【筑前の国=戸畑篇】、穏やかな遊技場環境から激戦区へ変貌した戸畑を巡察

小森黄門ちゃまの業界漫遊記 第52回

【筑前の国=戸畑篇】、穏やかな遊技場環境から激戦区へ変貌した戸畑を巡察

今日は戸畑に参っておる。ワシも不思議でならんのは、小倉と戸畑の間を流れる境川を境として、東が「豊前の国」、西が「筑前の国」となっておる。これを解くカギは、水軍毛利が小倉城の場所に拠点を築いた歴史的な経緯でしか説明がつかん。黒田官兵衛が小倉を攻略し、更に毛利を織田方につけ、官兵衛自身は豊前の国を与えられて、今の行橋市とみやこ町の境の馬ケ岳あたりに居城を構えたことから、豊前の国と小倉とが繋がるようになったのじゃろうのう。ところが、小倉のすぐ西の戸畑は、官兵衛の息子の黒田長政が家康爺様の東軍で大活躍した恩賞で福岡藩をもろうた故、この戸畑までが筑前の国と相成ったということなのじゃろう。

さて戸畑の遊技場を見て参ろう。かつて戸畑区と言えば、激戦区の小倉北区の西隣でありながら何故か全くの無風区としてのどかな遊技場環境であったと記憶しておる。わけは簡単じゃ、国道3号や199号の幹線沿いには大型遊技場を創るのに必要な2,000坪以上の土地が全く見当たらなかったという恵みによって、戸畑区の遊技場は“守られて”おったということじゃ。ところが、5~6年前から大変動が起こっておる。今回“最後の”マグマの噴出と思われる事が起こった。よそからの進出に鳴りを潜めておった地元の「スペース」(旭倉庫)殿が満を持して、426台の既存店を解体して合計1,110台のW店舗を年末27日に開けてこられたからじゃ。いや~ワシも20年以上遊技業界を見てきておるが、かかる2.6倍の増床というのはトンと記憶にないわい。それでは参ろうかのう。

「zone」の戸畑進出で激戦は始まった

❶ 戸畑区の激戦はまさに「zone戸畑店」(798台)の戸畑進出で始まった。zone殿と言えば九州はおろか全国に名にし負う強豪企業じゃ。平成6年と言うから、もう22年前になるが八幡西区のパーラーラッキーという店を壊して「zone本城店」(※当時528台)として華々しくオープン致したのは。パチンコは53,000発稼働と伺っておる。金村社長というパチンコの天才の為せる技じゃ。機械を入替える目安として42,000発を切ったら撤去対象という話しは、今の若い店長たちからすると目玉が飛び出るような話じゃが、「稼働」というものを本気で考えるならば、この逸話は永遠に語り継がれねばならぬとワシは思う。

さてそのzone殿じゃが、グランドから一貫して低玉貸し無しの4円、20円の“専門店”じゃ。そこに注目したのが愛知豊橋本社の「がちゃぽん」(㈱立岩)殿である。低玉を含めて硬軟使い分けの上手な企業で、低玉をする必要のないzoneは却って組み易し! とみられたのであろう。とはいうものの、やはり恐るべしzone。立地もゾーンの裏手ということも与って、zoneの後塵を拝する格好で推移して参った。かたや、はるか25年以上前から戸畑駅近くで抜群の立地と敷地面積を持つ「スペース21」殿は、この両店の影響をモロ受けて、ぱちんこの方は1.25円と2.5円のみの290台ばかしで耐え忍ぶしかない状況かと、皆が思っておったであろう。

「スペース」反転攻勢で100m圏内3店におけるパチスロだけで1,348台

❷ ところが、九州もんには根性ある男が居るばい。こうした状況を良しとせず、スペース殿が一大“決戦”を仕掛けてきおった。平面敷地だけで4,000坪ほどは有る利点を活かして、4層5段の立駐を構築して、一気に444台のぱちんこ専門店と、666台の20スロ専門店の2館で1,110台のW店舗にヘンシ~ンを遂げてきたのである。スロット台数に関してはzoneの約2.4倍、がちゃぽんの1.7倍という完全決戦体型であるぞよ。この結果は1年かけて判断するしかあるまいが、わずか100m圏内の3店にパチスロだけで1,348台という集積ができたことで、北九州の“ギャンブル好き”達にとっては、絶好の遊び場ができたという事かのう。

この結果、どういうことになるかと言うと、20円スロットに関して、666台のスペース➡320台のがちゃぽん➡280台のzoneという構図ができてしまい、特にzoneとしてはよほど隙の無い機種構成と粗利コントロールの技が無いと、他の2店に“包み込まれ”てしまいかねないということである。更に低スロに関しては80台の5スロをバッチリ付けている、がちゃぽんが先行していて、zone殿としては低スロを入れるとすれば、20スロを削るか、パチンコ島を削るかしか方途が無くなってくる。というわけで、slotに関しては前代未聞の「強い者いじめ」の構図が出現したことが極めて興味深いのじゃ。

対抗策を打つ、百戦錬磨の武人「zone」

❸ ところがどっこい、ゾーン殿も百戦錬磨の武人とみえて、年末29日(火)にはスペースの開店時間打ち期間に真っ向ぶつけて、12時開店で対抗されておったわい。理由はもう一つある。ゾーンの本部が在る八幡西区本城に影響を及ぼす、遠賀町の「FACE777」が842台で大リニューアルオープンを仕掛けてきおったので、そちらに対抗する意味で、本城の「本店」も12時開店の体制をとっておられた。こういうのを拝見すると、久々に武士の戦場の血が沸き起こってくる気がするのう。

もともと北九州という街は公営ギャンブルとは切り離せぬ街じゃ。下関ボート、若松ボート、芦屋ボート、小倉競輪、小倉競馬と環境抜群で、飯塚まで脚を延ばせば、オートレースもあるわい。昔から北九では、遊びのカネがこうした公営ギャンブルとパチンコ店とを行ったり来たりしておる土地柄じゃ。カネの使い方も結構派手じゃぞ。ワシが昔、若松ボートの送迎バスが出る黒崎駅からタクシーに乗った時の運ちゃんは、ボートで勝った20万をそっくりパチンコのビッキーチャンスにつぎ込んだと笑っておったことを思い出す。カネは天下の回りものじゃのう(笑)。

福岡も2月を目途に「業界等価」が終了!?

❹ 最後に一つ気になることが有る。例の北九州暴力団取締りと、神戸で起こっておる◇型の分裂の問題じゃ。警察当局は暴力団を一挙に壊滅に追い込む千載一遇のチャンスとばかり、取締りを強化しておる。このことと期を一にするかのように、福岡県でも2月を目処に所謂「業界等価」を終了させ、適切な賞品買取り体制を一刻も早く整えようという動きとが連動しておるとワシは見ておる。

なんせギャンブル感覚の旺盛な北九の遊技客は、公営ギャンブルもパチンコも等価換金であると思い込んでおる者も多いのではあるまいか? ここはひとつ、一刻も早く本来の健全な遊べる営業に戻れるように、北九の経営者には奮起してもらわねばならぬのう。なあに、心配することは無か~。この遊技業界の経営者は、遊び人が多いが、なかなかしたたかであるからのう、ガハハ。

カテゴリー: パチンコ,注目ホール,注目市場

メッセージを残す

メールアドレスが公開されることはございません。