を出されたと聞き及ぶものじゃから、助さん、格さんこれより進路を北にとって上毛(こうずけ)へと向かうぞ。日野、狭山、川越を通って高崎、渋川まで五日の道のりじゃ。なにぃ! 東京まで戻って北陸新幹線の「はくたか」に乗った方が2~3時間で着くじゃと!? なんと風情の無い弾丸のようなものを日本人は作ってしもうたのか。まあよい、ならば至急急げ。

渋川の白井という街に着いた。ここは谷川岳連峰を水源とする利根川と、浅間山系の嬬恋村を水源とする吾妻川が合流する戦略上の要衝であるぞよ。古くより関東管領の上杉家の長尾殿がここの合流地点に白井城を構え、越後、信州方面からの守りを固めておったものじゃ。「こうづけ」の国を、今は「上野」と書きおる者が居るが、あくまでも「毛」の国じゃぞ。群馬が「上毛」で栃木が「下毛(しもつけ)」じゃ。毛の国とは、ここから北には毛深い蝦夷たちが住んでおったから毛と名付けたのじゃろう。しかし<しものけ>では、ちと卑猥なので「下野」と表記しおるわけじゃ、ガハハ。

ここ15年間、業界地図が塗り替えられてきた群馬

2.それにしても、群馬という所は人口の割には遊技場が多すぎじゃと思わんか? 最近の富岡製糸場の世界遺産登録でも分かるように、ここ上毛の国は養蚕で富を成した国じゃ。メーカーの平和、三共、ソフィア(西陣)は皆この上毛桐生が発祥じゃ。そのせいかも知れぬが群馬の遊技場経営者の方々は例え小さいお店でも人一倍プライドが高い。業界関係のヒトなら分かると思うが、群馬の店はもともと殆どが在日朝鮮人、韓国人のお店ばっかりじゃった。じゃが!! この15年間で所謂「全国大手」企業にどんどん進出されて、全国でも最も業界地図が塗り替えられてしまったのが、この上毛=群馬であることも感慨深いものがある。15年前は新郊(※平和の直営)、ペック(ARK)、遊元、ライオンズ、ひかり、アサヒ、虹のある街、丸の内、ムサシ(634)、ぐんまの城、新生、など朝鮮学校出身者たちなどが上手くお互いに“住み分けて”共存共栄の群馬王国を築いておったわい。

今は誰も信じないかもしれないが、群馬には「半休制」ならぬ『連休制』があったのじゃぞよ。つまり交互に周辺店舗が「うちは火水休むので、おたくは木金休んでね!」をお互いに守っていたのでじゃ。これだと150台位しかないお店も周辺店が連休中は100人のお客さんが入って、なんとか充分ゴハンを食べていけたという訳じゃ。遊技業組合の理念である「共存共栄」の元祖のようなシステムじゃ。

ここに目を付けてきたのが全国大手のダイナム殿やマルハン殿、ヒメカン殿をはじめとする他県勢であったわけじゃ。「ビッグタカサキ」(当時312台)、「ダイナム多野新町店」(当時640台)、「マルハン倉賀野」(800台)などを突破口に、この“朝鮮人の故郷“=群馬に一斉に出店を開始したのである。いまやこの流れを受けて、福島の「BIGつばめ高崎」(1001台)、「ダイエー高崎」(680台)、「ニラク渋川白井」(640台)、茨城の「BIGマーチ高崎おおやぎ」(754台)、「ZENT太田」(1040台)、東京の「メッセ倉賀野」(777台)、「やすだ前橋」(960台)、愛知の「コロナ倉賀野」、「コロナワールド太田」などが陸続と群馬に進出した。今や群馬県で話題をとるお店というのは殆どが県外から企業さんのお店となってしもうた感がある。

他県企業の群馬進出に「待った!」をかけたNEXUS

3.ところがじゃ、こうした他県の群馬進出に「待った!」をかけた群馬の男が立ち上がった。谷川岳の山あいに育った「D’ステーション」(NEXUS㈱)を引っ張る星野敏社長じゃ。親父が片品村で片品運送という運送会社経営で、舞茸や谷川岳の材木を運搬していた日本人のオノコじゃ。運送会社の将来性に不安を感じて勇躍、遊技業に参入することを決意した生粋の上毛人じゃ。手始めに今から20年前に関越道の沼田I.C.近くに第一号店「D’ステーション沼田店」(280台)を開業してより20年経過、なんと30店舗を超え年商2000億円を軽く突破して日本のホール企業のほぼベスト10圏内に入ってこられた。そしてこの星野殿が愛知コロナによる群馬の2店舗を、群馬に“奪還”なさったわい(笑)。

4.こうしてみてくると、群馬の遊技業の歴史と言うのは、関八州のなかでも最も目まぐるしいものがあるのう。

そろそろ格さん、宿の手配を。伊香保が最も近いが、草津の湯か、水上の湯まで脚を伸ばすのもよいかもしれぬのう、助さん。

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