【上野の国=伊勢崎(いせさき)市 篇 群馬、第四の激戦区の今】

小森黄門ちゃまの業界漫遊記(130)

【上野の国=伊勢崎(いせさき)市 篇 群馬、第四の激戦区の今】

 

今日は上野(こうずけ)の伊勢崎か。
京の都から御門の代理として例幣使というのが、中仙道から分かれて日光東照宮まで参るのであるが、京に向かってこれを逆行して伊勢崎まで参ろうか。
この伊勢崎という街は、太田市と前橋市に挟まれておって特に特徴の無い街じゃが、今や人口21万人の中堅都市として、なんと人口がジワジワ増えて居るというから不思議な街じゃ。
何のことは無い、工業団地があちこちに在って、太田市と並んで日本を代表するような工業都市なんじゃとか。

おかげで日系ブラジル人と日系ペルー人の労働者が多くて、合計すると12,000人位もこの伊勢崎に住んで居るそうじゃ。
こうした“外国人”達も遊技場に足を運ぶことが案外多そうじゃのぅ。
という訳で、群馬は高崎、前橋、太田と皆大変な“激戦区”じゃが、この伊勢崎もそれら三大都市に勝るとも劣らぬ激戦区であるぞよ。

 

❶ 伊勢崎には、
・マルハン伊勢崎(1001台)、マルハン八斗(やった)島(640台)※本社東京
・BIGマーチ八斗島(864台)※本社茨城
・ダイナム群馬伊勢崎宮子(480台)、ダイナム伊勢崎(480台)※本社東京
・D’ステーション伊勢崎(790台)※県内企業
・ジャンジャンデルノザウルス伊勢崎東(588台)※本社東京
等々、他県でも活躍している有名どころが結構出店されておる。

実はジャンジャン殿はもう一店、伊勢崎オート場の南側にも670台の大型店を持っておられたんじゃが、それをGAIA殿に譲られたという次第なのである。
2011年に「D’ステ」、2013年に「マルハン伊勢崎」「BIGマーチ八斗島」「ダイナム群馬伊勢崎宮子」と連続出店が有って、過去に大いに話題に成って後、やっと落ち着いたかと思ったところに、4年ぶりの“大激震”が走った。
「メガGAIA伊勢崎オート前」(1278台)の出現である。

場所は伊勢崎オートレース場のすぐ南側で、幹線道路の「県道2号」沿いの交差点であるゆえ、申し分のない立地じゃのぅ。
周りにロードサイドの大型物販店も軒を連ねて居る。
ジャンジャンであった時代も、同社では一番の稼ぎ頭の店であったと思われるが、計画的な再構成計画の中で、最も大きな店をGAIA殿にお譲りに成ったという訳である。
いやはや時代の流れの速い事よのぅ。

 

━GAIA特急は今年も停車せず!?━

❷またしても「メガ」である。
この関東だけに限っても、
・「(茨城)那珂」(972台)
・「(さいたま)岩槻」(1430台)
・「東大宮」(1304台)
・「座間」(1176台)
・「蒲田」(1014台)
・「明大前」(670台)
・「(千葉)美浜」(1042台)
と、立て続けではないか!
この7店舗だけでも7,608台にもなってしまう
(※このうち蒲田、明大前、美浜の3店は既存店の大幅拡張による“メガ化”)。

いったいこの“GAIA特急”はいつまで全国を駆け巡る事やら。
特にここ伊勢崎に在っては、マルハン殿が2店で1,641台、ダイナム殿も2店で960台と拠点を築かれているだけに、地域最大台数と成る1,278台での進出は、既存の伊勢崎市の店にとっても極めて脅威となるのではあるまいかのぅ。

では、早速「メガ」殿の店内を拝見させて頂くとするか。
オオ、今最も人気のある主力機が凄いボリュームで設置されておるではないか!
まずパチンコは、
沖海4>84台、
沖海4桜ver.MAX>21台、
牙狼gold>80台、
北斗無双>60台、
北斗の拳7>40台、
必殺仕事人V>42台、
ハーデス>20台、
GANTZ>10台
と、もの凄い固め打ちじゃ。

この8機種だけで357台となるから、ぱちんこ総台数717台の実に50%を主力機だけで占めているという事に成る。
これはあたかも2000年頃に店の中が海物語と源さんとギンパラだけで50%を占めておった“あの時代”への回帰現象と申しても良いのではないか!

次にスロットじゃが、
沖ドキ30φ>60台、
押忍!番長3>51台、
GOD凱旋>38台、
マイジャグⅢ>56台、
ファンキーJ>37台、
ゴーゴーJ>27台、
スーパーmiracle J>14台、
グレートKINGハナハナ30φ>30台、
ハナハナ鳳凰30φ>10台、
バジリスク絆>6台
が目立つ主力機じゃろう。
この10機種合わせて329台となるから、スロット総台数561台の何と59%近くと成ってしまう。
よくもまあこんなに主力機ばかりを集めて来られたものじゃ。

“勝負”に賭ける根性が半端じゃない事を思い知らされる。
いやぁ、こんな圧倒的なボリュームでお客付けされてしまうと、周りの店は堪ったもんではないぞ。
まるで柔道の“上四方固め”で押さえ込まれるようなもんじゃわぃ。

 

❸ ではメガの次にデカい「マルハン伊勢崎」(1001台)の方も至急覗いてみよう。
うーん、これもまた住宅街に落ち着いたがっしりした建物じゃのぅ。
まるで市立図書館のような装いではないか。

