【岩代の国=郡山市:篇】、郡山で大きな戦乱の予兆!?

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第48回

【岩代の国=郡山市:篇】、郡山で大きな戦乱の予兆!?

ここのところしばらく東北巡業をさぼっておったが、なにやら郡山の方に不穏な動きが有り、との報が入ったゆえ、雪の降らぬうちに巡回して回らねばならぬわい。なにせ、白河の関、勿来の関から北は、昔は全て陸奥の国。嘗て伊達政宗殿は、関が原で徳川方が仮に負けた場合は、混乱に乗じて一気に天下を狙う所存もあったようじゃが、徳川の世で固まるや否や食道楽家に偽装変身して伊達藩を守ったというしたたか者故、常に油断はならぬわい。

ところで今回の特命であるが、新潟から郡山に「N-1」殿が攻め込まれたとの由。すでに浜通りのいわきには912台の「N-1いわき」と、600台の「N-1小名浜」の2店を出しておる故、都合これで3店舗目となる。今回の郡山店は947台と県下ほぼ最大級の大きさである。10月27日のグランドオープンであった。さて大きな戦乱の予兆が致すぞ。いざ出立じゃ。

「N-1」殿と「つばめ」殿のスクラッチコンペが始まった!?

❶ 新幹線の郡山駅から歩くこと15分余り、もう着いたではないか(笑)。聞けばここは元はビバホームが在った場所とか。おっ、斜め向かいにはラウンドワンとドン・キホーテもがっちり複合で有るではないか? こりゃぁ若者も集まってくる場所じゃのう。元々郡山駅の東側といえば保土ヶ谷化学のバカでかい工場がデーンと占領しておって、32万都市の駅裏としては多分日本一、人が歩かない駅前であった。変われば変わるものじゃのう。ところが15年ほど前に卸売り市場の移転に伴い、その跡地の2万坪の一角に「ビッグつばめ郡山店」が800台で華々しく登場してより、徐々に駅裏の開発が進み、先ほどのラウンドワン+ドン・キホーテが出来るに及んでかなり車の流れが変わってきたと見ゆる。

そこに今度の「N-1」殿じゃ。なんとずーっと郡山一番店であった「つばめ」殿より僅か700mの至近距離ときた。福島有数の強豪つばめ殿と、新潟有数の強豪N-1のスクラッチコンペが始まりおったわい。

“新潟の不思議”遺伝子をまとったN-1殿が福島に陣幕を…

❷ 読者の方にちと分かり易くするために、ここで福島県と新潟県のP店事情について講釈してかかろう。

まずは新潟県。じつにオモシロいのは過去に県外から新潟に攻め込んで大勝利した会社は、実は「ダイナム」殿だけかもしれぬという事じゃ。詳細は失念してしもうたが、1994年頃には当時出がけのCR花満開を引っ提げて、葛飾・荒川から華麗に雪深き新潟県に転進された佐藤洋治殿が、実は日本のパチンコの歴史を大きく変えるきっかけを作られた! とも申せるからじゃ。

当時はいかにダイナムといえども300台の“台数規制”に従うカタチであったが、爆発力のある「花満開」を以ってしても、当時県下を席巻しておった“ウラ物”(※もう時効じゃからヨカロウ)にはなかなか勝てなんだ。かくして95年から始まる〈おカネのINのクリアにはCR機しかない〉大々的キャンペーンにより、モノの見事に現金機は総撤去され、ダイナム殿の主唱された〈INのクリア路線〉が勝利し、その後ダイナムがチェーンストア理論に則り全国展開していくキッカケになったのは、元をただせばこの新潟県であったということも記憶しておいて良かろう。40歳以下の幹部はこうした歴史は知らんじゃろうが、歴史のダイナミズムとはこうしたものであるという事を伝えておくべきじゃろう。

ところがじゃ、ダイナム殿の成功を目にしてその後次々と新潟に進出した企業は、何故か悉く「新潟の壁」に当たって撤退、ないしうまく行かなかったことも知っておくが良い。福島会津の「ダイエー」(※新潟ではない!)、福島郡山の「二ラク」、富山の「永森商事」、全国チェーンの「MGM」、山形の「ベガスベガス」など殆どが上手くいってない。最大手のマルハン殿と言えど、恐らく新潟は自店舗平均より下回っておるのではあるまいかのう。これを“新潟の不思議”とでも言っておこうか。

迎えうつ地元福島勢やいかに!?

