【豊前の国、筑前の国=北九州:篇】、黄門ちゃまが見た北九州業界勢力地図

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第21回

【豊前の国、筑前の国=北九州:篇】、黄門ちゃまが見た北九州業界勢力地図

永らく中京地方に滞在しておったので、玄界灘の鯵や鯖を食ってみたくなり小倉に急きょ参った次第じゃ。小倉祇園太鼓にはチト早いが、思い立ったら止めることはできんワシじゃからの。

北九州と言うと直方、田川から掘り出した石炭を八幡の製鉄所で鉄鉱石を燃やす燃料として使えたことで、1901年から日本の鋼鉄の大半はここ北九州で作っておったのじゃ。屈強の男どもが集まってくるのじゃから、小倉や黒崎の盛り場はそりゃもう大変な繁盛を極めておったという訳じゃ。盛り場だけではないぞ。小倉競輪は日本の競輪発祥の地とされておるし、小倉競馬、若松ボート、芦屋ボートと何でもアリじゃ。周りには下関ボート、福岡ボート、飯塚オートレースと、ギャンブルと言うギャンブルはみな揃っちょる。いかん! ワシも小倉弁が移りよるのう(笑)。ガハハ。

聖域が存在する不思議な北九州!?

1.北九州という市は誠に不思議な市じゃ。人口100万人弱の政令指定都市でありながら、福岡県では有名な「ワンダーランド」「フェスタ」「プラザ」の店が過去にも今にも全く存在しない。「ユーコーラッキー」も、かろうじてギリギリ北九の西の端の三ヶ森店が1店あるのみじゃ。地域の“縄張り”というか“特権”というか、そういった聖域はもうこの時代存在しない! と言われながら、何故かこの北九だけは“聖域”が存在していて、唯一の例外は聖域の存在を単に“知らなかった”愛知の「コロナワールド」と、広島の「テキサス」だけと言うわけじゃ(笑)。

この北九州で“名門”といえば小倉北区の『ASAHI(㈱アサヒプロジェクト)』、『OPA(㈱栄新)』と、八幡西区の『zone(㈱ゾーン)』、若松区の『FACEグループ』の4社の名前を挙げなくてはいけないであろうぞ。いずれも折尾に在る九州朝鮮高級学校のご出身とお見うけて、根性タップリの強豪グループじゃ。詳しく見て参ろう。

周りがやっていないことを先行した「アサヒ小倉駅前店」の勇気

2.小倉駅を降りてまず見に行くべきは「GION小倉店」(805台)である。なんと低玉・低スロ無しで20年間頑張っておる。ま、東京で言えば赤坂見附駅前の「日拓エスパース」みたいな立地じゃから納得と言えば納得じゃが、小倉駅前には「アサヒ小倉駅前店」が1.25円パチンコと6.25円スロット専門店として奮闘しちょるけ~丁度イイ棲み分けじゃな。福岡県がなぜか10円スロットが流行り出した頃、敢然と5円スロットを導入して25,000枚の稼働をしておったようじゃ。今は6.25円スロットで15,000枚位じゃと思われるが、何事も周りがやってないことを先行してみるということは大変な勇気が必要だということを思えば、このアサヒ駅前店の試行は称賛されるべきじゃと思うが。

あゝ、そうそう小倉駅前にはスロ専の「APRO2」という名店もある故、忘れるでない。小倉駅前でディスコティークな味わいのスロ専といえばココもマークじゃ。小倉駅前で忘れてはならぬ話を一話。北九州は全国と同じ、閉店時間が23時であるが、何故か小倉駅前だけは22時に閉店しおって、小倉泊まりのワシが夜打っておってサアこれから最後の勝負じゃ! という時に終了させられて、非常にムカついたことがあるわい(※今は普通に23時閉店)。

様変わりする福岡市郊外と比べ、なぜかマーケットの大変動が少ない北九州

3.小倉南区に目を転じると、JR日豊線の下曽根駅西側に「FACE1300小倉南」(1,300台)が昨年末にグランドオープンして盛業の様じゃ。20年ほど前この辺りはモール西友がある以外には「パチンコライオン」というのが約10,000坪の敷地に2店舗構えておったものじゃが、今はすっかりマンション団地になってしまって、その代わりに北九州一大きな店舗が「OPA」の地盤とする小倉南区に進出してきたという構図じゃ。FACEの福山社長も同じ北九州人として、なにもOPA殿を恐れるいわれは存在しなかったということじゃな。

それにしても福岡市の郊外にはこの10年余りで沢山の大型店ができて、様相が様変わりしたと言ってもよかろうが、それと比べて北九州はなぜかマーケットの大変動は比較的少ない。

一説では、北九州周辺はあまりにも“やくざ”が多くて、そう簡単にはお店が造れないのだ! という。名にし負う特定危険暴力団と警察庁から指定を受けている「五代目工藤會」という組が有って、700人程の人員を擁するというから、ただ事ではないのう。ひょっとしてマルハン殿が購入しても、何やら妨害とやらで塩漬けになっておる5,000坪にも、なにかその筋の力が働いておったのかのう?

zoneグループの強さが目をひく八幡西区、戸畑区

4.最後に八幡西区と戸畑区に目を転じよう。ここはほぼ完全に「ゾーン」殿の縄張り地じゃな。96年に「パーラーラッキー本城店」を解体して「zone」に、翌年ぐらいに向かいの「パレス本城店」を大改装して「zoom」にしてより、㈱ゾーン殿は<九州にゾーンあり>の名を全国に轟かせたものじゃった。他方九州流の『1パチ、10スロ』という低貸し新スタイルを宗像店、苅田店、行橋今井店、太宰府店、桃園店でいち早く取り入れてリードしたのもこのzoneグループというわけじゃ。ワシがこっそり北海道イーグルの美山社長から聞いた話じゃが、なんとゾーンの金村社長が、低玉貸しを全国でいち早く取り入れた(※2006年9月)イーグルグループに展望を聞きに行かれたそうじゃ。金村社長はホール現場出身の天才社長じゃが、新しい発想は頭の中だけで産まれるわけではないことを教えてくれる逸話じゃ。

戸畑区でもzoneが圧倒的に強いが、そのゾーンのすぐ裏手に対抗して出店した愛知県豊橋市の「がちゃぽん」殿も健闘しておる。三河人もなかなか根性あるわい。ワシの爺様の家康公も元々岡崎の三河人じゃからのう。

門司区、小倉南区の「アリーナ」が堅調

5.北九州には他に門司区と小倉南区に「アリーナ」が20年以上前から出られてイイお商売をされておることも忘れるべきではなかろう。こちらは九州朝高ではないが、山口の宇部を代表する在日企業で、ゾーンの金村社長に追いつき、追い越せの気持ちで頑張ってきた企業じゃけん、北九州を恐れちょらんのじゃろう。

広い北九州を駆け足で回って空腹感が半端ではないゆえ、小倉駅前の魚町あたりで一献を傾けようぞ、助さん、格さん。

カテゴリー: 注目ホール,注目市場

メッセージを残す

メールアドレスが公開されることはございません。