【番外篇】、昨年1年を振り返って

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第50回

【番外篇】、昨年1年を振り返って

くに民たちよ、新年明けておめでとうござる、というものじゃ。今年も激動の年であることは必定じゃろうが、我が国の健全な風俗の維持は、国の発展にとり不可欠な必須アミノ酸のようなものじゃ。どうか皆の知恵を寄せ集めて、来る逆境を乗り越えていかねばならぬわい。

さて、今日は特定の所を探訪することはお休みして、広く昨年一年間の我が国の7号営業店の動きを、新店舗を中心に概観してみたい。あっという間に1年が過ぎてもうた、などと戯けたことを申さずに、直近を見つめその意味を噛みしめること無しには、今年は見えて来ぬぞ。

1.( 総 括 )

昨年12月の新店を平成26年対比でみると、40店舗ほどでほぼ昨対で同数じゃ。ちょっと面白いのは10~11月にかけて18店舗程が新店としてオープンしており、対26年では2倍近い数じゃ。昨年は年始早々、ぱちんこ、パチスロ両方の規制がWで入りそうだという事で、新規出店マインドはかなり落ち込むかとみえたが、終わってみれば案外そんなことは悲観しておらんような出店スピードじゃわい。

一つには、本格的な機械の変動が起こる前に新規店を出しておこうという思惑であろう。しかしそれにしても、この業界は逞しいと言うべきじゃろう。26年末の情勢では、MAX機は今後出なくなる、スロットはART機でサブ基盤規制が本格化し、純増3枚というマシンは今後もう出て来なくなる、という悲観論しかない中でのこの新規店の数じゃ。

昔から、ピンチの時はチャンスである! との言葉が有るように、この業界はその発想をいまだしっかり根底に持った経営者がわりと居られる、ということであるから。

2.(昨年の新規出店の特性)

① 東京が案外少なく、地方の新店出店がすごく多い(関西も地方と言うと無礼に当たるかもしれんが(笑))。

② 個々の全く新規と言うのもあるが、案外多いのはM&A。それも「吸収分割」というヤツで、店を手放したい企業から、当該店舗だけを切り離してM&Aするやりかたじゃ。

※埼玉の武蔵野フーズグループから「センチュリー」「ワイズスタイル」のP店部門を切り離してまとめてM&Aされた、遊楽(ガーデン)殿のケース。あるいは、大阪の「オーパス」「チャンス」「天一」殿から1店舗だけを切り離して借りられた東京のパラッツオ殿のケース等がその例と申して良かろう。

③ 大型店の本格的M&Aも見られた。

昨年1月に始まり9月に会社更生完了した「キコーナ」殿による、「金馬車グループ」20店舗の取得(※法律上は会社更生法によるスポンサード契約であるが、社会学的にはまごうことなきM&Aであろう)。

昨年秋に急きょ発表された、「ダイナム・ジャパンホールディングス」による、「夢コーポレーション」の完全子会社化もそうじゃろう。

④ いわゆる「居ぬき出店」が増えたこと。

伊勢佐木町ひまわり、湖月熊本藤崎、オリパサ荻窪、ガーデン逗子、楽園なんば、RITZ新山口、オークラ武蔵中原、キコーナ門真島頭、ベガスベガス国分寺恋ヶ窪、ダイエー春日部、プローバ宇部、トワーズ小平、パンドラ錦糸町北口、イーグルR-1大宰府、SAP野田、等々、けっこう多い。

⑤ この厳しい時期に新規店を考える企業が限定されてきた。

実に元気のある企業の例として、キング観光、一六商事、日拓不動産、アンダーツリー、延田エンタープライズ、パラッツオ東京プラザ、遊楽、プローバ、慶尚…。

今後を占う上で昨年のこれらの企業の動きからは目が離せんぞ。ガハハ。それでは、今年一年も頑張ってみる故、応援を頼み申すぞ。

カテゴリー: マーケティング,注目ホール

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