❸ とまれ新潟でナンダカンダで60店舗になる「ダイエー」遺伝子の次男に当たられるN-1殿は、百戦錬磨で福島に陣幕を張ろうとされておるわけじゃ。

さてこの新潟の、さながら“上杉勢”を迎え撃つ側の地元福島勢やいかに? まず700m先にぶつけられた格好の「つばめ」殿であるが、設置台数812台➡1,000台にパワーアップし12月4日頃対抗したグランドオープンに漕ぎ着けられたようである。N-1が“隠し玉”として用意した2円スロットも全く同規模に設置してガップリ四つの構えである。これは今年の冬は熱く成りそうじゃのう。

つばめ殿だけではない、郡山と言えば東北最大手企業の二ラク殿の本拠地でもある。市内だけでも10店展開されておる。このうち「美術館通り店」はN-1から200mの距離なので、つばめと併せると、スクラッチではなく同組コンペになるわな(笑)。

郡山北部に沖縄の「アムズ(AMS)」殿も見落とせまい

❹ うっかり見落とすところじゃったが、郡山北部に沖縄の「アムズ(AMS)」殿が出店されておる。ここは元:夢屋だったとこで、イオンやK’sデンキの商業集積の一角で面白いと思って15年前に見に来たものじゃが、案外苦戦して撤退されたんじゃな~。そこにまさか沖縄のアムズを誘致された影の仕掛人がおられたようじゃな(笑)。調べれば、既に宮城県内では6店舗もやっておるわい。日本のパチンコは最近元気がないとか言われるようじゃが、このアムズ殿を見ていると、何言うとるんや! と一喝したくもなるのう。この郡山の日和田店、パチンコは確かに低玉路線じゃが、スロットは20円でやっちょるぞ、凄いではないか! こういう店が徐々に市場を変えていくのやもしれぬのう。

同じダイエーを買われた者同士、「N-1」殿と「つばめ」殿が激突するとは…

❺ ええい、ここまで来たらついでに浜通りのいわき迄、脚を伸ばしてみようか。と言うのも、いわきのN-1殿も島倒して大増台されて912台になり、一気に攻勢をかけておられると耳にしたからじゃ。しかし遠いのぉ、磐越道でバスに揺られること100分余り、居眠りしながらどうにか着いたわい。この店も思いで深いわい。会津の「ダイエー」でオープンさせたまでは良かったが、その後民事再生とかやらで閉めてしまう事と相成った。これを新潟のN-1が買ったという顛末じゃ。

いっぽう福島市と須賀川市のダイエーは、つばめ殿が買われた。まこと不思議なものよのう。同じダイエーを買われたN-1殿と、つばめ殿がこのいわき市と郡山市で激突することに成ろうとは! 江戸に住んで居ると福島は遠いみちのくの地と軽視しがちじゃが、こうして参るとなかなか大したものではないか。

話は変わるが日露戦争の折り、旅順の203高地のロシア陣地に決死の突撃の第一陣を担ったのは、ここ福島の歩兵連隊であると言われておる。東北人は性格の表裏が少なく、命令に忠実な者が多いと聞いておる。まっこと、今回の巡察は実り多きものがあったぞよ。

ささ、小腹がすいたゆえ、旨い蕎麦をたらふく食べたいのう。知らんのか! 福島県は北海道に負けぬ日本一の蕎麦の産地であることを。阿武隈山地、会津の産地では質の良い蕎麦が採れるそうじゃ。できれば旨い魚の天ぷらも食べたいものじゃ。次は、会津にも参ろうぞ。

カテゴリー: パチンコ,注目ホール,注目市場

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