2013年3月に出来た時も一度視察に参っておるが、なんか風格を感ずるわぃ。
さて店内を覗かさせて頂こう。

こちらは、ぱちんこ機について上の「メガGAIA」の同一機種と台数比較すると、154台と成ってGAIAの半数未満と云う事に成る。
ただこれにリング終焉ノ刻>14台が有ることはある。
スロットについても、沖ドキ>12台、押忍!番長3>9台と云う様に、主力機の台数規模ではGAIAよりかなり下回る。
※ただ人気台のバジリスク絆は14台保有しているし、何と云ってもお客を着け切ったアイムジャグラーEXを52台も持っているので、そこは新店のGAIAには真似できぬところじゃ(笑)。

もとより、ぱちんこ店の客入りというモノは「機械」の台数だけで決まる訳では毛頭ないので、これらの設置台数調査はあくまでも基礎資料に過ぎぬ事は言うまでもない。
ここはひとつ、「マルハン」と「GAIA」という日本を代表する金看板どうしの営業手法を存分に発揮されて、この工業都市の遊技好き客を(のめりこみに成らぬ範囲内で)楽しませてもらいたいものじゃ。
ましてマルハン殿の場合、「伊勢崎店」と「八斗島店」という二枚看板を持っておいでじゃからのぅ。

 

❹ 八斗島まで脚を延ばしたんじゃから、「BIGマーチ八斗島」も覗かぬと失礼というものであろう。では早速。

ここは、ぱちんこ機については上記2店と比べ際立って“尖がったもの”は無い。
ただ、スロットについては、総台数が396台と、「マルハン八斗島」の200台の約2倍の規模でマルハンに“徹底対抗”している。
機種については沖ドキ25φ>56台と“尖がって”いるのが目に付く。

またジャグラーの総台数でもマルハンに負けてはいない。
両社は茨城の水戸けやき台にて“ガチンコ”バトルを展開されているので、ここ伊勢崎の八斗島は、さながら“水戸の代理戦争”の観もあるわぃ。
BIGマーチ殿は、2009年12月に高崎に初進出、そして2013年4月にはここ伊勢崎の八斗島に進出と、群馬に地歩を築かれてきた訳だから、ここで気を緩められることは微塵も無いことを信ずる。

 

━北関東を語る上で外せない2つの企業━

❺ なお「ダイナム」殿と「D’ステ」殿にも触れておかねばなるまい。
ダイナムは東隣の太田市においてW店舗で計880台という、関東地区最大の拠点を持っておられるせいか、この伊勢崎に於いても離れた2ケ所で960台という展開である。

4年前に出来た「群馬伊勢崎宮子店」(480台)の方はほぼ前橋市との境界近くに位置しており、結果として今回の「メガGAIA」(1278台)と、前橋の「スーパーD’ステーション・ガーデン前橋」(1035台)とに挟まれたカタチに成ってしまった。
しかし、この挟んだ両店とは根本から異なる低貸しスタイルの“ゆったり館”な故に、充分生き残っていく事が可能であろう。

問題は伊勢崎市の“東半分”のエリアに存在している「D’ステ」(790台)、「ジャンジャン伊勢崎東」(588台)、「ダイナム伊勢崎」(480台)の3店舗の今後の生き方である。
❷でふれたマルハン伊勢崎は伊勢崎駅よりチョット東方ではあるが、市の中心部の一角に位置すると言って良い。

ところが、上記の3店舗は市内の住宅の多い地区からも離れ、人口密度の少ないエリアに属すると云える。
今後の展開については余程の“個性化”を図っていかないと稼働低下を防げないのではあるまいか?と余計な心配をしてしまう。
「メガGAIA」の出現によって、伊勢崎の“地軸”が明らかにズレて来てしまう様にワシには感じられる。
※げんにこの“東部地区”では、3~4年前から「MGM」と「スフィンクスⅡ」の2店が既に撤退しておるからのぅ。

 

❻ 最後に《伊勢崎駅⇔八斗島》を縦に結ぶ《市内中心の南北導線エリア》とでも呼べそうな地区に付いて考察して、この稿を終えよう。

このエリアには、
・スロ専「デルコア」(223台)
・「サイト」(317台)
・スロ専「ドバット」(168台)
・「わんパーク」(240台)
・「ニュープラザ」(336台)
・「PSブランド」(800台)
・「マリーン」(266台)
・「スフィンクス」(331台)
・「フレンド堀口」(300台)
の9店舗もが頑張っている。
或る意味今までは一番“実入りの多い”ゾーンであったのじゃろう。
このうち「PSブランド」以外は、いずれも中小型店である。

この《市内中心の南北導線エリア》が今後維持できるのか?あるいは何軒かの“中小型店”が閉店を余儀なくされて来るのか?極めて重要な視点である。
ワシとしては、この9店舗がそれぞれ自店の持ち味を発見・創造して、大型の“県外勢”に意地を見せつけてくれることを、いつもながら懇い願うわけじゃが・・・

❼ 今日も相変わらず蒸し暑い中をけっこうテクテクしたが、改めてこの伊勢崎の発展と激変の基軸は《工業都市》であることと、《外国人を受け入れている風土》の2つの両輪が引っ張っておるということを体感できたわけであるのぅ。
「関越自動車道」と「北関東自動車道」に挟まれる高速輸送に恵まれた市、そして多くの工場誘致に成功した政治・経済力が、なにか街に活気のようなものを醸し出し、外国人の混住も相俟って不思議なパワーのようなものを創り出しておるんじゃあるまいか。

イヤ~、こうしてみると日本は狭いようで、街ごとにそれぞれ違った持ち味を持って生きて居るのじゃということが良く分かるわぃ。
腹が減った故、北千住まで戻って腹一杯焼肉でも焼いてみようかのぅ。

 

▼メガガイア伊勢崎

カテゴリー: パチンコ,マーケティング,機種構成,注目ホール,注目市場

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